みんながパソコン大王
雑談<NO.299>

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総 合 目 録 趣意書

表題一覧表

NO 表題 起稿 起稿日
雑談NO.300
2743 <記者の>コロナ感染体験記/後遺症が、結構大変<!>の話 シバケン 22/02/20
2742 <フクイベナートル>福井県で発掘の恐竜<!>/全長2.5メートル シバケン 22/02/20
2741 <コロナの番外編>花粉症が減少/マスク効果<!> シバケン 22/02/18
2740 <自然保護>海で溶けるプラスチック/カネカが24年に生産4倍 シバケン 22/02/17
2739 <厄>とは、何か<?>/自分でできる厄落とし シバケン 22/02/14
雑談NO.298

NO.2739 <厄>とは、何か<?>/自分でできる厄落とし<起稿 シバケン>(22/02/14)


【シバケン】 2022/02/14 (Mon) 23:34

「厄落としは、自ら災厄を作り出すことで、それ以上、自分に悪いことが起こらないように仕向ける昔からの習俗である。」

「その方法の一つとして、家族や親戚、近所の方など多くの人に食事を振る舞うことで厄が落とせるというものがある。」

この、家族や親族、近所の方など多くの人に食事を振る舞う事。
これ、時代の流れで、皆様、疎遠になって、もてねえ。特には、一昨年からの、新型コロナ・ウィルスで、助長されまして。
今一度、この辺り、原点に戻りませんとと。


「また、大切にしてきたものや、いつも身につけているものを故意に落とすことで、厄が落ちるともいわれている。」

「掃除も厄落としに効果があるとされ、家の内外、特に水場・水まわり、出入り口である玄関やお勝手口、窓などは綺麗に掃除すると悪いものが近寄りにくいとされる。」

まあねえ、
極端例、ゴミ屋敷なるは、どしょもありませんですが。
この手の事、昔には、どこの家でもしてたです。
道路が、どこも、舗装されてから、しんよに成ったですが。家の前の打ち水等々。
それでも尚、水回りは重要でして。


「不要なものを処分することも厄落としの効果があるとされ、捨てることで悪いものも一緒に流れるといわれている。」

不要なものを捨てる。
されどの、単に捨てるよりは、金に成るのは、した方がと。
その昔なら、質屋、古道具屋。当世なら、リサイクル屋。
問題は、その手、古いのを、買うの場合。時折、言われるは、因縁のあるのモノを下手に、自家に持ち込まず。
されどの、その手のでは、前歴不明故、要注意と。

「また、岩塩や粗塩を皿に盛り、玄関や部屋の隅に置く「盛り塩」も厄除けの一つの方法といえよう。」

これは、一般的にも、やられてるです。


「古来、人々は厄を意識しながら生活をしてきた。」

「迷信と侮ることなく、自身の健康や対人関係に注意を払い、自身の人生を良い方向へと進めるために自分を見つめ直す良い機会として、また、自分や家族に災厄が降り注がないよう努めて生活したいものである。」



<絵1>
中国・道教の神・鍾馗(しょうき)の像を旗、屏風、掛け軸として飾れば魔よけの効験があるとされる「鍾馗像(河鍋暁斎画)」


<クリックで拡大>

<絵2>
災厄は厄神がもたらすとされ、それを避ける呪法が多く編み出された。写真は「不動利益縁起」(狩野永納筆)



>厄とは何か

>「今年は厄年。嫌なことが起きなければいいが・・・」

>厄年は体調の変化、人生の転機が訪れる年齢とされ、予期せぬ災難に遭いやすく、精神的に落ち着かない時期ともといわれる。

>実際、厄年は厄災に遭う確率が高くなったり、良くない出来事が起きたり、と感じる人も多いようだ。

>以前、朝日新聞社が行なったアンケートによると「あなたは厄年を気にしますか?」という質問に半分以上の人が「気にする」と回答。

>また、厄年に何らかの災難に遭ったと感じた人は30%。厄年なので厄除け・厄祓いをしたことがある、もしくはしようと思っている人は50%との報告がある。


>厄とは「わざわい」や「災難」のことである。

>「わざわい」の「わざ」とは鬼神のなす行為、「はひ(わい)」は長引くと言う意味があり、悪いことが長く続くという意がある。

>厄には時間の観念でいえば厄日・厄月・厄年がある。

>厄日とはかつては神を迎える祭り日であった。

>しかし、その厳粛なる日が畏れられて厄日とされたもの、陰陽道の吉凶判断で悪日となった日や、実際に災厄の多い日が厄日となったものとがある。


>空間的には厄が生ずる場というのもある。

>忌みとは、厄をもたらさないために軽はずみな行動を慎み、悪い影響を及ぼすものとの接触を避ける行為である。

>それは心身を清浄に保ち、穢(けがれ)を避け、身を慎むことで禍に巻き込まれないようにするものだが、大別して2つの場合がある。

>一つは神事に関する忌みであり、もう一つは死の忌みや女性の月事に対する忌みである。

>物忌みとは神事にあたる者が飲食や行動を慎み、不浄を避けるように気をつけることで、禊(みそぎ)にて身を清め、肉食をせず、喪など忌み事のある家の火を用いる合火(あいび)をしないなど留意する。

>平安時代の貴族は年間に1か月ぐらいの間、大事な用務があっても家門を閉ざして外出を控え、訪客にも会わないなどの物忌みの期間があった。

>現在も地方によっては祝い事や祭りなどが行われる物日(ものび)には衣服を裁つことを忌む地方もある。

>外出を忌む坎日(かんにち)、葬式を忌む友引、家屋の建築・旅立ちを忌む三隣亡、種蒔き・植え付けをすると実りが悪いとされる不熟日(ふじゅくにち)や地火日、また、台風の時期と重なる210日は災厄が多いため厄日とされる。

>厄は神がもたらすとも考えられたため、それを避ける呪法が生み出された。

>厄神は、古くから人に災厄、疫病をもたらし、厄病神・疫病神・厄神ともいう。

>疫病神は神の霊魂の2つの特性である荒魂・和魂などの御霊(ごりょう)の一種と考えられてきた。

>厄神は村の外から侵入してくると考えられ、それを防ぐための路上でもてなす道饗祭(みちあえのまつり)や、村境の路上に注連縄(しめなわ)を張る道切りなど、祭りと、追出す行事が各地で行われてきた。

>厄とは、古来より避けようのない天変地異などの自然災害よりも、自らの意思でそれを避けることができると考えられ、様々な方法が編み出されている。


>■ 厄年は自分を見つめ直す機会

>厄年の起源は中国の陰陽五行説とされる。その数え方や行事は、地域や寺社ごとに異なる場合もある。

>厄払いや厄除けは地方に幅広く根付く風習で、単純にお参りを行うといったものや、地域を挙げて祭りなど行事を行なうところや、七五三を厄年に含める地方もある。

>厄年は数え年が用いられるのが平安時代からのしきたりで、現在もそれを踏襲している。

>平安時代後期(11世紀後半)から、戦国時代(16世紀)に至る中世では、男女別なく13・25・37・61・85・99歳が厄年とされていたが、現代では男性と女性の厄年は異なる。

>男性の場合、本厄は、数え年で25・42・61歳、女性の場合は19・33・37歳。

>いずれの厄年にもその前後1年間に前厄・後厄の期間がある。

>前年を厄の前兆が現れるとされる年である前厄。後年を厄のおそれが薄らいでいくとされる後厄として、厄年は前厄、本厄、後厄の通算3年間を指し、ともに注意すべしとされる。

>3年間で最も災いが起こりやすいとされる本厄は、家族や周りにも影響するとされる。

>また、男性の42歳、女性の33歳は大厄で、特に注意が必要な歳といえよう。

>女性の場合、33・37歳の2つ本厄とその前後合わせると、32・33・34・36・37・38歳と30代の半分以上、6年間が厄年となってしまう。

>本厄では、病気や怪我、人間関係・金銭・仕事のトラブル、事故や事件に巻き込まれやすいとされ、新しいことは避け、家を買わない・転職しない・結婚は延期・・・など人生に関わる大きな決断は避けた方が良いとも言われる。

>ただ出産は厄を落とすという意味から、厄落としと同様の効果があるとする地域もある。

>いずれにせよ、やりたいこと・やるべきことを我慢していては、人生の大事な好機を逃してしまいかねない。

>男性の25才は社会に出て自分の役を得る時であり、42才は仕事の踏ん張り時といってもいいだろう。

>女性も19才、33才、37才は就職や結婚・出産・仕事・マイホーム購入など人生の最も大事な時期であり、厄年が終わるまで待ってはいられない。

>我慢をしてやりたいこと・やるべきことを先延ばしにすることは、将来の人生のマイナス要因にもなりかねないのである。


>厄年は迷信ともいわれる。

>また、その年は縁起を担いだ忌み数が紛れ込んだものであり、19は「重苦」、49は「始終苦」、42は「死に」、33は「惨々」といった言葉の語呂合わせによるともされる。


>だが、果たして本当にそうだろうか。

>平成7年度の国勢調査のよると、女性の離婚率が最も高いのが厄年にあたる31~33歳。平成26年の調査に至っても年齢別の離婚では30~34歳の女性が3万283件と最多。

>この時期の女性の離婚率は全年齢の平均離婚率に比べ約2割増しとなっている。

>また、男性の厄年42歳前後から、大腸がん、胃がん、肺がんの発生率が高くなる。

>厄年は多くの人の経験と蓄積により、培われてきた習俗であり、迷信と侮ってもいられないのではないか。

>厄年は自身の健康や対人関係に注意を払い、自身の人生を良い方向へと進めるために自分を見つめ直す機会ととらえることもできるだろう。


>■ 厄祓いと厄除けの違いとは

>古来、人々は厄を意識しながら生活をしてきた。

>厄祓いは厄落とし・厄除け・魔除けなどと概念の一部を共有するが混用されることもある。

>厄を除ける呪術の一つに形代(かたしろ)流しがある。

>それは、神霊が依り憑き易いように形を整えた形代(かたしろ)に息を吹きかけ、体の調子の悪いところを撫でて、自身の穢れを遷した後に川や海に流すもので、体内の罪・穢れ・厄を、物に移して去るといいう考え方による。

>形代は古代から存在したとされ、縄文時代、弥生時代、古墳時代でも行なわれていたことが確認されている。

>平安時代に記された『源氏物語』の須磨の巻に形代のことが記されており、光源氏がお祓いをした人形(形代)を船に乗せ、須磨の海に流したという記述もある。

>『源氏物語』には、藤壷と紫の上が当時の厄年といわれる37歳の時、厄にあたり心労し、厄祓いをする様子が綴られている。

>平安時代中期に成立した日本文学史上最古の長編物語『宇津保物語』楼上巻上に「左大臣どのの厄年におはするとて大饗せられぬは」と出てくるのが文献においての厄年の話の初見とされる。

>江戸時代に入ってからは暦の普及により厄の風習が庶民の間に定着すると、神社仏閣で厄除けが大流行。

>当時の百科事典『和漢三才図会』には、7歳から始まって9を加えた年が厄年の初めで男25、42、61歳、女19、33、37歳。男は42歳、女は33歳を大厄となすため前後3年は注意して過ごさなければならないといった、ただし書がある。

>災厄を除く祈祷を、神社では厄祓い、お寺では厄除けという。

>寺院で行なわれる厄除けとは悪いものが寄ってこないように予防する意味合いがある。

>対して神社で行なわれる厄祓いは悪いものを追い払う、と既に降りかかっている厄を振り払うといった含みがある。

>厄除け・厄祓いは元旦から旧暦のお正月である節分の頃までに行うのが適しているとされるが、厄年の厄祓いは必ずこの日に行かなければならないという決まりはなく、誕生日などに行なう人も多い。

>また、本厄だけでなく、後厄は厄が最も強いとされるため、本厄と後厄の2回お参りする人もいる。

>寺院で行われる厄除けの多くが「護摩祈祷」だが、密教においては薪を人間の煩悩とし、そこに点火することにより知恵の火で煩悩の薪を焼き清めるという意味があり、厄年以外でも「悪いことが続くので厄除けをする」という人も多い。

>祈祷を受ける時の服装は露出が少なく、きらびやかではないものが好ましいとされる。

>神社で行なわれる厄祓いも寺社の厄除け同様、厄年だから厄を祓うのと、災難や疫病が身に迫っているために、これを祓い落とすといった目的で行なうものとがある。

>神社で行われる厄祓いは、宮司や神職が祝詞を読み上げ、神道のしきたりにてお祓いが行なわれる。


>■ 自分でできる厄落とし

>寺社に行かずに自分で厄を落とす方法もある。

>厄落としは、自ら災厄を作り出すことで、それ以上、自分に悪いことが起こらないように仕向ける昔からの習俗である。

>その方法の一つとして、家族や親戚、近所の方など多くの人に食事を振る舞うことで厄が落とせるというものがある。

>また、大切にしてきたものや、いつも身につけているものを故意に落とすことで、厄が落ちるともいわれている。

>掃除も厄落としに効果があるとされ、家の内外、特に水場・水まわり、出入り口である玄関やお勝手口、窓などは綺麗に掃除すると悪いものが近寄りにくいとされる。

>不要なものを処分することも厄落としの効果があるとされ、捨てることで悪いものも一緒に流れるといわれている。

>また、岩塩や粗塩を皿に盛り、玄関や部屋の隅に置く「盛り塩」も厄除けの一つの方法といえよう。

>厄とは「わざわい」「災難」で「わざ」とは鬼神がなす行為、「はひ(わい)」は長引く。悪い状態が長く続くとされる厄年。


>古来、人々は厄を意識しながら生活をしてきた。

>迷信と侮ることなく、自身の健康や対人関係に注意を払い、自身の人生を良い方向へと進めるために自分を見つめ直す良い機会として、また、自分や家族に災厄が降り注がないよう努めて生活したいものである。



>これまでの連載:

 除夜の鐘、人間の煩悩の数はなぜ108なのか:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/68235

 原因不明で治療が困難な病気の実体は何か:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67309

 小室圭さんと池袋の上級国民に共通する私利私欲:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66143

 仏教が教える人間が生きる意味と意義:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65546

 疫病が蔓延すると、『般若心経』を写経してきた歴代天皇:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65354

 眞子さまと小室圭さんにお伝えしたい仏陀の言葉:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65090

 宗教に共通する教え:幸せの本質とは何か:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/64793

 占星術の起源と科学的根拠:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/64081

 恨みを晴らす妖術、邪術、その手法と歴史:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63717

 閃きはなぜ生まれるか、閃きを生むためには:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63270

 風水が解き明かす京都と東京(江戸)の繁栄:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62997

 武田信玄と上杉謙信がかけ合った呪術合戦とその代償:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62755

 魔力さえもたらす「呪い」の力、その歴史と論理:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62585

 喜びの中に悟りがある理由:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62367

 最澄と空海、その違いを知る:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62268

 病を治す手のひらの知られざるパワー:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62120

 神秘の力を操るためのアプローチ(その1)(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61866)

 死と背中合わせの百万枚護摩行、達成後に異変(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61725)

 史上初、百万枚護摩行をいかに成就したか(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61634)

 空海が示す「法力に遠近なし、千里即ち咫尺なり」とは(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61471)

 なぜ、物質に霊験は宿るのか(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61366)

 死の境地で生まれるもの(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61212)

 密教の「密」とは何か(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61105)

 人を司る、形なきものの影(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60664)

 見えない世界に挑み、現象の背景に迫る(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60510)

 苦行により人は救われるのか、苦行とは何か(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60394)

 悟りと煩悩を繋ぐもの(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60178)

 神の手を持つ医師が祈りを捧げる理由(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59981)

 弘法大師空海:一指を以って招けば星月も落ち来たり(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59804)

 修験道と密教の違い:継承される力とされない力(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59475)


>池口 恵観

<参考=「厄年に災難が起きるは本当か、厄除け・厄払いの正しい方法とは」(JB)>


<参考=NO.2736 <帝王戦術>2022年の運勢を「自分」で、占う/木下レオン
(22/02/13)


NO.2740 <自然保護>海で溶けるプラスチック/カネカが24年に生産4倍<起稿 シバケン>(22/02/17)


【シバケン】 2022/02/17 (Thu) 15:15

<写真1>
カネカの海洋生分解性プラスチックは2年以内に9割が分解されるという



<写真2>
カネカの海洋生分解性プラスチックのストロー。右端は海中で3カ月経過した時の様子



<図3>
世界の生分解性プラの生産能力



>カネカは2024年までに海洋生分解性プラスチックの生産量を現在の4倍の年2万トンに拡大する。対象品は仮に海洋に投棄されても6カ月から2年で9割以上が微生物などに分解される。政府はプラスチックの使用減を企業に促す法律を4月に施行する。企業活動に対する消費者や投資家の選別の目は厳しくなり採用が拡大している。

>カネカは約150億円を投じて兵庫県の工場で生産能力を増強する。19年から食器などに加工して供給を始め、価格は通常のプラスチックの2倍する。それでも需要があり、19年からセブン―イレブン・ジャパンが国内の店舗でストローに使っている。

>海外大手のホテルチェーンや食品メーカーなどからも納入要請があり、「既存のプラスチックから一気に置き換えが加速する」(田中稔社長)とみる。今回の投資を手始めに30年までに国内外で生産能力を年10万~20万トンに引き上げを検討する。

>製品は100%植物由来という。独自に発見した微生物に植物油を与えて体内にプラスチックをため込ませ、これを回収してつくる。生産効率を高めるために、より多くのプラスチックを体内にため込むよう微生物を改良した。微生物から回収した段階の強度はもろいが、ストローやフォークなどとして使える状態に加工する技術を持つ。

>産業技術総合研究所の調査では、カネカの製品は一部の競合に比べて海での分解速度が5割程度早いという。現在主流の生分解性プラは環境負荷の高い石油由来だったり、専用の装置(生ごみから堆肥を作るコンポスト)が必要だったりするものが多い。カネカ製品は植物由来なことに加え、海や土壌でも分解しやすい点が強みだ。

>カネカは同分野の世界大手で、日本企業では三菱ケミカルも生産する。同社は21年に生分解性プラスチックに添加剤を加えた海でも溶けるストロー材料を実用化した。

>生分解性プラスチックはコストが高く、販売量はプラスチック全体の1%未満にとどまる。三菱総合研究所の舟橋龍之介コンサルタントは「消費者の意識が高まり付加価値を価格に転嫁できるようになり需要は拡大する」と語る。

>国連環境計画(UNEP)が公表したリポートによると、生分解性ではないプラスチックが海に流出することによる経済的な損失は60億~190億ドル(約7千億~2兆2千億円)にのぼる。

>海中に漂うプラスチックごみが海鳥の腹やウミガメの鼻に詰まる問題は世界的に関心を集め、中国政府や欧州連合(EU)は使い捨てプラスチックの利用を制限する方針を表明した。業界団体の欧州バイオプラスチックスが公表したデータによると、海洋や土壌などで微生物によって分解される生分解性プラスチックの世界の生産量は26年に529万トンと、21年の3.4倍に増える。

>海外でも増産が相次ぐ。独BASFは、ライセンス供与する企業が22年に上海で生分解性プラスチックの新工場を設けると発表した。中国の化学メーカーと提携する化学商社ハイケム(東京・港)によると、現地企業による別の大幅な増産計画がある。

>一方、今後の普及に関しては懸念も浮上する。日本バイオプラスチック協会によると、生分解性プラスチックにはコンポストでしか分解されず、海洋や土壌に投棄されると数十年間は分解されないものもある。その分コストは安くなるため、企業がイメージアップのためにこうした製品の採用を拡大すれば、環境負荷の軽減効果は限定的になる可能性もある。

<参考=「海で溶けるプラ、カネカが24年に生産4倍 150億円投資」(日本経済新聞)>


NO.2741 <コロナの番外編>花粉症が減少/マスク効果<!><起稿 シバケン>(22/02/18)


【シバケン】 2022/02/18 (Fri) 23:49

記事では、小学生を対象にしてるですが。
総じて、誰しもでは<?>


<表>
花粉症の新規発症率



>小学生が初めてスギ花粉症にかかる新規発症率は、新型コロナウイルスの感染が拡大する2019年以前の半分以下だったとする調査結果を、福井大の研究チームが17日、発表した。新型コロナ対策で定着したマスク着用の効果とみて、コロナ禍の収束後も花粉の飛散時期には小学生からマスク着用を続けた方がいいと呼びかけている。(桑田睦子)

>研究チームは福井県や県教育委員会などの協力を得て、昨年6~7月に県内の全小学生約4万人を対象にアンケートを実施。花粉が飛散する2~4月について、登下校時のマスク着用の有無や花粉症の発症時期、コロナ禍前後の症状の変化などを尋ねており、約2万2000人から回答があった。

>アンケート結果によると、マスク着用率がほぼ100%だった昨年、スギ花粉症の新規発症率は1・35%で、着用率が約20%だった16~19年(3・79%~2・71%)の半分以下だった。また、患者の24・4%はマスク着用によって症状が緩和したと回答した。

>日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会が19年に全国の約1万9000人を対象に行った調査によると、世代ごとのスギ花粉症の患者の割合は、0~4歳は3・8%だったが、5~9歳で30・1%、10~19歳では49・5%と急増。20~50歳代は40%台で推移していた。

>学会調査などから、小学生頃から発症が目立ち、ほとんどが大人になっても自然に治らないことが明らかになった。そのため、関係者は子どもの予防策を模索している。

>福井大は今後、マスク着用による発症予防について広く伝えるため、小学生向けに着用状況をシールで記録する冊子を作成。花粉の飛散情報や今回の調査結果などに関する情報を紹介するウェブサイトも作る予定。

>研究チームの坂下雅文講師(耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)は「マスク着用で花粉症の発症を一定程度、予防できることが裏付けられた。小学生から毎年のマスク着用で予防を続ければ、将来的に発症せずにすむ可能性がある」と話す。

>福井大はまた、コロナ禍で子どもらがマスクを長時間着用していることを踏まえ、「マスクをしていても発達に重要なコミュニケーションが取れるよう、関係者は注意する必要がある」とする。

>アレルギー性鼻炎に詳しい桜井大樹・山梨大教授(耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)の話「スギ花粉症の有効な予防法は確立しておらず、患者の低年齢化も進んでいると言われる中、マスク着用で予防ができることを大規模な調査で示した意義は大きい」

<参考=「マスクした子ども、花粉症の発症率は半分以下に」(読売新聞)>


NO.2742 <フクイベナートル>福井県で発掘の恐竜<!>/全長2.5メートル<起稿 シバケン>(22/02/20)


【シバケン】 2022/02/20 (Sun) 10:30

2007年に発掘されたです。

<画像1>
フクイベナートルの復元模型(福井県立恐竜博物館提供、制作・荒木一成)



<写真2>
2007年に福井県勝山市で発掘された恐竜「フクイベナートル」の実物化石(福井県立恐竜博物館提供)



>福井県立恐竜博物館などのチームは、同県勝山市北谷町にある白亜紀前期(約1億2千万年前)の「手取層群北谷層」で発掘された恐竜「フクイベナートル」の化石のコンピューター断層撮影(CT)をしたところ、分類が従来の見解よりも鳥類に近いことが分かったと明らかにした。日本古生物学会で6日にオンライン形式で発表する。

>化石は、2007年に発掘され、16年に新種として命名された。全長約2・5メートル、体重約25キロと推定される。

>化石の周囲に取り除けない岩石があったことから、チームはCTを利用。新たに17カ所以上の部位を特定した。

>骨の形などから「マニラプトル類」だと判明し、従来考えられていた以上に鳥類に近かった。マニラプトル類から「テリジノサウルス類」に枝分かれする起源に近い恐竜とみられる。嗅覚が鋭かったという。

>恐竜博物館の服部創紀研究員は「恐竜から鳥類への進化史を考えるための重要な発見だ」と話した。

<参考=「福井の恐竜、鳥類に近縁 白亜紀のフクイベナートル」(産経新聞)>


NO.2743 <記者の>コロナ感染体験記/後遺症が、結構大変<!>の話<起稿 シバケン>(22/02/20)


【シバケン】 2022/02/20 (Sun) 11:35

「軽症で回復したはずだった」コロナ後遺症の深刻な実態 1年以上苦しみ、今なお治らない記者の記録

後遺症の事、諸般言われてるですが。
こんな、話もあるの話。

<写真1>
上咽頭擦過療法(EAT)と呼ばれる治療を受け、痛みをこらえる記者=2021年7月6日、東京都



<絵2>
EATでは塩化亜鉛溶液に浸した綿棒で上咽頭をこする



<写真3>
コロナ後遺症の症状を緩和するために処方され、飲み残した薬



>新型コロナウイルス感染症の症状がどんなものかは多く報道されているが、回復後の後遺症の実態は意外と知られていない。記者(33歳、女性)は、感染から1年たった今も後遺症に苦しんでいる。体の痛みで座っていられずにのたうちまわり、ひどい倦怠感で日常生活がままならない時もあった。仕事も長期の休職を余儀なくされた。治療である程度は改善したものの、今も本調子にはほど遠く、再び悪化するかもしれない恐怖と闘う日々だ。

>若年層は感染しても重症化しにくいからと、油断しないでほしい。コロナ感染自体はたいしたことがなくても、その後に重い後遺症に苦しむ人は多くいる。記者の体験から、その深刻さを知ってもらいたい。(共同通信=秋田紗矢子)


>▽感染判明、でもずっと軽症

>コロナ感染が判明したのは昨年1月。東京ではいわゆる「第3波」と呼ばれ急拡大していた時期だ。自分もいつ感染してもおかしくないと感じ、一切の会食を控え、友人の家に集まる予定もキャンセル。習っていたヨガもオンラインに切り替えていた。

>味覚がなくなっていると気付いた瞬間は鮮明に覚えている。当時、JRの駅構内にある自販機だけで売っている割高なりんごジュースがマイブームだった。飲むと芳醇なりんごの香りが鼻に抜ける。

>ところが1月15日午後8時ごろ、帰宅途中にりんごジュースを飲んだが、味がしない。ただ冷たい水を飲んでいるようだった。まさかと思い、家にあったありとあらゆるものを口にした。お茶、牛乳、ビール…すべて水を飲んでいるよう。キムチは砂をかんでいるようだった。これが味覚障害か―。感染を確信した。

>翌16日朝、近くのクリニックを受診。抗原検査で陽性と診断されたが、重症化はしなかった。熱が上がらず、せきもない。当時住んでいた品川区からはすぐにレトルト食品などが届き、保健所も毎朝、体調を確認する電話をくれた。

>自宅待機の10日間は軽症のまま過ぎた。ただ、起き上がるのがおっくうになるような倦怠感は残ったため、大事をとって職場復帰は2月からにした。

>復帰初日、明らかな異変があった。電車で30分ほど通勤しただけなのに、激しい疲労感をおぼえ、会社に到着するなりソファに倒れ込んだ。

>この疲労感には覚えがある。かつて、登山でテントを担いで北アルプス・涸沢を目指し、5時間以上歩き続けた。それでもたどり着けず、ゴール目前で一歩も歩けなくなって座り込んでしまった。あの感覚に近い。

>このときはまだ「コロナで体力が落ちたからか」としか考えなかった。しばらくたつと、異常な疲労感や倦怠感は通勤だけでは出なくなり、だんだん収まっていくのだろうと信じていた。


>▽倦怠感、一度消えた後急激に悪化

>4月上旬になると、断続的に続いていた倦怠感はなくなっていた。「コロナを振り切った」と思った。それまでは体が重くて仕事が手に付かない日も多かったが、ようやく思い通りに体が動くようになり、仕事に一層打ち込んだ。

>プライベートでは、以前から始めたいと思っていたゴルフのレッスンを受けた。マンツーマンで指導を受けながら、ゆったりと約1時間スイング。軽い運動で、直後はなんともなかった。

>ところが1週間後、急激に倦怠感が強くなった。体が鉛のように重く、動かせない。とても出社できない日が続いた。あまりのしんどさに、コロナに再び感染したのではないかと疑い、PCR検査を受けた。結果は陰性。当時はちょうどゴールデンウィークだった。連休の間の平日も休むことで計10日の休みを取ったが、あまり回復しない。

>連休明け。体がつらくて、とても通勤電車には乗れない。重い体を引きずってタクシーで出社し、なんとか宿直勤務に入った。しかし、3時間もたたないうちに体が強く痛み、座ってもいられなくなった。上司に説明して早退させてもらった。

>倦怠感もひどく、もう何もできない。一人の生活に限界を感じ、実家の世話になることにした。30歳を過ぎて実家に戻り、家事の一切を親に任せなければならない自分が情けなかった。


>▽「今のままでは寝たきりになる」と医師に言われ、休職

>コロナの後遺症に詳しいヒラハタクリニック(東京)の平畑光一医師によると、後遺症が悪化して筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)に移行し、寝たきりになるケースもあるという。

>記者も診察を受けると「そのままでは寝たきりになる。絶対安静」と言われた。しばらく休職することにした。

>このクリニックを訪れた人のうち、仕事を持っていた人は1832人(昨年12月18日時点)。うち736人が休職したという。時短勤務などを含めると、3分の2が仕事に影響が出ているとも聞いた。

>平畑医師によると、ME/CFSの傾向が強くなると、普段なら何ともないような活動をしてから5~48時間後に強い倦怠感が出ることがある。その現象は「PEM」と呼ばれる。記者もこの時期、比較的元気に過ごせる時間と、倦怠感や体の痛みでぐったりしている時間があり、体調には波があった。

>不調の波は、動ける時間帯に何か行動をしたことが原因となっているようだ。だからだろう。平畑医師は患者に「だるくなることをしないで」と繰り返し呼び掛けていた。調子の波の振れ幅をなるべく小さくし、PEMを引き起こさないようにすることが症状の改善には肝要らしい。

>記者も気を付けたが、それでも症状が最もひどかった6月は、不調の波が否応なしに押し寄せ、本当に気がめいった。グレープフルーツの皮をむくだけで、ドライヤーで髪を乾かすだけで、不調となった。

>中でも特に「不調の大波」に見舞われると、体の中で何か強い炎症が起きているような不快感と体の痛みで、発狂しそうになった。親にはとてもそんな姿を見せられず、部屋でひとり、床をのたうちまわった。手元にあった家電のコードが目に入った。死んでしまった方が楽かも知れない。そんな感覚は初めて。この苦痛から本当に逃げ出したいと思った。


>▽耳鼻科で70回の激痛治療。改善の手がかりに

>この頃の自分は暗いトンネルの中にいるようだったが、7月末ごろから徐々に改善した。役に立ったとみられるのは「慢性上咽頭炎」の治療だ。

>日本病巣疾患研究会の堀田修理事長によると、後遺症患者の多くが重度の慢性上咽頭炎という。ウイルス感染などにより、鼻と喉の境で炎症を起こして慢性化すると、うっ血状態となり、脳機能が低下して自律神経障害などを引き起こすと考えられている。

>これに対する治療は上咽頭擦過療法(EAT)と呼ばれる。塩化亜鉛溶液を浸した綿棒を鼻や喉から突っ込み、患部をこすって亜鉛の殺菌作用で上咽頭のうっ血状態を解消し、炎症を和らげる。

>堀田理事長によると、新型コロナワクチン接種後、倦怠感などの慢性的な不調が続く人も慢性上咽頭炎になっている人がおり、EATによる効果がみられるという。

>記者も治療を受けるべく近くの耳鼻科に通った。上咽頭には重度の炎症が起きており、最初はすさまじい激痛でパニックを起こしそうになった。例えるなら後頭部を鈍器で殴られるよう。あまりの痛みに、病院を出た後に何度か一人で泣いた。ただ、処置後は頭が晴れ渡るようにすっきり。なぜか気持ちも一気に前向きで穏やかになった。

>そうなって初めて、これまでいかに不調だったかを認識できた。何より改善の手がかりを得たのがうれしく、我慢して70回以上、治療に通った。


>▽不眠、しびれ、胃もたれ…もぐらたたき状態

>記者は倦怠感や体の痛み以外にも、細かな不調には悩まされていた。不眠、胃腸の不調、体のしびれ…。不調がひとつ治まったと思うと、別の不調が起きる。もぐらたたきをやっているようなもどかしさを感じた。

>体の痛みが特に強かった6~7月に悩まされたのは、不眠だ。寝付きが悪い上、悪夢でうなされる日々が続く。銃撃戦に巻き込まれる夢。実在する取材先から激しく責められる夢。これが連日続き、ぐったり。体調悪化に追い打ちを掛けた。

>胃腸の不調も深刻だった。胃がずっともたれている感覚で、食欲が大幅に減退。約2カ月間続き、目に見えてやせた。ほとんど経験したことがなかった便秘も続いた。左脚を中心にしびれが続いた時期もある。

>ひょっとしてこれらはコロナ後遺症とは別の疾患ではないかと思い、インターネットで何度も検索したが、はっきりしない。一つ一つの不調はそれほど深刻ではなかったが、対処のしようがなく途方に暮れた。症状を緩和する目的でさまざまな薬も飲んだが、どれもさほど効果はなかった。新しい薬を試した結果、じんましんが出たこともあった。散々だった。


>▽根本から変わってしまった体を実感

>8月下旬になると、EATが奏功したのか体調が改善し、実家から自宅に戻った。自分で家事もこなせ、1時間程度は出歩いても倦怠感が出なくなった。

>いよいよ仕事に復帰できる。そう確信し、自ら願い出て数時間の取材に2日携わった。電話で話を聞き、それを書き起こす内容。難なくこなせる仕事だ。いくら体調管理に注意が必要とはいえ、それくらいなら問題ないと思った。

>でも電話取材を始めると、なぜかどんどん手足が冷たくなっていった。一方で頭はのぼせるような感覚。「久しぶりの仕事で緊張しているのだろう」と思い、気にとめなかった。

>数日後、激しい体の痛みと息ができないような体の不快感に再び襲われた。たちまち日常生活が立ちゆかなくなり、また実家に戻った。耐えられる負荷は、自分の想定よりもずっと低かったのだ。記者の体は、コロナ感染前とは根本から変わってしまった。一生治らない障害を負ったと思った。

>自分の現状を正確に把握できず、さらに職場復帰が遅れる結果になったことも悔しかった。

>感染前は、激務になっても自分が壊れないぎりぎりのラインを探り、調整して乗り越えられた。自己管理能力には自信があった。自己嫌悪、焦り、いらだちが募る。この時ばかりは、気遣って連絡をくれた周囲や取材先すら煩わしく思えた。今振り返ると思い詰め過ぎていたと感じるが、当時は体調悪化も相まって、最も精神的に追い込まれていた。


>▽復職に向け、半年ぶりに出社

>EATを再開し、安静を心がけたことで10月には体調が再び戻ってきた。今度こそ復職に向けて動き出す。平畑医師の診察を受け、仕事復帰に失敗した経緯を話すと「1時間ごとに横になるとか、休みながらやれば防げたのではないか」とアドバイスを受けた。

>それぐらい慎重にやるべきなのか。目からうろこだった。平畑医師によると、すぐに休むことができ、なるべく負担がかからない環境で復職した人の方が順調に推移するという。

>会社と相談し、完全テレワークで復帰することになった。前例がないため簡単ではなかったようだが、後遺症に理解を示し、環境を整えてくれて深く感謝した。後遺症で退職を余儀なくされた多くの人より恵まれていると思った。そんな自分の境遇を生かし、記者としてできることを考え、この体験を記事にしようと改めて決意した。

>11月中旬、復職に向けて産業医と面談するために出社した。半年ぶりだ。所属する社会部では、上司や同僚が温かく迎えてくれ、回復を喜んでくれた。くじけずに頑張ってきてよかったと目頭が熱くなった。


>▽それでも不調はなくならない

>11月末にようやく仕事復帰を果たした。予想通り、初日から倦怠感がぶり返した。

>アドバイスを守り、すぐに横になったりして調整しても、やはりだるさと体内で炎症が起きているような不快感が襲う。このまま仕事を続けたら、また階段を転げ落ちるように一気に体調が悪化するのではないか。そうなると回復までさらに1カ月以上かかるのではと、怖くなった。

>幸い、そうはなっていない。それでも「このまま仕事を続けても大丈夫か」と自問自答を繰り返す綱渡りの日々は続いている。

<参考=「「軽症で回復したはずだった」コロナ後遺症の深刻な実態 1年以上苦しみ、今なお治らない記者の記録」(47NEWS)>
(22/02/12)
<消滅・23/07/25>


【シバケン】 2022/02/28 (Mon) 23:59

副題=<オミクロン>当然乍らの、「記者」以外にも、後遺症で悩む方、数多。


>新型コロナウイルスの新規感染者数の減少が緩やかな状況の中、オミクロン株の後遺症に悩む人が急増している。

>治療に取り組む東京都内のクリニックを取材した。

>渋谷区の「ヒラハタクリニック」の新型コロナ後遺症外来は、先週、およそ350人の患者を診察した。

>患者は、1月下旬から、およそ1.5倍に増えている。

>40代患者「すぐ疲れるので、朝起きて、洗濯とかはできるけど...」

>医師「続けてやったら調子悪くなる?」

>患者「(動けるのは)午前中だけで、午後熱が出るとか」

>1月下旬にオミクロン株に感染したとみられる女性は、自宅療養中は、風邪のような症状だった。

>しかし、発症からおよそ10日後に、胸の痛みなどの症状が出始め、いったんは仕事に復帰したが、現在は、休職を余儀なくされている。

>40代女性「(職場復帰して)4日目、いきなり職場でつらくなっちゃって。本当に立てなくなって、早退をお願いして、耳とか聞こえてるし、頭も(意識も)あるんだけど、動けなくなるんですよね、それが結構こわくて」

>平畑院長は、感染後は、強い倦怠(けんたい)感に襲われるなど、短期間で症状が悪化したり、長引くこともあるため、後遺症を訴える人への理解を呼びかけている。

>ヒラハタクリニック・平畑光一院長「筋痛性脳脊髄炎や、慢性疲労症候群に非常に近い状態まで、一気に2週間でなってしまっているということが見られています。オミクロン株(の症状)が軽いというのは、最初だけの話であって、その後、どうなるかっていうのは、全然別の話になりますので、やはり感染予防をしっかりしていく必要があると思います」

<参考=「“オミクロン後遺症”患者が急増 治療する都内クリニックは」(FNN)>
(22/02/28)
<消滅・22/03/31>


【シバケン】 2022/03/25 (Fri) 23:34

副題=倦怠感、思考力低下、咳…オミクロン株の後遺症深刻(産経新聞)

テレビでは、余り、報道されませんですが。この手、Web記事では、多く、取り上げられてるです。

尚、図示の、症状の例については、従前のと、ホボの一緒。

<図>
新型コロナ後遺症の主な症状



>新型コロナウイルスのオミクロン株の感染者が減少傾向にある中、軽症や無症状だった患者の深刻な後遺症が尾を引いている。せきや倦怠(けんたい)感などがしばらく続くとの訴えは後を絶たず、寝たきりに近い状態となるケースも報告される。従来株より短期間で症状悪化に至る特徴もみられ、診療現場は大きな危機感を抱えている。

>埼玉県の50代女性は2月上旬、せきと喉の痛みが現れ、コロナ陽性と判明した。次第に後頭部や首、背中や肋骨(ろっこつ)下部にも鈍い痛みを感じるようになり、起き上がるのもつらく、痛み止めと市販の風邪薬を飲んでやり過ごした。

>10日間の自宅療養後に職場復帰を果たしたものの、発症から1カ月が過ぎてもせきが続き、肩から背中にかけて筋肉痛のような痛みも消えない。仕事が忙しくなると、せきやたんの出る量が増えたことも気にかかる。

>意識的に睡眠時間を確保するなど体調管理に努めているが、不調はなかなか改善されない。知人の中にも感染後、「だるくて仕方がない」「食欲がない」と話す人もいる。「以前の体の状態に戻ることはできるのか」。女性は不安を拭いきれない。

>コロナの後遺症外来を開く「ヒラハタクリニック」(東京都渋谷区)では第6波のピークを過ぎた2月下旬ごろから外来患者が増え始め、多い日で100人近くを診る。オンラインを含め午前中から翌朝まで対応しても、数十人は診察を断らざるを得ない日が続いている。

>患者の中心は30代で、10代や10歳以下の子供もいる。オミクロン株感染の影響とみられる患者約130人を分析した結果、約8~9割が「倦怠感」「思考力の低下」「気分の落ち込み」「頭痛」があると回答。「せき」(約7割)の症状では、ぜんそくのような状態の患者も多い。

>最も深刻といえるのは週の半分以上を横になって過ごす「寝たきりに近い状態」や「寝たきりとなった」患者で、49人(1月1日~今月6日)に上る。発症から24日程度(分析患者の中央値)でこの状態まで陥り、症状悪化のスピードは従来株より2週間ほど速いという。

>平畑光一院長は「療養期間が明け、仕事や勉強の遅れを取り戻そうと無理をして頑張ってしまうと一気に悪化することがある」と説明。オミクロン株は感染しても重症化しにくいとされるが、「感染者が多い分、後遺症になる人も増える恐れがある」と懸念する。

>後遺症は根本的な治療法が確立されておらず、対症療法が中心となる。寝たきりに近い状態となれば、療養が長期間に及ぶこともあり、働けなくなったり、学校に行けなくなったりする患者も多くいる状況だ。


>「オミクロン株に感染して軽症や無症状で済んでも、日常が奪われかねない後遺症の恐れがある。後遺症で体がつらいのに周囲の理解が得られず、苦しい思いを抱えている人も大勢いる。感染防御の手を決して緩めないでほしい」。平畑氏はそう訴えている。(三宅陽子)

<参考=「倦怠感、思考力低下、咳…オミクロン株の後遺症深刻」(産経新聞)>