シバケンの単なる雑談NO.14


単なる雑談NO.11 単なる雑談NO.12 単なる雑談NO.13

単なる雑談NO.5 単なる雑談NO.10
題目一覧表

目次

雑談NO.15

280.一度有ることは二度有って、三度は困る(2)

279.一度有ることは二度有って、三度は困る(1)

278.一度有ることは二度有って、三度は無かった

277.免許更新時講習会(2)

276.免許更新時講習会(1)

275.驚愕の瞬間(4) 余談

274.驚愕の瞬間(3)

273.驚愕の瞬間(2)

272.驚愕の瞬間(1)

271.コーヒー一杯の迷走

270.本日曇天視界思考朦朧也

269.交通安全無事故無違反

268.家内安全不老長寿無病息災

267.大本教での福引き大当たり

266.出雲大神宮の御神馬様

265.一富士、二鷹、三なすび

264.万願満願成就達成祈願

263.御礼申し上げます

262.飲めん話(6)

261.飲めん話(5)

雑談NO.13


280.一度有ることは二度有って、三度は困る(2)

趣味を探して、持たねばならぬと掲載したら、パソコンも趣味の範疇ではないかと、あおおにくんなるご訪問者からお声が掛かりました。
ナルホド、そお云われればそおです。何故かパソコンが趣味に該当するとは思てなんだ。
こんなものは運転免許と同じで殆どの人がやってますから、完全に除外してました。そしたら、多くの人がやってたら、趣味にはならんと云うことになって、おかしなことになる。
私が想定の趣味とは、プラモデル、ミニ四駆に釣りとかゴルフに園芸、囲碁、将棋。絵画に何かのコレクションで、例えばですが、切手の収集等を想定してました。
パソコンが趣味かどおかはまだ迷ってる。迷うのも異なことですが、パソコンの目的は情報収集、此れもWEB新聞が主でありまして、其れ以外なら手軽な文房具的役割とコミユニケーションに用いてます。
そんなことを云い出せば、文房具であれこんなことを掲載してるのもコミュニケーションも趣味に間違いないと思いはしますが、何故か違うよおな、そおであるよおな。
しまいには、趣味の定義から見直すことになりまして、其れもナンですし、やっぱり趣味とは難しいです。
さて果て、一度あることは二度あって、三度はなかった。三度目が有ったらエライことになる。
とりあえず、仁右衛門の湯では冷や汗をかきましたが、難は逃れることが出来まして、佳かった佳かったで、足首の筋肉痛はあとからジワリと来たのであります。
筋肉痛は感ぜぬまま、ホッとして、亀岡縦貫道の辺りでハタと気がつけばです。縦貫道は有料故、勿体ないから国道九号線をそのままですが、前方を軽自動車が右へ左へ、フラリフラリと酔っぱらい運転をしています。酒は飲んでませんのでしょうが、液晶テレビを見ながらやろ。馬鹿たれめが。
前をチャンと見て運転してくれよなあ。馬鹿タレめが。ソルト・レーク・シティでの冬季オリンピックの真っ最中の頃でしたから、其れを観戦してるのでしょおが、見たいなら見たいで家に帰ってからにしてくれ。嬉しがりめが甘やかされ過ぎて、辛抱さえ出来ん奴めがと不愉快な想いで其奴の後塵を拝しての運転ですから余計に腹が立つ。
兎に角、最近は馬鹿が多いのです。運転が下手なくせしやがって、装備だけは一人前。このまえの免許更新での講習ビデオも古過ぎるワイ。携帯電話をし乍らの脇見運転は危険であると云うてましたが、液晶テレビも危険であるのに触れてなんだなあ。実際には同罪か其れ以上やで。
そんなことは佳いのですが、縦貫道下のモーテル街を抜ければ男子校の成章高校があるのです。此処は女子校の明徳高校の姉妹校でして、ナニを隠そお私は明徳幼稚園の出身で、運動会では明徳高校の綺麗なお姉さん達にお手々つないで戴きまして、面倒見て戴いた記憶があります。当時の高校生と幼稚園児でありますから、綺麗なお姉さんも今や六十代中場の小母様です。
昭和六十一年に成章高校が出来た時、モーテル乱立のこんな場所に高校を設立するとはナンたることかと思たものです。
ナンの縁か先日には二男が家庭教師してた子が此処に合格したのやて。合格おめでとうさんの意味で何処ぞで食事でもと招待してました。
そんなことも佳いのです。成章高校前の信号が赤になりましたから、当然停車を致します。信号の手前一番手がフラフラ運転手の軽自動車でありまして、順番は変更なしのため、其のお尻に私であります。
停車して暫くしたら、其奴がジワジワとバックしやがるがな。ギヤをバックに入れたからバックしてるのではありませんです。ブレーキを踏んでないからと、サイド・ブレーキもしてるのかしてないのか、しても佳い加減にしてるからです。
此処は京都と亀岡を分断する西山でして、国道は急峻ではありませんが仮にも山でして、なだらかな坂道になってます。
オイオイ、早く気がついてクレ。馬鹿たれめが。普通の感覚ならスグにも気がつくのですが、この馬鹿たれめはテレビ観戦に夢中でありまして。テレビ観戦は私のでっち上げではありません。私からもテレビの画像が見えてますから断定出来ます。明らかに、冬季オリンピックを見てるのでありまして、オイオイ、馬鹿たれ、早く気がついてクレと叫びたい気持ちと、車から飛び出して、注意一発、どついたろかですが、何時信号が替わるかもありますし、普段、鳴らしたことのナイ、クラクッションを鳴らしてやった。
クラクッションも慣れてませんので、どの辺りを押せば佳いのか手探りし乍らナンとか鳴ってくれたのに、気がつかんのです。此の馬鹿たれめが。
とりあえず、そんな馬鹿が前方でしたから、予め車間距離を取ってましたので、激突までには間がありますが、鳴らし続けてやって、やっとこさ、車は停止してくれた。
されど、ご挨拶の一つもしてくれませんが、まずは一安心と思てたら、またもや、バックしてるのです。何処までもド阿呆の礼儀も常識もナイ奴めが。
今度はそんなに間がナイのです。気がつけば信号での先頭車両ですから、多少なりとも前に出れば佳いのに、即、観戦開始しやがって。この兄ちゃん、ホンマに何処まで阿呆なんや、無神経なんや、ドド阿呆めが。
再び必死に鳴らさねばならぬ。オイオイ、馬鹿たれ、早くなんとかしてクレ。ホントにぶつかってしまうやないか。もお余裕がナイぞ。
バックする速度がさっきより速いし、車間距離には限りがあるし、ぶっつけられたら大変や。修繕に至るかどおかは別にして、彼方が全面的に悪いのですが、余計な一悶着しなくければならんし、邪魔くさい。夜では傷の程度も分かりませんし、細かな傷ならそこらに一杯です。ナンせ、十年選手の愛車です。
私がバックするにしても、後続車は阿呆みたいにピッタリくっつきやがってなあ。身動き取れずになってます。
クラクッションを鳴らし続けて、又もや、もおアカン。万事休すと覚悟した時、ナンとか停止してくれた。
ホッと一安心でハタと気がつけば、人道を自転車で下校途中の成章高校の学生諸君が数人居てまして、私のホウをジッと見てるではないですか。
あたかも、変な奴、イヤ、オッサンとでも云いたげな目つきでありまして、馬鹿馬鹿しいことであります。馬鹿がズルズル後退してたことなんか知らんやろ。
そして、スミマセンの一言も無く、合図も無く、信号は青に替わりまして発進しやがった。
こんなこと一度成らずも二度までも、三度目が有ったら無事ではすまん。此処から我が家までの十数キロは至って安全運転。
もともと、安全運転してるツモリではあります。
(02/02/27)


279.一度有ることは二度有って、三度は困る(1)

一度有ることは二度有って、三度目は無かった。
こんなことが三度も有ったら無事にはスマン。
嵯峨から亀岡に帰る途中でのことです。何時もどおり物集女街道から国道九号線に出まして、一路亀岡に向かいました。
私なんかパチンコするワケでナシ。パチンコも数時間を三千円で充分遊べる時代。役はチューリップくらいで二個入りが楽しめ、ギャンブルではなく娯楽の王様であった頃以来ご無沙汰してます。お酒飲みではないし、食道楽でもありません。帰りしなに寄り道しても、セイゼイ本屋さんか、頼まれものでコンビニに寄る程度。至って平々凡々なる日常生活。
本屋さんも月末には素通りで、原因はお小遣いに余裕がなくなるためですが、其れでも充分満足してます。イヤイヤ、ヤセ我慢でもナンでもありません。家族が御機嫌麗しく、私はインスタントでもコーヒーが飲めて、煙草が好きなだけ吸えて、パソコンが反乱さえしなければナンにも要らん。
此等が満足出来てれば不平不満不足不備に愚痴を零すのは贅沢やも知れません。実は何事も無く、平々凡々に過ごせることが難事であることに気がついてます。
そのウエで、云い出せばホカにも沢山ありますが、云い出したら切りがナイから、無趣味が自慢であると自負してますが、これからの余生、と云うにはまだ早いけど、今のウチにナニかの趣味でも持たんとアカンとは思てるのですが、打ち込む宛が見当たらんのと、根っからの無精が邪魔してます。
先日は危うく犬君と激突しかかりまして(ココ参照)。正確にはコツンと音が聞こえてましたから、激突してますが、犬も君かさんかはパッと見の外見だけでは性別まで分かりませんが、打撲傷ですんだのは幸でした。其れも正確には分かりません。卒倒もセズ、走って往ったのですから大丈夫やろ。大丈夫であってクレと今でも願ってます。
概ねその程度の平穏無事な常日頃でありまして、犬君か犬さんか、其の一件がまだ気に掛かってますが、とりあえず、帰りしなのことであります。
国道九号線には仁左衛門の湯の交差点があります。仁左衛門の湯は京都では珍しい天然温泉ですが、温泉にも趣味がナイので前を通過してるだけで一度たりとも暖簾を潜ったことはありません。
時間帯に寄りまして、此の交差点から高級住宅街桂坂に向かう車で、チョッとした渋滞になることがある。
渋滞の原因では方向指示器も出さずに右折する馬鹿が居てることもありまして、常日頃から此処を通る人は状況が分かってますので前方妖し気な車があれば用心してます。
忘れる処でありました。仁左衛門の湯にはモスバーガーと牛丼の吉野屋もありまして、其方に往く人も有りますから、信号のチと手前で右折する奴も居てまして、余計に注意の要する場所であります。
安全確実、余所さんのことを考えれば、仁右衛門の湯の信号から往けるのですから其方から往けば佳いのに横着するのであります。
この日、前を走ってたのはRV車でありまして、デカイですから前方が佳く見えんのや。よって、車間距離も余計に取りまして、注意深く運転してたのです。
イヨイヨ、仁右衛門の湯の信号に差し掛かり、軽くブレーキを踏みよりますので、私もブレーキを踏みまして。あくまでも軽くですから車間距離は縮まります。
信号が青であるのは分かってますし、其の前の車になのかあるのかなあと思てたのです。
予想は当たってますが、問題は此処から先でして、RV車が突如急ブレーキを掛けよった。
彼方様には前の状況が見えてますから、ブレーキを掛けるのも、踏み具合にしても、情報豊富ですが、私にはRV車しか見えてませんのでビックリしたで。と云うよりは、急ブレーキのまま、完全に停車しよったのです。果たして、私の車がどおなるかです。
追突したら私の責任になりますから、ナニも考えることはナイ。ヤルべきことは只一つ。目一杯ブレーキを踏み込みまして。踏み込んでも、踏み込んでも、車は急には停まりませんから、必死になって力一杯踏み込んで、もおアカン。只々停まってクレとだけ念じ、後は運任せとなりますが、ドスンと衝撃も無く車は停止してくれて、ホッとした。
まあナンと、推定一センチもあるのかなあ。その程度の余裕しかナイのです。此れがゼロになれば一悶着ですが、間が一桁少なかろおが多かろおが、どれだけきわどかっても、兎に角ぶつからんかったら何もナイのやわい。
冷や汗掻いただけのことですみますが、サテ、私の後続車はどおなんか。ヤッパリ、衝撃が有りませんので、無事とは分かってますが、バック・ミラーで確認すれば、運転席では必死の形相でハンドルを握りしめ、踏み止まってました。私同様の気分になってたのやろ。
イヤハヤ、最初の車間距離に余裕がありまして、関係者一同、無事で何よりで、さぞ、何事も無っかたの如き涼しい顔して、見掛け上は平穏無事。
私はそのまま国道九号線を真っ直ぐ突き進むのですが、急ブレーキのRV車は仁右衛門の湯で右折やて。其れなら指示器くらい出せよなあ。馬鹿たれめが。此れでぶつかっても私が悪いのかいな。
と思いつつ、ナニはともあれ、ぶつかりませんでしたから、ホッとして。ところが、足首が痛いのです。力一杯ブレーキを踏み込んだ後遺症。
あの犬君事件では手首を痛め、二ヶ月前のことですから治ってますが、今度は足首やで。歳喰うとこんなことでも治りが遅いし、数日経っても余韻はマダ残ってます。
イヤまだ早い。この日も一度有ることは二度有りました。
(02/02/26)


278.一度有ることは二度有って、三度は無かった

一度有ることは二度有って、三度は無かった。
嵯峨の一室でのことですが、お昼にコーヒーを造ったのです。
そこらのインスタント・コーヒーですからお湯さえ沸かせば佳いのです。
ガラス瓶のコーヒーとクリープを取り出しまして、袋入りのお砂糖を少々混ぜるだけですが、ハタと思い出したのです。一組づつセットになってるのを買おてたのですが、ほったらかしやったなあ。
気にしてないとは云うものの、雪印ではありませんが、賞味期限が過ぎてしまうがな。見れば賞味期限も表示されてない。粉ですから腐ることはナイけど、ほっとくのは勿体ない。此方から飲んでしまえと切り替えです。
このセットはコンビニで買おたのですが、ご親切に紙コップまでついてまして、五人分。お客さんが訪問してくれたら飲ませてやろと思いつつ、来たら、タマタマですが、もっと上等のドリップ・コーヒーがありましたので其方をふるまい、そのままになってただけ。
兎に角、一人分づづに分けられた、コーヒー、クリープ、お砂糖の袋の封を開けまして、紙コップに入れ、準備万端、沸かせたお湯をナミナミと注ぐだけ。
ナンのこともありません。適当にかき混ぜて飲むだけですし、台所と云う程の広さもありませんが、其処からテーブルに持ち運ぶのです。その距離も歩いて三歩。歩幅に寄りましては、二歩になったり四歩になったり。
お盆などは有りませんので、紙コップを手に持ちましたなら、しかるにですが、何時もより柔らかいのです。
何時もも紙コップではありますが、材質が異なってまして、硬さがアカンかったなあ。チナミニ、陶器のコーヒー・カップも保管はしてますが、洗うのが邪魔くさいから、このン年使たことがありません。そのウチ処分しよかと検討してます。
其れは佳いのですが、此の柔らかさは計算外のことでしたが、所詮は紙コップのコーヒー一杯や。
オットットと、慌てることも無く、三歩先のテーブルまでは運べたのですが、兎に角、柔らかい紙コップでして、底のホウを持てば佳いのに上を持ってましたから、円形の口が楕円形に変形してしもて。ナミナミとお湯を注いでましたので、その分、コーヒーが溢れ出しまして。
零れた先が、我が愛機のノート・パソコン。幸にして、数滴でして、液晶ディスプレイに掛かっただけですみましたが、こんなこと初めてや。
お次が当日の夜のことでして、亀岡の我が家です。
ニュース・ステーションの前に準備しまして、お酒でもありませんが、見乍らチビチビが日課となってます。
朝食はパンとコーヒー一杯で、此れは嫁はんがやってクレますが、嵯峨では私一人ですし、夜は勝手にやってるのです。よって、都合日に三杯が常。
そんなことはどおでも佳い。ヤッパリ、インスタント・コーヒーですが、クリープではなく牛乳でして、其れも雪印では無く、農協か淡路島のをタップリでして、三杯目は所謂カフェー・オーレーにしてるのです。適当に造りまして、電子レンジでチンと温めまして。
家では陶器製のコーヒー・カップですから、手に持って、変形することもないから零すこともないハズが、イヤ、台所から我が定位置までは三歩以上はありますが、五歩程度です。
この季節、炬燵がありまして、炬燵には布団にシーツが掛けてありまして、その周辺、周辺とは私の座ってる周辺ですが、チラシに新聞に座布団に、煙草と使い捨ての百円ライターに。
此れも、今時、煙草を買えば付録でくれますから、買おたことはありませんが、読みさしの文庫本に単行本に、その他諸々、色んなものがそこらに散乱してるのです。
其れ等を踏んではならじと避けてたら、足元が狂いましてねえ、オットット。
座布団、布団、シーツのウエでは嫁はんが怖い。本も新聞も踏んではイケマセンし、チラシに新聞になら零しても結構ですが、そんな旨いこと往くハズがナイ。
足元が狂いまして、体のバランスが崩れましたら、手元の均衡も狂いまして、コーヒー・カップからコーヒーが零れてしもて、またもや、炬燵のウエに置いてあるノート・パソコンの液晶ディスプレイに掛かったのです。
こんなこと、日に二回もやで。
一度あることは二度あって、この時間帯では四杯目のコーヒーは有りませんので三度目はナシでした。
一番の被害者は日に二度まで熱いコーヒーかけられた、ノート・パソコンの液晶ディスプレイですが、モシやと、血の気が引いたのは私です。
(02/02/25)


277.免許更新時講習会(2)

三点セットと文庫本を携え、市役所の駐車場から警察署までは国道九号線を信号一発、渡ればオシマイ。
警察署の駐車スペースを見渡せば、かなり空いてたから損した気分ですが、今更云うてもショウガナイ。
ツカツカと受付に案内書を提示したら、三階に往けやて。そお云うたらソオでした。何せ、前回が五年前。つまり、優良運転手としてゴールド免許でしたのに、残念ながら二年前の三月に速度違反で免停やがな。
も一度云うけど、二年前の三月やで。今回の更新では優良運転手を剥奪されるるのは仕方ありませんが、違反が誕生日以前であったなら。タラ話はいけませんが、次回更新までの三年間を無違反で過ごせばのことですが、優良運転免許に復帰出来たのに、嗚呼、残念無念、更に三年待たねばならぬため、此れより都合六年間、無違反で優良運転免許に復帰です。
さて、三階かいなと階段を上がれば、二階から行列が出来てるではありませんか。もしかして、講習会の参加者が並んでるのかいな。エライコトになってるなあ。早めに来てよかったのですが、この列がナカナカ進みませんのです。中場まで進んだ頃には、後も一杯で、まるっきり、洋画のロードショー並の雰囲気です。確かに、交通事故等々のビデオを見せられますが、義務で見るのと見たいから見るのとではチガイます。
イヨイヨ、順番が近づいて来たら、遅い原因が分かりました。日にちがチガウけど佳いのかと尋ねたりしています。そんなこと、一階の受付で聞いてクレ。
或いは、その場で案内書に判子と免許証を探したり。前の人の様子を観察したら分かるやろな。ボケナスめが。
ヨオヤク、私の番となりまして、手続き完了して小冊子を戴き、会場に入れば五分前です。マダマダ、並んでますから、開始に間に合わん人も出るのやなあ。
そんなことはどおでも佳い。会場は収容人員百名程度で、八分程度の入りでして、困ったなあと思てたら、皆様、敬遠されてるのか、最前列だけがガラ空きですから、図々しくも遠慮もセズ、最前列の席を確保です。三人掛けを一人で座らさせて戴きました。まあ、折角の講習会です。先生のお説教も佳く聞こえますし、学校の授業でもありませんから、宿題を当てられ、黒板に書かされる赤恥かく心配もナシ。
その間にも受講者は増え続け、会場後方には立ってる人も多数出現です。一時間半も立ちっぱなしはシンドイで。遠慮セズ、我がソバに来れば佳い。特にうら若く美形なる女性であるならば、ニコリと愛想良くしてあげますが、小父さんならば、邪魔やとにらみつけてやる。
結局は、目障りなる奴が一人来やがった。私が先客ではありますが、イチオウ、義理にではありますが、此れもナニかの縁ですから、コンニチハと挨拶してるのに無視しやがって、此の無礼者めが。ソやから同年輩の薄ら馬鹿は嫌いです。
そんなことで待つこと数分、持ち込んだ文庫本も用事なし。その待ち時間にも、思いやり運転のビデオが放映されてまして、窓にはカーテンがされてますから、暗くて読めませんがな。
間もナク講師が現れまして、此れより始めますと挨拶されまして、所要時間約一時間半の予定ですから暫し我慢してお付き合いをと申されました。案内書の説明からは三十分短くなりましたからチと得した気分。
そして、予めお断りしておきますとの前置きで、ご気分が悪くなった、急用等々、どおしても受講出来なくなりましたら、ご遠慮ナク申し出てクレやて。
ホナなにかいな。仮病か用事を造って途中退席しても佳いのかと思いましたらば、受付でその旨伝え、ご都合に合わせて、再度の受講日を決めてクレ。此の講習会を受講完了しけなければ新免許証は交付出来ませんのでそのつもりのことやて。万障繰り合わせのウエ、此処まで来てるのですから、余程のことでもナイ限り退席致しませんゾ。
そして、扉は鍵を掛けてませんので、お手洗い等ご自由にドウゾ。そしたら、約一時間半は休憩時間もナイのやなあ。
オモムロに講習が開始され、近々道路交通法改正で点数制度が替わるのやて。悪いですが、頭がボケ出してます故、右から左です。
覚えてることは、点数が厳しくなったことだけで、酔っぱらい運転と暴走行為は一発で二十五点。自動的に失格期間二年である。まあ、当然のことやなあ。
其れと今回戴く免許証はサイズが小さくなってるのですて。
そして三十分経過した処で、優良運転手は此れで無罪放免、オシマイやて。ナンとも羨ましいことですなあ。ところが、約百名の受講者が居てまして、たったの一名。私は次回もダメで、その次ぎですから、お歳もン十代に突入してからやがな。しかも、前回はゴールド免許を戴きましたが、受講時間短縮の特典は享受させて戴いてませんで。
とりあえず、更に一時間を我慢し、予定通り一時間半で無事に講習会も終了です。
免許証を手渡して戴ける順番は佳く分からんのです。受付順ではナク、台帳の都合に寄るとのことでしたが、イロハでも、あいうえおでもナイぞ。アルファベットでもなさそおですから、残るは誕生日順しかないよなあ。或いは、適当、出鱈目順です。
担当者のお方はご高齢のため、大きな声で返事してクレ。私は耳が遠いのやと愚痴をこぼされました。其れでも、返事の小さい人ばかり。チとくらい協力してやれよなあ。
半数以下に減った処で私の名前を呼ばれましたから、ご要請どおりに大きな声でハイと返事して、一廻り小さくなった免許証を受け取り、会場から退席しよおとしたら、誰かが手を振ってます。佳く見れば、M社の彼奴にバッタリやて。此奴も誕生日が一月かいな。
其れにしても、免許証の講習会で知った人に会うのは初めてやで。
イヤ、其れだけの話です。
(02/02/15)


276.免許更新時講習会(1)

免許更新の講習会に往かねばならぬ。
ホントは余裕を持って先週にでも往くつもりがすっかり忘れてたのです。
前の日からナニが要るかを確認しまして、免許証と案内書に印鑑の三点セット。その案内書も仕舞い過ぎて何処に置いたか、そこらを大探しです。
見つけた案内書に寄れば、十時から百二十分とのことで、車は避けてクレとされてますが、亀岡警察署の真向かいには市役所がありまして、駐車スペースも広いですから、其処にでも停めてヤレ。亀岡署に置いても宜しいのですが、満車なら困るしなあ。
当家からは車でユックリ目の十五分ではありますが、家に居ててもショウガナイしと、早く出過ぎて、早く着き過ぎて。タマには時間潰しに市役所内をチと探索でもとウロウロしてたら、亀岡市の人口が掲示してありまして、約九万五千名。世帯数が三万二千ですから、一世帯約三名となりまして、当家は五名ですから平均値以上やなあと、暇に任せた計算しまして。
此れも、長男就職のため、家を出ることになってますので、寂しくなるなあ。まあ、此の話は先のことに致します。
更にウロウロしてましたら、展示品が陳列されてまして、暇やから見たろかい。
以前からナニかが飾ってるのは知ってましたが、来ても目的の部署にまっしぐら。用事を済ませればサッサと退散してましたから、展示品がナニかも知りませなんだ。
前回は数週間前に来たのです。長男が大学の卒業旅行でグアムに往きますので、パスポート申請用の住民票を取りにです。そして、戸籍謄本(抄本でも佳い。)を取るため、十年ぶりに本籍地の京都市の下京区役所まで往かさせられた。どっちにしろ、今は早いです。
昔なら、申請だけでも並ばされまして、待たせれること小一時間。兎に角、半日仕事であった気がしてます。下京区役所も場所が替わってます。私の記憶では京都駅正面に向かって右側に有ったのですが、西洞院通りになってます。
申請も並ぶこともナク、出来るまでの所要時間で煙草の一服する暇もナシ。其れより駐車場を探すのに苦労した。何処も彼処も満車でなあ。しかも、僅か三十分で五百円も取りやがる。
ナカには駐車違反してる奴も居てましたが、十年マエでは状況も忘れてる。その十年マエは私のパスポート用の戸籍謄本でした。期限切れで取りに来たのですが、結局使うこともナク、期限切れ。此れから先もどおなることやら。海外遠征の予定はマッタク有りません。
亀岡市役所の展示には姉妹都市、友好都市が紹介されてまして、オーストラリア共和国のクニッテル市。此れにちなんで、国道九号線の頼政塚から亀岡駅方面へ。其処から先何処までをクニッテル通りか知りません。
ホカにはブラジル連邦共和国サンパウロ州のジャンヂーラ市とアメリカ合衆国オクラホマ州のスティルウォーター市が姉妹都市。
友好交流都市として、中華人民共和国の蘇州が紹介されてました。
アメリカのスティルウォーターは想い出深いのです。今春卒業予定の長男が中学三年生の時に交換ホーム・スティとやらで十日間程往きよった。
イヤ、学業成績には無関係で、希望者は名乗りを上げよとのことでして、勇気が有ると云うのか、向こう見ずなんか、手を挙げよりまして。ホカには競争相手も居ませんでした故、決まってしもただけ。
男子が三年生から一名で長男で、女子は二年生から一名でした。保護者として先生がご同伴して戴き、出発に際しては、市役所で教育委員長様を始めとして、盛大なる式典までが開催され、私等一家も同席させられ、伊丹までは亀岡市のバスで送迎して戴きました。
早いもので、アレから八年(一浪してます。)も経ったのか。あの女の子も大学卒業するのやなあと、想いに耽ってましたら講習会の三十分前になってますがな。
其れでも三十分も先ですが、此処に居てもショウガナイし、ボチボチ手続きしに往きましょか。とは云え時間までは暇やから、文庫本でも持って往こかいな。
車まで戻って、ズタ袋から石原慎太郎の「法華経を生きる」を持ち出して。
法華経にナンの意味もありません。半年前に買おて、数ページだけ読みまして、ズタ袋に入れたまま毎日亀岡と嵯峨の往復してるだけですから荷物になってショウガナイ。
この機会にチとでも眼を通しとこかい。
(02/02/14)


275.驚愕の瞬間(4) 余談

犬君の命を奪いたくないために、タイヤのベアリング部が損傷する程に思い切ったハンドル操作をしたことになりますが、そお云えば、体が宙に浮いた感覚もあったなあ。
体が浮いたのは、速度が出たままの状態で、ハンドルに負けぬよお、全身全霊、渾身のチカラでもって、右に左に急角度に切ったためで、運転席に座ったままの小手先操作なら、オソラクは犬君昇天か、命は助かっても片端であると推測する。
さて、犬君は無事でしたが、この一件で思い起こすことがある。その一つが亀岡縦貫道に出現した犬君ですが、も一つあるのです。
三十代の頃ですが、東京方面に出張のため、京都駅のプラット・ホームで乗車予定の新幹線を待ってた時やがな。場所は先頭車両で、ナンのための出張であったのか。子細は忘れてしもたけど、クレーム処理に決まってる。
プラット・ホームの我が位置から大凡百メートル先が中央部辺りになりますが、其処に如何にも会社員風の黒っぽいコートを羽織った中年男性が居てまして。服装の記憶からは今時分の寒い時期と云うことで、東海道新幹線なら出張族ばかりのため、それだけなら珍しくもありませんが、気に掛かってました。
ナニが気に掛かるかと云えば、早朝にも関わらず、遠目で分かる程に酔っぱろおてるのです。足取り怪しく、前後左右にフラフラと。新幹線の中央部ならグリーン車ですから、駅員さんが待機してまして、ナニやら話かけたりしてるのです。
駅員さんも大変です。適当に相づち打って。かと思えば、遅れじと早足の乗客に声掛けて無視されたり。
間もなく、ナン番線、に、ドコ、発、ドコ、往き、こだま、ナン、号車、が、到着、致します。
女性の声でのアナウンス。如何にも録音をつなぎ合わせたとぎれとぎれの合成音が聞こえてますが、私は其れに乗るのではナイ。も一つアトの乗車予定。
新幹線も見えたけど、私に無関係のため、その中年男性を見るとはナク、見てました。
朝の早くから御機嫌さんなことで、お気楽なことと思てたのですが、怪しい足取りのまま、駅に差し掛かった新幹線を覗き込んだり、線路側に接近したり、後退したり。
そして、マタ、接近しては覗き込む。新幹線はドンドン接近して、男性も線路の手前で停止したのです。
其れでも線路側に接近し過ぎですから、危ない人やなあと思てたのです。その周辺には新幹線を待つ人はありませんでしたが、駅員さんは待機してますし、駅員さんも酔っぱらいを注目してましたで。
オソラク、私の心配も駅員さんの心配も同じで、そのまま線路に落ちるなよなあ。もお、眼の前やから、救いヨオがナイぞ。其れなら駅員さんがナンとかしてやれ。
間近に駅員さんも居てますし、話もしてるのですから、酔いの加減も知ってるハズやろ。
イヨイヨ、新幹線の先頭車両が中央付近に着てるのに、中年男性、後に下がる気配ナシ。小さな子に注意も出来ませんでと思てたら、その男性、下がるどころか、新幹線を再び覗き込んだなあ。
イヤ、ハッキリ云うて、立ってる位置が悪いし、避けるにも、もお遅いワイ。先頭車両にゴツンと顔を当てよった。
京都駅で乗客を昇降させるため、アト百メートルで停止とは云え、新幹線は仮にも金属製である。其れをマトモに顔に喰ろてしもて、フラフラと、足取り怪しく、よろめいて。
此のよろめきは、お酒のセイではありません。マサシク、カウンター・パンチを喰ろての意識朦朧のフラフラやで。
見るも素早く駅員さんが、その男性を何処かに連れてった。治療でもするためと思いますが、タブンなら頬骨にはヒビが入ってます。
ヒビが入る程度で収まると思たのは、新幹線の先頭車両は金属であっても流線型や。箱形車両なら、顔は割れるか潰れてます。
そして、女性の声でアナウンス。
間もなく、ナン番線、に、新大阪、発、東京、往き、ひかり、ナン、号車、が、到着、致します。
私が乗る新幹線が到着した時、あの中年男性が顔に包帯ぐるぐる巻きで、駅員さんに連れられて現れた。
そして、同じ新幹線のグリーン車に乗ったのですが、今だに思うのは、どの程度の負傷をしたかです。
そやけど、負傷そのものは私の知ったことではナイわい。朝っぱらから、其処まで酔うのが悪いのや。
(02/01/24)


274.驚愕の瞬間(3)

ある日、ある時、ある場所にて、ある瞬間、兎に角、驚愕した。
ある日とは、昨年暮れのことで、今年もアト幾日かと、そんな日で、イマまでに、此れ程の危機に遭遇したことはナイ。
此の表現はチと大袈裟でして、危機に遭遇も、犬君には悪いけど、私が慌て、取り乱し、不可解なる車の操縦をセヌ限り、我が身に被害の及ぶことはナク、犬君と車の喧嘩なら所詮は犬君に勝利の眼はありませんから、最大の危機は犬君だけ。
私が犬君を認知してからの一秒の半分の更に半分。計測してないから分かりませんが、実感としては眼を瞬きする程ではナイにしろ、其れに限りなく近い瞬時です。その瞬時に沢山のことが脳裏を過ぎり、遙かに長い時間に思われました。
或いは、ナンにも考えてナイのか、此処の辺りが分かりませんが、情景としては、犬君が疾走する姿を見つけ、見えた頃には車に隠れる寸前で、その情景はもとより、軽トラックのご夫婦の叫ぶ声も聞こえたし、すり抜けた瞬間のそのご夫婦の表情までも鮮やかに記憶してるのです。口をポカンと開けてましたから、余程旨いこと往ったのやろ。出来ることなら、その情景を子細に聞いてみたいけど、何処の何方かも知りませんし、いち早く、サッサと掻き消えてしもたがな。
ご夫婦の表情だけではナイのです。冗談めかしく解説したけれど、対向車線を走る車の存在も認識してますし、対岸には人影の残像までを記憶してるワイ。
其れだけではナイぞ。コンと音が聞こえるまでには、時折見る犬猫君のペシャンコになった姿までが頭を過ぎってるのです。
イヤ、或いはと思うのです。こんな時には、一連の動作と情景把握が同時進行で、意識の世界ではナンにも考えてナイのが正解やろか。
発見と同時に最悪の場面を回避するためにはドオするかと持てるあらゆる資料を整理して、未知の係数を掛け合わせて計算したと云うよりは、無我夢中、無意識に持てる情報、不足情報の収集を超高速回転で取得処理させ、瞬時にハンドル操作させたのかなあ。
結果、ハンドル操作の度合いは斯くあるべしと、周辺の車の位置関係、我が愛車の速度、犬君の猪突猛進、周囲の状況我れ関せずと、走る勢いから自動的に割り出したと推測する。
勿論、犬君の強運もありますが、アトから、検証してみても、胴体真っ二つの位置に達してたハズ。
此処で急ブレーキを掛けよおものならもっと最悪。間違いナク、犬君は生存してないし、我が後続車は車間距離充分とは云え、私に激突してますで。
何故ならば、例によって例の如く、後続車を運転の化粧ベタベタの姉ちゃんなんか、天井向いて携帯電話片手ですがな。ゲラゲラと大口広げての談笑やし、犬君の出現なんか認識してないぞ。
下手に前方の状況に気付いたならば、間違いナク、急ブレーキのため、そのマタ、後続車に激突されてるワイ。
そんなこと、ドオでも佳い。私は無傷で、犬君生存としましが、無傷は外傷のことで、手首が痛くなってたで。其れ程にハンドルを異常なまでに操作したと云うことや。
そして、コンとぶつかった音がしてますから、犬君が無傷であろおハズはナイのですが、元気に走り去ってますから、軽ければ打撲傷で、もしかしたら、何処かを内出血してるやろ。
此れだけではナイ。我が愛車のハンドルが可笑しくなってたで。
路面のガタにハンドルが取られる気配がした。気配ですから、気のセイかと思てたのですが、家の者が乗っても可笑しいなあと云う。
車屋さんに診て戴けば、損傷してたがな。タイヤ固定部のベアリングにガタが来てたのです。
どんな時にソオなるかと云えば、溝にでもはまり、タイヤが固定された状態で、無理矢理、ハンドル操作した場合ですて。云うてオクが、溝にはまったことはナイわい。但し、この車でのことです。
其処でハタと思い当たったのが、この一件や。されど、犬君にぶつかられた程度で、タイヤのベアリングが壊れることはナイ。
ハッキリ云えば、目前の不幸を回避するためのハンドル操作がチカラ一杯、目一杯、異常過ぎたためやろなあ。
咄嗟のことですから、間髪入れず、犬君の頬を狙い打ち。パシッと払い退けるがの如き気持ちで操作した。タイミングもドンピシャで、犬君卒倒することもナシ。
さて、此の修繕が一日掛かりで代金、三万五千円也や。加えて、修繕中にABSセンサーを壊しやがって、此方の責任ですから、技術代金は要りませんですが、何卒、部品代だけは負担してクレと頼まれ、センサー取り付けが三十分で、都合の費用、五万ン百円也やで。
つまりは、圧倒的勝利のハズの十年来の愛車までが負傷。治療代金で私の腹痛深刻で、手首も痛かったワイ。
何処の犬君か知らんけど、打撲傷くらい我慢セヨ。出来ることなら、アルバイトでもして、我が愛車の治療代の一部にでもと差し出し、人助けセヨ。
分かったなら、キャンと云わず、ワンとでも返事してクレ。
(02/01/23)


273.驚愕の瞬間(2)

ある日、ある時、ある場所にて、ある瞬間、兎に角、驚愕した。
軽トラックにお乗りのお二人様がご夫婦であると判別出来る程に接近してるのです。
そして、国道九号線のその場所は、片道一車線。右折予定の対向車はセンター・ラインを約半分はみ出してますから、我が選択の余地など知れてます。
犬君にオイオイ此処は車道で、信号は赤なんやと教えるにも間に合わんし、理解も出来ませんわ。
真っ直ぐ走るな、停まってクレ。此方に気付いて方向転換セヨ。さもなくば、あの世に往くぞと警告叱咤罵声も今更、間に合うハズがナイ。
さて、何年前であったのか。亀岡縦貫道が出来て間もなくの頃でした。家族全員で、例の如く、お墓参りの帰りで、場所はシカと覚えてる。丁度、亀岡インターの出口の辺り。
我が車は真っ直ぐ大井インターに走行してまして、其処に突然、犬君が現れた。此処は制限速度、八十キロですが、正直云うて、其れ以上で走ってますし、ビックリ仰天、ブレーキを掛けて、進路も変更。その程度の余裕は有りました。
前後、横にも車は無かったし、対向車線を気にすることもない。速度は出てても、犬君を前方五十数メートルで認知してましたから、避けることも出来ました。相手様もこっちに気づきやがって、ワンワンと威喝しやがった。威喝は結構やけど、こんな場所に出没してくれるな。馬鹿たれめが。
危ないのは幾度か遭遇してますが、この時が一番危なかったなあ。
それでも、認識出来ぬ昆虫、蛾等々は別にして、犬、猫、その他諸々、蛇、蛙、イタチ。狐に狸に牛と馬。ついでに、鈴木宗男氏の北海道には往ったことが無いので、熊をも含めてイマだかつて轢いたことも車を潰されたこともナシ。
其れよりナニより、要らぬ殺生するのもイヤですし、出来ることなら避けたいワイ。
国道九号線のその交差点で犬君を轢き殺すことにでもなれば、毎日のよおに通過してる場所でもあります故、通る度にイヤな記憶が蘇ることになる。
其れは別としても、不幸を避けるための努力はしてやって、アトは犬君の運に任せるより策はなし。
最早、この時点に於いて、私に出来ることと云えば、衝撃を僅かでも緩和してやるだけ。
犬君の頭か胴体が車に差し掛かってしまえば万事休す。車のバンパーに直撃されても、無事に済むハズがナイ。其処をナンとか、鼻先程度に止めることが出来ればですが、泡良くばですが、命だけでも助かる可能性が残る。
其処で、私がやったことは、急ハンドルを右に切り、マタ元に戻すこと。此れを瞬時にヤルことで、軽トラックとの接触も避けられ、犬君にモロにぶつかるのも避けられる。
とりあえず、頭に直角のパンチでは、可哀想な結果になるけれど、角度を緩めてやれば、衝撃も和らぐやろ。
とまあ、実はその瞬間、其処までのことを考える余裕も無かったのですが、この鈍臭い私にして反射神経宜しく、咄嗟の行動したのです。
色々解説してますが、我が視界に犬君が入り、ワアッと叫び、急ハンドルまでの一連の動作は一秒もナイのやで。その半分の更に半分以下なんや。
その一秒の半分の更に半分経過と同時に、右前方からコンと鈍い音がして、当たってしもた感触はしたのですが、音は左程強烈でもナク、タイヤが乗り上げたりもしてなんだから、最悪の事態は避けられたとの判断は出来ました。其れよりも、キャンと泣く声が聞こえたで。
ではありますが、音がしてるから、ぶつかったのは事実。犬君はカウンター・パンチを喰らい、卒倒してるかと、片脇に車を停めて、現場の様子を伺えば、ぶつかったハズの場所には居てないのやで。
何処に往ったのか。マサカ、車に巻き込んだかと、此れも一瞬脳裏をかすめたのですが、ナンのことはナイ。国道九号線の信号はマダ替わってナイのに、只、ヒタスラ、信号無視して、車道を走ってやがるではナイですか。
と云うことは、卒倒もしてナイのですが、ぶつかった音は聞こえましたから、鼻先頬くらいにはぶつかって、アトは私の急ハンドルが効を奏したのと、犬君の強運が相まって、致命傷にはならなんだと云うことや。結果、私も殺生セズに助かったのですが、チョッと待ってクレ。
犬君、左右確認することもなく猪突猛進。場所たるや仮にも国道で、しかも、森林広野、田園風景広がる何処其処ではナイぞ。対向車線を突っ走る車も沢山有りまして、危のおて見てられんがな。
其処を犬君すり抜け、無事対岸に渡ってしもて、尚かつ、ヒタスラに、走りに走り、私の心配も余所に視界から消えてしもたなあ。
其れくらいの元気なら大丈夫ですが、飼い主はチャンと管理してオケよなあ。同じ状況で、私よりも鈍臭いのと遭遇したら、犬君の命はナイぞ。
此れで話が終わると思たら大間違いや。
(02/01/22)


272.驚愕の瞬間(1)

ある日、ある時、ある場所にて、ある瞬間、兎に角、驚愕した。
ある日とは、昨日、今日のことではナク、ある時とは早朝のこと。
ある場所は我が家の周辺を知ってればですが、此の話をジックリ読めば分かることで、ある瞬間とは此れからする話の主題です。
その当日、雲は多少有りましたが、お天気良好、視界佳し。気分は普通で、いつものよおに、家を出て、車で国道九号線を京都に向かい走ってました。
我が家からは三つ目の信号は青でして、マエもウシロも車間距離充分。対向車線からは一台の軽トラックが右折したがってるのが居てましたから、どおするのかと。
私が通過するのを待つ気配も有ったし、折り合いを見計らい、飛び出す体制でも有ったから、軽トラックに集中してたんやなあ。ナンでも佳いから、往きたければ、早く往け。往かんなら、動かずに、そのまま、ジッとしてオレ。
其れ以外の状況なら、信号無視で渡る人影はナシ。そもそも、我が五感装置の情報からは、注目するべき人影等認知セズ。
よって、益々、軽トラックに集中してたら、突如、前方左側からナニやら視界に入るモノを感知した。感知したのはモノではナイぞ。明らかに犬君の姿をして、静止セズ、歩いておらず、走ってます。
其奴が横断歩道ではナク、車道を走ってますから、明らかなる信号無視で、国道九号線を横断途上。あまつさえ、我が車を完全無視しやがって、只、ヒタスラに前進あるのみ。
首には、犬輪も紐も着いてますから飼い犬ですが、ご主人様は何処に居るのか、其処等に見当たらず。其処等云うても、そんな広い範囲を見渡す余裕なし。そもそも、我が視界に要注意の自転車、バイク、その他諸々ナシ。有るのは軽トラック一台と、たったイマ、眼に飛び込んだ犬君以外にナニもナシ。
イヤ、そんな悠長な話ではナイのです。犬君が視界に入った時には、如何なる時間的余裕もなし。ナンせ、前方一メートル未満、横、その半分以内。此れでは実感沸かんやろ。簡単には、運転手席の我が視野からなら、ボンネットの斜め下に隠れるその間際です。
しかも、走ってやがるのです。中型犬とは云え、四つ足、低姿勢。脇目も振らずに、走って来るから、我が視界に入るのが遅かった。マサシク、飛び込み自殺的所業。そんな状況故、頭のナカでどおするかなどと、考えてる時間はナイのです。
ナイとは云え、さて其処で考えても見よ。右手に逃れるにも右手前方には中途半端な軽トラックが居てまして、其方に避けること出来ず。車間距離が有るとは云え、ウシロにも後続車は居てまして、犬君だけは我れ一切感知せずで、赤信号無視で横断まっしぐら。
私が気付ず、そのまま進行したなら、間違いナク、我が車が引き裂き、踏み潰してから、一体ナニ事があったのか。石ころ、落下物は無かったハズやのにとなってます。
一方、軽トラックの運転手なら、そっちに往くつもり故、視界良好、もっと見易すかったハズやのに、其れでも、私よりも遅れ気味で気がついてるのです。
其れ程に犬君突然の出現のため、ワアッと、私が叫び、軽トラックからも、僅かなる時間差ではありますが、ワアッと大きな叫び声が聞こえたぞ。
私の速度は早くも無かったけど、徐行もしてナイぞ。徐行する周囲の状況でもナイわいな。
そのまま、真っ直ぐなら、間違いナク、犬君真っ二つ。真っ直ぐでナクとも真っ二つ。
急ブレーキでも掛けたら、我が車が後続車にぶつけられるし、急ブレーキなど掛ける時間もナイし、掛けても間に合うこともナイ。掛けねば、左前輪タイヤで轢くか、掛けた処で、四つん這いとは云え伏せの姿勢ではナク、中型犬が走ってるのですから、車に巻き込まれ、無茶苦茶にされるかや。
さりとて、我が車を右に舵取りすれば、軽トラックに正面衝突で、其れを避けるため、もっと大きく舵取りすれば、横転するか、軽トラックに接触のウエ、下手すれば、対向車線の車にぶつかり、十年来、お付き合いしてくれた、愛車諸共あの世往きか旨く往っても、骨折重傷、救急車で病院往きやワイ。
其処を運良く、すり抜けられたとしても、国道九号線を横断してしもて、歩道に乗り上げ、其処に万が一にも、人影有れば、ひき殺すことになる。居てなければ、パチンコ屋駐車場のフェンスに激突してるやろ。
いずれにセヨ、幸運に幸運を幾重に重ねても、我が愛車も我が身も無傷では済まされず。
其れ程に軽トラックとの余裕も無かったのです。ナンせ、センター・ラインを半分以上はみ出してやがってからに、出過ぎやぞ。
其処で、犬君を発見したその瞬間、ワアッと叫ぶと共にどんなことが脳裏をかすめたかと云えば、時折見掛ける引き裂かれ、潰された犬君、猫君のご遺体の姿です。
そして、オーナー・ドライバー歴、三十ン年にして初の万事休す。斯くなる、悲惨な体験をさせられることになるとは、ナンとしても遺憾、如何、イカン、残念無念。
出来ることなら避けたいし、もし万が一、此れが犬君でナク、人間様ならドオするのか。人間様なら赤信号で車道を渡ることも、車目がけて走って来ることはナイとは云え、世の中、ナニが有るかも分からんぞ。ヤッパリ、軽トラック目がけて、突っ込むことになるのか。
其れでも、お互い様に無傷ではすまんし、車大破で、骨折かいな。下手すれば、軽トラックと共にあの世往き。其れで、猪突猛進まっしぐらの犬君が、無事の保証ナシ。
ナラバ、悪いけど、犬君犠牲になってクレ。
そんなこと、一々、欠点長所を取り上げ、検討に検討を重ね、会議して、出席者全員の押印して、どの方向にどの程度、舵取りすれば一番佳いかと、考える余裕もなかったで。
なあ、軽トラックのツル禿げ小父さん、小母さんのご夫婦さんよ。
そして、忘れる処でした。話はまだ続きますが、私は無傷。
犬君も生存してますので、ご心配無用。
(02/01/21)


271.コーヒー一杯の迷走

この処、睡眠時間が短くなってます。
最大の原因は夜更かしですから勝手やなあ。其れ以外では夜中に眼が醒めるのです。
ナンで眼が醒めるかと云えば、尿意を催してです。暫く我慢して、幾ら我慢しても尿意は解消されませんが、往くのが邪魔くさいし、さりとて、気になって気になって、寝付けませんし。
寝床のママで、さあ、ドオシヨカと悩んだ挙げ句、あっさり、トイレに往って、スッキリしたホウが佳いゾと意を決し、寝ぼけ眼で起きまして、トイレに往くのですが、此れが日課ともなりますと、頭も足取り、フラフラ。
ご心配無用。中風でも、ぼけたのでもありません。寝不足のためでして、よおやくトイレに辿り着き、用を足しますが、ホンのチョとしか出ませんので馬鹿みたいやし、此の程度で尿意を催すのは、我が神経系統が過敏になったかと疑おたり。
ではありますが、出したいモノを出してしまえばスッキリしまして、イマ、何時かと気に掛かり、時計を見れば、ン時やし、マダ、寝てられるぞと布団に潜り込みますが、中途半端な時間のため、此処からは寝付かれませんのです。
原因はナニかいなと、最近になってからですので、暖冬とは云え、寒くなったからか。ハタマタ、誕生日で一歳、歳喰ったため、その時点よりお歳を召しましたかな。其れならお歳には逆らえませんが、そのマエから夜のトイレが習慣になってます。
夜にトイレなら、頻尿かいな。その基準は、一日七、八回で、夜間はあっても一回程度。この回数が増加して、夜に三回以上ともなれば頻尿で、日に二回で少ないのを稀尿と云う。
一日に何回通てるかは数えてませんが、日に寄ってチガウしなあ。寒い日には、駆け込む頻度も高いけど、其れでも、夜は一回だけですから、頻尿には当たりません。
ナニが原因かとツラツラ考えてみれば、思い当たることが有る。
夜にコーヒーを飲むのが楽しみの一つになってるのです。普段なら其処等のインスタント・コーヒーで、其れも自分がヤルのは邪魔くさいので、ダレかにしてもらうのですが、或るお人から身分不相応な上等のコーヒーを戴きまして、しかも、お二人からです。
飾ってオクのも勿体ないし、折角ですから、家の者にも造ってやったり、タマにお客様が来られたら、佳いコーヒーがあるから、是非共、味と香りを味わってみてクレ。
私は味も香りも判別出来る程にツウではありませんが、出したりしてる間には、戴いた上等のコーヒーも底をつきましたが、造ることだけは習慣になりまして、勿論、其処等のインスタント・コーヒーになってます。
私は不精者のウエ、自分で造るのもタマですから、砂糖とミルクが何処に置いてあるのか。コーヒー・カップさえどれを使て佳いのか知りませんでしたので、その度に聞いては叱られてましたが、場所さえ分かれば此方のもんや。欲しいトキに自分で造るワイ。
そのコーヒーには利尿作用が有るのです。アルコールもお茶にも有ります。
ソラ、水気を体内に入れればイツかは出さねばならぬため、単純なる生理現象とも云えますが、コーヒーは飲みたいし、夜のトイレは困るしなあ。
さて、喉が乾いたなあと思いましても、アルコールは進んで飲むホウではありませんし、止せば佳いのに、お茶よりコーヒーがとなりまして。
そのコーヒーを飲みたくなる時間が遅いのです。夜の零時となりましても、自分で造るなら文句を云われる筋合いもナシ。ゴソゴソと、台所で調合しまして、憩いのコーヒー一杯を味わいまして。
其れが原因に違いナイ。コーヒーは飲みたいし、夜のトイレは困りますし、少しづつ、時間帯を変更です。マズは十一時に、そして、十時に。
十時なら、ナンともありませんでしたから、十時半にして。十時半もナンともナイから、十一時にしたら、ヤッパリ、トイレに起きました。
此の当たりが境界線と見受けられるため、十時から十時半が適切であると決定です。
理屈はそのとおりですが、そんなに旨いこと往くハズがナイ。ハタと気が付けば、夜零時。悩みに悩み、トイレ覚悟で、チと一杯。
そして、夜眼が醒めて、あのコーヒー一杯がシモタかなあ。
(02/01/20)


270.本日曇天視界思考朦朧也

写真の顔の皺は伸ばせませんし、白髪が目立つのも諦めて。
亀岡警察署に往きました。此処には免許更新以外に来たことがナイ。悪いことも佳いこともしてませんし、事件に巻き込まれたこともナシ。
引っ越した頃、オナジ団地には警察官が多いから、ダレか居てるかなあと署内の様子を伺えば、お一人様見つけましたら、
「コンニチハ。ナニかご用ですか。」と尋ねられ、
「イヤイヤ、免許の更新です。」
「其れなら其方です。」
ワザワザ、受付まで案内して戴きました。受付は入り口の真ん前ですから、スグ見つけてましたです。其処さえ分からず、迷子にでもなったと思われたのか。ハタマタ、純然たるご厚意か。二十年マエのことを今更確認も出来ませんが、以来、署内の様子も伺ってません。
さて、年末年始、特に年始は十日までは混みます故、せいぜい公共交通機関等でおこし願いますと注意書きしてありましたが、無視して車で往ったのですが、混んでなかったゾ。警察署内の駐車場はガラ空きで、充分置けました。
遠回りセズ、寄り道セズ、真っ直ぐツカツカと免許更新受付に向かえば、窓口が三カ所ありまして、左の受付小母さんが、小母さん云うても私と似た歳格好ですが、ニコリとされた故、其方かいなと此方もニコリと応じ、お辞儀したら彼方です。チガウのかいなと指差されたホウに。
そやけど、示された左の窓口を覗いてもダレも居てませんので、真ん中かなあ。其方に向かえば、イヤ左です。ダレも居てないのにドオせえ云うのや。
其処の一番窓口でチと待っててくださいねと先程のニコリ小母さんが教えてくれました。ヨク見れば其処は三番になってます。
事程左様に混みますと記載されてたワリにはガラガラで、手続きしてるのも私だけ。イマまでは年末に来てたのかなあ。
暫し、待つこともナク、一番窓口の小母さんが現れまして、
「写真と免許証をお願いします。
更新手続き料が幾らで、ナニがナンボで交通安全協会に入会されるならその会費と併せて、都合四千九百五十円也。」
警察官の天下り先ではありますが、ご近所さんの手前、入会を拒否するのもナンですし、素直に支払えば、領収書をお渡ししますから、お先に二番でお願いします。
其れで二番窓口に立てば、此れと此れに必要事項を書いてくださいねと、二枚の用紙を手渡され、内容確認セズ、全面信頼。本籍、住所、氏名、生年月日を書きました。書いてる間に、
「講習会と免許の交付は十三日です。」
そんなに早く出来るのですか。そやけど、チョッと待ってくれ。十三日とはこの日曜日やで。やったはるのですか。
イヤ、来月のですよ。そやろなあ。
「そのマエの六日でも免許証は出来上がってますので、其れでも結構です。」
どお云うことかいな。六日にして欲しければ連絡でもするのですか。或いは、イマ此処で意志表示するのですか。
「イイエ、ナニも必要ありませんです。六日か十三日、どちらでも都合のヨイ日で結構です。」
ヤヤコシイこと云うなよなあ。其れなら最初にソオ云うてくれ。と、そんなイランことまで云うてませんが、当日持参すべきは旧の免許証、印鑑、この案内書ですと云い乍ら、交通安全協会の領収金額千円也を渡されました。
イマのことは此の領収書に全部書いてありますので、シッカリお眼を通しておいてくださいね。講習会は十時から約二時間です。宜しいですね。其れでは彼方です。
ヨオ云うわ。領収書には十三日としか書いてナイぞ。そんなエラソオな物言いしてませんが、ならばと赤のボール・ペンで六日を追記してくれました。
さて、彼方とは三番窓口ですが、ニコリ小母さんが更に左のホウを指差しますので、其方に往けば視力検査です。
「其処にお座りくださいね。ハイ、宜しいですか。
両目を開いたままで結構です。此方で操作しますから。
ハイ、どおですか。円の何処が欠けてますか。その場所を答えてください。」
本日、眼の調子が悪くてなあ。眼が霞んでまして、ヨク見えませんのです。こんなことも、時々有りますが、本日曇天也。眼だけでナク、頭も曇天。視界思考朦朧。自信ナキがまま適当にウエですと答えたら、ウエですか。
そしたら、チガウのかなあ。左のよおにも思えるし、左です。
左ですか。そしたら、此れはどおですか。
どっちも間違いかなあ。此れは、多分ですが下のよおに思うなあ。
それでは、此れはどおですか。
右ですと自信を持って即答出来たのは下段の小さな円でした。
もお一つやっときましょか。此れはどおですか。幾らナンでも分かるワイ。上段の大きな円やがな。馬鹿にスナ。
ハイ、結構です。ウエとシタが分かって、真ん中がチと佳い加減でしたねえ。ナニ抜かす。私は元々佳い加減やワイ。
「其れでは、結構ですよ。此れで、オシマイです。」
「アア、ソオですか。帰っても佳いのですか。スミマセンでした。」
促されて椅子から立ち上がりましたです。
本日曇天視界思考朦朧也。ボケッとしてる間に手続き完了してしもた。
以上、更新手続き只一人。所要時間五分。
(02/01/08)


269.交通安全無事故無違反

マタ一つ、歳を取ると掲載して、エライことを思い出したぞ。
そお云えば、自動車の免許更新が迫ってますと、公安委員会から葉書が届いてたなあ。
届いたからには、スグにも手続きをスルつもりが、写真が要るし、イツもの癖で、ついついと、伸び伸びになりまして、年を越してしもて。
写真を撮るのがキライではないのですが、まずは、邪魔くさい。デジカメの佳いのがあれば、イツでも出来ますが、そんな高価高尚なる趣味もありませんので、撮りに往かねばならぬワイ。
有った処で、ドオなんやろ。通用するのかなあ。ヨイともアカンともしてませんが、どっちにしても、撮りに往ったホウが無難やワイ。
当家より、約五キロ、車で十分の処に西友亀岡店が有りまして、其処に無人自動写真撮影機がありますから、其れでやろかいな。
そやけど、徒歩五分、車で一分の処にスーパー・マツモト大井店がありまして、そのソバにも写真屋が有ったなあ。
されど、所謂、お見合い写真、七五三等々の記念写真を撮ってくれる専門的写真館ではありません。其処等のありふれた写真屋さんで、イチオウ、証明写真程度ならやってくれますから、其処にしよかいなあ。
免許の更新も、以前なら、写真を持参セヨとなってましても、どっちみち、彼方様で撮り治されて、料金も取られて、二重手間でしたが、イツの頃からか、持参した写真をそのまま免許証に貼り付けることになりました。
そんなことはどおでもよい。其れよりも、服はナニが佳い。タマには背広でネクタイでもして。
ソヤけど、履歴書やあるまいし。そして、此の七年、ネクタイしたのは、冠婚葬祭だけやんか。
そんなことはどおでもよいのです。何故か私は写真となると、構えてしまいます。そしたら、ヤッパリ、苦手か、チとでも実物より、旨く写って欲しいと、過大なる要望をしてしまうのか。
其れにしても、彼処の写真屋は、どおなんか。アンマリ、ヨイことないのとチガウやろか。そしたら、ホカに何処に有るかですが、ナイのやなあ。イヤ、有っても知らんし、彼処しか、ショウガナイやんかと、そんな話をしてもショウガナイやんか。
斯程に写真のトキは考えてしまう癖が有る。免許の写真となれば、三年間のおつきあいせねばなりません。
悔しいことですが、イマはゴールド免許なれど、二年前、速度違反をやってしまいまして、免停を喰らいました故、次回は三年で更新となりますが、四年間、おつきあいした、その写真が気に要らんのや。
髪の毛、ボサボサで、元々、ボサボサではありますが。目は眠てるみたいで、元々、開いてませんが。兎に角、全体的にまとまりがナイのも、写真ですから、実物そのままであると云われれば、それまでやけど。
そんな次第で、嫁はんが出してくれた服を着込みまして。着込めばすっかりその気になって、鏡も見ずに、我乍ら、若々しく、オトコマエで、ヨク似合うと。
トリアエズ、チと余所往きの格好しまして、スーパー・マツモト横の写真屋へ馳せ参じ、扉を開ければ、茶髪の姉ちゃんが居てました。
「ご免下さい。免許証用の写真が欲しいのですが。宜しいですか。」
「白黒とカラーが有りますが、どちらにしますか。」
どちらでも佳いけれど、三年間のおつきあいですから、カラーにしてください。
「では、其処の椅子に座ってくださいね。二度映します。
ハイ、オシマイです。五分程、お待ちくださいね。料金は、八百四十円です。」
アッと云う間もナク、オシマイですが、佳いのかなあ。
もっと、顔を上げてとか、目線がナンとかとか、一張羅のシャツの皺を伸ばせとか。云うても、伸ばさねばならぬシャツでもナイけれど、櫛で髪の毛を整えるとか、ナンにもナシやんか。
で、手渡された写真を見つめれば、まあ、ナンと。
髪の毛、ボサボサで、しもたなあ。せめて、ムースでもしとけばよかったぞ。加えて、目は寝てしもて、怖い顔して、兎に角、全体的にもまとまりのない顔で。
マエのとチガウのは、服の皺はどおでもヨイけれど、顔の皺と、白髪が目立ち、我乍ら歳やなあと、思い知られただけやけど、仕方がナイわい。撮り直すのも勿体ないワイ。
其れよりも、交通安全、無事故無違反やワイ。コンチクショウめ。
(02/01/07)


268.家内安全不老長寿無病息災

今年は佳いことが、アルのかなあ。有って欲しいなあ。
大本教の福引きで、当たりの嵯峨面を押し頂きまして、大切に、大切に、そのまま寄り道もセズに帰宅です。しかるに、車の運転してるのに、顔がポカポカ、火照って来まして。
心当たりは充分にアル。お雑煮でのお屠蘇一杯は抜けてますが、大本教での御神酒の一杯がキツかったかな。
正月早々、飲酒運転では、余所様の迷惑駐車をトヤカク云うてられませんが、火照りに気づいたときには、家もスグ其処で、無事に戻ることが出来ました。
早速、嵯峨面はお飾り物に加えられたのですが、当たった最高が六等の嵯峨面故、もっとウエは幾らでも有る。
福引き所には、姫ダルマにしても特大のが置いてますし、ホカにも豪華景品らしきものが沢山飾ってますが、ナニが特等で、一等かも知りませんし、ジックリ、見たこともナイ。よって、豪華賞品としただけで、ナニかも知りませんのです。
その前提には、確率が低いから、当たるハズがナイと思てるのと、アト、二十年、死ぬまでに一度は当ててやりたいとも思てない。其れよりも、三回目が当たってしもたから、此れから先の十年、経験則では、当たる確率期待薄と成ったけど、其処は確率の妙味。毎回、確率十分の一である。
商店街の福引きなら、商品を買おた金額に応じ、福引きの権利を得るのですから、ナンとか、上等を当ててやりたいと欲望の塊みたいになりますが、大本教のは、ダレでも参加出来ますし、まあ云うたら、今年一年を占う、運試し、吉凶占いみたいなもんです。
ハズレのおミカン以外、姫ダルマが当たれば大吉と見成して大満足。ましてや、嵯峨面なら、超大吉ですから、きっと、我が家に大きな悦び事があるのかなあ。有って欲しいなあと、期待し、飾ってます。
そんな意味からなら、確率十分の一で、家族五人ですから、二年に一度、当たってます。
ではありますが、狭い我が家では、小さな姫ダルマも数が多くなれば、置く場所にも苦労するワイ。さりとて、其処等にポイと捨てるワケにも往きませんので、しかるべき神社にお納めしまして、イマでは、姫ダルマ二個と嵯峨面が残ってます。
そして、昨年は、スカのおミカンだけでしたが、何事も無かったのですから、凶でもナシ。家内安全が叶えられ、悦ばしいことでありまする。と、云うても、大本教には、年初だけ、一時だけの似非信者です。
さて、昔なら、お正月に家でジッとしてるのは面白くない。隣近所の家に上がり込み、カルタにトランプに、双六に。或いは、お外で、メンコに羽子板、凧揚げ、ベーゴマしてましたが、そんな風景も掻き消えた。落ち着いて、羽子板遣りたくとも、車と喧嘩せねばなりません。
或る意味、娯楽も多様化され、個人でも充分に楽しめるのですが、人間関係は希薄やなあ。
此れ又、私もエラソオには云えません。ソトに出るのも、年々、邪魔臭いのがサキに立ち、さりとて、テレビを見てても、何処も彼処も、ナンとかの特番、対談、隠し芸ばっかり。
野球に相撲界の面々が駆り出され、忘れてた芸能人までがお顔を出して、仲間ウチで騒いでるだけやんか。或いは、年末にやってたはずの番組の蒸し返しとか。
そんなことで、例年なら、年に一度の映画鑑賞として、お正月映画を見に往ってましたが、今年は長男がアルバイトで居てませんし、二男は週明けには卒業試験を控えてますから、映画も念頭にナシ。
其処で三日の日はお墓参りでもとなりました。イヤ、お墓参りは毎月往ってますので、特に意味は無いのです。此れも例年なら、正月なら十日ゑびっさんの頃、お墓参りも兼ねてお参りしてたのですが、チと時間があるから、早めにしたら埒があく。至って、単純なる思いつきですが、ならば、二男も往くと云い、母は寒いしなあと辞退して。三人でお出かけと相成りました。
お墓は祇園さんの近くの、東大谷さん。折角なら、八坂神社にもお参りしてと思たのですが、凄い人、凄い人。祇園さんの石段が人で人で一杯で、コラ、アカンで。こんな人集りを見たのも久しぶり。
さて、イツものとおり、東大谷さんの駐車場に車を停めて、お墓に向こて歩いてたら、嫁はん曰く、
「白髪が増えたなあ。目立つなあ。」
二男も、同じく、増えたなあ。目立つなあと抜かしやがって。
ソラ、その歳ですから、白髪一本、ナイとは申しませんが、まともに云われたら、気になるやんか。
当日、至って快晴故、太陽光線眩しく、白日の下、我が髪の毛晒され、年寄り気分に相成ったぞ。
躾された小猫と、黄金色の糞の夢、大本教の嵯峨面をもってしても、秦の始皇帝が除服に探せと命じた不老長寿など、私になんか、叶えられるワケがナイわいな。
正月早々ナンですが、此れも元日には思てます。又、一つ、歳喰うのやなあ。イヤ、満でのことでナク、私は一月産まれ也。
其れどころか、墓前で思うことの一つには、日々確実に、其方に接近してること。
されど、生きてる間は無病息災で居てたいなあ。
(02/01/06)


267.大本教での福引き大当たり

ウマ年の馬を、午とスル。
午の意味する処は、旧暦五月のことで、夏至があり、陽気から陰気に転換することでして、其れを無視して、佳いことだけを並べれば、
「天に往くは、龍にしくなし。地に往くは、馬にしくなし。」
馬は左に倒れずとの伝承からは、事業、商売が左巻きになることナク、順調に邁進出来る縁起佳き動物とされてます。
ならば、壬(みずのえ)は、水のことでありまして、臨機応変、如何なる環境にも、順応して、万物、陰極の極みより、陽に転ずる意とされてます。
よって、昨年までの景気を陰の極、地獄の底と見成せば、今年より、景気好転し、リストラ、企業倒産の地獄の底より這い上がり、地上に戻れば、馬を駆り、その勢いで、龍神に乗って、天に往く年となる。
などと、私は占い師でも、霊感師でもありませんし、自分のことさえ、一寸先は分かりませんので、都合佳く、斯くの如くになってクレと期待するのみ。
さて、正月元旦は、出雲大神宮で、干支の午を買い求め。
例年ならば、その元旦には、土地の氏神様、当地では、大井神社となりますが、其処でお札を買い求め、我が家の神棚に、云うても、棚一枚だけですが、御奉納して、足を伸ばして、大本教本部に参拝してたのですが、元旦には妹一家が来てくれましたので、氏神様と大本教は二日の日にしたのです。
イヤ、当家は大本教信者ではありませんが、福引きに吊られてとはナンですが、正直云うて、最初はそおやった。
其れが、二十年も継続してれば、福引きもですが、お正月の恒例行事と化しまして、大井神社に初詣して、天照大神様と氏神様のお札を戴きまして、足を伸ばして大本教へ。
しかるに、福引きも、例年ならば、元旦午前中だけでしたのが、今年は二日の午前中も開催されてましてねえ。
その福引きが主題ですが、話には順番があります。
此れも最初は、本殿に上がり、お祓いを授かってたのですが、信者でもナイしなあと、辞めてしもて、十年。本殿にお賽銭を投入して、御神酒を戴いて。
云うまでもナク、日本酒はダメですから、形ばかりで結構と、云うてるのに、イヤ、ご遠慮要りませんと、ナミナミと注がれてしもて、オットット。そんな沢山、其処まで、其処まで。イヤ、ご遠慮なく。
遠慮はしてませんです。とは云え、注がれてるのは御神酒ですから、怖い顔して、ホカスわけにも往かんから、ニコリと微笑み、飲み干さんとショウガナイです。
そして、笹に包まれた梅と、福引きの札、整理券ですが、何枚要りますかと尋ねられ、正直に、家の者はそれぞれに戴いてますと、一枚だけ頂戴して、早速、福引き場へと馳せ参じ。
何処に並ぼかな。福引きのガラガラは二台有りまして、一台が可愛い姉ちゃんで、もお一台が、閻魔顔の兄ちゃんが、番してまして、当然ですが、姉ちゃんのホウが佳いに決まってますから、活況で、順番待ち状態。
私もご同様、兄ちゃんのは遠慮しきましょうと、思てましたのに、其処が空いてしもて、此方にどうぞと促され、此れ又、無下にお断りするのもイケマセンから、それではと。
ところで、例年なら、家族五名で、参拝、福引きしてまして、五掛けるのことの、二十ですから、百機会。ウチ、約十回については、ナニかが当たってますから、確率十分の一である。
そのナカで、一番多いのが小さな木製の姫ダルマで、多少の大小がありまして、上等が嵯峨面で、三面を確保しております。ハズレはナニかと云えばミカン一個。
私は過去二十回で、姫ダルマを二個当ててますから、丁度、確率どおり。逆に云えば、十年に一回となります。
さて、閻魔顔の兄ちゃん監視のもと、ガラガラと福引きを回転させまして、ポロリと出たのが、色つきでして。
ハズレがナニ色であったのか。多分、白か赤でして、色つきとは、其れ以外の色でして、紫色の玉。やったぞ、ナニかが当たったぞ。
「オメデトウ、御座います。当たりです。」
閻魔顔の兄ちゃんが、恵比寿顔に変貌してまして、カラン、カランと鐘も鳴らして戴きまして、拍手喝采、福引き当番の皆々様からも、口々に、
「オメデトウ、御座います。」
派手がましいこと。嬉しいこと。いっそのこと、万歳三唱したいけど、其れは恥ずかしい故、ニコリとしまして、お辞儀して、
「有り難う御座います。」
で、恵比寿顔の兄ちゃんが、
「紫ですから、六等が当たりましたです。オメデトウ、御座います。」
ナン等までアルかと云えば、九等です。そんなことまで云われてませんが、恵比寿顔の兄ちゃんの、手元の一覧表に書いてありました。
其れでナニが当たったのかと云えば、嵯峨面で、嵯峨面も四面に相成った。目出度し、目出度し。今年は必ずや、悦ばしいことの有る予感がするぞ。其れで、我が家の記念すべき、悦ばしき事象との相関性は解明出来てませんのです。
しかし乍ら、昨年の当家では、公表出来る程の佳いことも、悪しきことも、有りませんでしたが、姫ダルマの一個も当たってません。
(02/01/05)


266.出雲大神宮の御神馬様

正月元旦には、妹一家が来てくれて。お揃いで亀岡千歳の出雲大神宮に初詣。
此処には毎年往ってます。毎年云うても、五、六年前からで、風水の干支の飾り物を求めてです。今年は午年で、壬午で、出雲大神御神馬となってます。
説明書きに寄れば、此れを、北西方位に置き、頭を家の中心に向ければ、
「金運向上を招く清らかな神馬が全てを飛翔成就せしめ、貴家に幸運を運び込む。」
ことになってます。
特に、今年は長男が年男でありまして、大厄でもありまして、心せねばなりません。
風水の神馬で大厄を避けられるかどおかは、気は心。先のことは、ダレにも分かりませんので、せめてもの、神頼み。
手水で手と口を清め、御神前に進み、手ブラではナンですから、幾ばくかのお賽銭を投入。
お鐘を鳴らして、神様、余所見セズ、此方を注目してクレ。
そして、軽くお辞儀して、二拝、二拍手、一拝、もお一度、軽くお辞儀して、御神前を退いた。
あくまでも、気は心ですが、神妙に。
振り返って、我が厄にナニがあったのか。まず、最初の厄では、祖母が他界しましたし、住み慣れた、京都の家も引き払うことになったなあ。
考えてみれば、会社での実験で、右手の人差し指を、骨まで切ったのも、その頃であったのか。切断まではしてませんが、一生傷にはなってますが、その程度で収まったと云うべきか。
人間はイツかは生命を失うし、家も借家なら、イツかは出る運命で、指も落としてナイだけヨカッタのかいな。記憶に残る出来事が、タマタマ、集中しただけか、厄のタメなんか。
次ぎの三十七歳と四十二歳(数え年)でナニが有ったか。厄払いのお陰か、無事に通過したけれど、安心してたら、満四十五歳で、左足を骨折したぞ。この先の厄、六十歳では、ナニが起こるのか、其処まで考えてもショウガナイわい。
さて、出雲大神宮にご参拝の善男善女様。不景気故の神頼みか、例年に比べ、人出の多いこと、多いこと。
そのせいか、元旦早々、神社の前には路上に迷惑駐車の多いこと、多いこと。徒歩で、たったの二三分の駐車場も、満杯に近いとは云え、停められるのに。
其処で思うのは、神社にご参拝は、神様に御利益を求めてのことでありまして、其れは結構なことですが、御神前での、身勝手な迷惑駐車をするのは、如何なものかと、その心理がヨク分かりませんのです。
せめて、正月三賀日くらい、世間の規範を守って欲しいけど、イツものクセやから、其処までの考えも及び着きませんのか、時折、境内放送で、呼び出されたりもしてますで。
其れで、御神前で、ナニ願た。
商売繁盛、無病息災、家内安全、交通安全、ついでに、無事故無違反。此処でハタと気付いてクレ。
イヤ、風水の御神馬のことですが、我が家の玄関、下駄箱のウエ。其処が、北西に成って、都合佳し。早速、飾っておきました。
飛躍成就、災厄消滅、子孫繁栄、開運招福、商売繁盛、家内安全交通安全、御利益抜群、ナンでも云うだけ云うてヤレ。
出雲大神宮の御神馬様、宜しく、御願い申し上げます。
(02/01/04)


265.一富士、二鷹、三なすび

一富士、二鷹、三なすび。
豪州の精神心理学者、フロイトの夢判断ではどのヨオな解釈になるのかは、知りませんが、日本の古くからの伝承では、お正月の初夢として、縁起がヨイとされてます。欲深く、三つまとめて夢見れば、最高やなあ。
さて、其処で、富士はナニ事もナク、無事に過ごせ、鷹はヨリ高く、飛翔して、なすびは大事を成すとされ、縁起担ぎの語呂合わせ的なものともされてます。
其れを承知のウエで、富士山に縁のある土地に棲んでれば別ですが、私など、その勇姿さえ、新幹線の窓からしか見せて戴いたことがナイ。
鷹が悠々と飛ぶ姿さえ、映像以外では、見たことナイし、なすびのお漬け物は好物なれど、夢にまで、喰いたいものでもありませんです。
お目出度いとされた処で、初夢に出現させるには無理難題。加えて、此処暫く、夢さえ見たこともナシ。悔しいけど、最早、お歳かいなと思てます。
夢にも二種類有って、白黒と、色つきですが、色つきにも縁がナイ。原因は、普段から、色彩感覚鈍く、関心が乏しいためなんやて。ナルホド、外出の際、着る服にさえ、無頓着で、何時も嫁はんに叱られてばかり。
そんなナカで、珍しくも、元旦早々、色つきの夢を見たんやぞ。
勿論、富士でも、鷹でも、なすびでもナシ。子猫が夢に出現したのやワイ。
そお云えば、京都は下京のボロ家に棲んでたトキには、猫クンが居候してたけど、そんなこと、三十年前のことで、子猫でもナイぞ。
如何なる夢か、説明すれば、場所はその下京の家であるよおな。猫の額程の裏庭ではなかったかと推測する。夢のナカのことですから、確証ナシですが、裏庭には、トイレがありまして、手水用の石が有りました。
夢では、トイレは出現してませんし、裏庭の手水用の石らしき物体が有ったよおな、ナイよおな。そんなことはどおでもヨイのです。その向こうに、木箱を見つけたぞ。木箱は、苺の木箱のよおな、もっと大きかったよおな。イヤ、昔は、苺も、ミカンも、リンゴでも、立派な木箱に入ってましたのです。
兎に角、苺の木箱の如く、底の浅い器に、砂が満たされてます。如何にも、猫か、犬の躾用の砂場が置いてありまして、砂のウエには、紛れもナク、真っ黒になったウンコが、コロコロ、転がってるがな。
その段階では、やったのが、犬か猫かも分かりませんし、トリアエズ、そんな情景が有りまして、躾のされた、猫か犬が居るぞ。其れだけの情景でした。
場面は替わり、私がナニかの探し物をしてたのです。ナニを探してるのかは分かりません。
ヤッパリ、裏庭には、躾用の砂場が有りまして、裏庭ではありますが、小箱の場所がチとチガウのや。
奧の間から、トイレに渡る廊下のウエであるよおな、ナイよおな。其れもドオでもヨイのです。
其の木箱の砂のウエには可愛い子猫が二匹、用足しの真っ最中。猫は三毛猫であったよおな、ナイよおな。用足しは、オシッコかウンコか、見ればスグ分かる。
ナンとまあ、子猫のくせしやがって、お見事、黄金色した大きなウンコが二つ。二匹ですから、ウンコも二つで、当然ですが、不思議なことに、子猫の鼻先に黄金色に輝く、ウンコがある。
そんな理屈はどおでもヨイ。その猫クン、二匹が私を見つけ、チと警戒のご様子で、イマにも逃げ出しそおな気配です。私にしてみれば、まだまだ、ヨチヨキ歩きの子猫のクセしやがって、躾のされた猫二匹クン。
そのまま用を足してクレたらヨイぞ。逃げることはナイ。イヤ、逃げてくれるな。其処に居てクレたらヨイ。
イヤイヤ、誤解ナキよおに。躾用の木箱に生涯居てろと、そんな意味ではありません。私から逃げることはナイ。私はオマエ等が好きやから、警戒してくれるなと云う意味や。
コッソリ静かに、物音立てぬよお。子猫、二匹を怖がらせぬよお。ナニか分からんのですが、木箱の手前にある、やたら、大きな探しものを取り出しました。
私の気持ちが通じたのか、子猫二匹クン、逃げることもナク、ホッと一安心の、只、其れだけの夢。
フロイトの夢判断の如く、リビドー(性欲)にはナンの関係もナイはずやし、此の夢が、吉か凶か、ハタマタ、ナンの意味も無いのか。猫にも色んな解釈があるけれど、そんなことは、どおでもヨイ。
是非共、ヨキ夢であれと願うのみ。
(02/01/03)


264.万願満願成就達成祈願

不思議なことに、年末と年始では、気分がチガウ。
除夜の鐘、煩悩の百八つ。当家では聞こえませんので、チと物足りませんが、零時を過ぎれば、新春ですから、家族一同、口々に、オメデトウ、御座います。
挨拶交わせば、息子共とお雑煮用の初水取って、ご仏壇のお花と御榊神のお水を新しくしまして。
この瞬間から、さっきまでの、昨日、昨年の、其れ以前を含めて、イヤな出来事、現実は、全部、忘れてしもて。
今年こそ、この一年こそは、欲を云えば、本日唯今より、未来永劫。
我が一家、家族は五名ですから、親戚縁者も取り揃え、ついでに、知り得る全ての皆々様にとりまして、佳き年でありますよおに、出来れば、毎日々々、時々刻々、如何なる瞬間におきましても、悦ばしきことばかりでありますよおに。
かと云うて、余りに欲深いのもイカンから、月に一つで我慢致します。その替わりと云えばナンですが、凶事は全て、ご辞退致します故、諸事万端、宜しく、御願い申し上げます。
斯くの如く、至って、神妙なる心境になりまして。此れはやっぱり、一晩寝ないとアキマセン。
一夜明ければ、お雑煮を、マズ最初に、ご先祖様(お仏壇)、三宝さん(おくどさん)、神棚、お手洗いの神様にお供え申し上げまして、神棚には御新酒を奉り、お光り上げて。神様にはポンポンと柏手打って。一家揃って、お参りです。
旧年中はお世話になりまして、御礼申し上げます。
さて、これからの一年間、無病息災、子孫繁栄、良縁安産、無事故無違反、交通安全、商売事業繁盛、御利益抜群、家内安全、招福開運厄除け、学業所願成就、出世勝利、金満金銀財宝、国家鎮護、五穀豊穣、運気飛躍、万願満願成就、等々、一々、取り上げ、我が欲望の塊の詳細をば、懇々切々重々、ご理解賜りますよお、ご解説、ご説明、申し上げたき処なれど、日頃の善行、裏も表も、余す処ナク、ご観察、ご注視、戴いておりますれば、其れで、結構で御座いますので、省略させて戴きます。
トリアエズ、我が一家、何事もナク、無事に過ごせますよお、宜しく、御願い申し上げます。
其れから、お正月のお雑煮喰って、お屠蘇を呼ばれ、真っ赤になって。
息子共は成人してるとは云え、マダ、学生の身分故、お年玉を渡さねばならぬしなあ。忘れたら、エライことです。
其れでは、皆々様にも、明けましてお目でとう御座います。
今年こそ、万願満願成就達成祈願、何処までも人間様らしく、欲も願いも、深く、高く、多く、大きく、濃く、重いホウがヨイに決まってる。
浅く、低く、少なく、小さく、薄く、軽ければ、目立ちませし、見過ごされてしまうぞ。
よって、心機一転、神様、仏様には、遠慮することナク、欲々、願々、精一杯、目一杯、思いつくがまま、気のむくまま、五月蠅く、ヒツコク、お強請り致しましょうぞ。
(02/01/01)


263.御礼申し上げます

十二月も三十一日となれば、今年、二千一年も本日が最後となりまして、当たり前のことですが、明ければ、二千二年となります。
そして、本年を振り返れば、余り、ヨイことは無かったぞ。余りどころか、来年もこの調子なら、冗談ではナイぞ。エライことになる。
過ぎ去った過去は、過去になっても、結果だけは現実として突き付けられてますから、シカと受け止めねばならぬし、逃避したくとも、現実は、そおは往かんのです。ナニがと問われても、五臓六腑のハラワタまでは、披露するワケにも往きませんがな。
この問題を除外すれば、この一年、家族も含め、大病を患ってもませんし、事故もナシ。
其れがナニよりですし、ナニかが有れば、ハラワタどころか、忽ちにして、我が一家は地獄と化します。
一家のことになれば、長男はこの就職難の時代ですのに、早くもこの四月には就職先が決まってましたし、来年春からは社会人となる。
二男は年明けにも卒業試験が待ち構えてまして、突破すれば、アト、二年、学業を続行することになってます。
私だけのことについてなら、此れが五臓六腑のハラワタにも関係してますが、勝手に設定したとは云え、我が人生の次なる計画立案期限も差し迫り、安閑とはしてられんのです。
そして、インターネットの世界に限定すれば、狭い範囲でありますが、我がプロバイダ、京都inetに登録のサイト、約四千で、アクセス・ページ数で、昨年末にTOP50の仲間入りが出来ました。
其処から、アレよ、アレよと思てる間にも、八月には第二位となれまして、順位だけが全てではナイとは云え、大いなる励みになってます。
其処まで来たら、スグにも一位をとのお声も承っておりますが、イマ現在でもその差は約四倍もありますから、そお簡単なことではありません。そもそも、二位を維持するだけでも大変なんやで。
イヤ、その気になればですが、可能です。単純には、画像ファイルもカウントされるため、一気に画像を増やしてやれば、忽ちにして一位になれますが、其処までして、数字を追い求めることもナイ。などと、口では、エラソオなこと云うて、実際には、ヨオヤランし、無闇矢鱈にファイルを増やすのも大変やワイ。
必要に応じ、見栄え良くしてやって、結果的に、ファイル数が増えれば、別ですが、ファイル数ばかりを増やしても、ご訪問者がなければ意味も無い。
此のことは、「AccessUp秘伝」にも触れてますから、其方に譲ることに致します。
いずれにせよ、サイト運営については、初期の頃が懐かしいです。ナニも考えず、只、ヒタスラに、思うがママに、掲載してました。
掲載するからには世間様に公開してることになりますが、その意識さえ無かったのが正直な処でありまして、ナンの推敲もしてませなんだ。
時たま、あの記述は間違ってるぞとのご指摘を承れば、ナンとまあ、何処の何方様か知りませんのに、ご親切にと。
ナカでも、「JR嵯峨嵐山駅前立ち話」のことですが、嵐電の「嵯峨駅」と記述すれば、チガウぞ、「嵯峨駅前駅」であるとのご指摘で、実際、その通りですから、修正しました。今年のことではありません。掲載時点のことでした。
イヤ、未確認では無かったのです。隠れ家である、マンションからたったの一分ですから、駅まで往って、駅名は確認したのですが、肝心の記述を間違おた。
そのカタがイマ現在も我がサイトを覗いて戴いてるのかどおかも分かりませんが、私にとっては、衝撃的なメールでした。
次第に、より多くの皆々様のお目に触れることになりますれば、好むと好まざるに関わらず、ご閲覧を意識せねばなりませんので、推敲もナク、適当なことを掲載するのはチと考えもので、それなりに、調査のウエ、掲載するのですが、悪い癖で、思い込みもありますし、調査もセズ、掲載してしまいますと、シッカリ、ご指摘を受けまして、シモタと赤面、修正です。
イヤマア、其れどころか、閲覧者のホウがお詳しく、トキには、専門家の場合もありまして、よくぞ、無知蒙昧のママ、イマまでやって来たなと、我乍ら感心してます。
以上、その程度のサイト管理者ではありますのに、閲覧者の皆々様には、貴重なるご時間を戴きまして、心より御礼申し上げますと共に、来年も、引き続き、ご指導、ご鞭撻賜りますよお、宜しく、御願い申し上げます。
(01/12/31)


262.飲めん話(6)

お酒が飲めても、飲めんでも、私はどっちにしても、飲めませんのですが、ナンやカや云うても、若い時分はヨカッタなあ。
忘年会も、新年会も、一度や二度では済ませてくれません。彼方此方の部署からお声が掛かりまして、忙しいこと、忙しいこと。
アア、忙しいワイと、口ではボヤキながらも嬉しいモンで、それなりに、都合を調整のウエ、参加して。勿論、会費は獲られますし、割り勘負けですが。
特に、工程のならば、女の子が多かったため、喜び勇んで参加して。我が職場のではありませんから、気楽なもんでした。
では、ありますが、飲むに決心を要したのは一緒で、馬鹿は馬鹿なり、音痴は音痴なりに、カラオケなる音曲は世に出てませんでしたから、マイクなしの地声で、エコーなしで、色づけなしの、狂いっぱなしの唄でも披露して。
お断りしときますが、歌詞は当たり前に手造りや。其れを配布してくれますから、そのナカの数十曲から選ぶだけです。飲み会だけでナク、飯盒炊爨、遠足にでも、ナンでも、集会となれば、手造り歌詞集が作成されてました。
原紙に鉄筆で一文字づつ書き込んで、ザラ半紙にガリ版で刷りまして。一冊づつ、心を込めて綴られた、労作である。トキには、色鉛筆で色づけされてますから、粗末になんか扱えますかいな。ならば、下手な唄でも心を込めて、一発唄たろかいな。唄わしてクレと手を挙げて、当然ですが、目立たぬよおに、ソバのも引き連れ、ソロではなくて合唱ですが。
イマなら、大量発行の本やろな。曲数も有り過ぎて、知ってる唄を探すのも面倒くさい。邪魔や、あっちに持ってけと、蹴飛ばしてますが、当時は、歌集をチと見せてクレ。知ってる唄はないものかと。
数曲なら知ってましたし、クドイけど、歌詞集に有れば、懐メロでもナイし、立派に通用してる流行歌やワイ。多少、古臭くとも、皆さん知ってますし、歌詞が手元にあれば、一緒に唄てくれたもんですわ。
其れが年々、加齢と共に、懐メロとなりますし、宴会にも誘われんよおにもなりまして、余計に唄う機会も無くなって、歌詞さえ忘却の彼方となりました。
それにです。悪いけど、今時の歌手も歌詞も知るもんかいな。ヤヤコシ過ぎて、難し過ぎて、記憶もナニも、穴だらけの、ボケだらけ。
知りたいとも思わんし、覚える気もナイわいと、云いワケしてますが、人様の面前に出るだけでも、頭のナカが真っ白になるから、唄わんことにしてるのや。正直云うたら、下手にイントロ曲が流れたら、出だしも何処かが分かんし、人前で、度胸一杯、唄える人が羨ましいワイ。
其れは其れとして、当家で、お酒に一番強いのは我が母親でして、もしかして、一番弱いのは私やろ。
ホカの面々は、日本酒がヨイと云うてますが、私は日本酒では、咽せてしまうため、家族で飲むのも年に一回。正月元旦のお猪口に一杯だけ。
世間では、息子が成人したら、一緒にお酒を酌み交わしたい。此れが親父のささやかなる夢で、私も反論どころか、同感でして、其れなら、日本酒が良く似合います。とまでは、冷静なる頭のナカでは分かってます。
されど、そんなことしたことないぞ。我が親父ともしたこと無かったなあ。そもそも、親父が飲めたのか、飲めんかったのか。其れも知りませんが、多分ですが、強くは無かったと思てます。
そもそも、痛飲してる処を見たことないし、此れもお正月は元旦の、家族全員でのお猪口に一杯だけでした。
叔父連中は、嗜む程度には飲めるのですが、其れさえ、親父の年会で知ったなあ。
親父と息子、酒を間に、酌み交わす。酒が絵になる光景で、こんな処にこそ、日本酒の効用を認めはしますが、お酒に縁がナイため、気がつかなんだなあ。
気がついた頃には、息子共も成人してン年で、来年には学校も卒業ですが、差しつ差されつは遠慮しとく。
ナンせ、お猪口に一杯が辛いから、正月、元旦だけにしてクレ。
(01/12/28)


261.飲めん話(5)

職場の忘年会、新年会に、歓送迎会、その他諸々、名目はナンであっても、飲み会では、職場の雰囲気を如実に現すぞ。
我が職場では芸達者も居てませんでしたから、大人しかったなあ。飲む程に、喰う程に、時間が過ぎると共に、場が白けてしもてねえ。
飲むのが苦手で、喰うにも限界が有る。其れも此も、芸ナシの、此処に居てるだけの下戸のセイかと、チと申し訳ナクもなりまして。
ではありますが、下戸は私だけでナイぞ。ン十人も参加すれば、仲間は居てますし、飲めん者同士、仲良く集合スルわい。其れが多ければ、多い程に、場は盛り上がらんから、余計に肩身の狭い一角となる。
ところが、コレマタ、必ず居てる飲み助ならば、お酒をチビチビでは収まらん。其処で、ヤリたがるのが飲み助自慢の一気飲み大会。私共からすれば、そこまでして飲みたいのかと不思議ですが、流石に慣れたもので、大きな器を持ち出しまして、日本酒に、ビールを並々と注ぎ、さあ、ダレがどれだけ飲めるかなあと、競い合う。
ビールなら分かりますが、日本酒で大丈夫かと、心配にもなりますが、ご心配無用です。私とは生息する場所が異なるキチガイ星人。飲み助は飲み助で、群となり、日頃の話題からでも、強さかは知ってます。其れに、職場主催の飲み会なら、無茶致しませんがな。
指名されても、調子が悪ければ、お断りも出来ますし、アカン、アカンと云いつつも、器を持てば、ニヤリとしやがって、ガブガブ往きやがって、顔色一つ、変化ナシ。マッタクもって、此奴等どおなってるのか、不思議です。
間違おても、私になんかお声は掛かりませんし、飲めない集団への視線は一瞥だけの素通りで、無視されるワイ。
其処で、突如、手を挙げ、参加させてクレと、立候補したら、あの馬鹿、ナニを抜かす。一斉に冷たい視線を此方に向けられて、遂に、彼奴も酔っぱろおたかと。
其れよりも、飲めない集団から見れば、あのガブ飲みは、口のハタから零れるお酒も尋常でナイため、勿体ないことしやがって、その分、会費を余計に払てクレ。
私のホウは、アレ以来、アレとは、救急車事件のことですが、護衛つきとなりまして、知らぬのが、お酒をどおぞとお勧めに来たら、私の顔を覗き込み、チとでも赤くなってれば、もおアカンで。飲めへんなあと、ご親切にも、口々に代理で云うてくれまして。
私の顔なら、コップ半分で、赤くなるのやで。
そおなりますと、不思議なもので、トキには欲しいことも有りますが、気を利かしてくれた、その子の顔も立てねばならぬため、そおなんやなあ。アカンなあと、お断りです。
よって、その子等が居る場では、あれ以来、コップ半分だけの飲み会となりまして、余計に会費負け。其処を振り切ってまで、飲みたいものでもありませんです。
さて、営業部門の連中は、飲みカタが凄い。何時もドンチャン騒ぎで、羽目を外して、余所の部署にまで、侵略する。お陰様で、場は盛り上がる。
其れで一度聞いたことがある。飲めるコツはナニかいな。接待でも、飲みとおナイときも有るやろな。そんなトキにはどおしてる。
イヤ、簡単ですよ。乾杯と、大声出して、周囲に目立つよお、一口だけ飲んで、騒ぎが収まれば、影では、捨てるのです。ナルホド、営業さんも苦労してるなあ。
其処で、試してみたれと思たのですが、ナニ分、無芸小食小心臆病のため、そんな旨い台詞も吐けません。俄造りの似非飲み助では、捨てる場所にも苦労するわい。
灰皿なんか、一発で満タンやし、殻入れにも、度々はアキマセンです。オイオイ、そんな場所に入れるなと、ご注意を受けますで。
そして、口論、喧嘩など、職場の飲み会では見たことも聞いたこともありませんが、武勇伝なら、岡山は笠岡に工場が有りまして、其処の旅館でのことでした。工場に出張してたのが、飲んだ勢いで、ナニを血迷おたか、部屋に備えつけの消火器を、撒き散らした。イヤ、平社員ではありませんで。管理職です。
その直後、ナニも知らんと出張しまして、女将から、此処ですがなと、部屋から階段から、泡だらけになったと聞かされて、それが最後で、ローム社員は出入り禁止と相成りました。
出張先では、飲めば、地が出てしもて、遣りたい放題の、云いたい放題、し放題。
飲み会でも、一次会なら、大人しいのですが、二次会、三次会ともなれば、人数も限られて、エライさんと、そのお取り巻きだけになりまして、アルコールも過ぎて、自制心喪失。制止するのも居てませんから、飲み屋の看板を壊したり、余所のお客と格闘したり、車の窓ガラスを割たり。常日頃から、素行が悪いし無茶も云う。
下戸なら酒乱になりよおがナイわい。
(01/12/27)