シバケンの単なる雑談NO.6

単なる雑談NO.5
単なる雑談NO.3 単なる雑談NO.4
単なる雑談NO.1 単なる雑談NO.2

題目一覧表

目次

雑談NO.7

120.我が家の事件簿(7)  自転車泥棒(2)

119.我が家の事件簿(6)  自転車泥棒(1)

118.我が家の事件簿(5)  二男の指骨折(4)

117.我が家の事件簿(4)  二男の指骨折(3)

116.我が家の事件簿(3)  二男の指骨折(2)

115.我が家の事件簿(2)  二男の指骨折(1)

114.我が家の事件簿(1)  携帯電話のハナシ

113.黄砂

112.若関引退

111.東京目黒地下鉄脱線事故

110.槇島のハナシ(15)

109.槇島のハナシ(14)

108.おかしな世の中(2)

107.おかしな世の中(1)

106.槇島のハナシ(13)

105.槇島のハナシ(12)

104.槇島のハナシ(11)

103.槇島のハナシ(10)

102.槇島のハナシ(9)

101.槇島のハナシ(8)

雑談NO.5


120.我が家の事件簿(7)  自転車泥棒(2)

イタリア映画の自転車泥棒。
学生時代に見たことがアルよおなナイよおな。テレビでは、トキドキ、サワリだけをやってます。
映画の内容は、サキの大戦後、失業してる親父さんが、職安に通い詰めて、二年。よおやく見つけた職には自転車が要るとのこと。職種は、街頭のポスター貼りやったよおな、チガウよおな。
いずれにしても、生活のため、食べるため、質入れしてた自転車を引き出したのやけど、運悪く、それを盗まれてしもた。
そんなことで、盗まれた自転車を必死に探したけど、見つからず、ツイツイ、出来心で、そこらの自転車を盗んでしもた。
その、盗むシーンが、感動的でした。
この親父さんにしたら、絶対に悪いことやとは、知りつつも、良心の呵責を振り払て、背に腹は替えれん。小さな息子も居てるのや。喰わせんとアカンのや。仕事はナニがナンでも、取らんとアカンのや。そして、やってしもたのです。自転車泥棒。
ナンと云うたらエエのやろ。可哀想で、ナサケナイ。そやけど、私がその立場やったら、どおしたらエエのやろ。そんなことを思いました。
つまりは、貧乏人が、貧乏人を苦しめてしまう。そんなハナシ。
そやけど、二男の自転車を取ったヤツは、約一ヶ月、様子をうかがおてたのやから、計画的で、面白半分やで。
こんなトコで、予定外の「憂国」。「憂国」のハナシは、暫く、頭を冷やしてから掲載することにしてたのに、飽食の時代の自転車泥棒に合おてしもた。
コンチクショウ。
云うても、二男が中学生になったトキから、九年も乗ってる、ボロ自転車ですけど。ボロやから、やられたのやろか。
そして、クドイけど、このハナシは、予定外の事件簿です。
盗難登録もしてるのやし、警察に届けよか。
それにしても、鍵はどおしてたか云うたら、掛けてナイのやて。もお、ホンマに、コイツはナニしてる。ヤッパリ、ボロやから、盗るヤツも居てナイやろ。そんなモンやろなあ。
そんなこと云うてたら、届けるマエに、連絡があったのです。稗田野駐在所の駐在さんからです。
心当たりはありますかとのことらしい。私が電話に出たワケでもナイので、又聞きですけど。
ハナシでは、近所の中学校のソバに放置してあったらしい。それも、巡回で分かったのです。
ボロやから、放置自転車と間違われんでヨカッタ。もっとも、盗難登録を付けたまま、ホカス奴もナイやろけど。それにしても、亀岡の駐在サンは親切です。
その中学校は、息子達が通た学校ではアリマセンけど、まだ、小学生時代に、そこの生徒が先生を集団で殴ったとか、そんな事件がありました。こんなことが事件になる時代でもありました。
それはそれとして、警察に引き取りに行きました。
二男にさせてもエエのやけど、学校がアルし、指もマダ完治してナイし、折角、連絡して頂いて、アンマリ、遅おなるのもナンやから、嫁はんとクルマで向こたのです。
駐在所なるものは、職住一致の警察署。正直云うて、ハナシには聞いてますけど、訪問するのは初めてのことです。
場所は、稗田野神社のソバ。云うても、古事記で知られる、稗田阿礼とは無関係。
そやから云うても、この神社は、稗田阿礼より、古いのです。
古事記が和銅5年(西暦712年)、この神社の起源が3千年前になるのです。土地のヒトが、五穀豊穣、子孫繁栄を願おた、氏神さん。但し、当家にとっては管轄外です。
その駐在所を訊ねて、ドコソコの、ナンとかです。自転車を引き取りに来ました。
駐在さんは、お若い駐在さんで、そのウエ、男前です。親切やから、余計にそお見えました。現金なモンですけど、こんな駐在さんやったら、信頼も出来ます。
それはエエのやけど、イザ、引き取ろとしたら、掛けてナイはずの、鍵が掛かってるのです。
「盗ったヤツが、掛けよったのですわ。
イタズラ目的やから、ヨク有るのですよ。」
そしたら、どないして、駐在所まで、運ばはったのやろ。このことを、聞き忘れてしもた。
そして、暗証番号はナン番やったのか。年に一回くらいしか、貸りることもナイし、覚えてない。アレコレやったけど、開きません。困った、コマッタ。
それこそ、自転車泥棒と間違われるのとチガウかいな。云うても、こんなボロ自転車を、ワザワザ、夫婦で、駐在所にまで、取りに来るバカは居てないやろけど。
そして、駐在さんが申しました。
「折角やのに、アキマセンねえ。」
「そやけど、イツまでも、置かさして貰うのもナンやしねえ。」
「イヤ、こっちは構いませんよ。」
確かに、自転車を保管して頂いてた、駐在所の裏庭は、ウラヤマシイくらいの広さで、自転車の一台や二台どころか、家庭菜園でも出来るくらいです。
そやから云うて、今更、ハイ、そおですねえと、引き返すのもナンです。こんなトキこそ、携帯電話が有効。
嫁はんがナン回か電話して、よおやく、二男が出て来て、その番号で、シッカリ、解放。
ヨカッタ、ヨカッタ。
そやけど、ここからがタイヘン。自転車に乗って、家まで帰らんとアカンのやけど、サドルを、エライ、高おしてるのです。アイツ、こんなに足が長かったかのかいなあ。オカシイで。
チョッと、乗ってみたけど、危なっつかしいし、駐在さんが、オイルなど、準備してくれやはって、サドルを下げよとしたけど、ボロやから、錆び付いてて、アキマセンのです。
「大丈夫ですか。道は、あっちのホウが安全ですよ。こっちは、クルマが多いですからね。」
お巡りさんは、私の乗り方が、余りに、危なっつかしいし、ごシンパイの模様です。ハイハイ、スミマセンと返事して、乗って来た、クルマは嫁はんに任して、駐在所をお暇しました。
それにしても、二男は、中学生から、九年も乗ってるのやから、どないしたモンやろ。このボロ自転車。エエ歳したオッサンが乗ってたら、恥ずかしなるくらいです。
ボロやから、イタズラされたかも知れません。
そやけど、マトモやったら、アト、2年やしなあ。難しい処です。
ところで、二男の骨折のハナシです。
まだ、絆創膏で、中指と人差し指を固定してますけど、6月初旬くらいまで、その調子で、注意してたらヨイらしいです。
それで、骨折から、二ヶ月と少しになりますから、まあ、そんな処です。
(00/05/18)


119.我が家の事件簿(6)  自転車泥棒(1)

ハナシが前後しますが、長男のハナシです。
指を骨折したと云うので、弟を迎えるため、大阪の高槻駅に着いたら、二男の仲間がタクサン居てくれてたらしいのです。
夜も遅かったのに、一緒に待ってくれて、仲間の皆さんにも、申し訳ナイことで。
そのナカには、顔見知りも居たらしい。以前、学園祭で、二男から紹介されて、ハナシをした、テニス部に所属する友達のことで、ちなみにオトコ。
想い起こせば、そのトキ(一回生のトキ)も、二男は、学園祭の準備で、バイクで出掛けて、転倒。怪我はしてナイけど、バイクが一部破損、服はボロボロ。そのバイクを持ち帰る目的もあって、一家で、学園祭を訪問したのです。
そして、骨折したその当日は、救急やから、保険証もナイ。治療代が、4万幾らやったとか。当然、持ち合わせもナイので、先輩諸氏に借りたらしい。
それもアルし、折角のお花見がコイツの怪我で、台無しになってしもて、皆さんには、ホンマに悪いことでした。
結果的には、昏睡状態になって、身動きも出来んかったら、関係者一同、真っ青やけど、幸いにも、そおでもナイし、アホなヤツやなあで済んだけど、ホンマにアホなヤツです。
これで、懲りて、イランことをセンかったらエエのやけど、ナニかとシンパイなヤツ。イヤ、コレは、横着ではナイのです。むしろ、用心深く、大人しい性格。の、ハズやけど、何故か、無茶をやらかす。
性格的には、長男のホウが横着。ところが、不思議なことに、この手のヘマはヤランのです。あくまでも、イマ迄のところはデス。
よって、二男に、私が付けたアダ名は、「ドジ田ドジ郎」。
そんなことは、ベツにして、長男も、その仲間に、お礼とか、イロイロ、ハナシなどして、お別れしたらしいです。
さて、先生の診断では、全治二ヶ月。
ズレてるとか、そんなこともナカッタので、様子を看ながら、やりましょう。
骨折は一差し指やけど、その指だけの固定も出来ませんから、中指と一緒に固定してます。
先生の指示は、お風呂で、その中指と一緒に、指を曲げたり、延ばしたり、セイゼイ、動かすこと。ヘンに関節が固まってしまわんよおに、してください。それが、指のリハビリになる。
その指をお風呂で、動かすのやけど、ナカナカ、曲がらんらしい。怖いのもアルやろ。しかも、指の腫れが引いたら、固定は数日のことやのに、細ってます。
私にも、経験はアル。数日でも、動かさんと、体のホウが、動作を忘れてしまうのです。
私が、足を骨折して、ギブスが取れても、歩きカタが分からんかった。歩きカタが分からんくらいやから、走りカタも分かりません。
冗談抜きに、最初の頃は、足をどおやってたのかと、考え込みました。ギブスを装着してたトキの、ロボットみたいな歩きカタになるからです。
ショウガナイし、会社の昼休み時間には、ワザワザ、遠くの喫茶店まで、歩いたり、駆け足したりの練習なんかをしたりして。
足も、スッカリ、細なってしもて、モトモト、ガッチリした体格でもナシ。貧相な足が余計に貧相になってしもて、我乍ら、ゲッソリしました。とは云え、足はアルのやし、歩くのは日常のことで、一週間もしたら、思い出して、駆け足も、出来るよおになったのです。そして、足の太さに、左右の差が無くなるまで、約、1年を要しました。
そやけど、シンパイすることはナイ。私より、充分に若いのやから、回復も早いでと、二男には申しておきました。
私が入院してたトキに、先生から聞いたハナシでも、骨がくっつき出すのは、二週間後くらいからで、折れた骨の断面から、繊維状に骨の成分が伸びて来て、お互いにくっつき始める。
それが、日数と共に、密度が増して、ツイには、しっかりした骨にナル。
しっかりし過ぎて、太おなったり、長さがアンバランスになることもアルらしい。特に、成長時期の子供の場合、その傾向があるけど、このバランスも、日数と共に、矯正されるらしいです。
但し、20歳くらいを境にして、歳と共に、その回復も緩慢になってしもて、ホボ、一歳で一日余計に掛かるらしいです。そして、60歳も過ぎてしもて、70歳にもなったら、骨折の場所にもよるけど、元通りに治るのは、もお、諦めて頂いて、金具等で補強して、そのまま、取ることはナイのです。
事実、私の祖母も親父も、骨折して、処置はしましたけど、金具を抜くことはありませんでした。ヘンなハナシやけど、火葬場で、こんなにデカイのが入ってたのかと、ビックリしました。
私のトキは、マダ、若かったから、足の金具は、1年半後に再手術されて、抜き取ってもらえたのです。
事程左様に、ヒトの体は神秘的。セイゼイ、小魚でも食べて、牛乳もタクサン飲みナサイ。二男は牛乳は嫌いやけど、遂に、飲み出しました。
とは云うても、これも、歳取ってしもたら、気休め程度らしいけど。
さて、息子二人の通学は、家と駅の往復は自転車。二男は、骨折してしもたのやし、そのアイダは徒歩。自転車は、駅の駐輪場に預けたママ。
それが、約一ヶ月と少々、経過した頃、長男が申しました。
アイツの自転車がナイけどなあ。
ホオリッパナシやから、しっかり、盗難されてしもたのや。
そやけど、イマだにアルのかいな。
自転車泥棒。
イタリア映画に、あったよおな気がスルけど。
但し、自転車のハナシは、「我が家の事件簿」には予定外の事件でした。
(00/05/17)


118.我が家の事件簿(5)  二男の指骨折(4)

アイタタタ。
レントゲン室から、アイツの叫び声。
そもそも、整形外科の先生は、ヤルことがキツイのです。
私もやられました。
ヨカッタなあ。生きてる証拠やで。シンパイせんでも、この程度で、死ぬこともナイ。それに、ドッチミチ、アンタが痛いだけやしなあ。
そんなことを云われたことがアル。マチガイはナイけど、こっちの身にもなってクレ。ナニをされるのか、冷や汗に加えて、脂汗まで流してるのに。
このトキのサディスト先生はトックのムカシに転勤してます。
二男が診ていただいてる先生は、私の入院当時は、居たはりませんでした。
云うたらナンやけど、私は、会社をリストラされて、嵯峨のマンションで、優雅に遊んでる身分。タイム・カードはナイし、エライさんから監視もされてもナイ。そんなことで、二男にお付き合いしてるのです。
そもそも、コイツが怪我したのは金曜日の夜のこと。
総合病院は土日が休みやから、骨折が、どんな具合か、土曜日に開業したはる町医者にお伺いしたのです。
レントゲンは、高槻で、撮ってますし、ソレを持参。
そしたら、先生曰く。
シッカリ、折れてます。南丹病院(総合病院のこと)の手の専門医が月曜日の担当やから、週明け早々にでも、診てもらいなさい。
それくらいの日数やったら、処置が遅れても、シンパイ要りません。
で、レントゲンで、ココヤ、ココヤ云うて、骨折箇所を説明してくれやはるのやけど、悲しいかな、ド素人には、何処が折れてるのやら、サッパリ、分かりません。
二男に、
「オイ、オマエは分かったんかいな。」
「イイヤ、分からへん。」
それ聞いて、チョッと安心したけど、専門家やったら、こんな写真でも、分かるのやなあと、感心しました。そやけど、云わしてもろたら、私でも、半導体の分解写真を見たら、故障個所くらいは分かるのやで。負け惜しみですけど。
いずれにしても、町医者のハナシでは、手術は、したホウがエエやろ。
小さな穴を開けて、針金みたいなモンで、修正するだけやし、スグに済む。
そんなことで、月曜日、その専門医を指定して、診て頂いたのです。
指定の先生も、そのレントゲン写真を見て、折れてます。
これで、二回目の説明を聞くのやけど、ヤッパリ、分かりません。二男のホウは分かったらしい。悔しいことです。
そして、先生曰く。
「関節との関係がどんな具合になってるか、診てみましょう。
ズレがあるかどおかの確認です。」
タブン、ズレがあったら、手術と云うか、矯正しやはるのでしょう。
それで、レントゲン室で、先生と二男が入室して、イロイロやってます。私も、一緒に部屋に入ったのやけど、部屋担当の理学技師さんから、
「ソコで待っててくださいね。」
ソコ云うのは、部屋のソトのこと。私としては、マダ、骨折の状態が分かってナイし、どんな具合か、見せて欲しかったのに、丁重に、追い出されてしもた。
その、ソコに居てたら、アイツのウメキ声ばっかりが聞こえて来ます。
「アイタタタ。」
終わってから聞いたら、折れてる指を、捻られたり、引っ張られたり。
ソラ、痛いやろ。
そやけど、ショウガナイがな。
オマエの不注意で、やってしもたことやから。
(00/05/16)


117.我が家の事件簿(4)  二男の指骨折(3)

二男のハナシを総合したら、こんなことにナル。
高槻駅のソバには、アクタ川と云うのがあって、河川敷が公園みたいになって、桜も咲いてる。
お花見はそこでやった。学生仲間は、数十名。
そして、二男はお酒に強いのです。幾ら飲んでも、顔には出ません。私とは正反対。ダレに似たのやろ。私の母との噂もアル。それでも、二男には負けるやろ。
そやから云うて、調子に乗ったらアカンぞ。過信したらアカンぞ。急性アルコール中毒のハナシもアルからな。とは、常々、云うてました。
私にしてみたら、飲めるヤツのホウが怖い。私みたいに、飲めへんヤツは、飲みよおがナイのやけど、それでも、一回だけ、多少は飲めんとアカンと考えて、薦められるがママに、飲んでしもて、意識不明になってしもたことがアル。社会人十年生になってた頃のことやけど。
それはソレとして、二男は、酔っぱらってるクセして、鉄棒をした。酔っぱろおてるから、エエかっこ云うて、やったのやろけど。
それも、鉄棒を普通にするのやったら、どおもナイのに、鉄棒に膝を引っかけて、逆さまになって、ユラユラしたらしい。
これは、イマまでから、何回もやって、失敗したことがナイ。と云うのが本人の弁。
そやけど、ソレはシラフのトキのことやがな。
ハッと、気が付いたら、落下してしもてた。シタに、空き缶があって、ホッペタはそれでキズ付けて、咄嗟に手を出して、指を骨折してしもたのとチガウかなあ。
そやけど、空き缶に顔をぶっつけたと云うことは、顔から落下したのやし、それがクッションになってくれたのや。
空き缶が無かったら、地面にマトモに顔がぶつかって、もっと、タイヘンなことになってた可能性がアル。
ハナシを聞いてたら、指の骨折は、不幸中の幸いで、首の骨でも折ってたら、エライこと。下手したら、下手してしてしもて、ホーム・ページで、冗談も云うてられません。
ハナシを聞いてたら、この程度で済んでヨカッタとナル。
そしたら、アトは治療のシンパイ。
仮処置してくれやはった病院の先生が仰ったらしいです。
指の根本から、シッカリ折れてるし、手術センとアカンのやないか。手術云うても、イマは内視鏡を見乍ら出来る、簡単なモンや。とのことやけど、手術となったら、入院センとアカンのやろか。イヤやなあ。何日くらいやろ。これも、本人の弁。
頭のホウは、トリアエズ、数日はお風呂は避けて、吐き気がスルとかしたら、専門医に診てもらいなさい。とのことやったけど、結論的に云うたら、こっちのホウはどおもナカッタのです。
更に、高槻の先生は、指の骨折は、ホオっておいたら、指が曲がり難うなることもアル。まだ、若いのやから、処置をしといたホウがエエのやないかとの見解。
ところで、私も足を骨折して、入院したことがアル。ナンでて、これは、会社からの帰宅途中で、夜のこと。早いハナシが、道で転けた。
最寄りのバス停で降りて、家に向かおてたのです。朝、出勤途中は、ナニもナカッタ。そやのに、道の真ん中に、ナニかが出っ張ってて、それに、けつまずいて、転けてしもた。ナンで、ソンナこと、分からんかったのやて、そのトキ、道路には明かりがナカッタのや。
アトから分かったことは、その日、私が出勤してから、道路工事が始まった。
道路には、マンホールの蓋があって、その周辺のコンクリートだけが剥がされてたモンやから、そこに、足が引っかかってしもて、転ける瞬間に、大きな音がした。ボキッ。足の折れる音やがな。
そんなことで、入院したけど、足は体重が掛かるし、ある程度、骨がくっつくまで、入院して、リハビリもセンとアカンかったのです。
腕の場合は、抜糸したら、退院させられたはった。そやけど、指の骨折の入院患者は居てナカッタ。
その入院当時、こともあろおに、私の担当の整形外科の先生が、指を骨折。
原因は、当人は黙ってましたけど、患者のアイダでは、家で転けたことになってました。
先生は専門家やから、処置はお手のもの。自分で、レントゲンを撮って、指を固定してました。
そのトキ、先生が云うてたのです。状態にもヨルけど、殆どの場合、指とか、ろっ骨の骨折は、ナニもすることナイ。正確には、処置のしよおがナイらしい。そやから云うて、ほっとけ云うのではナイ。ヤヤコシイけど、様子を監視しながら、ほっとくらしいのです。
更に、余談ですけど、私が入院してたとき、平成天皇夫妻が、亀岡に来られたのです。
タマタマ、入院してた病院のソバの道が通過されるコースになってました。
入院患者も、看護婦さんも、よお見たら、先生も、連れだって、見物してました。
そして、見事、ご夫妻の、ご尊顔を拝見することが出来ました。
美智子妃殿下は、特に、ハッキリ見えたけど、流石に、気品があって、お綺麗なお方であって。
イヤ、そんなハナシをしてたらアキマセン。
二男が主役です。
(00/05/14)


116.我が家の事件簿(3)  二男の指骨折(2)

二男の通う大学まで、電車やったら、二時間弱。
JR嵯峨野線で、京都まで出て、東海道線に乗り換えて、高槻駅からバス。
本人は、駅で、自転車を借りてるらしい。運動のタメとか云うて、そのホウがバス代より安いと云うこともアル。まあ、好きなよおにしてくれ。
クルマやったら、一山を越えるだけやから、小一時間程度。
そやから云うて、通学には、クルマもバイクも禁止されてます。
長男の大学も、二男のも、入学前に、家族で、校門までは見て来ました。
長男のは、道順が分かり難い。モトモト、私は方向音痴。そのウエ、大阪みたいなモン、大して、用事もナイから、チンプンカンプン。覚える気もナイのやけど。
そんなことで、一人で行け云われても、私にはムリ。
場所柄、クルマを置く場所もナイ。そのウエ、マンモス大学で、学生がウジャウジャ居てるし、どうも、近寄り難い雰囲気がある。私の母校やったら、ウジャウジャ学生も、全員、後輩になるのやから、遠慮もシヤヘンけど。
そんなことで、長男の大学は、校門からサキには、入ってナイのです。
二男のは、対象的に、郊外。道順も分かり易い。山の中腹にあって、周辺は、新興住宅街。道幅も充分で、クルマもそこらに置ける。
校舎は新築されてて、薬学の大学やから、温室もあって、少人数で、雰囲気的にも、家庭的。
そのウエ、ウラヤマシイことに、女子学生が過半数を占めてます。
学園祭では、校内も探索しました。その女子学生が植物園の入り口で案内役をしてました。
そんな大学のことやから、ソバにでも桜が咲いてるのやろか。そお聞いたら、高槻駅のホウまで出掛けるらしいのです。
そして、夜も更けて、帰らへん云うてた二男から、電話があった。
ナンやろ。予定が変更にでもなって、帰るのやろか。
そしたら、ナンと、左手人差し指を骨折してしもた。迎えに来てくれ。イマ、高槻駅。
エライことを云うてます。
コンドは、長男がお出迎え。
私なんか、高槻駅に、どおやって行くのやら、皆目、分かりません。
一応、高槻の救急病院で、仮処置はして頂いたらしいけど、それにしても、お花見で、ナンで、骨折したのやろ。酔っぱらい同士、イザコザでもあって、喧嘩でもしてしもたのかいな。
無事、帰還しよった格好は、左手は、三角巾で吊ってるわ、顔は、ホッペタに、擦り傷までして、ガーゼを張ってるわ。ホンマに喧嘩でもしよったのやろか。
「どないしたのや。」
「鉄棒して、落ちた。」
マタ、ワケの分からんことを云う。
(00/05/13)


115.我が家の事件簿(2)  二男の指骨折(1)

携帯電話が主題と違います。
京都駅までの往復は、予定時間を大幅に超えて、帰宅したのです。
亀岡縦貫道のチケットを渡してやったのに、軽自動車と、普通車では、料金がチガウと云われたらしい。
任意保険の20歳未満不担保を二台のクルマに掛けたら、タイヘンな額になる。
そやから、軽だけに掛けてるのです。
これも、21歳未満にしたら、マダ、マシにナルのやし、そおしてくれ云うて、五月蠅いのやけど、私のまで、ボコボコにされたらタイヘン。とは云うても、走行距離、10万キロを突破して、遙かムカシの新車。ホントウの新車になるのは、当分、サキのことです。
それにしても、料金所の職員さんも、ケッタイな奴です。
安うセエ云うてるのとチガウのやし、出すホオが、了解してるのやったら、そおか云うて、認めてやったらエエのに、お堅いことです。
「それで、どおしたんやな。」
「お金も持ってナイし、ウシロにクルマもつかえてるし、ナイのやけど云うたら、通してくれた。」
そら、料金所まで、来てしもてるのやから、今更、どおすることも出来ません。
「帰りはどおしたのやな。」
「シタの道で、帰って来た。」
ご苦労さんなことです。そやけど、一銭も持たんと、よおやる。学生は、そんなモンで、時間より、お金が大切。
このハナシは、新学期の始まった、4月の始めで、お花見の時季のこと。
長男が最終電車に間に合わんかったのも、所属する、サークル主催のお花見で、強おもナイ、お酒も飲んで、すっかり、ご機嫌さんになってしもた。ついでに、最終電車が何時かも、忘れてしもた。
この手の催しは、上級生が新入生のご招待と称して、新入部員の勧誘が主目的らしい。
新入生は、オトコが300円、オンナは100円。カタチだけの料金で、参加出来るのやて。
その分、上級生になったら、出費も多なってしまうけど、それは、一般の会社でも、オナジこと。
出来ることやったら、私も、モグリで参加さして欲しいけど、年齢的に云うて、とてもやないけど、誤魔化しも、利きません。ドッチミチ、お酒も飲めへんし、電車代も要る。
そのウエ、息子タチの通てる大学のOBでもナシ。やっぱり、辞めとこ。
それは冗談として、新入生としたら、格安で、お酒が飲めて、満腹になれる。
これを、アッチコッチ、渡り歩いたら、当面の生活費が浮いてしまうやろ。そやけど、未成年に、お酒はアカンのやで。
さて、その明くる日の朝、二男が、そのお花見や云うて、家を出発したのです。
晩のご飯は要らんしな。もしかしたら、今日は帰らへんからな。
二男は、熱心なテニス部員です。
熱心さと、上手下手とは、無関係ですけど。
(00/05/11)


114.我が家の事件簿(1)  携帯電話のハナシ

私の息子二人は年子。
両方が大学の三回生。
早いハナシが、年子で、長男は、一浪。
息子等が高校生時代はどおと云うこともナカッタのやけど、大学生になってから、エライ歳を喰った気になって、成人式を迎えたら、それも、加速してしもた。
長男は、大学が決まって、スグの夏休み。二男は、二回生の夏休み。クルマの免許も取りよったのです。
それまでは、何処ソコへ連れてクレ。そんなことを、頼まれてたのやけど、それも、無くなって。
つまりは、息子等の、親離れが加速したのです。そして、二人共、通学は大阪方面。
イマは亀岡やけど、私が産まれ育ったのは、京都市内。
その当時、大阪の大学なんか、問題外。
そもそも、幼稚園が、歩いて10分、小学校2分、中学校10分、高校7分。大学は、バイクで通たけど、約二十分。
そんな環境やったから、電車に揺られて、ナン時間。そんなこと、想像するだに恐ろしい。
それもアルし、交通費も掛かる。この面からも、問題。これは、イマでも問題やけど、親の面子もあって、グッとガマンしてるだけ。
進路について、私は一切、口出しセズです。一切云うたら、語弊がある。
基本的に、自分等の将来は自分等で決めてくれ。進学、就職、どっちでも結構。
但し、進学やったら、ナンでもエエから、自宅から通える範囲にしてくれ。理由は、下宿なんかされたら、破産やから。
こんなハナシをするのとチガウがな。
先日の夜、長男が家に電話をして来よったのです。
「イマ、新大阪やけど、JR嵯峨野線の最終に、間に合わへん。」
要するに、京都駅まで、クルマで迎えに来てクレと云うことです。
それにしても、エライことを云う。遅い時間やのに、迎えに行ってやらんと、アカンのかいな。
そお覚悟してたら、おもむろに、二男が部屋から出て来て、
「ショウガナイ奴やなあ。」
嫁はんが頼んだのか、本人から、直接、連絡があったのかは、知りませんけど。すっかり、迎えの準備をしてくれてます。それやったら、それで、私も助ります。
夜も遅いし、亀岡縦貫道(有料道路)のチケットを、二枚、渡しときました。
それにしても、便利になった。二人共、クルマの免許は持ってるし、ソレだけの情報で、迎えに行けるのや。ナンと云うても、携帯電話がアルからです。近くになったら、イマ、何処に居る。ハナシをしながら、合うことが出来るのや。
以前やったら、そんなこと出来ませんでした。充分過ぎるくらい、打ち合わせして、それでも、間違おてくれるのが居てたのです。
余談ですが、私の会社員時代のことでした。
クレームがあって、顧客サキへ、急遽、不良品の処置に向かうことになったのです。こんなこと、製造会社の場合、日常茶飯事のこと。
向かう人数は、四名。そやけど、勤務時間終了後のハナシやから、新幹線の予約も出来てません。予約が出来てたら、それなりに、列車は一緒。座席も指定やから、一緒に行動も出来ます。
用件が、イツ終わるのかも分かりませんし、全員、一旦帰宅して、着替え等、準備することにして、集合場所は、京都駅、新幹線、八条口の改札口マエと決めたのです。
普通はソレで分かるのやけど、慣れてナイのが一人居ます。それで、重ねて、説明してやった。
新幹線の改札口も、二カ所ある。改札口に入ってからの、新幹線への改札口と、入るマエの、ミドリの窓口の右隣がアル。集合場所は、ミドリの窓口側のホウやで。
くれぐれも、ナカに入ってしもたらアカンのやで。分かったなあ。
オマケに簡単な地図まで書いてやったのです。まるっきり、子供相手みたいやけど、こんな時間で、ナニかあったらエライことになるからです。コイツは、フダンの言動からして、ナニか、やらかしそおな、予感はしてました。所謂、感覚にズレがあって、悪気はナイのやろけど、やること、なすこと、オカシイのです。
そして、集合時間。ホカのメンバーは指定の場所に集まってくれたけど、ソイツだけが居ません。
その日のウチに、目的地である、宇都宮に、到着しとかんと、顧客要求を満たせません。
メンバーの一人に、居てるのか、居てナイのか、自宅へでも、電話して来てくれ。そお指示したけど、ダレも出て来んらしい。
コイツ、他府県出身者で、京都の大学を卒業。そのまま、こっちで就職しよったのです。
そして、当時、40歳過ぎで、マダ、独身。云うたらナンやけど、人柄はエエのやけど、チョッと、変わったヤツ。私に娘があったとしても、嫁には、ヨオやりません。
それはそれとして、どっちにしても、家に居てナイのやから、駅の何処かに居てるのやろ。
手分けして、駅の改札口を探すことにしましたけど、居ません。さて、困った。到着可能な新幹線の最終の時間が迫って来たのです。
ショウガナイ。マサカとは思うけど、メンバーに、駅のナカの新幹線改札口を確認してくれと指示したのです。そしたら、居た。
本人の弁です。
「もお、30分マエから待ってたのに、ダレも居てナイし、オカシイなあと、思てました。」
「あのなあ、云うた場所は、ココとチガウやろな。」
「そおでしたか。私は、ここと。」
「絵に書いて、渡したやろな。」
「それを、家に忘れて来たのです。」
アホか、バカタレとは申してません。憎めへんヤツです。
ホカのメンバーは、ムツッとした顔して、睨んでます。かと云うて、これで、無事、揃たので、ホッともしました。
携帯電話があったら、こういうことが、ナクナルのです。
そやけど、コイツみたいなヤツは、不思議に持ちません。
案の定、イマだに持ってナイらしいです。
イツまで経っても、ハタ迷惑なヤツ。
(00/05/10)


113.黄砂

暖こおもなったし、珍しく、洗車をしました。
洗車は、ここ数年、息子にさせてたのです。
その息子も、大学生やから、自分でお小遣いくらい稼げ。そう云うて、名目上のお小遣いはやったことナイのです。
そこで、ナニかしてくれたら、アルバイト代をヤルことにしてます。洗車の場合は、千円。
それ以外には、スキーに行くとか、ナニかの合宿。
資金が沢山要るハズのトキだけ、軍資金名目で幾らかを手渡してやります。あくまでも軍資金で、お小遣いではナイ。
それが、長野方面やったら、野沢菜のお漬け物でも買おて来てくれ。あとはお好きなように。
当然ですが、私の財布から出すので、私が感知しないと出ません。余裕があれば、五千円。無ければ、三千円。
先月は、最初、長男がスキーに行くとかで、五千円。アトから、二男が行きよったから、結局、合計一万円の臨時出金。
行く数日マエから、何処ソコへ行くからなと、宣伝してました。私に認知させるためやけど、頭のナカでは、財布の中味を計算です。
二男のトキは、タブン、長男から、軍資金を幾ら貰たか、情報も入ってることやろから、値切るワケにもイカンかった。
お陰さんで、私のホウが金欠病。
云うても、タバコにコーヒー、本を買うくらいなモンです。ナカでもタバコが大きい。そのタバコをチョットだけ節約しましたけど、追い付きません。とおとお、本屋さんも素通りばっかり。
そんな努力で、ナンとか、ここまで持ちこたえて来たのです。
昨日は、エライ、黄砂でした。クルマの窓ガラスがドロドロになってしもて、サイド・ミラーも、すんなり開きません。
モトモト、開きの悪いサイド・ミラーですから、車検のトキには確認してクレ云うのやけど、ショッチュウでもナイから、答はイツも、特に異常ナシ。
滑りが悪いのやから、潤滑油で対応してます。その直後やのに、開かへん。黄砂の威力は凄いモンです。それで、遂に、洗車開始。
ムカシは洗車も自分でやってました。二週間に一回はしてたのに、息子に頼みっぱなしで、楽してしもて。
それも、大晦日以来三ヶ月経過。
大晦日の洗車も、息子に頼みました。言い訳しますけど、最初は私がやってたのです。頼んでもナイのに、やったげる云うて、途中交代させられただけ。ナンでて、洗車のアルバイト代が目的やろ。
今回は、金欠病になってるし、それが勿体ナイ。もっとも、頼む相手も、出払おてます。
久しぶりの洗車やから、ボンネットの開けカタまで忘れてしもてた。
それはエエけど、せっかくやったのに、雨がポツポツ。
ナンでやろ。不思議なことです。
(00/03/27)


112.若関引退

横綱若の花乃、引退。
若貴兄弟で横綱も凄いことです。
親族に相撲界のヒトが多いだけに最初っから有名で、それだけに、世間からの期待もあって、プレッシャーは相当なモンと思てました。
ダレかが八百長を云々しても、親の七光りがあっても、一部の芸能人やあるまいし、実力がないと横綱には成れません。
芸能界も、一応、実力の世界やけど、意味がチガウ。知名度、認知度の影響度大やし、親が超有人やったら、それだけで、注目度がチガウ。注目度がチガウと、出発点もチガウ。
悪いけど、音符も解読出来ん歌手が多いとか。それやったら、私と一緒で、私は、そのウエ、歌そのものもアカンのですけど。
芸能の世界やったら、少々、下手でも、出演させて貰えるし、そのチャンスを何回か与えられたら、場慣れもする。そしたら、素人でも、上手になります。
誤解のナイように、付け加えときます。親の知名度を利用出来るのやったら、セイゼイ、利用したら良いのです。私等、それさえもナイ。
それはそれとして、若貴を比べたら、相撲の能力としては、貴関がウエ。むしろ、若関が横綱になったのが不思議なくらいやけど、人間性は若関が数段ウエ。
若関は、満身創痍のハズやのに、テーピングをしてナイのです。プロやから、キズを見せない。それを無言実行。立派でした。
とは云え、相撲人気も、この若貴兄弟が横綱になるまでやった。特に、貴関がヘンなことになって、余計に人気離散。
私も、この兄弟が横綱になるまでは、相撲の結果も気にしてました。成ってしもて、更に、貴関問題が出て、無関心になってしもた。
それでも、若関には関心があったのですが、怪我で、ナン場所も欠場。再度、復帰してくれたけど、それまででした。
栃東関戦で負けたのがきっかけです。最近はテレビ観戦もしてませんでしたが、ナンとなく、気になって、この試合だけ見ました。
栃東関は明大中野高校相撲部の後輩で、若関を頼って相撲界に入った等、アナウンサーの紹介がありました。
その紹介を聞いてたら、若関はここで負けたら引退してしまうような気がしました。結果、試合に負けて、引退表明。
ナンの関係もナイ相手に負けて、引退するより、後輩の試合結果を受けて、引退したホウが気分的にもスッキリします。
若関は、もっとマエに引退してもヨカッタけど、そのキッカケがナカッタのではないか。相撲協会の意向か、本人の意思か、引退が伸び伸びになっただけ。
相撲協会の意向やったとしたら、相撲人気の沈滞が怖かった。若関は人気力士ですから。
大型力士同士の試合もそれなりに面白いけど、最近のは、押し出しが多すぎる。
圧倒的なチカラの差。アッと云う間に勝負が決まってしまう。見てても、チカラが入らへん。
高見山以来、ハワイ、モンゴル等、外国出身力士が出てます。皆さん、体格がご立派で、それなりに活躍されてますけど、これも、ツマランのです。
そのうち、横綱全員が外人力士になってしまうやろ。それでも、勝つことに意義があるとの判断で、アッチコッチ、海を渡って引っ張って来るのです。逆に云うたら、国内産力士がだらしないことになります。
国技や、神聖やと、口では云うてますが、有力な日本人力士が活躍してくれて、そのウエで、外人力士が花を添えて、大相撲です。
そうならんことには、相撲人気は、もっとヒドイことになる。
ムカシのように、娯楽の乏しい時代ではナイ。
(00/03/18)


111.東京目黒地下鉄脱線事故

東京の中目黒駅構内で、営団地下鉄日比谷線が脱線。
対向車線を走行中の東急東横線と接触。
33名が負傷、4名死亡。
こんなハナシが飛び込んで来ました。
私は音痴も音痴、地名音痴で、方向音痴。東京へは、何回も、出張で行きました。
何回行っても、位置関係どころか、何処が何処やら、右も左も、分かりません。
自分でそのことをジュウブン認識してます。そんなことで、中目黒が何処か、日比谷線、東急東横線には、乗ったことがアルのかナイのか。
東京方面への出張のトキは、私が知ってる駅。東京駅、品川駅、上野駅、ソレ以外やったら、営業さんに経路をFAXで送ってくれです。
東京までは新幹線一本。迷うことナイ。そこからサキです。ナニ線で、ナニ方面で、何処まで行って、どうするのか。私の音痴を知った営業さんやったら、云わんでもやってくれます。
そしたら、ナンとか線か、ナンとか線。ナニ方面に乗って、ナンとか駅で降りてくれ。これで、終わったらエエのですけど、マダ、サキがあったら、不安になってしまう。間違わへんやろか。
兎に角、そこのナンとか駅のナニ方面の改札口で待ってます。そうそう、会社のカタログを持ってますから。それで分かるでしょう。
こんなワケの分からんFAXが届くのです。ナンとか線とナンとか線。チガウ列車やったら、駅がチガウやろ。
そしたら、併走してるし、駅も一緒やし、どっちでも適当に乗ってくれ。
会社がチガウのに、駅もコースも一緒らしい。ヤヤコシイことです。
その営業さんとは、電話、FAX等で、数は限りナク、連絡し合おてても、合うのは初めて。それで、ソレと分かるように、目印のカタログを手にしてると云うのです。
実際問題、東京駅で乗り換えよてしたら、オナジ、ホームの右左。しかも、着くのも殆ど同時。
ドッチにしよか、迷うけど、ホームに着くのが、早いホウの、そのナンとか線かに乗ったら、ベツのも併走してます。
間隔は、極めて、狭い。抜きつ、抜かれつで、ムコウの乗客もコッチを見てる。コッチもムコウを見てます。お互い様やし、しょうがナイのやけど、窓を開けたら、ハナシは出来るし、手を伸ばしたら、握手が出来そうです。
私なんか、タマにしか乗りません。この感覚は慣れてナイし、エエ気分ではナイ。
云うても、線路のウエやし、線路は動きません。列車も上下左右にブレるけど、そんなモン、設計段階で計算ずくや。イヤと云うホド、やり尽くしてるやろ。イマまでも、それでナニもナカッタ。接触することはナイ。
ところが、あってしもた。エライことです。
東京は、確かに人口が多い。何処へ行っても、ヒトばっかり。
私もセカセカしてるホウやけど、大阪はもっとセカセカしてるし、それでも、東京のセカセカ加減には負けるやろ。
そんなことで、列車も一本では、さばけへんのやろ。
私等、オノボリさんやし、トヤカク云うことナイのやけど、行く度に思いました。
東京には住みとおない。
そやけど、不思議に、人情は厚そうです。ヒトなつっこい。
会社関係者以外とは、特に、お喋りしたワケでもナイけど、そんなことは、肌で感じました。
も一つ、肝心なことがある。
犠牲者のカタには、ご冥福をお祈りします。
そのウエで、オナジ列車に乗って、紙一重、生死を分けるのはナンやろ。
簡単には、運がヨカッタ、悪かった。それしかナイのやろけど、その運て、ナンやろ。
事件事故、天災地変、人災陰謀。
その犠牲者がある度に、考えてしまう、永遠の、ナゾです。
ナゾはナゾやけど、その運は、確かにアルような、そんな気がしてます。
(00/03/09)


110.槇島のハナシ(15)

このハナシも、ここらで最後にしときます。
実際には、銀行の手続きも、ナカナカのことでした。
要するに、槇島の家の抵当権を解除するためとか、或いは、ローンの申し込み、一括払いとか、こっちから頼むトキには、ムコウも条件を付けたがるのです。
強制ではナイ。単に、申し出をされるだけやけど、背景があるし、強制に聞こえるのです。
そやなあ、定期貯金でも、して頂けませんですか。
そんなこと、出来るかいな。出来るくらいやったら、頭金にしてる。一杯、一杯で、ローンを組んでるのに。
定期貯金、貸し金庫、カード、等々、ナニやら、一覧表があって、それをチェックしてるのや。銀行名は、大和銀行です。何処でも一緒やろけど。
初めてのトキは、困ったけど、何回か相手してたら、コッチも銀行の手の内が分かってしまう。出来ることやったら、協力したいのですけど、出来ません。あっさりしたモンです。
大和銀行は、勤めてた会社とも取引があったし、経理担当者が、頼んでもナイのに、通帳を作ったろとか、カードを貰て来たろとか。
便利やし、そのまま、使こてて、イツの間にやら、私個人のメーン・バンクになってるし、家としたら、住宅ローン用の返済用口座がアル。
大和銀行は、京都には、四条高倉に京都支店が一つアルだけやし、不便なんです。そこらにアル、京都銀行でお金を出したら、手数料を取られてしまう。アホみたいやけど、しょうがない。
お金も無事降りて、引っ越しは、専門の運送会社に頼みました。小さい子供も居たし、会社の軽トラックも廃車されてた。自分では、そこまで動けませんでした。
運送屋はんへの支払いは、20万円。ナンでも、20万円やけど、ナンと、大型トラック二台分の家財があった。家のナカは家財だれけやったんや。それでも、相当、ほかしたのやけど。
家財を出してしもたら、畳がゴボゴボ動くのです。家財があったし、動いてなかったのや。その畳も、引っ越したとき、ゼンブ、新品にしたのになあ。
そして、家を出るマエに、トイレの便器に、頭を突っ込んで、こう云うた。
「イマまで、守ってくれて、アリガトウ。
これからも、宜しゅう、おたの申します。」
ナニかのトキ、ダレかから、聞いたのや。あるいは、本にでも書いてあったのやろか。
どんな事情であれ、ナンであれ、家を移るとき、主人は家の神さんに対して、感謝の気持ちを伝えなさい。神さんに聞こえるように、声、出して。
トイレには、神さんが居たはるらしいのです。それは、お姫さんで、二神なんやて。埴山姫と水罔女。その意味するところまでは知りません。
そして、トイレこそ、その家の象徴とも申します。
そこの奥さんが、どんなけ、綺麗な顔をしたはっても、お化粧して、エエ服、着たはっても、そこの家のトイレが汚なかったら、それが、その奥さんの本性です。
家が、古い、狭い、片づいてナイ。それは仕方ナイこと。安心して使えるトイレやったら、それが、そこの奥さんの姿勢です。
何処のご家庭でも、突然の来客では、そこらへんは多少の整理が出来ても、不思議に、トイレまでは手が回らへんのです。トイレは、常からしとくモンです。
そやから云うて、ピカピカ過ぎるトイレやったら、エライ、神経質な奥さんやなあ。気を使てしもて、出るモンも出えへんのやけど。
そして、トイレを汚のおしてる家には、ナニかがあることがアル。
ナニがドオかまで、申しませんけど、アンマリ、エエことナイみたい。
更には、余所さんのトイレを使て、汚なしてしもたら、後始末くらい、しとけて云います。
そこまで気を使うことナイやてか。ソラ、それ云うのは勝手やし、神さんのことも、信じる、信じないがあるのやけど、アトから入ったヒトが、ドオ思うかだけです。
まずは、気分が悪い。アイツが汚しよっても、余程のことがナイ限り、そんなことも、云えへん。
幾ら、紳士淑女面してても、それで、お里がバレバレや。頭のヨシ、アシも、貧乏、金持ちも、関係ナイ。普通のトイレを、普通に使て、普通です。
それにしても、ムカシからのお家やったら、男の小便専用トイレがあのや。マトを外してしもて、始末にコマルことがある。
まず、カミがナイ。タマタマ、持ってたカミで、思わず、始末。
そやけど、男の小便専用トイレは、紙を流すに流せへん。ゴミ箱も置いてナイ。ゴミ箱がアッタところで、モノがモノやし、ホカスのも気がづつナイ。とりあえず、処分する手段がナイ。ポケットに、その拭いたカミを仕舞うのも、ナンやしなあ。
それこそ、汚いし、さて、どうしたもんやろ。しょうがないし、紙を、もう一枚出して、それを包んで、持って返ってしまうとか。以来、ティッシュ・ペーパーも必需品。
普通のトイレを普通に使た、フリするのも、苦労することがアル。そやけど、それが、普通やがな。
さてはて、嵯峨のマンションやけど、私だけやから、汚なかっても、嫁はんのセイにするワケにもイカンのや。
便器のナカは、タマやけど、周辺も、手抜きはアルのやけど、毎日、朝一番、掃除だけはしてるのです。朝一番と云うのは、そうせんと、ヤルのが邪魔くさいと云うだけのことです。
このハナシの最後には、是非とも、この厠の神のことを云いときたかった。
(00/03/05)


109.槇島のハナシ(14)

京都から見て、向島のサキが槇島。
実は、向島までが京都市で、槇島からが宇治市。
正直云うて、住所としては京都市のホウが聞こえがエエのやけど、向島の団地は引っ越しの候補にはしてませんでした。
オナジ会社のヒトも何人か住んでましたけど、評判が、アンマリ、エエことナカッタ。棟にも寄るのやけど、ガラが悪いヒトが居るとか、ハナシがあった。
それは、何処でも一緒やろけど、住んでるヒトがヤメトケ云うのやし、避けた。
滋賀の栗東以外にも、宇治の木幡、金閣寺の裏山のサキの原谷とか、アチコチ、見に行った。
その原谷やけど、金閣寺は知ってる。山はアルけど、その山のムコウに住める場所がアルのやろかなあ。金閣寺の向こうガワには、ドナイして行くのやろ。
ちょっと、様子でも見に行きましょかて、行ったのや。それも、夜に。
知らん道やし、地図を見ながら、何処をどう行ったのか、原谷には行けた。住宅もあったけど、いかにも寂しい集落。
交通機関としては、バス停があったけど、周辺が暗過ぎる。街灯は殆どナイ。京都をほんの僅か、小高い一山、越えたら、こんなんかいな。
暫く、クルマでウロウロ走ってたら、野犬やろ、突然、ワンワン、吠えよって、追い掛けて来よる。コワイし、逃げてしもた。
この原谷は、いかにも、寂しい場所やったし、除外してしもた。
そんなことで、資金調達能力の問題もあるし、諦めかけてたトキ、会社の後輩が、亀岡に家を買おて、引っ越したのやて。
イッペン、来てえな。麻雀でもしよかて云うし、面子を揃えて、ドンナンか見に行ったのや。
場所は、つつじケ丘。実家から、お父さんが居たはった。一緒に住んだはったのか、タマタマ、来たはったのかは、聞いてナイのやけど、彼は、滋賀の蒲生郡蒲生町出身。それまでは、アパートの一間に居た。
独身のクセに大したモンやなあ。よおそんなお金があったなあ。そんなこと云うてたら、亀岡は穴場やで。兎に角、安いのや。土地20坪、新築で、一千二百万円やて。
ソラ、安いがな。感心してしもて、その瞬間から、亀岡に眼が向いたのや。
その後輩は、私とチゴて、堅実、計画的な性格。更に、数年後、結婚して、気が付いたトキには、桂坂の高級住宅街に引っ越してよった。
それはそれとして、新聞のチラシに亀岡があった。それが、イマの家やけど、遠かった。探すのも苦労した。
その、つつじケ丘から、まだ8kmサキ。聞いたこともナイ場所やがな。モトモトが、亀岡なんか、知らんのやけど。
亀岡の中心から、更にサキは田園地帯になってて、まだ、そのサキに、マタ、建物が沢山あって、そのアタリやけど。会社への距離では22km。槇島からやったら、18km。遠はなるけど、まあまあやがな。値段も、しんどいけど、ナンとかなる範囲。
とは云え、ソウ簡単なハナシではナイし、迷いに迷たけど、決めた。
現金としては、ヤッパリ、ボーナス一回分しか払ってナイ。頭金は、槇島の家の差額になる。
そやけど、決めたのはエエけど、資金調達がタイヘンやった。住宅金融公庫、厚生年金、財形基金、銀行ローン。
当時は、公庫も厚生年金も抽選。申し込みして、当選しやへんかったら、アキマセン。
財形基金からの借り出しも、マダ、会社に制度の規約が出来てなかった。
制度も確立されてナイのにナンで私が知ってたのかて、当の私が組合役員してたトキ、その財形貯蓄制度、そのものを調査して、会社に導入依頼した経過があったのや。
そのナカに、財形制度の特典として、住宅資金用に融資が受けられるのがあった。その申請者がダレも居てなかったし、会社も規約を作ってなかったのや。
結果、導入要求した私が申請第一号になってしもたのやけど、最初は、探してもナイし、総務に問い合わせして、やって貰たのや。
私の場合は、仮の条件やった。内容も、不備で、可笑しいことくらい分かってたけど、時間がナイ。会社からの利息補填もナイまま了承した。多少の補填より、資金調達が優先した。マトモに待ってたら、お金の絡むことでもあるし、数ヶ月は掛かってしまう。
そやから、もう分かりました。分かったし、ハヨして。
イマでは、当たり前の制度やけど、思えば、財形貯蓄制度があったし、資金調達が出来たのや。
それでも、金利は、住宅金融公庫、5.5%、厚生年金基金、6%、住宅ローン、7.8%。
私の会社では、第一号になったけど、財形基金融資、8.7%。
一番、金利が高かった。
(00/03/04)


108.おかしな世の中(2)

私が小学生くらいのトキやった。
家のスグそばに、太子山の派出所があった。小学校区が管轄やったのやろ。
何人かのお巡りさんが、順番で、奥の部屋で仮眠したはった。よお覗きに行ったのや。居たはるかどうかの探索。
居たはったら、遊んで欲しいとか、ピストルを見せてくれとか云うて。
流石に、派出所ではピストルは見せてくれてないし、遊んでもくれへんかったけど、一人だけ、ショッチュウ、家に来たはった。
丁度、私のお父さんくらいの年輩やったかなあ。家に来やはる云うても、特に、用事はナイみたいやったし、ナンのハナシをしたはったのかも覚えてないのやけど、そのお巡りさんから、一回だけ、ピストルには触らせて貰たことがある。アカンのやけど、とか云うて。
家はボロで、戸締まりもナニも出来ひんかったけど、安心してた。
派出所がソバにあったし、イザとなったら、電話でダイヤルして説明してるよりも、走って行って、連れて来たホウが早いくらいの距離やったから。
ところが、イツの間にやら、派出所からお巡りさんが消えてしもた。民事不介入方針が影響してるのやろか。
そのウチ、家のマエでクルマを洗車して、乾かしてる間に、紙を貼られたり、例のガレージ法違反とかのハナシがあったりして、一気に、身近なお巡りさんから、鬱とおしい、イヤガラセばっかりのポリさんになってしもた。
ミンナがミンナ、そんなポリさんではナイ。この亀岡の団地の約一割が、その警察関係。第一線のお巡りさんや。足の骨折で入院してたトキの同部屋にも居たはった。柔道のやり手で、練習中に肩を脱臼やて。それ聞いて、安心してしもた。ナニかあっても、守って貰えるし。
その前提で、苦情を申します。
警察官僚やったら、酒は飲むな、麻雀するな。
麻雀しても、掛けるたらアカン。そんなアホなことは云いません。
一番の問題は、今回の新潟のことは、タマタマ、見つかったのではナク、日常茶飯事と思てます。
新潟の件で、影が薄うなってしもたけど、日野小学校での少年殺害事件や。犯人を取り逃がして、自殺を許した山科署幹部の記者会見。
あの幹部は、部下はお正月まで返上して、やるべきことはやったのや。どこ向いて云うてたか。天井やで。このときの記者会見では、申し訳ナイとは一言も云うてない。そんな自己弁護に終始してる限り、ダメです。
要するに、ワシ等は精一杯やったけど、死んでしもたもんはショウガナイやないか。言葉を換えたら、そういうことになって、これが全てを物語ってます。
ナニを精一杯したのやな。捕り物の、プロ集団のくせして、こともあろうに、容疑者を公園で何時間も説得してて、結果、逃がして、自殺させたくせに。
その様子を見てた団地のヒトが、青年がヤーサンに取り囲まれてるみたいに思たのや。
私は被害者も加害者も、その山科署が何処にあるのかも知らんし、カリカリすることもナイのやけど、新潟のハナシと、オナジやないか。
さて、新潟の不祥事は、私が酒席に参加したワケではナイし、麻雀に呼ばれたのでもナイ。そやから、私はナンにも知りません。
報道陣も現場には居てなかったハズやし、旅館のヒトが云うたワケでもなさそう。そしたら、ナンでバレたのやろ。
簡単なことで、同席してたダレかがバラしたのや。それは、職場の仲間と云うことになる。
ここが問題で、自衛隊とか、警察は、縦社会です。上司の命令は絶対で、規律と統制が最も重用視されるハズ。そおでないと、凶悪な事件等、命のヤリトリがあるのやし、エライことになる。
その上司の失態がソトに漏れたことが問題。その原因は幾つかある。
可能性のあることは、眼に余る行状が多て、人望がナカッタ。もう一つは、蹴落とし。そやけど、定年までもうスグのヒトを蹴落としても仕方ナイ。
そしたら、人望がナイのやから、イズレ、こういうことになってた。
そんなヒトが珍しくもナイ状態になってるのです。自分の保身だけが最優先で、ナニが任務か分かってナイ上司。別段、警察だけではナイ。大きな会社でも一緒です。
政府要人の発表も、中田はんと小林っさんは、退職金を受け取る権利を放棄したし、政府が口出しすることは出来ません。警察庁長官の処分で充分やて。
そのウエの公安委員会の首は安泰らしい。
政治家も、問題意識があるのにナニも出来ひんのやったら、自らの無力さに腹立たしいやろし、抗議の意味で議員辞職でもして、世間に範を示しなさい。
それくらいの器量があったら、ドッチミチ、スグ選挙やし、当選するがな。
政治家は、小渕首相のNTTドコモの株がどうしたとか、鳩山代表の闇政治献金をこうしたとか、アホなことやってるヒマがあるのやったら、赤字財政をどうするのか、銀行の利息をどれくらい上げるとか、官僚制度の改革を断行して欲しい。
ハッキリ云うて、世間から騒がれて、渋々やるより、指導力を持ってヤルホウがエエやろな。
国民の生命と財産が掛かってる問題やのに、れにしては、関係者一同、認識がズレ過ぎてる。
そもそも、キャリアとかノンキャリアとか、その制度が破綻してる。国家公務員の上級試験に受かったら、アトは適当でも、昇格する制度がオカシイ。
そういう意味からやったら、後輩は先輩のマネしてるだけ。むしろ、イマ、責められてる連中は、被害者やろ。その慣習が常識になってしもてるのやから、ダレからも、文句云われる筋合いではナイ。
当人にしたら、そのハズやのに、世間が、エライ、五月蠅いし、面食らってしもてる。
破綻してしもてる慣習は元から治さんとアカンのです。
試験そのものはやったらエエし、官僚候補として、優秀な頭脳は集めるべきです。その頭脳を有効に使わんと、勿体ナイ。単に集めただけでは宝の持ち腐れです。
警察でもナンでも、エライさんが法律の知識がナイのはコマル。そやから云うて、法律ばっかり知ってて、実務も世間常識も、チンプンカンプンは、尚、コマル。
そこからサキは、実務と世間常識の試験を採用することやなあ。
ノンキャリアにも、優秀な人材は沢山居たはるはず。
その経験が生きかされる制度であって欲しい。
イマ、スグやっても、花が咲くには、何十年も掛かってしまう。
オウムのホウが、遙かに行動が早い。しっかり、入り込んでたなあ。
そやから、上祐にさえも、小バカにされる。
政治家、官僚に、多少なりとも自尊心がアルのやったら、怒って貰わんとアカンのや。
(00/03/03)


107.おかしな世の中(1)

もお、二十年近くはやってナイのですけど、私も麻雀が好きでした。
自慢にはならへんけど、一時は中毒みたいになってしもて、兎に角、ヤロ思たら、面子を揃えるがために、アッチコッチ、連絡して、知らん云うてるヤツにでも、無理矢理、つき合え云うて、やったモンです。逆に誘われたりして。
雀荘は、大凡、決まってました。会社のソバの麻雀太郎。
そこが満員で断られても、五条通りの五番館。そこが満員で断られても、会社の元看護婦さんがやってた円(まどか)。そこは、安全牌として、近所の雀荘はゼンブ走破してでもやりました。
メンバーによったら、その場では記録だけして、給料を貰たら精算することもしてました。一番に勝ったヒトが集金役。それ以外は、その場で現金精算。
アシタが出勤やったら、その日のウチに終了やけど、休みマエやったら、二時、惨事。そうなったら、雀荘のご主人が、ブラインドを閉めてくれはるのです。明かりが見えんようにするためです。
近所迷惑と云うのとはチガウ。警察の巡回に見つからんようにするためです。ダイタイは夜11時までには終わらんとアカンらしい。その三十分マエには、終わってや云うて、注意しに回らはるけど、終わらへんこともある。
ダレとは申しませんが、トロイのが居てたり、負けが込んだのが、マダマダ、云うてやらさせる。皆、嫌いではナイし、口では文句云うけど、ニタニタして、おつき合いです。
タマにしか行かへん雀荘やったら、そこまでは、しませんけど、常連さんになってしもた雀荘では、やらさしてくれることがある。
アル日のこと、夜11時を過ぎて、12時も過ぎてしもて、やってたトキやけど、精算してたら、数人の見掛けんヒトが入って来やたはった。ご主人が、エライ、ペコペコしたはります。
謝ったはる雰囲気やけど、もしかしたら、イマから、ヤリタイとか云うてるのやろか。それやったら、非常識な連中やなあ。とか、云うてたら、コッチ見て、
「キミ等、アンマリ、遅おまでやってたアカンで。マスターに注意してたんやぞ。
それとなあ。
その精算が万単位の額やったら、現行犯で、検挙してたんやぞ。」
ソレを云われて、ビックリしてしもた。その連中は、警察のヒトやった。そやけど、大目に見てくれてオオキニ。
そんなこともあった云うハナシやけど、当時は、警察への信任も厚かった。
ここまで来たら、ナンのハナシをしたいか分かるやろ。
特別監察で出張の中田公安局長が、新潟県警の小林本部長に注文したのです。
白鳥が見たい。雪が見える場所で宿泊したい。ついでに、麻雀もしたい。警察関係者やから、麻雀の精算は図書券でやりましょう。
運の悪いことに、麻雀やってるトキ、行方不明の女性が見つかった。そのトキの公式発表が嘘八百です。麻雀のトキ、酒飲んでたし、酔っぱらってたのかなあ。辻褄が合いませんでした。
発見された女性の名前を聞いても、ダレのことか、分からへんかったのやろ。記憶力もナイのやから、ショウガナイ。あったら、最低限、辻褄くらい合わせられる。
そんなことやから、次々に嘘がバレて、エライ、騒がれてしもた。責任を取らんとアカンようになって、引責辞任らしいけど、退職金が一人で3千万円以上出るのやて。表現は引責でキツイみたいやけど、退職金が貰えるのやったら、依願退職と一緒。当人には悪いけど、ドッチミチ、アト数年で退職のヒトです。
私ら、ナンにも悪いことしてナイのに、リストラされた。
上積みしてくれやはったけど、云うたらナンやけど、総額でも、その数分の1しかナイ。お身分が違うし、ショウガナイことやけど、比較したら、数字を云うのが恥ずかしなる。定年で退職しても、どれくらいやろ。
ムカシやったら、公務員は給料も安いし、生活が苦しいとか云うてたけど、時代が変わったら、チガウのや。
世論は、懲戒解雇にセヨ云うてるけど、処分をを決めるエライさん。云うても、仲間ウチやから、キツイ処分が出来るハズがナイ。
次ぎは自分の番。一人だけがキツイこと云うたら、そういうオマエさんはナンやな。口にはセンやろけど、周囲から、白い眼で見られてしまう。
それに、口出しするホウも、清廉潔白とは云えません。政治家のホウもです。ナニしろ、恩を売っとくホウが得に決まってる。
それにしても、私のトキ、掛麻雀はアカンかったハズやけど、法律も変わってしもたのかなあ。警察庁の長官でも、これは懲罰には当たらない云うてる。そしたら、エエのや。
これが懲罰にアタイせんとしたら、ナニしたらなるか。暴行、強盗、窃盗、詐欺、等々。警察のお世話になったら、懲罰解雇やろ。
そもそも、現金と、図書券ではチガウのや。
エエ歳した、警察幹部が図書券を貰て、勝った勝った云うてニタニタしてるのも絵にならへんけど、本人がソウ云うてるのやから、マチガイはナイ。そやけど、これまた、幹部のダレかが、麻雀のためとは云え、図書券を購入しに行ったのやて。領収書はどおしたのやろ。お金持ちやから、貰ってナイのやろ。
宿泊代金も、飲み食いの代金も、自腹。そやから、領収書も頂いてナイ。監察で出張するのに自腹やったら、タイヘンやけど。
出張報告書も、出さんでもヨカッタのかなあ。
白鳥を見ました。
旅館では、雪が綺麗でした。
麻雀で図書券を貰って、楽しかった。
そうそう、忘れてた。
新潟県警はナニも問題ナシ。
私同様、良くやってます。
(00/03/01)


106.槇島のハナシ(13)

土地バブルのコトです。
槇島の新築分譲住宅用地。そこが、20年くらいマエが、坪40万円。
亀岡が、20万円程度。安いし、亀岡にしたのやけど。
それから、5年後くらいが、60万と30万。
更に、5年後、バブルの真っ最中、イマから10年前になるけど、120万、100万やで。
そして、イマ現在、80万、70万かなあ。
注視してるワケでも、それ関係の職業でもナイし、概略のハナシやけど、その凄まじさを云いたかっただけです。
その絶頂期、私の家から見える、新築住宅。三階建てやけど、当家と比較して、土地が半分で、値段が倍になってた。
ここでそんな値段かいな。よおそれで、買えるなあ。生活出来るのやろか。余所事乍ら、心配しました。まあ、初任給も上がってるとは云え、キチガイじみてます。云うても、入居しやはったのが、どんな職業のヒトかは知りませんけど。
ただ、金利も、物価もチガウし、単純には比較出来ません。返済総額と、手取り年収で考えるべきやけど、そこまで、お節介なこと、する気はナイ。
さて、他人さんのハナシはどおでもエエのやけど、私も、土地、家を探して、方々に行きました。
バブルのトキではなく、その十年マエのこと。
どの程度、真剣か云うたら、長男、二男が産まれるまでは観光気分。長男が出来、二男が出来たら、真剣そのものになりました。
その長男も居てなかったトキ、広告が出てた。安いのや。坪、8万円くらい。
栗東やし、遠いのやけど、それくらいしか、資金がナイ。兎に角、業者に当たったのです。
ワザワザ、クルマで迎えに来てくれやはって、家族全員、云うても、嫁はんと母の三人だけやけど、途中、レストランで昼食。その食事代まで出してくれやはって、エライ親切やこと。
最初に紹介された場所は、小高い、山の中腹。販売単位毎に区切りがしてあって、ダレソレ所有とか、札看板が付けてある。それで、幾らやったかなあ。
百坪、八百万円。単純には、安いとは思たけど、家も建てんとアカンし、土地は、広いに越したことはナイけど、その半分でエエのや。
ソバには、マダ、家がナイがない。眼下には見えてるし、景色はヨカッタ。そやけど、家を建てられたとしても、たった一軒しかなかったら、寂し過ぎるし、夜は怖いで。
それより、電気、ガス、水道、ナニを引っ張って来るにしてもタイヘンやろ。
そう云うたら、次ぎなる場所に移動。そこは、住宅街。50坪で、4百万円。値段はエエのやけど、真上に高圧電線が走ってるやないか。
こんな場所では、テレビには雑音が入るし、高圧線の高さも低い。二階建てやったら、触らへんけど、三階建てにしたら、眼のマエになる。三階建てはベツにしても、台風でもあったら、恐怖やで。
結局は、高圧線が走ってるし、その土地だけが余ってしもてたのやろ。
昼食まで、おごってもろて、悪いけど、断ってしもた。
そしたら、その夜、業者二人が家に来やはったのです。
どうしやはる。イマやったら、お買い得やで。投資しとくのもエエで。もう、ナン年かしたら、倍になってしまいまっせ。
私(業者のヒトのこと)に資金があったら、買おてしまいたいくらいやけど、そうもイカン。これ以上、借金するのもナンやしなあ。
ナニ云われても、私が二の五の云うて、ウンとは云わへんし、その業者さんが内輪のハナシをし出さはった。
あの土地やけど、アレを売ろかなあ。アレて、アレかいな。アレは勿体ナイで。持っときいな。アレこそ、スグに倍になるで。売ると云うのは、私が対象ではナイのです。売りに出す云う意味です。
そのアレは、さっきの栗東の住宅地の一角のことやけど、値段が高そう。そもそも、不動産業界は、儲かって、儲かって、笑いが止まらへんみたいで、エエような土地は売り出しマエに仲間ウチで買おてしもて、倍とか、三倍になったら、売るみたいなハナシをしてるのです。
結果的には、その栗東の住宅地が、倍になる、三倍になるのが出鱈目でもナカッタ。もっと上がったやろなあ。
そやから云うて、そのヒト等が、現在、どうしたはるかは知りません。
(00/02/29)


105.槇島のハナシ(12)

事故の顛末を振り返ったてみたら、被害者の立場として、細心の注意をしやはったのや。
保険会社には悪いけど、認められてる請求はしたら宜しい。
知らんかったらソンするがな。ナニより、それ以外には使たことないし、保険会社も充分やろ。
任意のホウなんか、マッタク、使てない。それで宜しい。余程の事故やから。
パチンコ屋はんにまで、乗せてくれとか、多少、図々しい面もあったけど、これも、私を悪い人間とは見てナカッタからやろ。
ご主人が、捻挫で、後遺症のハナシをしやはったのも、嫁はんのことを考えてのこと。
ヘンな弟さんは余計やったけど、慰謝料に充当した治療代は、数万円。結果的には、お見舞いのケーキのホウが痛かった。
一回の額は小さかったけど、先方の通院回数を遙かに超えてた。そやから云うて、そんな気で、お見舞いに行ってたのとはチガウし、領収書も残してナイ。途中からは知ったけど、そこまで日が掛かるとも思てなかった。
その駐車場の出口で、それから、二三年後、マタ、事故があった。勿論、会社のダレかやけど、私ではナイで。
それくらい、見晴らしがワルかったのや。
それで、ミラーが付けられた。私のトキにはナンでしてくれへんかったのやろ。イマ更、どおでもエエのやけど。
ハナシが前後しますけど、私が結婚して、落ち着いた頃、妹も相手がアルとかで。
親父は入院中やし、相手の家を探しに行きました。はっきり云うて、身元調査の真似事。
金持ち、貧乏はどおでもエエのやけど、エエ云うても釣り合いと云うのもある。そんなこんなで、知りたいことは山ホドある。ありはしたけど、結果的には、マエを素通りしただけ。分かったことは、普通の家やった。周辺も、普通やった。
そして、挨拶に、ご両親と、ご当人が来やはって、応対。
私と妹は歳が離れてるし、兄貴と親が同居してるみたいな気分。親と云うホド離れてナイけど。
先方のお父さんのハナシが本題に入ったら、感極まって、泣けて泣けて。
ナンでて、寂しいからや。小型トラックで三人がそこに引っ越したトキの気分と一緒。
声が震えてしもて、コトバになりませんでした。ナニ云うつもりやったのかも、覚えてナイ。
お父さんが、兄さん、ナンで泣かはるのやて、そんなこと、ほっといてくれ。とは、云うてない。
この嫁入り支度が、コレマタ、タイヘン。私も結婚したとこで、お金がナイ。妹はそれなりに貯金してたやろけど、財布の中味までは見たことないし、云いよらへんし、聞いたこともナイ。
嫁はんと相談して、互助会(現、セレマ)の申し込みと、お祝いは、ボーナス全額を充てることにしたのです。
ヘンなハナシやけど、私の結納金も、ボーナス全額。ナンでも、ボーナス一括払い。
イザ、妹の家具が届いたら、狭い家やから、場所がナイ。そこまで計算してナカッタのやろ。ダレがて、頼んだヒトがや。
ショウガナイし、家具は一階に置いて、全員二階で暮らすことにした。全員云うても、大人四人。
期間は知れてるけど、そやから云うて、嫁はんの家具もある。家の床が持つのかいな。
嫁はんの荷物が届いたトキも、場所が無かった。そやから、モメてモメて。ダレがどおモメたか、ソラ、決まってるけど、詳しいことは省略。イマだにモメますけど。
とは云え、その家具のマエで、嫁はんの記念写真を撮りました。
槇島では、結婚式も二回。息子も二人出来た。そんな、吉事があったのです。
そやから云うて、槇島では、子供が出来たら、狭おなる。狭おなることは分かってることやし、妹が結婚した頃から、マタ、探しました。新しい、家、土地をです。
スグ側では、新築住宅の分譲も、してたのやけど、坪40万円。しかも、30坪以上。
クドイけど、20年マエのハナシ。土地だけでも、最低1200万円。手も足も出るかいな。そうは、云い乍ら、ソバやから、何回も見には行きました。行っても、見てるだけやけど。
せめて、その半額を目指して捜したのです。
京都市内は、完全にムリ。場所にもよるけど、マエの近所で坪百万円くらいしてた。モハヤ、サラリーマンの身分で、住める場所では無くなってた。
それでも、イマから云うたら、ウソみたいな値段やけど。バブル時代やったら、5百万円やで。
バブルて云うてるけど、そのマエから上昇してたのです。それで、土地神話が出来たのや。
この槇島の団地は、私が買おたトキで築11年。
入居した、その日のことです。私の財産でもある、ステレオを調整してたら、ドンドンドン。
玄関を叩かれた。ナニかいなあと、応対したら、その音が五月蠅いのやて、エライ剣幕で、隣のヒトから、怒鳴られた。
連棟やから、壁一枚で、お隣さん。
イマは、連棟の家はやってナイ。僅かでも、隙間は設けてます。
丁度、安かろう、狭かろう。ナンでも来いの時代に開発された団地やからです。
それでも、土地バブル前。
いずれにしても、ステレオの調整で、怒鳴られるくらいやから、子供が騒いだら、どうするのやろ。
実際、隣のヒトが階段を上り下りしてるのも、電話の音からハナシ声まで、分かってました。
逆に云うたら、こっちのことも、お隣さんに、筒抜けやがな。
そういうこともあるし、家は引っ越し当初から、念頭にはあったのや。
人情としては、槇島は気楽でヨカッタ。向かって、左隣り以外はやけど。
(00/02/27)


104.槇島のハナシ(11)

ご主人の実家がマエの家の近くやと云うのは分かった。
その梅鉢さんもセンセイ一人でやったはる町医者。
そこから、数百メートル云うたら、私の家も百メートルくらいの範囲に入ってしまう。
そやけど、そのヒトの実家が何処とは云うてくれへんし、聞いてもナイ。
顔もマッタク知らん。知ってたら、最初に合おたトキに分かる。
歳は二三歳ウエ程度やし、オナジ小学校区のヒトやったら、タイテイの顔くらい知ってたけど、このヒトは、知らんかった。
そうやったら、ムコウもソウ云うやろし、余所の学区やろ。
それはそうと、保険金の支払い請求で知ったことは、沢山ありました。
当時とイマでは基準がチガウやろけど、被害者の奥さんがナンで、飛び飛びで、半年も病院通いしやはったのか。
一ヶ月に一回でも、通院したら、継続て見なされる。その間の補償が一日1500円。
休業補償は、正社員やったら、源泉徴収票で証明出来てしまうけど、パートの場合、ソレがナイことがある。その奥さんもパートで働いたはったラシイ。ラシイやて、微妙な表現やけど。
そういうトキでも申請したら、最低補償金と称して、一日1500円が出る。喫茶店でも、ナンでも、やって貰てるて、書類に判子さえ貰たらエエのです。
その他、通院の交通費もタクシーの場合、領収書が要るけど、市電、市バスとかやったら、要りません。ホンマは歩いて数分やけど、バス代を請求することになった。
云い出したら、お見舞いに持って行ってた、ケーキとかの付随費も請求出来たのやけど、初体験のことやし、領収書なんか貰てナイ。
等々、ナンやカやと、計算したら、総額五十万円以上になってしもた。ちなみに、当時の自賠責限度額は百万円。イマとは桁がチガウのです。ある意味では、その範囲やし、ホッとはしたけど。
その総額を見やはって、家政婦さんの費用も何処かえ行ってしもた。実際、雇たはったのかどおかは知りません。
そして、約束どおり、治療費を含めて、全額を渡すことにして、示談書の作成になったのです。
その当日、初めて、部屋のナカに入れて頂いた。
示談条件の中味で、先方のご主人が特に主張されたのは、後遺症のコト。云われるがママに書きました。
「甲(私)は乙(被害者)に対し、通院代、休業補償及び慰謝料合計ン万円(計算の総額)を支払う。
後遺症が乙に発生したときは甲はすみやかに乙に対して責任を取る。
後遺症の件に関しては後日相談する。」
そして、事故発生は、その年の4月初旬頃で、示談書は12月末のハズ。炬燵があったのを覚えてます。
先方も、年内決着を考えたのやろし、私も、それを目指してた。マア、捻挫でもこんなこともある云うことで、エエ体験になったし、保険のことも、勉強させて貰た。
振り返ってみたら、私がナニも知らんかったダケ。先方のホウは、最初っから、知識があったし、通院半年になったダケ。
それでも、結果的に、まだマシやったと思てます。駐車場から出るトキやから、速度が出てるハズがナイ。
内容がどうであれ、これで、この程度。
被害者が、ホンマモンのヤーサンやったりしたら、どうなったやろ。
両極端で、無茶苦茶にされてるか、先方主導で、コトが進んでしまうかやろ。
速度が出てる事故やったら、双方の人生が狂うこともある。そんなことやったら、どうするのや。考えただけでも、ゾッとする。
そんなことやったら、イマ頃、暢気にホーム・ページなんか、やってられへんけど。
当時、嫁はんのお腹に居た二男も、早、二十歳。
後遺症がドウコウ云うても、もうナイやろ。住所もチガウがな。
ちなみに、そのトキのクルマはボロ・バードではナカッタ。
グランド・ファミリアの新古車。
展示品の払い下げやし、新車やけど、型落ちで安かった。
(00/02/26)


103.槇島のハナシ(10)

その半年後くらいから、変化があった。
要するに、慰謝料等のハナシ。
イキナリ、被害者の弟さんと称するヒトから連絡があって、西本願寺のソバにある喫茶店に呼び出された。
シツレイな表現やけど、見るからにヤクザっぽい風貌のヒト。風貌だけのことで、実際にはナニも知りません。そやけど、口調は、ラシかった。
ハナシの主旨は、もう治ったみたいや。そやけど、慰謝料が欲しい。慰謝料は、任意保険から出る日当でカマヘンし、ソッチを申請してくれと云うのです。
当時のコトやけど、自賠責保険では、通院一日1500円の補償。
任意保険は、3千円が加算される。その他に休業補償も出る。イロイロあるし、慰謝料の代わりに、ソレでウワ載せしてくれとの要求。
正直云うて、こんなヒトが現れて、ビビッてしもたけど、断固拒否姿勢。
ホンネで云うたら、捻挫程度で、ナンで任意保険まで出さんならんのや。ソレを申請してしもたら、保険代が倍になってしまう。家計がタイヘンや。
ソレ以上に、ショッチュウ、先方に訪問してるのに、ご主人、ご当事者やなしに、ナンで、こんな第三者とハナシをせんならんのや。
そやから云うて、捻挫程度でとか、ナンでアンタとやとか、行く度に、手土産持って訪問してるとか、そんなことは、口が裂けても云うてナイ。
タダタダ、カンニンして欲しい。それしたら、アトの保険代がバカにならへん。
そんなお金持ちでもナイし、私としては、誠意を持って、対応してるツモリです。
妥協するとしたら、下りて来た保険金は治療費を含めて、お渡しするツモリです。
ドッチミチ、支払おてしるのやし、健康保険が利かへんとか、期間が半年云うても、それこそ、捻挫程度やから、知れてます。任意保険の掛け金が増えるホウがキツイ。
実際問題、その要求を呑む気は、マッタク、ナカッタ。イロイロ云われたけど、ヒタスラ謝るだけ。それしか、対抗手段がナイ。
こんなオッサンに、マタ、呼び出されたらコマルなあと思てたけど、ソレ一回だけで終わってしもた。
さて、そのマンションが何処とは申しませんが、コレマタ、オカシな雰囲気でした。
マンションやのに、下駄履きで歩くヒトが居る。それでナンやな云われたら、それまでやけど、反響音が凄まじいのです。その当時でも、下駄履き云うたら、祇園祭りくらいなモンやし、そのウエ、何人もの若いヒトが大声でハナシをしてる。周囲の迷惑を考えてナイ。
ハタ迷惑を考慮セズ。当世では、珍しいことでも無くなって、そこらに蔓延してるのやけど。
いずれにしても、保険金を申請するには沢山の書類が必要です。
特に、示談書の作成で、ナンやカや云うて、ナカナカ、承諾してくれません。
そんな事情もあって、事態を収拾させるため、嫁はんも謝りに行こかて云うてくれた。二男がお腹に入ってた頃やし、ドウカナアとは思たけど。
その矢先です。訪問の度に、そこのご主人が、私のクルマで、ドコソコまで乗せてくれ。
行き先は、パチンコ屋はん。その店のマエで降ろしてくれ。お抱え運転手やあるまいに。とは思た。
しかも、西院、円町やで。西院は歩いても10分くらいやけど、円町やったら、帰りしなはどおするのやろ。ドッチにしても、方向違いやけど、ショウガナイ。
ところが、ある日、西洞院四条に行く云うたのや。珍しいことやし、ナニかあるのかて聞いたら、実家のソバらしい。
それやったら、実家は、私の前の家の近くかなあ。私がそう云うたら、そのご主人の産婆さんが梅鉢産婦人科やて。実は、私もソコで産まれたのです。
せっかくやし、私の前の家のマエを通ったけど、もお家は跡形もナイ。更地になってしもて、クルマが数台停めてあるだけ。
ご主人の実家が何処とは教えてくれへんかったけど、産婆さんから、数百メートル以内とか。
このハナシがあって、示談書のことが、急転直下、エエ方向に向こてしもた。
運転手も、しとくモンです。
(00/02/25)


102.槇島のハナシ(9)

クルマでのハナシをもう一つ。
唯一の人身事故をやりました。
会社の駐車場から出るとき、自転車に接触。と云うことになったのですけど、私は接触してナイように思てます。
いずれにしても、駐車場から道路に出るとき、眼のマエを自転車が横切った。
駐車場の出入り口は狭おて、見晴らしが悪い。マエの道も、それほど広くはナイ。
用心してたのやけど、出た瞬間に自転車がクルマのマエを通過。暫くして、転けやはった。
接触したワケでもナイし、通過してしもてから、自転車がヨロケて、降りよてして転けやはった。
そんな感じやったし、私のホウは、アレッ、ドウシタのやろ。と思たのやけど、そのヒトからしたら、クルマが突然現れて、ビックリしやはったことになる。
自己弁護しときますけど、オナジ会社やけど、Kさんがその様子を見たはった。そのハナシでも、勝手に自転車が転けたみたいと云うてました。
ではあっても、放っとくことも出来ませんし、即刻、クルマに乗せて、五条病院に連れてった。そこからやったら、歩いたホウが早いのやけど、そうもイカンやろ。
相手は、会社のスグ側のマンションの住人で、当時、30歳代中場やったから、私より、ヤヤ年輩の既婚女性でした。
病院での診断は、捻挫。転けた拍子に足首を捻ったらしい。運ヨク、妊娠もしたはらへんかって、正直、ホッとした。ナンで妊娠のことまでシンパイしたかと云うと、私の嫁はんが二男を身ごもってからです。更には、老人やったりしたら、この程度では済まへんやろ。云うても、妊婦とか、ご老人がアノ速度では自転車を走らさへんやろけど、とりあえず、運がヨカッタ。
そやから云うて、接触してないのやけど、私の責任になってしもた。交通事故の治療代には保険が利かへんのや。ゼンブ、実費。
しかも、一旦、支払おたウエで、領収書を添えて、保険会社に請求することになってました。それも、金額にもよるのやけど、一括請求。つまり、完治センことには請求が出来ません。
いずれにしても、アトアトのこともあるし、警察に届けたのやけど、罰金、免停を喰ろて、講習会行きやった。自転車の破損はハンドルがズレた程度やから、簡単に修繕。
それだけやったら、不幸中の幸いで、オシマイになるのやけど、ここからがタイヘンやった。
まず、そのヒトはアレルギーとかで、湿布がアカンらしく、理学療法で治療しやはった。カブレ症やったのかなあ。それも、ナンと云うこともナイことです。
それにしても、年齢がその程度やから、捻挫やったら、一二週間で治るやろ。そう思てたのが、一ヶ月経っても、二ヶ月経っても、病院に通たはるのや。
一週間単位に治療代を支払うことになってたし、病院に治療代を支払おてから、そのヒトのマンションを訪問してたのです。
兎に角、様子伺いもセンとアカン。ケーキとか、手土産持参で誠意を示しましょう。とは云うても、夫婦だけやから、二個でええのやけど、これも、続くと、お小遣いがタイヘンやった。
そやのに、行ったら、ボロクソに云われる。それはショウガナイのやけど、ナンと半年も続いたのや。
幾らナンでも、捻挫で、そんな掛かるかのかいな。そんなことも云えへんし、一週間に一回の訪問は続けてました。
もっとも、二ケ月後くらいから、通院間隔は開いて、一ヶ月に一回になったのやけど、当人が、マダ、治ってナイと云う。
動けへんし、家のコトも出来ひん。更には、家政婦さんを雇てるのやて云うのです。それもアンタに請求するしな。
申し訳ありませんけど、その領収書をお願いしますねえ。
エライ、大袈裟なことやなあとも云えへんし。
(00/02/24)


101.槇島のハナシ(8)

ブルーバードで五条堀川を走ってたら、警察官に呼び停められた。
イヤ、ナニもワルイことしてナイのです。スピード違反でもナイし、信号無視でもナイ。思い当たることはナイ。
警察官は、クルマと私を見て、若いくせに、ええクルマに乗ってからに。
エエ車て、中古で、5万円やけど、嬉しいモンです。流石にブルーバード。
免許証を見せたら、ナンや、こんな歳かいな。それで、終わってしもた。
あるいは、軽トラックがブツカルくらいに接近して来て、クルマを停められる。
「オマエ、ナニするのや。危ないやないか。ぶっつける気か。」
そんな気は毛頭ナイのに、そんなコト云われて、キョトンとしてしもた。
「オイ、ナンとか云うたらどうや。
オマエの会社は何処や。ナンやったら、乗り込んで、クビにでもナンでもしたるで。」
ナンで、そんなことされんとアカンのやな。
「オイ、兄ちゃん。それがイヤやったら、ナンボかでも出したれや。カンニンしたってもエエのや。」
ハナシの主旨は分かった。要するに、イチャモンを付けて、お金を巻き上げる魂胆。
そやけど、そのイチャモンを付けられる根拠がナイ。
「ナニをカンニンして貰わんとアカンのやな。」
強気で云いかえしたった。相手も若そうやし。そしたら、首筋を捕まえられたのや。
さあ、困った。どうしたモンかいなあ。真夜中でもナイ。休日出勤の帰宅途中で、そこらにクルマも一杯居てたけど、地元ではナイし、知ったヒトも居てるハズがナイ。そやけど、私も若かったし、云い返してしもた。
そもそも、揺すられようが、脅されようが、コトを納めるための、お金が財布にナイ。これが一番の問題やった。
「アッ、カラダに触ったぞ。そっちがサキに暴力を振るたのや。警察にそう云うたる。」
事実、着てた服のボタンが取れた。ネクタイはしてたし、苦しいし。そして、ナニされても、手を出したらアカン。そんなコトも思い出してました。
そやから云うて、こんな喧嘩はしたことない。勝つ自信もナイ。怪我するのもイヤやし、口しか対抗手段がナイ。そやから、このトキは、警察を引き合いに出したった。
「この野郎、生意気なヤツやなあ。そやけど、今回は、これくらいで、カンニンしたる。」
今回て云うてたけど、次回はナカッタ。
それで、無事に収まったのやけど、イマはそんなこと、ヨオしません。首筋をつるしアゲられるマエに、ナイフか拳銃で、やられてしまうこともある。そやから云うて、やっぱり、財布にお金はナイけど。
いずれにしても、ブルーバードは高級車イメージが強かった。それも悪い気はしませんでしたけど、用心しなアカンとは思いました。
結局、高級車に若いのが乗ってる。きっと、お金持ちのボンボンやて見られてしもたのでしょう。そんなことがタビタビあったのです。
呼び止めよった警察官は嫉妬やろし、軽トラックの兄ちゃんは、脅して、金でも巻き上げたろか。
確かに、クルマは名車やけど、中古車。運転手は貧乏人。
そこまでは、パッと見では分かりません。ジックリ見たら、天井の塗装はハゲハゲで、全体的に艶もナイ。これは、幾ら洗車してもアキマセンでした。
中古車屋はんは、云うてました。程度はエエし、出物やし、これで5万円はお買い得です。実際、満足してました。
リッター、7kmは、ヨオ走るホウです。当時の新車は5km程度。排ガス規制とやらで、中古のホウが燃費も良かったハズ。
そして、パンクはショッチュウでした。
釘がそこらに落ちてたのです。ワザとばらまくヤツまで居ました。はっきり云うて、パンクさせるためです。
道路に横一列。明らかに、故意。発見したトキには、モオ遅い。避けようがナイのです。何処とは申しませんが、トキドキ、やりよる地域があった。その当時の通勤コースやけど、それ以外でも、見かけたことはある。
そやから、ゼンブ、自分で修繕してました。新品のタイヤは勿体ない。それを買おたら、クルマより、タイヤの値が高おなる。
それで、こんなこともありました。
休日出勤の途中。宇治から、国道1号線に入るマエやけど、車体がガクガク云うてる気配がした。
パンクした感覚でもナイ。おかしいなあ、ナンやろ。
クルマを停めて、様子を見てみよか。思た矢先に、眼のマエをタイヤが転がってる。唖然呆然。マンガみたいなハナシで、タイヤが外れたのや。
転がったタイヤを追い掛けて、確認したら、タイヤの取り付け穴が楕円形に広がってます。締め付け具合が甘かった。
普通車やったら、タイヤ一本がナカッテも、横転することはナイらしいけど、国道を走ってたり、ヒト通りが多い場所。バイク、自転車がソバでも走ってたら、エライことになってます。イマ頃、暢気にホーム・ページもやってられません。
それにしても、当時は、高級車とまでは、云わんでも、新車やったら、即刻、車体にキズを付けられたり、イチャモンを付けられたりしてました。会社でも、やられたヒトのハナシが一杯あった。
私のは、流石に、キズは付けられませんでした。近づいたら、キズだらけの、ボロ・バードやから。
それはそうと、イマは高級車のホウが威張ってます。運転も横暴。
そして、センジツ、スーパーの駐車場で、長男がナニやら見つけました。
隣に停まってたクルマの座席に鉈が置いてあったらしい。鉈をナニに使うのやな。
そして、マエは、釘をバラ蒔きよったのやけど、イマは、愛玩動物がやられてます。
矢鴨は話題にもならんようになって、犬の首にロープを巻き付けたり、猫の手足を削りよったり。
イツでも、異常なヤツは居るのやけど、悪質、陰湿、横暴、無謀。
下手に相手したら、命取りになる。
(00/02/22)