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雑談<NO.291>

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NO 表題 起稿 起稿日
雑談NO.292
2693 <コロナの変異種銘々の怪>ギリシャ文字のα、β、γから、μ、ν、ξが飛んで、ο<?> シバケン 21/12/13
2692 <EV・電池競走>電池進化、2倍走るEV/ソフトバンクは無人機から(日本経済新聞) シバケン 21/12/12
2691 <脱炭素>TOYOTA自動車の戦略は<?> シバケン 21/12/12
2690 <脳を知る>心房細動が原因の〝ノックアウト型脳梗塞〟(産経新聞) シバケン 21/12/08
2689 <京都駅>実はまったく「らしく」ない、スーパー観光都市の玄関口には何がある?(文春) シバケン 21/12/07
雑談NO.290

NO.2689 <京都駅>実はまったく「らしく」ない、スーパー観光都市の玄関口には何がある?(文春)<起稿 シバケン>(21/12/07)


【シバケン】 2021/12/07 (Tue) 23:59

この記事の筆者、記者君<?>
「京都駅」に何を求めてるのか<?>が、わからんです。

とりあえず、
京都駅を知る方なら、写真見て、嗚呼、あの辺りと、察しが付くです。


で、スーパー観光都市ねえ。
コレ、地元の面々、余り歓迎してませんです。
どこえ行っても、観光客ばかりで、落ち着いて、名勝旧跡、神社仏閣をば、楽しめる風情に程遠く。

観光客多いと、諸般の収入あってと、思われてるですが。オッとの、どっこいの、赤字経営の京都市政。

さての、
現在がよい機会です。
何が<?>

コロナで、少なくともの、外人観光客僅少故。
それでも、ボチボチの、日本人観光客が増え出してたですが。さての、新種、変異種の、オミクロン株で、又、減るのか。
減れば、より、ええ機会なれど、です。寒いしねえ。


<写真1>
スーパー観光都市の玄関口「京都」には何がある?



<写真2>
京都駅地下、近鉄線界隈



<写真3>
京都駅構内、中央口附近



<写真4>
駅前にそびえる京都タワー



<写真5>
映画などでも取り上げられる大階段



<写真6>
京都駅の裏側、八条口界隈



<写真7>
八条口・新幹線ホーム



<写真8>
京都駅構内



>日本一の観光都市と言えば、もちろん京都である。平安の都から数えて1200年を超える悠久の歴史が、京都を日本一の観光都市たらしめている。

>一時期は外国人観光客ばかりで楽しめないなどという声もあったようだが、日本に遊びにやってきた外国人が決まって京都に立ち寄るというのだから、それは世界的な観光都市である証であって誇るべきことでもあろう。コロナがいったん落ち着きを見せている2021年の秋、京都は多くの日本人観光客で溢れていた。

>そんな京都の町にやってきていざ観光、という人たちの玄関口はどこであるか。答えはひとつで、JR京都駅である。


>発着する特急列車の種類が日本一の駅「京都」
>天下の新幹線が停まる大ターミナルであり、関西を走るJR線の看板列車・新快速ももちろん停まる。さらに嵐山観光ならば嵯峨野線、伏見稲荷や奈良に行くなら奈良線に乗り換えればいい。もっというと、北陸方面の特急「サンダーバード」も出ているし、天橋立の北近畿にも特急「はしだて」。なんでも、京都駅は発着する特急列車の種類でいうと日本一なのだという。

>そして京都駅にはJRだけではない。JR奈良線とはライバルということになるのだろうが、奈良に向かって近鉄京都線が走っている。近鉄特急に乗れば奈良はもちろん伊勢方面に向かうこともできる。

>このように、京都駅はスーパー観光都市・京都の玄関口らしい堂々たるターミナルなのである。京都には空港がないから、京都観光にやってくる人のほとんどが京都駅を玄関口としてあちこちへと旅を続けていく。そんな京都駅を、改めて歩いてみることにしよう。


>らしさを「まったく裏切られるターミナル」
>ご存知のとおり、京都駅は古都・京都らしさを期待していたらまったく裏切られるターミナルである。

>在来線が地上にホームをズラリと並べて広大な面積を占め、新幹線は在来線の南側を高架で貫き、在来線と新幹線の間の狭いところから近鉄も高架のホームを持つ。さらに地下にも京都市営地下鉄烏丸線が通っているので、地下街と一体となったエリアも京都駅の一部ということになろう。


>JRの在来線を基準に歩いて行こう。ホームから階段を登ると乗り換え用の橋上通路があり、正面の西口改札を出ると駅の南北をつなぐ自由通路だ。改札を出て左に行って階段を降りると左が新幹線、右が近鉄の改札口になっている。


>通路からいい匂いが…
>通路には土産物屋があって、傍らでは551の蓬莱の豚まんのお店も。そこに長蛇の列ができていたが、551って大阪名物であって京都名物じゃあないような気もするんですけど、どうなんでしょう。まあ、おいしいから大阪とか京都とかはどうでもいいということなのだろう。

>自由通路を反対に進むと、階段を降りて駅北側(烏丸口)の駅前広場へ通じている。ただし、在来線の改札の中から烏丸口側に出るルートは他にもある。改札内の通路から0番のりばへの階段を降りればすぐに中央改札が待ち受けていて、そこからも烏丸口に出ることができる。

>実は筆者はかつて京都に住んでいたことがあるが、そのときを思い出しても京都駅で降りたときには橋上の西口改札を出て、京都駅から乗るときには中央改札から入って階段を登って橋上通路から目的の乗り場を目指していたものだ。ちなみに、中央改札を入ってすぐの0番のりばから右手に向かってずーっと歩いていくと嵯峨嵐山方面に向かう嵯峨野線ののりばへ続いている。

>中央改札の前には地下に続く階段があって、そこからは地下街のポルタや地下鉄の通路にも繋がる。もちろんそのあちこちには土産物店があったり、仰ぎ見れば1997年に完成した4代目駅舎の立派なお姿。西側には伊勢丹、東側にはホテルグランヴィア京都が入っているという、とにかくドデカく現代的なデザインの駅ビルである。


>「京都らしさが感じられない」の声も…
>この京都駅の駅ビル、完成した1997年頃にはとにかく評判が悪かった。今でも、せっかく古都・京都まで来たのに出迎えてくれるのがこの駅じゃあ興ざめですよね、などという人は少なくない。古都の玄関口ならば、和風建築っぽさがもうちょっとあってもいいのじゃないか、というわけだ。

>もちろんその言い分もよくわかるし、駅前にそびえる京都タワーともども京都駅の駅前はなんとなく京都っぽくない。神社仏閣ばかりのイメージを抱いている方が間違いだといえばその通りなのだが、どうしたって観光のお客は京都駅に“京都らしさ”を求めてしまうのだ。だから、現在の京都駅舎が完成した当時には「京都らしさが感じられない」などと批判されてしまった。

>しかし、じゃあその前の駅舎は京都らしかったのかというとそんなことはまったくなかったわけで、むしろ狭くてお世辞にもきれいとは言えず、それこそ国内外から観光客が大挙押し寄せる京都の玄関口にはふさわしからず。広くて立派な新しい駅舎になったのだから、わざわざ文句を言わなくても良いのではないかと思う。


>ドデカいビルの中には大階段も
>といっても、そんな駅舎も完成してからすでに25年近く経ったわけで、いまさらどうということもないだろう。とにかくここで言いたいのは、京都駅はドデカい駅ビルに覆われているということだ。

>ドデカいビルの中には大階段なる壮大な階段も設けられていて、どんな人が登るのだろうかと見にいった。が、こういう類いの階段は登るものではなくてカップルなどが座っておしゃべりをするためにあるのだろう。

>ここで思い出したが、ずいぶん昔にこの大階段で行われたEE JUMPのイベントに行ったことがある。そのときにユウキさんがいたかどうかは、ちょっと覚えていません。


>京都での「何よりもありがたい武器」
>さて、巨大な駅ビルがあれば駅前広場も大きいのが当たり前で、タクシー乗り場には列ができていてひっきりなしにタクシーがやってきてはお客を乗せて去ってゆく。

>京都市内にはいくつも観光地があるしホテルもあるし、京都駅から離れているところも多い。だから、荷物を抱えて京都駅にやってきた観光客はとりあえずタクシーに乗る。京都の古くからの中心地からは南に外れた場所にある京都駅から観光をはじめるには、タクシーは何よりありがたい武器である。

>もうひとつ、タクシー乗り場とは反対にあるのがバス乗り場。京都市内には地下鉄が2本通っているが、必ずしも便利とは言えない。だからタクシーに次いでバスに乗る。昔は路面電車が通っていたがとうの昔にすべて廃止されているから、公共交通としてはバスに頼るほかないのだ。金閣寺から清水寺、東福寺に嵐山、御室仁和寺へ。バスの行き先表示を見ているだけでも、京都の観光地巡りをした気持ちになれる。

>このように京都駅の周りは、さすがの天下の観光都市のターミナル。駅前の通り(塩小路通り)を挟んでホテルや旅館も建ち並んでいるし、人通りは途切れず賑やかだし、烏丸口の名にもなっている烏丸通を少し歩けば東本願寺。何より天高くそびえる京都タワーが、“ここが京都だ”と力強く主張する。京都タワーは先の東京オリンピックと同じ年、1964年に完成した50年来の京都のシンボルである。


>1877年、まさに“南端”にできた「京都駅」
>ここで京都駅の歴史にスポットを当ててみたい。

>京都駅が開業したのは1877年のことである。首都圏では新橋~横浜間が開通し、次いで関西でも1874年に神戸~大阪間が開通した。この神戸~大阪間を延伸する形で1876年にいったん大宮通付近に仮の駅舎が開業し、1877年になって京都駅が開業。開業前日には明治天皇を迎えて盛大な記念式典が行われたという。

>駅の場所は京都の中心から少し南に外れたところにある。古い地図を見ると、まさに京都の“南端”にあったことがわかる。当時すでに天皇は東京に住んでいたとはいえ、長年天皇の住まう場所であった京都の中心を鉄道が貫くわけにはいかなかったのもあるだろうし、古くからの市街地が広がっているので用地買収にも手間取ってしまう。そこで南の端に線路を通したというのがいまの場所に京都駅が設けられた理由だろう。

>そしてもうひとつ、京都からさらに東に向けて線路を延ばすにあたっての課題もあった。京都駅開業の2年後、1879年に大谷駅(山科~大津間、現在は廃止)まで延伸している。いまはトンネルを使って京都駅からほぼ直線的に東に伸びているが、当時はトンネルを掘る技術に乏しく、南側を大きく迂回するルートを取っていた。ちょうど伏見稲荷の目の前を通って南をぐるり。その線路の一部はJR奈良線として活用されている。

>その後、京都駅には現在の奈良線や嵯峨野線(山陰本線)が乗り入れるようになり、1895年には駅のすぐ東側を通る路面電車も開通した。この路面電車は、日本で初めての営業用電車というエポックメーキングな出来事でもある。

>こうして複数の路線が乗り入れるターミナルになり、開業当初は町外れ感が否めなかった駅前も大いに発展。お客や貨物が増えれば駅も手狭になって、1914年に2代目駅舎にリニューアル。奇しくも同じ年に東京駅が開業している。ちょうど同じ時期に、東西の“都”のターミナルが完成したというわけだ。


>京都駅ならではの「英断」
>ちなみに、このときに東京駅は正面に天皇をはじめとする皇族が利用する専用の出入り口を設けている(いまもそのまま使われている)。京都駅もそのような構造だったのかと思って調べてみると、京都駅の場合は皇族専用出入り口は脇に追いやられ、中央に誰もが使える一般用の出入り口と車寄せ。御所のある街だけに皇族の利用も多かっただろうに、中央に庶民が使える出入り口を設けたのはずいぶんな英断といっていい。

>京都の街は空襲の被害に遭わなかったので2代目駅舎は戦争を乗り越えて長く使われたが、1950年に火災で全焼してしまう。食堂のアイロンの不始末が原因だったとか。東京駅の八重洲口も1949年に焼失しているが、こちらはたばこの不始末による失火。別に示し合わせているわけではないのだろうが、東京駅と京都駅は同じような時期に駅舎ができて同じような時期に燃え落ちているのである。

>1952年には3代目(つまり今の駅舎のひとつ前)駅舎が完成し、1964年には東海道新幹線が乗り入れる。新幹線の乗り入れで駅の南側(八条口)の発展も本格的に進むことになって、今の京都駅周辺の賑わいが形作られていった。


>垣間見える「観光都市ではない京都の一面」
>京都観光で京都駅にやってきた観光客は、特に理由がなければだいたい烏丸口側に降りて地下鉄やバス、タクシーでどこかに行ってしまう。帰るときも烏丸口から新幹線に乗る。もちろん駅の南側にも五重塔でおなじみ東寺(教王護国寺)などもあるので見どころは充分なのだが、やはり古くからの市街地である北側にはかなわない。

>そうした事情があるからなのか、八条口側は少し雰囲気が違う。ホテルなどがあるのは烏丸口側と同じでも、予備校があったりイオンモールがあったりワコールがあったり、観光都市・京都とはちょっと違った空気を漂わせている。イオンモールに向かって歩く学生たちの姿があり、さらに少し南に行けば住宅街もあって、観光都市ではない京都の一面を垣間見る。観光客でごった返す烏丸口の駅前広場もいいが、こういう雰囲気も案外ほっとするものである。

>ともあれ、京都にやってきた観光客は、京都駅を起点にあちこちに訪れる。京都最大の繁華街は四条河原町。四条河原町から鴨川を挟んで隣り合う祇園とともに、京都駅から行くなら地下鉄と阪急電車を乗り継ぐか、それともバスだ。金閣寺や清水寺もバスで、伏見稲荷はJR奈良線に乗って。お茶と10円玉でおなじみの宇治にも奈良線が便利だ。二条城は嵯峨野線に乗ればすぐだ。この嵯峨野線沿線、京都駅のひとつ隣の梅小路京都西駅の近くには京都水族館や京都鉄道博物館。

>ドデカい駅ビルに覆われて、新宿駅や大阪駅ほどではないにせよ充分ダンジョン感のある京都駅だが、やはり観光の拠点としてはケチのつけようがない。広い駅だしお客が多いから歩いているととにかく疲れるが、旅を楽しむ人たちの中を歩くのは案外気分の良いものである。観光都市のターミナルには、明るく前向きな感情が満ちている。

<参考=「実はまったく「らしく」ない…スーパー観光都市の玄関口「京都駅」には何がある?」(文春)>


NO.2690 <脳を知る>心房細動が原因の〝ノックアウト型脳梗塞〟(産経新聞)<起稿 シバケン>(21/12/08)


【シバケン】 2021/12/08 (Wed) 15:41

>脳の血管が詰まることで生じる脳梗塞は、早期に診断し治療を行うことで、運動麻痺や言語障害などの後遺症を軽くすることができるようになってきました。しかし脳梗塞の中には、寝たきりになったり死亡したりする例が多い脳梗塞のタイプも存在します。その代表的なものが「ノックアウト型脳梗塞」です。ノックアウト型脳梗塞は8人に1人が死亡するといわれています。

>脳梗塞の約3割は、「心房細動」という不整脈が原因で起こります。心臓は通常、規則正しいリズムで心拍を刻み、血液を全身に送ります。心房細動は、心臓を構成する部屋のうち「心房」という部屋が震えるように動き、十分に拍動しなくなる不整脈です。心房細動になると心房の中で血液がよどみ、血栓という血液の固まりができやすくなります。なかには直径が数センチにまで大きくなるものもあります。その血栓が血液の流れに乗り、脳の太い血管に閉塞を起こすと、広範囲の脳に障害が生じます。このため、心房細動による脳梗塞は、他のタイプの脳梗塞に比べて重症化しやすく、1度の脳梗塞で死亡することもあります。「ノックアウト型脳梗塞」と呼ばれる理由です。

>日本には、心房細動を有する人が100万人以上いると考えられています。心房細動の原因はさまざまですが、特に高齢者、高血圧や糖尿病がある人は注意が必要です。一方、心房細動は健康な人にも起こることがあります。心房細動は自分で脈を測ることでチェックすることが可能です。どちらか一方の手のひら側の手首で、脈のリズムを確認します。不規則なリズムだった場合、心房細動の疑いがあります。心房細動が疑われる場合には、循環器内科を受診して、心電図や心臓超音波検査を受けます。携帯型の心電計を装着し、24時間連続して心電図を調べる場合もあります。

>ノックアウト型脳梗塞の予防には、抗凝固薬と呼ばれる血液をサラサラにして血栓を作りにくくする薬を使います。これまでは「ワルファリン」という1種類のみの薬でしたが、新しい薬が数種類登場しています。ワルファリンは納豆や緑黄色野菜を摂取してはいけないなど、数々の制限がありました。新しい薬は、このような制限が少なく、合併症を起こす恐れが少ないことが特徴です。

>心房細動と診断されたら、自覚症状の有無にかかわらずノックアウト型脳梗塞に注意が必要です。心房細動の症状を自覚しない人でも、自覚する人と同じ確率で脳梗塞が起こります。脳梗塞は、ある日突然起こり、患者さんだけでなく、ご家族の生活も一変させます。「ノックアウト型脳梗塞」を防ぐためにも、早期に循環器内科専門医を受診して、適切な心房細動の治療を受けましょう。

>(公立那賀病院副院長 脳神経外科 藤田浩二)

<参考=「脳を知る 心房細動が原因の〝ノックアウト型脳梗塞〟」(産経新聞)>


NO.2691 <脱炭素>TOYOTA自動車の戦略は<?><起稿 シバケン>(21/12/12)


【シバケン】 2021/12/12 (Sun) 10:27

消費者に、選択肢を<!>
が、TOYOTA社長の狙い。

イヤ、
結構なると。

<写真1>
豊田章男社長(写真提供:トヨタ自動車)



<画像2>
ウーブンシティ(写真提供:トヨタ自動車)



>日本政府は「2050年カーボンニュートラル」を掲げ、脱炭素の取り組みを産業界に求めている。電気自動車の開発、普及などに注目があつまるなか、トヨタ自動車の豊田社長が「文藝春秋」のインタビューに初めて応じ、カーボンニュートラルおよび電気自動車(EV)に対する考え方を詳細に明かしている。


>――豊田社長ご自身は日本自動車工業会の会長として、「全てをEVにするのは違うと思う」と、持論を展開されており、EV反対派のイメージを持たれています。

>豊田 そう、よく誤解されるんですよ。ここできちんと説明させていただくと、まずトヨタは基本的にEV導入には賛成です。2030年には、EVとFCV(燃料電池自動車)の販売台数を200万台にする目標を掲げていますし、車載用電池に対する投資額は断トツで業界1位を誇っています。

>ただ、脱炭素の手段をEVに絞るのではなく、他の選択肢も用意すべきじゃないかと考えています。今はEVだけが正解だとするEV推進派の企業や政治家たちが一つの大きな派閥になっていて、彼らは「全EV化すればカーボンニュートラルは達成できる」と主張するばかりで、日本の現状が全く見えていないように思えます。


>――完全EV化だと、何が問題になるのですか。
>豊田 まず日本のエネルギー事情を理解する必要があります。エネルギーは「作る」「運ぶ」「使う」という三つの工程がありますが、その流れの中で発生する二酸化炭素を2050年までにゼロにしようというのが、現在のカーボンニュートラルの目標です。

>自動車が位置するのは「使う」セクションなので、ガソリンを使わないEVに置き換えれば、二酸化炭素の排出はなくなる。ところが、EVで使用する蓄電池の生産には多くの電力が必要であり、その電力が火力発電由来の場合、生産時にかなりの二酸化炭素を排出する。日本は火力発電の割合が75%と非常に高いため、自動車の電動化だけでは二酸化炭素の排出削減につながらないのです。


>「決してEVに否定的な立場ではない」
>また、国内の全乗用車をEV化した場合の必要な電力量を試算したところ、電力ピーク時での発電能力でもまかなえず、原子力発電なら10基、火力発電なら20基の増設が必要になるのです。

>カーボンニュートラルにおいて、あくまでも敵は炭素であり、内燃機関ではありません。トヨタはEV、ハイブリッド、FCVなども手掛けるフルラインナップメーカーであり、長年にわたって技術やノウハウを蓄積してきました。各地のエネルギー事情に応じ、どの車が良いかを決めるのは市場やお客様だという考えで、決してEVに否定的な立場ではないのです。今後もこうしたトヨタの考え方を根気よく丁寧に説明していくつもりです。また年内にはカーボンニュートラルに関する新たな取り組みを発表しようと考えています。


>――自動車工業会の会見では、「カーボンニュートラルは雇用問題である」とも発言されていました。
>豊田 自動車を完全EV化するということであれば、クリーンな電力の量も少なく、コストも高い日本での生産は難しく、必然的に海外に生産拠点を移すことになる。そうなると国内の自動車産業に従事する550万人の雇用の多くが、一気に失われかねない。ひいては日本の自動車産業の存続危機につながることを危惧しています。

>12月10日発売の月刊「文藝春秋」1月号では豊田社長のインタビューを23ページで一挙掲載。12年にわたる社長人生を振り返り、2010年の米公聴会や創業者である喜一郎氏への思いに加え、メディアへの不信、日本製鉄との訴訟、後継者問題などについて率直に語っている。

<参考=「「よく誤解されるんですよ」トヨタ自動車・豊田章男社長が明かす“カーボンニュートラルとEV”への本音」(文春)>
(21/12/10)


<参考=NO.2692 <EV・電池競走>電池進化、2倍走るEV/ソフトバンクは無人機から(日本経済新聞)


NO.2692 <EV・電池競走>電池進化、2倍走るEV/ソフトバンクは無人機から(日本経済新聞)<起稿 シバケン>(21/12/12)


【シバケン】 2021/12/12 (Sun) 15:33

さての、電池競走はどんな事に<?>
実際には、国家的主導権、企業存続を賭けた大戦争<!>

<図1>
EVの航続距離を2倍以上に延ばす電池の開発が進む



<表2>
リチウムイオン電池の改良に取り組む主な企業



<表3>
EV向け電池市場は2030年には4倍に



>電気自動車(EV)向けにリチウムイオン電池の性能を限界まで高める取り組みが進む。米スタートアップやソフトバンクはそれぞれ電極材料を工夫し、容量を従来の2倍にするめどを付けた。航続距離は比例して延びる。2022年以降の実用化を目指す。技術は次世代の本命といわれる全固体電池に転用できる可能性も高く、開発競争が激しくなっている。

>EV向けリチウムイオン電池の場合、現状の容量は1リットルあたり400~600ワット時、1回の充電による航続距離は200~400キロメートル程度といわれる。1回の給油で600キロメートル以上走るガソリン車に見劣りする。

>次世代電池の本命といわれるのは全固体電池だ。リチウムイオン電池などの電解質を液体から固体に置き換える。発火しにくく安全性が高いだけでなく、小さく作れるようになり、体積あたりの容量を2倍以上にできる可能性がある。ただ現状では、十分な性能を出す最適な材料の組み合わせが見つかっていない。20年代前半の実用化が期待されている。

>それまでの「つなぎ役」としてリチウムイオン電池の性能を限界まで高める改良が進む。正極、負極の材料を工夫して容量を2倍以上にしようとしている。将来、培った技術をもとに全固体電池の電極材料を改良できれば次世代のEVの競争でも存在感を示せる。

>特に近年注目を集めるのが負極だ。一般的な材料の黒鉛に、リチウムイオンをより多くためられるようにシリコンを混ぜる方法が実用化に近い。

>米スタートアップのエネベイト(カリフォルニア州)は、体積あたりの容量を従来の約2倍にあたる1リットルあたり800ワット時にしたリチウムイオン電池の生産を22年に始める。充放電を1千回以上できる十分な耐久性を確認したという。

>まずは電動バイクなど向けに商品化する。生産量を増やし、25年にEV向けに投入する。5分間の急速充電で、約400キロメートルの距離を走れるようになるという。ベンジャミン・パーク創設者兼最高技術責任者(CTO)は「投資家から2億ドル(約230億円)近くを得た。試験生産のラインを含む施設の拡張を検討する」と話す。

>米ノースウエスタン大学と米アルゴンヌ国立研究所発スタートアップのナノグラフ・コーポレーション(イリノイ州)もシリコンを混ぜた負極を採用したリチウムイオン電池を22年に実用化する。容量は同800ワット時になる見込みだ。生産は他社が担う。携帯用電子デバイス向けに売り出し、25~30年にEV向けでも実用化する。

>米スタートアップのエノビックス・コーポレーション(カリフォルニア州)も同様の取り組みをしている。負極にシリコンを使うリチウムイオン電池を、スマートフォンやパソコン向けに22年から作る。

>負極を炭素系材料からリチウム金属に置き換える取り組みも進む。リチウムイオンをより蓄積できるため容量が増す。

>ソフトバンクと米エンパワー・グリーンテックは21年10月、同1100ワット時の蓄電池を開発したと発表した。劣化しにくく100回充放電しても88%の容量を保つ。23年以降に携帯電話の無線を中継する小型無人機向けなどで実用化を目指す。将来、EVへの搭載を視野に入れる。

>米スタートアップのポリプラス(カリフォルニア州)もリチウム金属を負極に採用した蓄電池を開発した。容量は同1200ワット時で数百回充放電できる。「ドローンや家電製品、次にEVへの搭載をめざす」(同社)

>材料の改良は正極でも進む。中でもレアメタル(希少金属)のニッケルの混入比率を高める「ハイニッケル型」の開発が盛んだ。「蓄電量が高まり電圧が上がる。ただニッケルを増やしすぎると安定性が悪くなる」(物質・材料研究機構の魚崎浩平フェロー)。すでに中韓の企業などが量産に乗り出しているという。

>近年、安価な硫黄を正極に使う取り組みも進む。GSアライアンス(兵庫県川西市)は正極に硫黄と炭素の複合材料を使う電池の試験販売を22年に始める。負極にリチウム金属を使い、容量は従来のリチウムイオン電池の倍以上になるという。

>新材料の課題は耐久性だ。同社の新たな電池の場合、「30~40回で容量が半減する」(森良平社長)。現状のリチウムイオン電池は約4千回充放電でき、10年使える。

>電極材料にシリコンや硫黄などを混ぜると、充放電を繰り返すと電極が変形したり、化学反応でできた異物でショートが起きたりする可能性がある。企業や大学では、電極材料の形状や構造を工夫して耐久性を高める取り組みが進む。

>脱炭素規制で需要増、国内企業 開発力「頼みの綱」
>脱炭素に向けてEVの需要は高まっており、蓄電池の市場も拡大を続ける見通しだ。英調査会社アイディーテックエックスによると、EV向けのリチウムイオン電池の市場規模は、21年の473億ドル(約5兆円)から30年には1993億ドル(約23兆円)まで成長する見込みだ。

>高容量の改良型などが実用化すれば「EVのさらなる普及を促し、市場拡大はさらに加速する」(みずほリサーチ&テクノロジーズの山本武人上席主任エコノミスト)。
ただ実際のシェアでは、日本は中国や韓国に大きく水をあけられている。韓国調査会社のSNEリサーチによると、21年1~8月のEV用電池の世界シェアの首位は、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)で30.3%、2位が韓国のLGエナジーソリューション(24.5%)、3位がパナソニック(13.3%)となった。中国勢は4位の比亜迪(BYD、7.7%)、韓国は5位のSKイノベーション(5.4%)なども上位に入る。
部材メーカーのシェアも落ちている。10年代半ばまで正極、負極、電解液、分離膜の主要4部材の多くが日本製だったが、現在は全てで首位の座を中国に奪われた。
頼みの綱は次世代に向けた電池の開発力だ。欧州特許庁と国際エネルギー機関(IEA)が20年にまとめた報告書によると、18年の電池技術に関する世界の特許出願数で、パナソニックや日立製作所など日本が3分の1を占め最多だった。14~18年に出願された全固体電池の特許数の54%が日本からの出願という。こうした強みを生かして画期的な新型電池を開発し「ポストリチウムイオン」時代の主導権を握れるか。企業の本気度が問われる。(草塩拓郎、三隅勇気、北川舞)

<参考=「電池進化、2倍走るEV ソフトバンクは無人機から」(日本経済新聞)>


<参考=NO.2691 <脱炭素>TOYOTA自動車の戦略は<?>


NO.2693 <コロナの変異種銘々の怪>ギリシャ文字のα、β、γから、μ、ν、ξが飛んで、ο<?><起稿 シバケン>(21/12/13)


【シバケン】 2021/12/13 (Mon) 10:43

「ξ」<クサイ>が、中国、習近平国家主席の『習(シー)』の英語表記と同じために飛ばしたのではないか」
という見方がある。

可成りの確度で、正解では<?>


>新型コロナウイルスの新たな変異株が「オミクロン」と名付けられ、世界中で影響が懸念されていますが、その名前を巡って、「中国への配慮ではないか」という声が出ています。

>変異株はこれまで、ギリシャ文字のアルファベットで「アルファ」「ベータ」「ガンマ」と順に名付けられてきたのに、12番目の「ミュー」から、13番目の「ニュー」と14番目の「クサイ」を飛ばして、15番目の「オミクロン」に飛んだことで、「クサイ(XI)が習近平国家主席の『習(シー)』の英語表記と同じために飛ばしたのではないか」という見方があるのです。

>世界保健機関(WHO)の報道官は「ニューは(英語で『新しい』を意味する)NEWと混同されやすい。『クサイ(XI)』は一般的な姓であり、WHOはいかなる集団にも嫌がらせとなることをしない」と説明しているそうですが、「XI」は一般的な姓なのでしょうか。「習」さんは中国で、習近平氏以外にも多い名字なのでしょうか。

>ノンフィクション作家で中国社会情勢専門家の青樹明子さんに聞きました。


>中国国内では報道されず
>Q.「XI」は「習」の英語表記になるとのことですが、中国で「習」という名字の人は、どれくらいいるのでしょうか。また、「習」以外にも「XI」に該当する名前の人は多いのでしょうか。

>青樹さん「私が『習』さんという名字の人を知ったのは、習近平国家主席が初めてです。中国の名字について調べるには、中国の代表的な民族、漢民族の名字を紹介した『百家姓(ひゃっかせい)大全』という本があって、中国の代表的な名字が、人口が多い順に紹介されています。最新版(2020年)のランキングでは『習』は331番目だそうです。

>また、少し前のデータになりますが、中国国務院の2013年時点の人口関係調査によると、『習』という名字の人は約81万人で、名字別の人口順位では296位です。当時の総人口(約12億人)のわずか0.068%しかありません。つまり、中国でも珍しい姓といえます。ほかに『XI』『シー』と読む漢字としては『渓』もありますが、名字ではあまり聞いたことがないです。

>先ほどの数字は中国の統計ですが、漢民族全体が同じ傾向だと思いますので、中国以外の国に住む中国系の人たち、華僑も同じ傾向だと思います。ちなみに、中国人の名字で多いのは、1番から順に『李』さん、『王』さん、『張』さんで、『劉』さんや『陳』さんが続きます。上位10の姓で5億人を超えます。こうして数字だけで見ると、少なくとも中国では、習は決して、一般的な姓ではありません。

>ただ、先ほど挙げた『百家姓大全』には、なぜか、『習』の部分にかっこ付きの注釈があって、『一般的な姓である』と書かれています。中国の共産党政権では、国家主席は国家元首です。アメリカではバイデン大統領が国家元首で、日本では対外的な国家元首というと天皇陛下になります。

>WHOは『一般的な姓だから』と説明していますが、『国家元首の名前だから、ウイルス名に使うのは避けた』とはっきり説明してもよかったと個人的には思います。もしもの話ですが、われわれ日本人も天皇陛下の名前がウイルスの名前になったら、不愉快ですよね。WHOは変に気を使って、かえって、臆測を広げてしまったのではないでしょうか」


>Q.「クサイ」をWHOが飛ばしたことについて、中国ではどのような受け止め方をされているのでしょうか。

>青樹さん「『習近平氏に配慮したのでは?』という見方について、中国では一切、報道されていません。2022年に開かれる共産党大会へ向けて、カウントダウンが始まっている時期で、情報統制がいつも以上に厳しくなっているせいかもしれません。オミクロン株のこと自体は報道されています。しかし、『なぜ、クサイでなく、オミクロンなのか』とネット上で質問すると、警告文が発せられて、削除されてしまいます。

>『新しい変異株はなぜ、オミクロンと呼ぶのか』とだけ調べると、『XI(シー)を避けた』といった記述は見つからず、『ギリシャ文字から取った。最初に発見された国や地域の名前は不適切だから』というような説明がなされています。当初、『武漢肺炎』などと言われた苦い経験があるからだと思います。『クサイ飛ばし』は理由や経緯どころか、その事実さえ、中国国内では知ることができないのです」


>Q.オミクロン株について、中国国内の反響や対策を教えてください。
>青樹さん「とても関心が強く、中国の検索サイトでも上位に入っています。各国の感染状況も報道されていて、特に日本が外国人の入国禁止措置を取ったことは速報で流れて、中国人も驚いています。『東京で(新規感染者が)5000人を超えても都市封鎖しなかったのに“国封鎖”をした』と驚きをもって捉えられています。

>速報が流れたとき、私は外出していたので、日本のニュースをリアルタイムで見ていなかったのですが、中国の友人からSNSで『本当のことか』と問い合わせがあり、知りました。私は中国人から、入国禁止措置を知らされたんです。それほど、関心は高いです。

>オミクロン株の中国での報道は、感染力がすさまじいらしいが、詳しいことはもう1、2週間観察する必要があるという概要です。ただ、中国は『ゼロコロナ対策』として、新型コロナそのものに対してとても厳しい対策をしているので、オミクロン株に特別な措置を取らなくても、対応できるのではとみられています」


>Q.北京冬季五輪が迫る中、中国の新型コロナ対策はさらに厳しくなっているのでしょうか。
>青樹さん「先ほど述べたように、新型コロナ対策そのものがとても厳しいです。12月9日の新規感染者は中国全体で63人です。人口14億の中国で、です。それでも『感染者が多くなった』と騒いでいるくらい、『ゼロ』を目指して必死なのです。中国にとっての五輪はすべてに優先する、国の力を示すイベントです。北京市だけの問題ではありません。今年7月に創立100周年を迎えた中国共産党にとって、党の力を示すのが、ゼロコロナで迎える北京冬季五輪なのです。

>北京に関していえば、中国国内在住者も北京に入るには、48時間以内のPCR検査の陰性証明と健康コード(その人の健康状態を示すスマホアプリ)で『問題なし』を示す『緑』であることが絶対に必要です。さらに、感染者が2週間以内に1人でも出た場所に滞在歴がある人は入ることが制限されています。郊外から北京に通勤する人たちも、48時間以内のPCR検査陰性証明を所持しなければなりません。日帰りの出張で、北京から出て、また戻る場合も必要です。

>もちろん、海外からの直行便は北京に入れません。北京に入りたかったら、中国国内の別の都市に行って、隔離を受けた後、問題なければ北京へ、となります。その都市でも厳重な措置が取られており、上海の空港では、飛行機に乗る前にPCR検査と抗体検査、両方陰性で初めて飛行機に乗れます。そして、降りたらすぐにまた、PCR検査です。その後、ホテルで14日間隔離され、その間、部屋から一歩も出られません。

>その後も7日間、自宅などでの隔離です。それからようやく、北京に入ることが可能になりますが、もちろん、先ほど述べた陰性証明などが必要です。こうした厳しい措置がオミクロン株対策にもなるとみられているのが、中国の現状です」

>オトナンサー編集部
>青樹明子(あおき・あきこ) ノンフィクション作家・中国社会情勢専門家
早稲田大学第一文学部卒、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程修了。大学卒業後、テレビ構成作家や舞台脚本家などを経て企画編集事務所を設立し、業務の傍らノンフィクションライターとして世界数十カ国を取材する。テーマは「海外・日本企業ビジネス最前線」など。1995年から2年間、北京師範大学、北京語言文化大学に留学し、1998年から中国国際放送局で北京向け日本語放送のキャスターを務める。2016年6月から公益財団法人日中友好会館理事。著書に「中国人の頭の中」「『小皇帝』世代の中国」「日中ビジネス摩擦」など。近著に「中国人の『財布の中身』」(詩想社新書)がある。

<参考=「「クサイ」飛ばしてオミクロン=中国への配慮? WHO「XIは一般的な姓」、本当か?」(大人んサー)>