実録ハイテク物語NO.8

実録ハイテクNO.7
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目次

ここから先、「実録ハイテク物語」は、「みんながパソコン大魔神」に順次、投稿の上、続けます。

<記=2012/06/08>


その7・半導体製造部(ダイオード)

NO.23 五色台にドライブ

NO.22 西瓜割り大会(2)

NO.21 西瓜割り大会(1)

実録ハイテクNO.7


NO.21 西瓜割り大会(1)

アオイ電子と云えば、RM製品の移管で観音寺工場に往ってます。
ここは一週間も居たやろか。仕事の中身は殆ど覚えて無いのに、大した問題が発生して無かったからですが。
実習生と夜の金比羅さんにお詣りしたのです。(「実録ハイテク物語NO.5」23.RMの話(22)観音寺工場参照)
誘われた時にはビクリしたで。仕事を終わってからやし、今から金比羅さんかいなと。
金比羅さんがどっち方向か、どの程度の山か、土地勘が無いし、夜にお山に登るとは、トンでも無いでは無くて、是非共連れてってクレ。願ったり叶ったりのタリタリのです。地元の人が一緒やからご心配無用もやし、私は神社仏閣、名勝旧跡が好きなんや。
しかも、彼の有名なる金比羅さんやで。金比羅さんに登れるとは夢にも想てなんだけど、ソ云うたら、工場が観音寺やから近かった。
手に手に懐中電灯で男ばかりが数名で登りました。
業務を外れた課外活動。こっちのほが数段面白いに決まってる。
同様にして、アオイ電子の高松工場の面々とは方々に往った。
滞在が長かったからですが、一番最初は明らかに夏場。何故覚えてるかとなれば、泳ぎに往ったから夏場なんや。男女取り混ぜての何十名かで往きました。
突然に何処の所属であったのか、宮内君が誘いに来た。宮内君は佳く覚えてます。覚えてる処か、今でも年賀状をヤリトリしてる仲です。遠の昔に退職してますが。
しかるに、明日の日曜日、こっちに居てますか。泳ぎに往くけど、居てるのやったら、来やへんかと。
お易いご用です。日曜日は暇で暇で死にそおや。是非共参加させてクレ。
宮内君は何かと、社内的行事に誘てくれたのです。果たして、此の時の水泳が社内行事かどかは知らんけど。会社の仲間が連れだってなら社内的行事です。さりとて、誰が来るかも知らんのですが。当人に聞いても分かりませんやて。
事程左様に宮内君は誠に佳い加減な男。されど、聞いた処でお名前とお顔は一致しませんです。私は人名に地名の音痴です。
誘てくれた理由はシカと覚えてる。車の台数が足らんから、ホンダのZに乗って来てクレ。要は足が不足してるとハッキリそ云われても喜色満面のどっちでも構いません。
お声を掛けてくれたダケでも嬉しいです。日曜日に高松に居ても暇で暇で死にそなんや。
何なら独身の西原さんをお誘いしまして、ドライブしても佳いのですが、オッサンと一緒よりも女の子が沢山のほが佳いに決まってる。
イヤイヤ、日曜日に西原さんに声を掛けた事はありません。ご一緒したのはお声を掛けて戴いた時だけで、分別は一応分かってるツモリ。
海水浴場では飯盒炊爨、バーベキューなど致しますので、飯の心配は要りませんです。勿論ですが、夜食では無いです。昼飯です。夜に海で泳いだ事は無いです。何よりも暗い海は怖いです。お化けか海獣が出て来そで。
しかるに、私は元水泳部やで。高校一年生の一年間だけの水泳部やけど。泳ぎには自信がありました。別段、プールでの競泳に参加してクレでは無いけれど。
往った先が高松の何処かは忘れたけれど、大いに満喫してました。
砂浜で、皆でワイワイ、ガヤガヤ騒がしくやってましたら、田舎のオッサンがやって来た。正しく麦藁帽子を被ったオッサンやた。
オッサンは明らかに、我々ご一行様を目指してる。
次第に輪郭明確となり、佳く佳くお顔を見れば、後工程の係長さん。
ご紹介すれば、ショート対策会議、ブレーン・ストーミングで素子を水で洗たらどなんやろと口火を切ったお人です。
「オオ、皆様、此処ですか。探したで。探したで。相当に探したで。
あっちか、こっちかと、探し歩いたで。」
手には大きな西瓜、半端でないのを丸一個、網籠にブラ下げてです。差し入れです。
ソラ重たいで。シンドイで。ご苦労様です。ワザワザ遠路遙々持って来たのやて。大変やで。
歩いて来たからには、お家は近辺の筈ですが。
しかるにオッサンとは失礼千万、西原さんとホボ同じ年代で、私よりは五歳年上ですが、五歳の歳の差は可成り大きく、当時の私は二十歳代末期。
「アレ、アレ、柴田さんではないですか。帰ってなかったのですか。
西瓜割りでもしましょおや。」
集まってるのは、前工程、後工程の面々からスタッフから。要はダイオード製造の関係者、男女入り乱れての数十名で車も十台でした。
QC関係者も居てたのか、居て無かったのかは佳く覚えて無いです。
西原さんが居てなんだのダケは確かです。お声が掛かってなかたのです。
宮内君も冷たい奴です。ホントか嘘か、誘うのを忘れてたんやて。
(04/02/25)


NO.22 西瓜割り大会(2)

皆が若かったのです。
平均年齢、経営幹部は除外して、二十歳を僅かに超す程度でなかったか。
若い女の子が圧倒的多数故ですが、男にしても、二十ニ、三歳ソコソコでなかったのか。
そんなナカなら私も年寄り組になて仕舞うけどです。余り違和感は無かったです。
とは、単なる想い込みの一人善がりの勘違いカモ分からんけど。
出張も厭ではなかった。楽しかったのです。こんな具合に色んな行事にお声を掛けて戴いて。
此の係長だけでなくて、当時は何処の工程長も面倒見が佳かった。人を、人間関係を大切にしてた。
一般論ではありますが、最近では社員、派遣社員、嘱託、契約社員トカトカ、誠にややこしく。其の分、人を、人間関係を大切にせず、煩わしくさえ想てるのでないかと。
企業の生き残り戦略ではありますが、浪花節の義理と人情で沈没したらアカンけどや。
雇用形態が種々あるは、明かなる社内的身分制度であります。社内だけの筈が社会的身分制度ともなってます。
其れが分かってるからか、反抗的精神でか、同権、ドウケンと、阿呆の一つ覚えです。
イヤイヤ、企業の中身は元もとが身分制度そのものやけど、企業としたら、臨機応変、軽薄短小になたり、重厚長大に変身しなアカンけど。
こんな形態では愛社精神云々を説くのも求めるのも阿呆なんや。無理やし、意味が無い。
当世の事はどでも佳いです。佳い事は無いけれど、私が苛ついてもしょおがないですが、近い将来、日本の技術も道徳も中国に負ける。スデに道徳なんかは佳い勝負で地に墜ちてるけれど。
此の当時は可成りの愛社精神が有りました。誰もが誇りを持ってたのでないか。正確には愛社精神とするよりも、仕事に対する責任感が旺盛やた。
しかるに、係長はご近所とは云え、ワザワザ西瓜を持って来て。一緒にワイワイ、ガヤガヤ、気楽に飯盒炊爨したりです。
泳がへん人は歌を唄たり、ギターを弾いたり。チナミニ、宮内君はギターが上手かった。
女の子に囲まれてのモテモテのモテのモテモテので羨ましい事で。元もとが私と違いまして男前でありまして。気さくで背も高いし、勝負にならん。
差が有り過ぎると勝負する気にもならんのですが。年齢も違うし尚更ですが。彼は五歳は年下やったんやろか。
当時の話で、ギター一つで一億円の井上陽水、日本勧業銀行の行員、小椋佳。そして、吉田拓朗のを弾いてたと記憶してる。弾くだけでなくて、歌てたけど。弾けて、歌うとなれば相当なモンです。
チャンと誰の曲かは音痴の私でも分かったです。曲目までは元もと知らん。
私なら、楽器なんか何にも出来ひんし、歌も苦手やし。只ヒタスラに泳ぐだけ。とは嘘に決まってる。そんなに長くは浸かってられん。水泳部を辞めてからは泳ぐのはタマやから、息が切れて、ヒイ、フウの飛んでハア。
さりとて、一緒に歌も唄えへんし、何をしてたんやろ。
泳ぐのもプールか川が専門でして、海で泳ぐ事自体が珍しく。オソラクは二度目で無かったのか。一度目は大阪梅田の親戚宅やし、中学生時代やし。
砂浜に体を横たえ、ピンキーとキラーズの、「真っ赤な太陽(恋の季節)」が流行ったのは昭和の四十三年ですが。
ギラギラギンの太陽で体を焼いては、限度を弁えずに真っ赤っ赤にしてしもて。
サン・オイルとか日焼け止めクリームなんか持ってへんやんか。気もつかへんやんか。海の経験乏しく、プールに川で泳ぐ分に日焼け止めは要らんのや。プール・サイドでボケと日向ぼっこしてたのでなくて、泳ぐだけやし尚更要らんかったんや。
結果、ホテルの風呂ではギャと悲鳴を上げて、ベッドでのたうち廻ったカモ分からん。
イヤイヤ、必ずや悲鳴を上げては、のたうち廻ったに決まってる。ホンの数十分でヒリヒリやのに、防御も無しにシッカリ焼いてしもたらモオ、アカンのや。手遅れなんや。
此の係長ですが、西瓜の話から一ヶ月後に退職されて、ビクリした。
西瓜の時には退職が決まってたみたいで尚、ビクリした。
忘れる処でありました。肝心の差し入れの西瓜の割りです。私も一人前に仲間に入れて戴いた。
多分なら、目隠しされての三回転半。オマケのほが多くて、五回転半とマダ不十分と数回転されての係長の誘導。
真っ直ぐに、右々、左や右やのヨッシャの其処で一発、思いっキリ打ち下ろせの指示。
ソか分かった。見ておれ、見事に打ち砕いてつかわす。
チャンバラゴッコはやってたけれど、剣道はやた事なくての無位無冠の無段無級なれどです。
エイのヤと、棒キレを力一杯、打ち下ろした先はカスリもセズの見当違いの無茶苦茶の拍手喝采、大笑い。
鈍臭い私に割れる筈が無いやんか。
(04/02/26)


NO.23 五色台にドライブ

兎に角、日曜日も高松滞在なら、宮内君が何くれと誘てくれた。
やけど、不可解なる一件があった。
例によって例の如くです。五色台にドライブにでも往きませんか。
私にしても願ったり叶ったりの嬉しいお誘いでして。
往ったり来たりであても、高松に滞在は長くなてたけど、観光に来てる訳では無いやろな。
ガイド・ブックの一冊も持って無いのです。高松だけで無く、出張先のガイド・ブックは買おた事は無いです。
私が買おて無いだけで、趣味が有ればガイド・ブックを二三冊持って奴も居てましたが。
ガイド・ブックが無くても、五色台なる名勝は聞き及んでまして、宜しくと。
高松と云えば、栗林公園、屋島に続いて五色台です。其の程度なら無知蒙昧、地名に人名音痴の私でも一般常識として知ってます。
しかるに、誰々が参加するかと問えば、十人は来る筈ですとダケでして。此の当時なら、名前を出されたら大凡の見当はついたのに。
斯くして、集合場所に到着すれば。集合場所とは会社の駐車場ですが、到着は一番でして、引き続き、来たのはご当人様とQCの女の子の二人だけ。
QCの女の子と云うてもホカの製品、サーマル・プリント・ヘッドの担当やた。ダイオードもホカのも同じ部屋やから、佳くヨクお顔もお名前も知ってるけれど、三人様で目出度く全員集合したのやて。
三人でドライブかいな。十人とは何やいな。
十人が口から出任せにしても、此の組み合わせに合点がイカン。
常識的判断ならば、私が居てなければ完全なるデートやろな。来てた女の子は正直云うてQCでは一番の美人。
イヨイヨもって、私なんかが居たら邪魔やろな。にしても、デートに邪魔者の私をです。
ワザワザ誘う筈が無いやろな。或いは、仲の佳い処を見せつける気かいな。宮内君はそんなに変態でもあるまいに。かと云うて、集合して即のズバリと聞く訳にも往かず。
三人様なら車も一台で佳いのにです。
お二人様は宮内君の車。私は寂しく後をくっついてです。当たり前に五色台がどっち方面か道先を知りません。
イヨイヨ、デートの立会人かいな。
後を追いつつ、一人して、相当に悩んだです。気を利かして、用事を想い出したとか、何とか口実を造って退散するべきか否かと。
五色台の展望台に到着。景色が綺麗やな。そおやねえ。
などと、お二人様仲良く喋ってまして、私なんか眼中に無し。よて、意を決し、用事が有るから退散する。来た道をそのまま戻れば帰れるワイ。
「柴田さんに用事が有りますか。」
オイオイ、ナニ抜かす。我が輩にもタマには野暮用が有るのやワイ。
宮内君には我が心の内がバレバレでして。解放もしてくれず。ホントに私の存在。参加の意味は何やろな。
明らかに、お二人のデートに邪魔者が一人。イヨイヨ以て、宮内君は変態かいな。
ハタマタ、女の子の目的は私やったりと、そんな阿呆な推測はしてません。
私と会話したのは一言二言、三言か小言。セイゼイが総計で十言程度。其れもツイデの会話で意味は無くての、お愛想的、相槌程度。
後日確認しましたならば、彼女は婚約が決まってまして。ご養子さんですが、私が詳細を知らなんだだけですが。
ホントに十人に声を掛けたのに、暇人が二人しか居てなんだだけですて。
其れなら中止したら佳いのに、中止しよかと想たけど、彼女の往きたいの鶴の一言で決定したのやて。
私には何の相談もナカタけど。
しかるに、五色台は素晴らしいドライブ・コースで景色でありました。
(04/02/27)



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