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雑談<NO.163>

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表題一覧表

NO 表題 起稿 起稿日
雑談NO.164
1782 若者がクルマに熱狂していた90年代に旋風を巻き起こした国産車10選(毎日新聞,WEB CARTOP、9月) 磯津千由紀 18/11/09
1781 健康格差:糖尿病は「自己責任」なのか 麻生財務相発言(毎日新聞、11月6日) 磯津千由紀 18/11/06
1780 ドコモ 来年度から通信料金2~4割値下げへ(NHK、10月31日) 磯津千由紀 18/10/31
1779 北海道地震による大停電、85%の住宅太陽光ユーザーが自立運転を活用(スマートジャパン、10月30日) 磯津千由紀 18/10/31
1778 「断定する医師」「白黒つけたがる番組」に要注意 無難に生きる方法論 石蔵文信(毎日新聞「医療プレミア」、10月27日) 磯津千由紀 18/10/31
1777 私学 18/10/23
雑談NO.162

NO.1777 私学<起稿 ?>(18/10/23)


【?】 2018/10/23 (Tue) 13:44

 私立学校は、本来的に自由のはずだ。国や社会は、卒業生の評価のみで関わるべきだ。女子校や宗教学校やは、何の為に存在を許されているのか。
 医師や教師は、社会に必要とされているから、特に各県に養成学校が設けられている。しかし医師は、教師と違って零細な個人経営の世界にいるのだ。

 開業医の跡継ぎが、不幸にして能力が不足の場合に、それを助けるのが、私立大学だ。それでなければ要らない。存在の意義に関わる問題に、軽々しく介入すべきでない。出遅れの者を一人前に育て上げる成功見通しに自信がないと言うのなら、認めねばならない。
 医療従事を志す事は、本来極めて尊い事だ。それは大概に超然と勝る。教育者であろうと、政治家であろうと、自負はあろうが、なお譲るべき事だ。当事者に正しく自負自覚を持たせる社会であって欲しい。そう願う。

 なお、こういう投稿は、ここは相応しくないのかも知れない。反響がなければ、二度としない。 
 私は、子供を育成するのは、未来の為の事業に思う。自分が、誇りを傷付けながら入学試験を受けたのは、その価値のある者であると証明する為だった。それが、受益者負担と言われて授業料を値上げされて、大学院を止めた。近年のノーベル賞受賞者達が、その対象研究の始めに不遇だったと知られる様に、私の着想ですら。世界に貢献できた。

 地域貢献に生涯を尽くそうと言う、小粒ではあっても現実的な者達の道を、不必要に険しくする事はない。
 彼らには、名を残す栄誉はないのだ。しかし、多数の人々から、直接の感謝を受けるはずなのだ。突飛な私は葬られるのが無理なくても、彼らは絶対に必要な存在なのだ。

<参考=「医学部入試、別大学も男子優遇の合格基準か 文科省調査」(Yahoo!ニュース・朝日デジタル)>10/17(水) 13:32配信
<消滅・18/10/31>

 文部科学省が、東京医科大の入試不正をきっかけに全国81大学の医学部医学科の入試を対象に実施している調査で、男女によって異なる合格基準を設定している疑いのある私立大学が出ていることが、関係者の話で分かった。追加合格者らの決定が学長や医学部長に一任されていた例もあったという。文科省は各大学に説明を求め、不正があった場合は自主的に発表するよう呼びかけている。

 調査は、東京医科大で女子や浪人回数が多い受験生が一律に不利な扱いを受けていたことが判明したことをきっかけに行われている。関係者によると、文科省はこれまでに複数の私立大で、男女や年齢によって受験生の間に差を設けている例を把握している。

 ある大学では男女で異なる合格基準を設け、男子を優遇していた疑いがあるという。この大学では1次試験(学科)の結果と、2次試験(小論文・面接)を数値化し、0・5点刻みで評価した結果を組み合わせて合否判定をしているが、女子は常に男子より1レベル下に置かれていた。1次試験がトップレベルの受験生の場合、男子は2次試験の結果が2・5点以上で合格か最優先の補欠だったが、女子は3・0点以上を取らないと同じレベルにならず、2・5点であれば2番手扱いの補欠だった。

 また、追加合格の決定が学長や医学部長に一任され、面接では「不適格」とされるような点数の受験生が合格している大学もあった。年齢によって受験生に差をつけている大学や、2次試験で「同窓」「教職員」と記載のある受験生を優遇している大学もあったという。

 医学部入試をめぐっては東京医科大のほか、昭和大が15日、現役と1浪の受験生に加点をし、同窓生の親族を優先させていたことを認め、謝罪している。順天堂大も不適切な入試を行っていた疑いがあるとして、説明を求められている模様だ。(矢島大輔、寺本大蔵)

朝日新聞社


【シバケン】 2018/10/23 (Tue) 19:51

【?】さんゑ

これは、
公式論、建前と、現実の問題と、思うです。

現実的になら、相当の以前より、裏口入学なるは、噂されてるですし、そもそも、あって当然的認識ではと。

これを、公式論、建前で、申すなら、ダメは、ダメです。

実は、特に、最近の日本国で、公式論、建前が蔓延ってまして。
平等に、公平に、万事公開をと。
むしろ、少数意見が幅利かしてるです。


で、
確かに、裏口入学なるは、金持ちのご子息は有利でして。
要は、そこに、金銭が介在のため、不平等感が出るです。

今回の、浪人、女子えの、差別の問題は、世間的には、知りませんでしたです。
但し、業界では、周知の事実ではと。

では、
浪人、女子受験生に対して、裏口<金銭>での、合格は<?>となれば、存在する筈と。
金銭的には、割増があるかも、ですが。

イヤ、
申してるは、「同窓」「教職員」のご子息が優遇は、人情的、分からんでも無いですが。これは、一寸なと。
但し、コレ、男子受験生に限らんです。
何故か、前提が、男子的に解釈されてるですが。

それと、
この内規で合否を決められてたでは、能力の無い医者が、誕生するやの、解釈されてるですが。
ご心配無用の、国家試験に通らねば、医者には、成れませんです。

話、少々、逸れるですが。
加計学園の、獣医学部で、もめてたですが。コレ又、ご心配無用の、国家試験があるです。
国家試験の合格率が低いと、受験生も集まらんです。


で、
私学は、私学故、ご自由には、問題あるは、私学にも、助成金が出てるが故です。

これを、受け取らずなら、運営なるは、ご自由に、です。
ここで、文部省の官僚が息子をよしなにお計らいをと、国の金<税金>を、私物化したのが問題でして。

がしかし、
バレてみたら、当然の、有るの話や、なと。
元々が、大学なるは、文部省の天下り先の1つでして。
むしろ、こっちの方が大問題ですが、話が、私学、弱い方に向いてるの感してるです。



最後に、

>地域貢献に生涯を尽くそうと言う、小粒ではあっても現実的な者達の道を、不必要に険しくする事はない。
>彼らには、名を残す栄誉はないのだ。しかし、多数の人々から、直接の感謝を受けるはずなのだ。突飛な私は葬られるのが無理なくても、彼らは絶対に必要な存在なのだ。

コレ、偏見です。
「小粒」「名を残す栄誉はない」は、イラヌお世話の、傲慢台詞です。
ならばの、名を残したけりゃ、ゲーノー人、スポーツ選手にでも、成れば<!>
学者で、名を残すの、「大粒」なるは、桁違いの、難事です。

と、当方的、理解してるです。


【?】 2018/10/24 (Wed) 12:13

 医師とて、ただの人に過ぎない。この半世紀には不思議に医学部が人気付いて、最高の優秀学生を集めて、日本の国力を落としてまでいるので、確かに特殊優秀人の集団になっているが、それでも、数年勉強しただけの者が万能の権能を与えられれば、格別の苦悩をせねば済まぬだろう。
 私にしても、全くに志がない者ではなかったが、そこまでの熱意はなかった。面接で落としても、決して悪い話でもない。優秀な人材が、性格に向く方向に進むのは、社会には好ましい事だ。

 医師は易者ではない。いくら優秀であっても、それで最高とは行かない物だ。
 開業医の息子が、親の死去後に、近在の医院を回って、頭を下げて患者とカルテの引き継ぎを願っていた例を知っている。彼の後悔と熱意とを汲み取って、それをそこから医師に育てる社会であって欲しかった。


 男女は、同等で同権であっても、同一ではない。もし、敢えて現状を進めたいのであれば、男女別の便所と浴場とを廃すべきだ。女子高の保健の教科書に、普通科共学高の男子生徒が唖然とする状況をなくすべきだ。
 実際問題、各都道府県平均で100人程度の医学部の定員がある。オール5型で文系にも理系にも通用する素性の最優秀高校生を、それ以上に吸収されては、政治や産業の主導的な担い手が、出涸らしになってしまう。

 特に格別の因縁のない人が医学を志す時には、是非とも医学その物の進歩に貢献して貰いたい物だと願う。
 婚姻の自由、教育の自由、職業選択の自由等々、何故にわざわざ憲法に書いてあるかと言えば、それらが損なわれ易いからだ。しかし、もう一つ心ある解釈と運用が望ましい。あまりに情けない上面に思われる。


【?】 2018/10/24 (Wed) 13:22

 各県に相当の定員がある医学部に入学し、その後の学業成績も恥ずかしくなければ、開業医の子弟には、もう十分だ。現状なかなか常人の敵うところでもない。
 首都圏等、一部の都市圏に偏在する私立校の医学部は、大半の者にとれば、できれば行きたくない滑り止めに過ぎない。類例中の全国一の存在であろう慶応義塾大学の医学部ですら、そういう面は持つ。地元の東京大学や東京医科歯科大学の合格者が、敢えて入学するだろうか。

 そういう実情を踏まえれば、恥を忍んでも何としても医師になりたいとする奇特の者達を、集中的に辱める事はない。
 よもや国公立大学で男女区別はなかろうし、あったとしても私は敢えて容認したい。女子大学は国立にも存在し、私学には女子医科大学も存在するのだ。私は、それらの存在を否定的には考えない。生態系で、豊かさを表わすのは、種の豊富さなのだ。それは、失われたら二度と返らない貴重な物なのだ。これを分からぬ恐ろしい野蛮人は、付き合うに足りないと考える。


【?】 2018/10/25 (Thu) 00:47

 北里先生というのは、コッホの所へ留学し、破傷風菌を単離し、血清療法を起こし、第1回ノーベル賞の候補になっている。それが、母国の医学の発展に働きたいと帰国し、伝染病研究所を設立し、ペスト菌を発見した。慶応義塾大学の医学部創設に尽力し、初代学部長を務めた。
 野口先生は、赤ん坊の時に囲炉裏で火傷して、左手の指がくっついてしまったらしい。その手が手術で指を使える様になって、感動し医師を志したと言うのだが、余程に優秀だった様で、ただの数年で医師になってしまっている。しかし、左手が醜い為に臨床医としての展望がなく、細菌研究に専心する事になったと言う。北里先生の伝染病研究所にいた事があり、ペスト患者を発見し、上陸を防いだ事があった。その後にアメリカに渡り、細菌学者としてノーベル賞候補になる様になった。

 カミユのペストの中で、若い医師がペストの実際を知らないのに対し、20年前にはパリにもあったんだよと老医師が語る。
 その頃以来に、日本ではペストに因る死亡例がないと言う。北里先生・野口先生の存命中だった。


 野口先生は、赤ん坊の時に手を火傷していなければ医者にならなかった。それで望み様のない事なのだが、本当には、故郷に帰って地元の先輩医師の後を継いで、生涯そこで診療したかったのでないかと思う。
 ノーベル賞候補になり、無縁だった帝国大学から学位を贈られ、銅像や札になるよりも、本望だったのでないか。アメリカ人と結婚したが、子供を儲けられなかった様だ。忙しくし過ぎた為でないか。

 伝記に、指の変形に試験管を引っ掛けて持っていたとあった。どんなだった物か、気の毒だ。上野公園の銅像は、右手に持ち、左手を後ろに隠している。何か切ない。
 ご苦労にも医師になりたいと言うのは、尊い志向だ。その人物を信じたい。別段にノーベル賞を貰わなくても良い。大事な人を助けてくれたなら生き神様だ。


【?】 2018/10/28 (Sun) 07:50

 やはり、ここは、こういう投稿には相応しくない様だ。
 エンタメ部門の読者の期待を外しているのでなければ、真っ当な読者がいないのだろうか。無い物ねだりか。私も考えねば。


NO.1778 「断定する医師」「白黒つけたがる番組」に要注意 無難に生きる方法論 石蔵文信(毎日新聞「医療プレミア」、10月27日)<起稿 磯津千由紀>(18/10/31)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/10/31 (Wed) 00:55

 こんばんは。


 定説がない事項を断定的に報じるテレビ番組に振り回される視聴者が多いです。
 本当に効果がある治療法や薬なら、とっくに広まっている筈です。


> 石蔵文信 / 大阪大学招へい教授


> テレビは毎日のように健康や医療に関する番組を放送している。ビートたけしさんが司会を務める「家庭の医学」シリーズは2004年から延々と続いているし、その後同じような健康番組がたくさん登場し、その多くは打ち切られることなく続いている。テレビの視聴者は高齢化し、若者向けの内容では視聴率が稼げないのか、中高年向けの健康食品や健康器具のCMも増えた。しかし、健康、医療情報を断定的に、迷いなくテレビで流されると、医療現場で混乱が起こることがある。


> テレビ情報に影響される患者と、混乱する病院

> 私たち医師からすると、こんなに医療ネタがあるものかと驚くのだが、テレビや週刊誌で、いろいろな医師が同じような病気を手を替え、品を替えて新しい病気のように紹介している。まだ効果が定まっていない治療法も最新技術として紹介することがある。私も、夫が原因の女性の更年期障害を「夫源病」と命名してマスコミに紹介されているので、あまりえらそうなことは言えないが。

> 困るのは、医師がテレビ番組で、まだ評価が定まっていない新しい医療情報について話し、医療現場で混乱が起こることだ。マスコミに医師が登場することが悪いわけではない。

> しかし、テレビの現場では、「あやふやな表現をすると視聴者が混乱する」との理由から、制作者側が出演者に「断定的に言ってください」と頼むことがある。医学は物理や数学とは違って白黒をつけるのが難しいケースが多いのに、頼まれるとつい“思い切った表現”をする医師がいる。

> 「〇〇を飲めば△△に効果がある」くらいならまだ許せる。しかし、服用に注意が必要な薬を列挙し、「飲んではいけない薬」のように紹介されると、それを信じた患者が怖がって飲まなくなる恐れが出てくる。そのような内容の番組が放送されたり、雑誌で特集されたりすると、心配になった患者さんの問い合わせが殺到して、医師の診療が滞ることもある。


> 医師の発言は患者の健康を左右しかねない

> ある医療系のサイトが、テレビの健康、医療番組の功罪について調査した結果を見たことがある。「悪い影響がある」と答えた医師は42%、「ほとんど関係ない」45%。「よい影響がある」12%だった。

> 「悪い影響」の多くは、患者の不安をあおる、効果が不確かな治療に対して過剰な期待を持たれる--などだった。私も、患者が自己判断で検査を要求したり、効果が出ていた治療を相談なくやめて症状を悪化させたりする事例をよく見聞きする。

> 一方、よい影響については「マスコミで丁寧に説明されると医院で詳しく説明しなくてもわかってもらえる」とか、「本当の患者さんがやってくる」などが挙がっていた。

> テレビ番組の断定口調に引きずられる気持ちは分かる。1週間もすれば冷静になると思うのだが、中には医師との信頼関係が崩れるケースもあり、見過ごすわけにもいかず、時には医師や患者団体がテレビ局に抗議することもある。しかし真剣に対応したという話は聞かない。

> マスコミの医療情報発信にまったく協力しないのも、病気や治療法の啓発ができなくなるので困る。私も含め、マスコミに登場する医師は自分の発言が人の健康を左右しかねないことを自覚し、発言に気をつけないといけないと改めて思う。


> 効果が証明された治療法や薬を選ぶことが大切

 最近はテレビの影響よりも、ネット上の医療情報が深刻な問題を起こしている。今年1月の記事「グーグルは『第2のWELQ』出現を防げるか」では、記事、写真の無断使用や不正確な医療記事が批判され、閉鎖に追い込まれたDeNAの医療情報サイト「WELQ(ウェルク)」の事例など、怪しい医療情報がネット上にあふれている状況を紹介した。

> 医学では、白黒はっきりと片がつく問題の方が少ない。どちらとも判断できない問題が山積する世界だ。ダイエットの糖質制限、脂質制限も少し時間がたてば新たな知見が出てくる。マスコミやネット情報は話を盛り、大げさに表現する。本当にすぐれた治療法や薬、サプリメントなら、とっくに全国の医院や病院で採用されているはずである。

> 特効薬的な治療もないことはないけれど、私のこれまでの経験から、地道な治療が功を奏する場合が圧倒的に多い。新しい情報にすぐ飛びつくよりも、主治医としっかり話し合い、効果が証明されている治療法や薬を選択することが大切だ。

<参考=「「断定する医師」「白黒つけたがる番組」に要注意 無難に生きる方法論 石蔵文信」(毎日新聞「医療プレミア」、10月27日)>


NO.1779 北海道地震による大停電、85%の住宅太陽光ユーザーが自立運転を活用(スマートジャパン、10月30日)<起稿 磯津千由紀>(18/10/31)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/10/31 (Wed) 15:53

 こんにちは。


 操作方法が面倒ですが、実に85%ものお宅で自立運転を実施できたことに驚きです。


> 太陽光発電協会は2018年9月に発生した北海道地震に伴う大規模停電で、住宅太陽光発電の自立運転機能がどれほど活用されたなどを調査。約85%が自立運転機能を利用し「停電時に有効に活用できた」との声が寄せられたという。

> [長町基,スマートジャパン]


> 太陽光発電協会(JPEA)は2018年9月に北海道胆振東部地震によって発生した大規模停電に際し、太陽光発電の自立運転機能を活用された実態を把握するため、同協会の会員を通じて太陽光発電設備の設置者に対して、「太陽光発電の自立運転機能」の活用についてのアンケート調査を実施し、その結果を公表した。

> 今回の地震で、住宅用太陽光発電システムの設置者は、蓄電池を併設しないケースでも約85%が自立運転機能を利用し「停電時に有効に活用できた」との声が寄せられたという。

> アンケートの結果によると、蓄電機能を併設していない太陽光発電システムのみを導入しているユーザーでは、自立運転機能を利用した件数(利用率)は85%(428件のうち364件)にのぼったという。

> 自立運転機能を利用した人からは「冷蔵庫の中の食材を腐らせずに済んだ」「炊飯器でご飯を炊くことができた」「携帯電話を充電できた。また、近所の方も充電することができた」「ポータブルTVで震災情報をいち早く入手することができた」などの声が寄せられた。

> この他にも、蓄電池・EVなどの蓄電機能を併設した住宅用システムが1134件、住宅以外の太陽光発電システムが9件あり、これらのほとんどは自立運転機能を利用したと推測される。また、こうした蓄電機能併設システムのユーザーからは「約2日間問題なく生活できた」「近所が真っ暗な中、自宅のみが電気がついていた」など、普段と同じ生活ができたとの声が寄せられている。

> 一方で、住宅用太陽光発電システムで自立運用を活用しなかった理由を尋ねたところ「運転方法が判らなかった」(33件)、「自立運転機能があることを知らなかった」(13件)という意見が多かった。そのほか、「自立運転用コンセント未設置(屋外設置PCS)」「コンセントの場所が判らなかった」「自立運転機能が作動しなかった」「エラーが表示され、自動で切替わると思っていた」「使う前に復電した」などとなっている。

> JPEAでは「自立運転機能を知らなかった」「使い方が判らなかった」という意見があったことから、同協会のWebサイトに、自立運転機能の使用方法が掲載された太陽光発電メーカーWebサイトへのリンクを掲載している。

<参考=「北海道地震による大停電、85%の住宅太陽光ユーザーが自立運転を活用」(スマートジャパン、10月30日)>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/14 (Wed) 17:02

副題=停電を経験の住宅太陽光ユーザー、3割が非常用電源の機能を認知せず(日刊スマートジャパン、11月13日)

 こんにちは。


 上の投稿の北海道で85%は、矢張り特別なケースだったようです。
 まぁ、其れでも3分の2が知ってたというのは、予想以上ですが。


> 「タイナビ総研」を運営するグッドフェローズが、全国の住宅太陽光発電ユーザーにアンケートを実施。停電を経験したユーザーのうち、約3割が非常用電源として利用できることを知らなかったという。


> 太陽光発電関連の情報サイト「タイナビ総研」を運営するグッドフェローズ(東京都品川区)は2018年10月、自宅に太陽光発電を設置している全国のユーザー141人を対象に「太陽光発電と停電に関するアンケート調査」を実施した(調査期間は2018年10月12~19日)。

> 太陽光発電を設置した人に、「太陽光発電設置後に停電を経験したことはあるか?」と質問したところ、41.1%が「停電を経験した」と答えた。さらに、停電を経験した人への「停電時に太陽光発電があって、便利だと感じたことはあるか?」という問いには、55.2%が「便利だと感じた」と回答した。

> 次に、停電を経験した人に「停電時に太陽光発電の電気を利用したか?」と尋ねたところ、43.1%が「利用した」と回答。その電力の利用用途のうち、最も多かったのは「携帯電話・スマートフォン・Wi-Fiの充電(38.7%)」で、次に「冷蔵庫・炊飯器・電子レンジなどの電源(19.3%)」「その他各種予備バッテリーの充電(9.6%)」「給湯器(風呂など)の電源(6.4%)」などが続いた。

> 実際に利用した人に話を聞くと、「灯油ボイラーを使用し風呂にも入れたので非常に助かった(北海道/50代男性)」「暑い中、乳児がいたので扇風機を使用した(大阪府/30代男性)」など、太陽光発電を利用して助かったという声がある一方で、「蓄電池が無いため夜間の使用が出来ず不便だった(北海道/40代男性)」という声もあった。

> 停電を経験した人に「停電時に太陽光発電を非常用電源として利用する操作方法は知っていたか?」の質問に対しては、67.2%が「知っていた」と答えた一方で、「知らなかった」が29.3%を占めた。「知らなかった」と回答した人には、「太陽光の利用を意識していなかった(岡山県/60歳以上の男性)」「停電時に使えることを知らなかった(福岡県/40代男性)」とそもそも非常用電源として利用する認識がなかった人や、「延長コードなどを準備していなかったので、スマホ充電以外の有効利用はできなかった(静岡県/40代男性)」と対策をしていなかったことで十分な恩恵を受けられなかったと回答する人もいた。また、「停電時でも太陽光発電を利用して家中の電気を利用出来ると勘違いしていた(静岡県/40代男性)」と、太陽光発電の利用方法を誤って認識しているケースもあった。

> 太陽光発電を非常時に利用する場合は、多くの太陽光発電設備に装備されている自立運転機能を使用する。中には自動切り替え機能がある設備もあるが、多くは停電になった際に自動的に切り替わるものではなく、手動で操作をする必要がある。操作方法はメーカーや機種により異なるため、非常事態に備えて自宅の太陽光発電の取扱説明書を確認しておくことが重要だ。また、一般的なシステムでは、接続できる容量は1500W(ワット)という上限があり、自立運転機能にしたからといって家中の全ての家電が使えるわけではない。加えて、太陽光発電の電気を使用する際には、通常使用しているコンセントではなく、自立運転出力用コンセントを使用する必要がある。

> 停電を経験した人・経験していない人の両方に「停電・災害対策のために、太陽光発電・蓄電池を設置していない人に設置を勧めたか?」と質問したところ、停電を経験した人のうち、43.1%が「太陽光発電と蓄電池を勧めたい」と答えた。これは、停電を経験していない人の回答(22.9%)を20ポイント以上、上回る結果となった。一方で、停電をした人のうち、蓄電池を保有している人は10.3%と少なく、約9割が夜間に電力を利用出来ない状況だった。

> 「太陽光発電と蓄電池を勧めたい」と回答した人に理由を聞いたところ、「セットでないとメリットが半減するから(静岡県/40代男性)」、「今回太陽光だけでは不十分で、蓄電池もあれば良かったと感じたため(大阪府/30代男性)」、「蓄電池がないと満足には利用出来ないので(兵庫県/40代女性)」などの回答があり、停電を経験したことによって蓄電池の重要性を実感した人が多いことがわかった。また、「いざという時の為に蓄電できる設備があるというだけでも安心だし、近所の人の助けになることもできそう。(茨城県/30代女性)」と、蓄電池を使用して自宅だけでなく周りの人を助けたいという声も寄せられた。

<参考=「停電を経験の住宅太陽光ユーザー、3割が非常用電源の機能を認知せず」(日刊スマートジャパン、11月13日)>


NO.1780 ドコモ 来年度から通信料金2~4割値下げへ(NHK、10月31日)<起稿 磯津千由紀>(18/10/31)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/10/31 (Wed) 20:13

 こんばんは。


 菅発言を受けてか、「来年度より」値下げするそうです。
 最大手のNTTドコモの値下げ発表に、他社も追随するでしょう。


> 「NTTドコモ」は、携帯電話の通信料金を2割から4割値下げする新たな料金プランを発表しました。このプランでは端末の購入代金の割り引きは縮小するとしていて、ユーザーにとっては全体の負担がどこまで軽くなるかが注目されます。


> 発表によりますとドコモは、端末の購入代金と通信料金をセットにした今の料金プランを見直し、毎月の通信料金と端末の購入代金を分離する新しい料金プランを来年度から始めると発表しました。

> ドコモは、このうち通信料金については2割から4割の値下げになるとしています。

> 一方、分離する端末の購入代金については、現在よりも割り引きを縮小する見通しだとしています。

> ドコモは、端末の購入代金を割り引くいわゆる2年縛りを維持するかどうかを含め、具体的な料金プランの内容については今後検討するとしていて、ユーザーにとっては、全体の負担がどこまで軽くなるかが注目されます。

> また、2年縛りを活用することで高額な端末を割り引き額で購入することにメリットを感じるユーザーもいますが、ドコモは、今のプランを来年度も維持するかどうかは決まっていないとしています。

> 吉澤和弘社長は新たなプランの導入によって最大4000億円規模を利用者に還元するとしたうえで「これまでいろいろなプランを継ぎ足してきたことで複雑でわかりにくいお得感がないと言われている。新しい料金で顧客基盤を強化したい」と述べました。


> ユーザーにメリットは

> 携帯電話料金をめぐっては、ことし8月、菅官房長官が今より4割程度下げる余地があると発言し、総務省が各社の競争を促すための具体策の検討を始めています。

> こうした中、最大手のNTTドコモが新たな料金プランの方針を打ち出したことで、今後、ほかの大手2社をはじめとする各社の競争にも影響を与えそうです。

> また、端末の割り引きと引き換えに、一定の契約期間を求めるいわゆる“2年縛り”の料金プランをめぐっては、最新鋭の高額な機種をほしいというユーザーからは、端末の購入代金を割り引く料金プランにメリットを感じているという声も出ています。

> ドコモは、新たな料金プランで通信料を値下げする一方、端末の購入代金の割り引きは縮小するとしているため、ユーザーにとっては、端末の購入代金を含めた毎月の負担が実際にどこまで軽くなるのかは、新たな料金プランの具体的な内容しだいとなります。

> 一方、通信料が分離されることで、機種変更を頻繁に行う必要がないユーザーにとっては、価格の安い中古の端末をより使いやすくなるメリットもありそうです。

<参考=「ドコモ 来年度から通信料金2~4割値下げへ」(NHK、10月31日)>
<消滅・18/11/06>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/01 (Thu) 20:47

副題=携帯電話料:KDDIも値下げ検討を表明 競争激化か(毎日新聞、11月1日)

 こんばんは。


 予想通り、値下げ追随です。


> KDDI(au)の高橋誠社長は1日、東京都内で記者会見し、携帯電話料金の「低価格化、シンプル化に向けて積極的に対応する」と値下げを検討する姿勢を示した。NTTドコモが通信料金の値下げを表明したのに続いた。KDDIのプラン内容次第では競争が激しくなりそうだ。


> NTTドコモは端末代金と通信料金を切り離した「分離プラン」を軸に通信料金を引き下げるとしたが、KDDIは昨年、主力とする分離プランを導入済み。高橋氏はこのプランで「約3000億円の顧客還元効果がある」とした上で、今後の値下げは「(ドコモと)同じ規模で追随することはない」と話した。値下げの時期や幅は示さず「通信を中心に置きながら、付加価値の高い取り組みをする」と、金融や娯楽など非通信事業を強化する考えも示した。

> NTTドコモは10月31日、携帯電話の通信料金を2019年4~6月期から2~4割程度値下げすると発表した。政府が強く求めてきた値下げに最大手のドコモが応えた形となり、KDDIなどの動向が注目されている。

> 菅義偉官房長官は1日の記者会見で、KDDIが携帯電話の料金引き下げに積極対応するとしたことに関連し「利用者にとって分かりやすく、納得できる料金でサービスを提供できる、こうしたことを早く実現してほしい」と述べた。(共同)

<参考=「携帯電話料:KDDIも値下げ検討を表明 競争激化か」(毎日新聞、11月1日)>
<消滅・20/05/12>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/26 (Mon) 21:46

副題=携帯電話:各社、競争激化を警戒 格安業者の淘汰懸念も(毎日新聞、11月26日)

 こんばんは。


 端末代金と通信料金の分離で、どうなるか(?!)。


> 総務省の有識者会議は26日にまとめた提言で、携帯電話の端末代金と通信料金の完全分離を求めた。現在の携帯大手の料金プランは、端末と通信料金が一体となっているものが主流。高価な携帯端末を手軽に使えることから利用者拡大に貢献してきたが、各社は「縛り」の解消など販売手法の変更を求められそうだ。


> 携帯大手各社はこれまで、2年間の通信契約を条件に通信料金を割り引く「2年縛り」や、端末代金を4年の分割払いにし、2年経過後に端末を下取りに出すと残り2年分の残額がゼロになる「4年縛り」などのプランを主に提供してきた。

> 利用者は高価な端末を手軽に手に入れられる一方、携帯電話会社の乗り換えがしにくく市場の競争が進みにくいとの指摘があった。また、利用者の通信料金が端末代金値下げの原資になっているとされ、通信料金が高止まりしている原因になっているとの指摘も出ていた。

> 端末代金と通信料金の完全分離が進むと、「2年縛り」などのプランはなくなり、端末代金と通信料金がそれぞれ明確で分かりやすくなる。また、通信料金の引き下げにつながる可能性がある。携帯大手の幹部は「端末との分離で通信料金が一般の人にも分かりやすくなり、新規参入する楽天も含め携帯大手の競争は激しくなる」と警戒する。

> 携帯大手による価格競争が激しくなれば、格安スマホ事業を行う「MVNO(仮想移動体通信事業者)」との通信料金の差が縮まり、格安スマホ業者の淘汰(とうた)が進むとの懸念も出ている。

> 一方、端末代金が上昇するため、利用者にとっては買い替えの負担が重くなる。国内では割安な中古端末の流通が海外に比べ少なく、端末の販売に影響する可能性がある。端末代金と通信料金の分離で通信料金は分かりやすくなりそうだが、携帯大手だけでなく格安スマホ業者なども販売戦略の見直しが迫られそうだ。【森有正】


> キーワード

> 携帯電話の料金は、1985年に電気通信事業法で認可制となった。当時は自動車電話などが対象だった。その後、普及拡大などを踏まえ、95年の同法改正で届け出制に変更。2004年には料金に関する規制を原則廃止し、届け出制もなくした。現在、携帯電話料金は端末の代金と通話・データ通信料をセットにし、毎月支払うケースが主流。

> 携帯電話各社が決めた料金水準について、政府や総務省が見直しを指示することはできない。だが、近年は閣僚らからの「諸外国に比べ料金が高い」などとの批判を受け、各社はたびたび料金プランを見直している。今年10月からは、総務省の有識者会議で携帯電話市場のあるべき姿を検討している。

<参考=「携帯電話:各社、競争激化を警戒 格安業者の淘汰懸念も」(毎日新聞、11月26日)>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/12/04 (Tue) 16:28

副題=「スマホ端末と通信料を分離」政府方針に大手3社は? 知ってトクするモバイルライフ 石野純也(毎日新聞「経済プレミア」、12月4日)

 こんにちは。


 抱き合わせでないプランのみになり、アップグレードプログラムが廃止されるとすると、高価な端末の売れ行きが悪くなる見通しといいます。


> 総務省は11月26日に有識者会議を開き、通信事業者に対して「分離プラン」を義務付ける緊急提言案を発表した。政府の規制改革推進会議での答申を受けたもので、来年の国会で電気通信事業法の改正も目指している。実現すれば、携帯電話の料金体系が今とは大きく変わることになる。


> 政府や総務省が問題視しているのが、携帯電話の端末代と通信費が一体化している料金体系だ。通信料が端末の値引き原資になっていることから、あまり買い替えをしない人が、頻繁に買い替える人の費用を負担している構図になる。これが不公平感につながるため、是正を求めているというわけだ。


> 「分離プラン」で通信費引き下げ

> たとえば、NTTドコモの場合、現状、端末を購入すると、24カ月にわたって月々サポートを受けることができ、通信費が割引される。これを端末の割引と見なしたときの価格を、「実質価格」と呼ぶ。この場合、24カ月ごとに新しい端末を買えば、常に割引を受けられる一方で、同じ端末を2年を超えて使い続けると、途中で割引が終わってしまう。

> auやソフトバンクはすでに分離プランを導入しているが、一部の利用者は割引つきのプランを選択できる。分離プランの導入を促したのは、この割引原資を通信費そのものの値下げに使うべきだという考え方が根底にある。

> 実際、分離プランでは、通信料金が低下する傾向にある。先行して分離プランを導入したauやソフトバンクでは、分離プラン導入前と比べ、2割から3割ほど料金は下がっている。

> 代わりに、端末代に割引がつかなくなったため、2社とも、4年間の分割払いと下取りを組み合わせ、2年目で残債を免除するアップグレードプログラムを導入した。2年目で残債が免除されれば下取りに出し、自分の手元に旧端末は残らないものの、事実上、半額で端末を購入できるからだ。

> ただし緊急提言では、このアップグレードプログラムも囲い込みにつながるとして、是正を求めているため、現状のまま提供を続けることは難しくなりそうだ。


> 「アップグレードプログラム」は廃止?

> 現状発表されているのは、あくまで提言案で、細かな部分は法改正までに修正される可能性もある。また、法案に落とし込むには、より詳細に条件を決めなければならない。各社が正式な対応を決めるのはそのあとになるため、現時点でどのような料金プランになるのかは未知数だ。

> ただ一方で、大枠は固まっており、分離プランが主軸になるのは間違いない。auやソフトバンクは、アップグレードプログラムの廃止や、違約金の修正等で対応できそうだが、ドコモの場合、全面的に料金プランを改定せざるをえなくなる。

> これが徹底されると、料金そのものが下がる代わりに、端末は本体価格そのままで購入することが基本になる。アップグレードプログラムも禁止されてしまうため、見かけ上、端末価格は上がったように見えるだろう。


> アップル、ソニー、サムスンには逆風か

> とはいえ、割引の原資を料金値下げにあてれば、利用者の支払額は変わらない。そのため、支払いを抑えたい場合は、より価格の安いスマホを選ぶ必要がある。先行して分離プランを導入したauやソフトバンクでは、ファーウェイやシャープの中位モデルがヒットしているが、この傾向に拍車がかかりそうだ。

> 逆に、高機能モデルしか投入していないアップルやソニーモバイル、サムスン電子などには逆風になるかもしれない。見かけ上、端末の支払額が上がるため、端末販売台数の縮小も予想される。メーカーによってはビジネスモデルを変更せざるをえなくなるうえに、一部は事業撤退に追い込まれる可能性もある。

> 端末代が上がり、料金そのものが安くなれば、格安スマホ事業者にも影響がありそうだ。大手通信事業者が対抗策を打ち出した結果、徐々に勢いが落ちている格安スマホだが、値下げによって料金差が縮まれば、あえて大手通信事業者をやめてまで、格安スマホ事業者を選択する理由がなくなる。

> 現状でも一部の格安スマホ事業者が大手通信事業者傘下になるなど、統廃合が進んでいるが、その動きが加速するかもしれない。

<参考=「「スマホ端末と通信料を分離」政府方針に大手3社は? 知ってトクするモバイルライフ 石野純也」(毎日新聞「経済プレミア」、12月4日)>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/03/16 (Sat) 22:21

副題=「端末購入条件」の通信料値引き禁止へ 総務省が電気通信事業法改正案(毎日新聞、2月23日)

 こんばんは。


 端末代金と通信料金の完全分離が、行なわれそうです。
 高級端末の売れ行きに大きな影響が出る見込み。


> 総務省は、分かりやすい携帯電話料金の実現や、業界の競争促進に向けた電気通信事業法の改正案をまとめた。端末購入を条件にした通信料金の値引き禁止や、「2年縛り」などを念頭に、利用者の解約を妨げる条件提示の禁止を明記する。違反した携帯電話会社などは業務改善命令の対象とする。近く閣議決定し、今国会に提出する方針。


> 現状では、新機種の購入とセットで通信料金を値引くプランが多く提供され、各社の通信料金そのものを比較することが難しいうえ、古い端末を使い続ける利用者は値引きが受けられない不公平さが指摘されている。また、2年や4年といった一定期間の契約継続を条件にした値引きにより、携帯電話会社の乗り換えがしにくい問題点がある。

> 改正案は、通信料金と端末代金の分離を進めることで通信料金のみの競争を促すほか、利用者が自由に携帯電話会社を選べるようにする狙いがある。法改正に合わせ、携帯電話会社のサービス提供に関するガイドラインの見直しも進める。

> このほか、利用者保護の観点から、通信会社や販売代理店が自社名や勧誘であることを告げずにセールスすることを禁止する。「光回線の変更手続きが必要と言われ、勧誘と思わずに契約してしまった」「大手通信会社との契約と勘違いした」など、利用者が誤解に基づき契約するケースが増えていることに対応する。違反業者には業務改善命令を出せるようにする。

> また、行政が問題のある販売代理店を直接把握できるように、携帯電話や光回線などの契約を行う業者に対し、総務相へ事前に届け出ることを義務づける。

> 携帯電話料金については、総務省の有識者会議が昨年10月から議論を開始。大手3社の寡占で料金が高止まりしているとの指摘や、複雑でわかりにくい契約形態に問題があるとの意見が出され、端末代金と通信料金の分離などを求める緊急提言が出ていた。【森有正】

<参考=「「端末購入条件」の通信料値引き禁止へ 総務省が電気通信事業法改正案」(毎日新聞、2月23日)>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/03/16 (Sat) 22:34

副題=携帯値下げへ改正法案決定 端末・通信料の分離プラン義務化(毎日新聞、3月5日)

 こんばんは。


 そして、法案が出来ました。


> 政府は5日、携帯電話料金の引き下げに向けた電気通信事業法の改正案を閣議決定した。回線契約とセットにした端末値引きを禁止し、端末代金と月々の通信料を切り離した「分離プラン」の提供を義務化することが柱。販売代理店の不適切な営業を規制し、消費者保護も充実させる。今国会での成立を目指す。


> 日本の携帯料金は諸外国と比べ高額だと指摘される。総務省はNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手3社による寡占で競争が働いていないと判断。料金プランの複雑さを解消し、通信料を比較しやすくすることで格安スマートフォン事業者を含めた競争を促す狙いだ。(共同)

<参考=「携帯値下げへ改正法案決定 端末・通信料の分離プラン義務化」(毎日新聞、3月5日)>
<消滅・19/03/20>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/03/20 (Wed) 12:40

副題=[スクープ]楽天は適用除外へ、通信と端末の完全分離(日経xTECH、3月20日)

 こんにちは。


 楽天モバイルネットワークは端末代と通信料の完全分離の対象外となる見込みといいます。


> 総務省は今秋までに導入する「通信料金と端末代金の完全分離」について、新規参入の楽天モバイルネットワークを適用の対象から除外する方向で検討していることが、日経 xTECHの調べで分かった。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手3社が端末購入補助を封じられる中、楽天にとっては大きな追い風となりそうだ。

> 総務省は、新規参入の楽天が既存の大手3社に比べて著しく不利な点に配慮した。携帯電話全体に占める楽天の契約数シェアが一定の比率に達するまでは、一定の端末購入補助や期間拘束を認める考えだ。

> 楽天の契約数シェアがどの水準に達した時点で適用の対象とするかは今後詰めるが、事業者間の競争関係に一定の影響を及ぼす規模となっていることが大前提となる。少なくとも10%以上の水準とするのが濃厚とみられる。

> 楽天は現在、MVNO(仮想移動体通信事業者)として格安SIMサービス「楽天モバイル」を手掛ける。MVNOの契約数シェアでトップを誇るが、この契約数は回線調達元の携帯電話大手にカウントされる。今後は自社回線に乗り換えを促していくとしても、当面は除外の恩恵を受けられそうだ。

> 楽天モバイルは、「三木谷割」の愛称で呼ばれる端末の大幅割引が有名。最近ではすっかり影を潜めているが、2019年10月のサービス開始に合わせて堂々と復活する展開も考えられそうだ。楽天のスタートダッシュが決まれば、大手3社も対抗を余儀なくされ、競争が活性化する効果を期待できる。

<参考=「[スクープ]楽天は適用除外へ、通信と端末の完全分離」(日経xTECH、3月20日)>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2019/04/15 (Mon) 17:41

副題=ドコモが新料金プラン発表 「ギガホ」「ギガライト」最大4割安く(毎日新聞、4月15日)

 こんにちは。


 NTTドコモの新料金プランですが、比較的ヘビーなユーザ向けのようですね。


> NTTドコモは15日、6月1日から提供を始める新料金プランを発表した。新料金プランは、家族間国内通話無料の音声プラン、spモード、データ通信をパッケージにした料金プランで、外出先でも動画などのデータ通信が多い利用者向けの「ギガホ」、メールやSNSの利用が中心でデータ通信が少ない利用者向けの「ギガライト」の二つから選べる。


> 「ギガホ」は、「みんなドコモ割(3回線以上)」適用の場合、30ギガバイトを月額5980円で利用できる。また、「ギガライト」は、利用データ量に応じた料金が段階的に適用となり、「みんなドコモ割(3回線以上)」適用の場合、月間利用データ量が1ギガバイト以下の場合は月額1980円となり、従来の料金プランよりも最大4割安く利用できるという。

 東京都内で記者会見を開いた吉沢和弘社長は「シンプルでお得な料金プランにした」と述べた。【森有正】

<参考=「ドコモが新料金プラン発表 「ギガホ」「ギガライト」最大4割安く」(毎日新聞、4月15日)>


NO.1781 健康格差:糖尿病は「自己責任」なのか 麻生財務相発言(毎日新聞、11月6日)<起稿 磯津千由紀>(18/11/06)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/06 (Tue) 12:24

 こんにちは。


 狭い一側面だけを見て批判発言する政治家が後を絶ちません。
 まぁ、知識不足に起因するのでしょうが、発言を繰り返すとなると、問題です。


> 「自分で飲み倒して、運動も全然しない」のが原因で病気になった人に医療費を支出するのは「あほらしい」と、麻生太郎財務相は先月、知人の言葉を借りる形で発言した。糖尿病が念頭にあるとみられ、過去にも同様の発言を繰り返してきた。だが、海外では貧困層ほど糖尿病にかかるリスクが高いとの研究が蓄積され、日本も無関係ではない。「自己責任」の論理を持ち込むことは妥当なのだろうか。【和田浩幸/統合デジタル取材センター】


> 重症化する若い患者「ただごとではない」

> 「若い世代に重症の糖尿病患者が増えてきた。ただごとではないと思いました」

> 金沢市の「城北診療所」所長で糖尿病が専門の莇也寸志(あざみ・やすし)医師は2008年のリーマン・ショック後、ある異変に気づいた。

> 糖尿病が疑われる患者は20代や30代には少なく、それぞれの世代の人口の1%前後だ。ただ、莇医師はそのころから、人工透析につながる腎症や、失明の危険がある網膜症など、糖尿病の重い合併症を併発した若い患者を次々と診察するようになったという。合併症は、糖尿病の発症から長期間を経た後に起こる。

> 糖尿病は血糖の量を調節するホルモン「インスリン」の機能不全で、血糖値が下がらなくなる病気だ。幼少期に発症することが多い自己免疫疾患の1型糖尿病などのケースもあるが、大部分は主に思春期以降に運動不足や肥満、ストレスなどが原因で発症する2型糖尿病で、生活習慣病に分類される。厚生労働省の推計によると、20歳以上で糖尿病が強く疑われる人は1997年に690万人だったが、16年には1000万人と、年々増加している。


> 若い患者の過半数が低所得

> 莇医師の問題提起を受け、全日本民主医療機関連合会が11~12年に全国96の医療機関を受診した20~40歳の糖尿病患者782人を調査したところ、背景に貧困があることをうかがわせる実態が浮かび上がった。

> 年収200万円未満の世帯の人が57.4%と半数を超え、600万円以上は10.6%にとどまった。男性のうち、無職または非正規雇用の割合は計3割を超え、同時期の総務省労働力調査による同世代(25~34歳男性)のデータより1.5倍高かった。また、正規雇用に比べて非正規雇用では、網膜症にかかっている人の率が約1.5倍、腎症が約3倍高かった。

> 莇医師はこう指摘する。

> 「子供の頃から栄養バランスを欠いた食事を与えられて肥満となり、その後は非正規雇用や長時間労働を強いられる。不規則な食事やストレスなどで、さらに体重が増加して糖尿病を発症するが、健康診断も受けられずに重症化する。それが若年患者の典型的なケースです」


> 先進国に広がる「健康格差」

> 国立長寿医療研究センターで部長も務める近藤克則・千葉大予防医学センター教授(社会疫学)によると、労働環境や貧困と疾病との関連性は古くから指摘されていたが、先進国ではこうした「健康格差」は解消されたと考えられていた。しかし、実際には90年代以降、外国では格差はむしろ広がっているとの研究結果が相次いで発表されている。

> 例えば、10年公表のカナダの調査では、年収1万5000ドル未満もしくは世帯年収3万ドル未満のグループは、年収6万ドル以上もしくは世帯年収8万ドル以上のグループより糖尿病にかかっている率が男性で1.41倍、女性で2.9倍高かった。

> 豪州の同年公表の調査では、初等教育しか受けていない人々は大卒の人々より糖尿病にかかっている率が約2倍高かったとの結果が出ている。


> 糖尿病は「ぜいたく病」ではない

> 近藤教授は「日本での研究は少ないが、先進国では富裕層より低所得層のほうが糖尿病になるリスクが高いことはもはや常識です」と語る。

> 糖尿病は「ぜいたく病」というイメージは、研究の蓄積によって否定されているのだ。こうした実態を背景に、世界保健機関(WHO)は09年の総会決議で健康格差問題を取り上げ、加盟国の取り組みを求めた。日本では厚労省が13年から10年間にわたる国民の健康づくり計画「健康日本21」で健康格差の縮小を掲げている。


> 繰り返される麻生氏の「患者批判」

> 最後に、改めて麻生氏の発言を振り返ってみよう。

> 「『自分で飲み倒して、運動も全然しないで糖尿病も無視して何とかかんとかになったという人の医療費を、健康に努力している俺が払っているのはあほらしくてやってられん』と言った先輩がいた。『いいこと言うな』と思って聞いていた」

> 先月23日の記者会見で、社会保障費の抑制などについて問われてそう答えた。

> 13年にも会合で「食いたいだけ食って、飲みたいだけ飲んで、糖尿病になって病院に入っているやつの医療費は俺たちが払っている。公平ではない。無性に腹が立つ」と発言している。

> 首相時代の08年には「たらたら飲んで食べて何もしない人の分の金を何で私が払うんだ。だから、努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、そういうインセンティブ(動機付け)がないといけない」と、経済財政諮問会議で述べている。


> 格差を埋める取り組みが必要

> しかし、城北診療所の莇医師は言う。

> 「自己責任とは言えない環境で健康を損ねている貧困層のほうが、よほど不公平さを感じているのではないでしょうか。糖尿病は社会問題と強く結びついており、それを解決するのが政治家の役割です」

> また、近藤教授もこう指摘する。

> 「非正規雇用の人は正規雇用に比べて健康診断の受診率が低い。しかし、それを自己責任というのはアンフェアです。その日の給料をあきらめなくては受診できないからです。健康管理の前提条件が公平ではない。国民の健康を向上させるには社会的、経済的格差を埋めるような取り組みが必要です」

<参考=「健康格差:糖尿病は「自己責任」なのか 麻生財務相発言」(毎日新聞、11月6日)>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/12/04 (Tue) 16:08

副題=低所得が糖尿病リスク ストレスや栄養バランス崩れ指摘 千葉大グループ(毎日新聞、12月3日)

 こんにちは。


 日本の研究でも、糖尿病は低所得者に多いことが、発表されました。
 ところで麻生氏は、発言を撤回したり謝罪したりする気配はありません。


> 所得の低い高齢者ほど糖尿病が多い――。長嶺由衣子・千葉大特任研究員らのグループが高齢者1万人のデータを分析。最も所得の低い層は最も高い層に比べて、女性は約1・4倍、男性は約1・2倍、糖尿病の有病率が高かった。麻生太郎財務相は今年10月「自分で飲み倒して、運動も全然しない」で糖尿病になった人の医療費を払うのは「あほらしい」と、知人の言葉を借りる形で発言して議論を呼んだ。貧困層ほど糖尿病にかかる率が高いとの調査は多数あるが、糖尿病患者の約半数を占める高齢者と経済格差の研究は国内で初めてといい、関係が改めて浮き彫りとなった。


> 高齢者の大規模調査プロジェクト「日本老年学的評価研究(JAGES)」が2010年に愛知県で集めたデータを調べた。糖尿病と自己申告した人と、健診で「ヘモグロビンA1c」など医学的指標が悪い人の有病率を、所得別に4段階にわけた。

> その結果、最も低い年収125万円以下の女性の糖尿病の有病率は、最も高い年収約300万円以上の層の1・43倍に上り、所得が低いほど糖尿病が多かった。男性は1・16倍で、最も低い層のリスクが高かった。

> 長嶺研究員は「糖尿病は必ずしも本人の責任だけではなく社会要因が影響している」と指摘。所得が低いと精神的ストレスを抱えて仕事ができなくなったり、栄養バランスが崩れて肥満が多くなったりすることを要因に挙げ、「低所得が糖尿病のリスクになることを考慮した対策が必要」としている。

> 結果は日本疫学会が発行する学会誌「Journal of Epidemiology」に近く発表する。【斎藤義彦】

<参考=「低所得が糖尿病リスク ストレスや栄養バランス崩れ指摘 千葉大グループ」(毎日新聞、12月3日)>


NO.1782 若者がクルマに熱狂していた90年代に旋風を巻き起こした国産車10選(毎日新聞,WEB CARTOP、9月)<起稿 磯津千由紀>(18/11/09)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/09 (Fri) 02:40


<副題=WEB CARTOP:若者がクルマに熱狂していた90年代に旋風を巻き起こした国産車10選(前編)(毎日新聞、9月23日)>

 こんばんは。


 こんな車は、もう作られないのでしょうか。


> 国産車にとって1990年代こそ黄金期

 平成も終わりかけた今日からすれば、1990年代も「遠くなりにけり」といったところ。しかし、国産車にとってはまさに1990年代こそ黄金期。その黄金期を彩った名車たちを振り返ってみよう。まずは、国産車のヴィンテージイヤー=1989年にデビューした3台から。近年の国産車最強の当たり年、平成元年(1989年)はまだ90年代とはいえないが、90年代の黄金期は、間違いなく次の3台から始まった。


> 1)日産スカイラインGT-R

> 1989年8月21日、16年ぶりにスカイラインGT-R(R32)が復活。ニュルブルクリンクではポルシェ911ターボのタイムを破り、量産車最速の座を獲得。レースでグループAで宿敵フォード・シェラに圧勝! 名実ともに、ついに国産車が世界のスポーツカーの頂点に立った。国産スポーツのテクノロジーとパフォーマンスは、このR32で一気に10年分進化したといっても過言ではない。以後、1995年にR33GT-R、1999年にR34GT-Rが登場し、まさにこの第二世代のGT-Rこそ、1990年代の主役だった。


> 2)マツダ・ユーノス・ロードスター

> 1989年9月1日(国内)発売開始。ライトウエイトスポーツカーの正しい文法に乗って作られた新世代のオープンカーで、世界中の自動車メーカーがロードスターの作った2シーターオープンブームに便乗するほど大きな影響を与えたクルマ。コンセプトと基本パッケージが秀逸なので、30年経っても不朽の名車。


> 3)トヨタ・セルシオ(初代)

> 1989年10月9日に発売した、トヨタが初めて作ったグローバルな高級車。“源流主義”で徹底して騒音、振動の源を断ち、ロールスロイスを超える世界一の静粛性を手に入れた。あまりの完成度の高さに、ベンツ、ジャガー、BMWなどが青くなり、世界の高級車の基準を変えたクルマである。海外でのレクサスブランドの一号車(レクサスLS)。


> 4)ホンダNSX

> 1990年9月にデビュー。F1で絶頂期だったホンダが、ホンダのフラッグシップとして本格スポーツカーを開発。オールアルミモノコックボディのミッドシップで、アイルトン・セナも開発に加わった。発売当時の車体価格800万円は、当時の国産車の最高額。世界一のハンドリングと評価され、国産車で唯一のスーパーカーと称されていた。


> 5)マツダRX-7(FD3S)

> マツダが誇るピュアスポーツカーとして、ライバルとなるR32GT-R、そしてNSXを横目に見ながら、1991年に登場。フロントミッドシップ+ロータリー+シーケンシャルツインターボ+軽量ボディのFR。そしてイタリアンテイストのルックスと、好きなものにはたまらないパッケージを備えていた。マイナーチェンジのたびに改良がくわえられ、名車の域に達した一台。

<参考=「WEB CARTOP:若者がクルマに熱狂していた90年代に旋風を巻き起こした国産車10選(前編)」(毎日新聞,WEB CARTOP、9月)>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2018/11/09 (Fri) 03:13

副題=若者がクルマに熱狂していた90年代に旋風を巻き起こした国産車10選(後編)(WEB CARTOP、9月24日)

 こんばんは。


 初代スバル・レガシィツーリングワゴンは、四気筒ステーションワゴンのくせに220馬力(2000ccターボ)と、当時としては「他社がすぐには追い付けない大出力」を誇りました(すぐにトヨタが追い越しましたが)。今、2000ccターボで220馬力と聞くと、大したことがなく思えますが、1989年当時には突出してました。低馬力モデルも含めて、「ワゴンの王者」と呼ばれました。
 因みに此の四気筒2200ccエンジンを六気筒化したのが、私が乗ってたSVXのエンジンです。


> 三つ巴の軽スポーツ対決やSUV&ワゴンの火付け役も誕生

> 日本車の黄金時代と言われる1990年代。若者にもクルマ好きは多く、また各メーカーも勢いがあったため、個性的かつ魅力的なモデルが多数登場した。とくにその中でも旋風を巻き起こしたクルマ、10台を紹介するこの企画。前編に続いて後編をお届けしたい。


> 6)トヨタ・スープラ(A80)

> 80スープラは、日産(GT-R)、ホンダ(NSX)、マツダ(RX-7)の新世代フラッグシップスポーツを見渡してから1993年に登場。ロングノーズボディに、タフネスさを誇る新しい直6エンジン=2JZを搭載したFRスポーツだ。モータースポーツでは、スーパーGTやその前身である全日本GT選手権などで一時代を築いた。いまでも人気はあるが、中古車のタマ数はかなり少ない。


> 7)トヨタ MR2(SW20)

> 2代目のSW20も90年代の代表的な一台。デビューは1989年。初期型はエンジン搭載位置が高く、ボディ剛性やジオメトリーに難があり、コーナーでは破綻し始めるまで挙動が読みづらいなどのネガな部分もあったが、マイナーチェンジごとに徐々に良くなり、モータースポーツ、とくにジムカーナでは大活躍した。


> 8)スバル・インプレッサWRX/三菱ランサーエボリューション

> WRCに参戦するためのベース車両として位置づけられたインプレッサとランエボは、ともに1992年に登場。初代インプレッサはレガシィをベースにコンパクト化。ランエボIは、ランサーGSR1800にギャランVR4の4G63エンジンを流用して作られた。どちらもコンパクトなセダンボディに強力な2リッターターボエンジン+4WDで、WRCを制覇するというコンセプトは共通。

> 大きな違いはインプが縦置きの水平対向エンジンだったのに対し、ランエボが横置きの直4エンジンだった点。以後、年次改良を加えながら長年に渡ってラリーで、そしてレースで好敵手として激闘を繰り広げた。

> ちなみにWRCでの初優勝は、インプが1994年のアクロポリス・ラリー。ランエボが1995年のスウェディッシュラリー。ドライバーズチャンピオンは、インプが1995年、2001年、2003年の3回。ランエボは1996年~1999年まで4連覇。マニュファクチュアラーズチャンピオンはインプが1995年、1996年、1997年の3回。ランエボは1998年のみ。まさに永遠のライバルといえる関係だった。


> 9)マツダAZ-1/ホンダ・ビート/スズキ・カプチーノ

> 三台の頭文字をとって、「ABC」と言われるこの三台。

> マツダのAZ-1は1992年の登場、ミッドシップのターボモデルで、ガルウイングを採用するというトンガリぶり。

> ホンダのビートは唯一のNAエンジンを搭載し、1991年5月に登場。ミッドシップの2シーターで、スタイリングのデザインには、ピニンファリーナが関わったというのが定説(公然の秘密?)。フルオープンモノコックボディのミッドシップは、量産車として世界初。NAにこだわるホンダらしく、3連スロットル(3気筒)だったのも特徴だ。

> スズキのカプチーノは、FRのターボ。1991年11月に発売。ルーフは3分割でき、クローズド/フルオープン/タルガトップ/Tトップの4つのスタイルが楽しめた。軽自動車での4輪ダブルウイッシュボーンは、カプチーノが初めてである。

> 同時代にこれだけ個性的な軽自動車から三社三様(三車三様)に出揃ったのも、黄金の90年代ならでは。


> 10)三菱パジェロ/スバル・レガシィ

> 1990年代前半はSUVブームでもあった。80年代後半からのスキーブームの影響もあり、4WDのワゴン、スバル・レガシィツーリングワゴン(初代:1989年発売)が大ヒット。

> 1992年にモデルチェンジした2代目三菱パジェロは、パリダカールラリーでの活躍もありSUVブームを牽引。しかし、2000年に3代目パジェロが登場したころには、SUVブームは去っていた……。


> ・番外編

> ホンダのインテグラタイプR(DC2)は1995年、シビックタイプR(EK9)は1997年、本田技研工業創立50周年記念に開発されたS2000は1999年のデビュー。このホンダの三部作(?)も、90年代の象徴といえる。もう30年近く前のクルマもあるが、いまのクルマ好きに40~50代の人が多いのは、この90年代の熱いクルマに感化されたというのも一因だろう。音楽と一緒で、若いころにほれ込んで、大きな影響を受けたものは、その価値観をずっと引きずる。


> 次世代のクルマ好きを育てる意味でも、来る2020年代は、1990年代のような意欲的で、クルマ好きの魂を揺さぶるようなクルマがたくさん誕生することを願わずにはいられない。

<参考=「若者がクルマに熱狂していた90年代に旋風を巻き起こした国産車10選(後編)」(WEB CARTOP、9月24日)>