シバケンの天国禁談奇談
−明日は我が身の話−

−介護・凡人の憂鬱ー

要介護[2]NO.1

要介護1NO.2 要介護1NO.3
母入院NO.3 母入院NO.4 要介護1NO.1
爺さん・婆さんの話 母入院NO.1 母入院NO.2

題目一覧表

目次

見える、聞こえるNO.1

NO.6 再びの転倒、入院(6) 日にち薬の話

NO.5 再びの転倒、入院(5) 手術、無事終了の話

NO.4 再びの転倒、入院(4) 入院公称、1ヶ月の話

NO.3 再びの転倒、入院(3) 矢っ張り、骨折の話

NO.2 再びの転倒、入院(2) イザ、救急病院への話

NO.1 再びの転倒、入院(1) 小さく、ドスンの話

要介護1NO.3


NO.1 再びの転倒、入院(1) 小さく、ドスンの話

実は、日付的、12月30日の事でして。
二男は、28日には富山、高岡から帰省してまして。息子一家も30日にと。
久しぶりに、一家揃いまして。賑やかな、年末にての、年始を迎えられるナと。
思てた矢先の、夜も、夜の、11時半頃ですやんかと。

ドスン。
とは、私には聞こえたよな、聞こえてえへんよなと。何分の、耳鳴り症状もありましてと。良くは分からんかったです。大して広くも無い家やけどです。よって、小さな、ドスンかと。
人数居てるし。テレビも点けてるしで、別段に、お通夜の如くに静かでもあらへんし、してへんしと。
誰かと、何か、話してたよな、してへんよなと。
もしかしての、全員がお風呂にも入ったしと。孫娘も寝たしと。ボチボチ、ケーキでも喰うかと。長男の嫁と話をしてたよな、してへんよなと。
イヤ、長男夫婦、手土産にての、皆と喰うべく、持って来てくれてたしと。二男は外出にての、イツ帰るか分からんしと。終電車には、間に合わせる筈なれどです。ソレまで、待ってたら、遅くなるしと。零時を回る可能性大でしてと。

デデデの、ドスンで、台所に居てた、嫁はんが、察知の、母の部屋へと。どしたんえと。
結果、大慌ての、一寸、お父さん。お母さんがと。
呼ばれましての、ソレだけで、さっきの音はと。私も概略察知の、空耳では無くの、矢っ張りかと。ベッドから、落ちたか、何かあったんかと。正直には、母の部屋からの、ドスンだけなら、何回もあるけれどや。モノを落としたりのと。動かしたりと。
その度、どしたかと、様子を見てるですがと。
要は、私等夫婦に見守られての、母の日常がありましてと。当人は、自分一人で何でもをやってるかの如くに抜かしてるですがと。

嫁はんの声で、母の部屋にスっ飛んだら、母、自分の部屋で、畳の上にベタリと座りの、背はベッドにもたれててと。
曰くに、トイレに起きて、歩いたら、鏡台の辺りで、頭がフラフラとしてなあと。転けた拍子に、ストーブ(ガス・ファン・ヒーター)に頭を打ってなあと。
話そのままの、ダケなら、結構なれどの、様子がと。
イヤ、正直には、ベッドからの降りしな、ドスンと、落ちたと、推測してるですが。

様子とは、別段に、打ったと云うの、頭は心配しやへんけれどや。打って、傷とか、出血してるで無しの、気絶もしてへんしで、何よりも、チャンと喋れてるし、呂律も回ってましてと。
イヤ、私は医者でも無いけれどや。
転けたとならば、一番の問題、チャンと、立てるのかと。かと、云うて、スグに立つ必要無いけれどの、座ったままで構わへんしで、一寸、足を動かしてみいなと。
促せば、左足は動いてるけれどの、明らかに、右足がと。

当人曰くに、ホレ、大丈夫と。動いてるでと。
イヤ、右足が動いてえへんがなと。事実、全然、動いてえへんです。されどの、大丈夫、大丈夫、ども無い、ども無いと。
とは、当人の言(げん)にて、私は、冷酷、冷静、右足、もしかしての、骨折、腰の辺りかと、見たです。相当なる確率にてと。
イヤイヤ、そのままで、動く必要は無いしと。マズは、落ち着いてと。母がでと。要は、何かの加減で、動かへん可能性もありましての。ならばの結構なれどです。

しかるに、折れたにしたって、痛がってえへんしと。されどの、スグにはと。緊張もしてるしと。
どっちにしたって、畳にベタリと座ったままでの、様子を見るのもナと。一旦、ベッドに上がって、座るとか、横になって、安静にと。
動かそとしたら、痛がって、痛がって。

嫁はんと二人では、大変やしで、長男にも手伝わさせましてと。
イヤイヤ、強引には、動かしてえへんけれどや。単純には、ベッドに座らせ、アトは、自分で、好きなよに、ユックリとでも、横になったらと。
こっちが、動かしたら、イタイ、イタイと、訴えるしと。

イヤイヤ、次第、次第、時間の経過と共に、痛がってねえ。
されどの、骨折の可能性大とは云うものの、単なるの、打撲だけもありましてと。正直には、当然乍らの、ソ願うの気もあってと。されどの、されどで、冷静、冷酷には、折れたかと。
思う反面の、無事を、何事も無いを、切望しての、当たり前ですやんかと。
骨折してたら、当人一番に大変は大変も、諸般諸々、こっちもやでと。怪我人、病人出たら、同居家族は大変ゾと。水臭くの、ほっとけへんしと。
少なくともの、その場ダケと違うんやと。

云うたら、平成18年の夏に圧迫骨折にて、入院したの再来でと。
当時は骨折は骨折でも、圧迫骨折にての、安静第一なれどです。マトモの骨折とならばの、手術がと。
マアナア、同じの入院は入院なれどの、母も年々、歳喰うしと。回復がと。同様にしての、こっちも、その分、歳喰てるしと。ホンマやでと。一々、辛いんやと。若くは無いんやでと。

兎に角、一杯、脳裏に去来の、サテ、当面、どしたモンかと。思案もしたりと。
ソラ、ベッドで、落ち着かせるもええけれどや。其処から先でと。痛さが軽減なら結構なれどの、先の通りの、望み薄でと。
思てる間にも、長男曰くに、救急車でも、呼んで、病院で見てもらう方が早いでと。
そやなあと、母に伝えたならばの、返答するに、車で、連れてくれたらと。
何を云うてるかと。自分の姿勢、体勢をば、横たえるだけでも、痛い、イタイと云うてるのにと。行くなら、救急車を呼ぶなりしいひんかったら、乗せるだけでも、大変ゾと。
そもそもが、動いたら、痛いのに、車までも、どして、行けるやと。

確かに、様子を見てるもええけれどや。客観的、冷静、冷酷には、折れてるなあと。さりとての、年末やでと。病院も休業での、手術をと。
なっても、出来るは、年越し、最初の月曜日の、1月の、5日かと。
とも、思たりの、長男が云うの通りの、家に居てても、埒空かんしと。兎に角、病院で、レントゲンでも撮って戴ければ、ハッキリするです。骨折で無いなら、単なるの打撲故に、多少の痛い、イタイは、知った事かの、痛み止め、膏薬にての、何とかなっての、帰れるしと。
骨折してたら、下手に動かせへんしと。

ホナラの、ソしょかと。「119」番。
イヤイヤ、してからも、大変の、母の部屋への、通路確保でと。担架で運び出すの場所をと。テーブルを移動させたり、何したりの、母の部屋も整理整頓のと。散らかっててねえ。そやから、足元、引っ掛けたりで、ふらつくゾと。
云うてるけれどの、私等の云う事なんか、一切、聞くモンかと。

兎に角、電話してからの方が大変でと。
一寸、落ち着いての、居間に座れば、長男の嫁、ポツリと、曰くに、前回も、帰って来るに、玄関先で、転けやはっての、頭を裂傷だけで、済んだは、済んだの、三針でと。
此度も、来た日に、転けやはってと。
私等に何かあるのですかねえと。

オッとの、ソ云うたら、ソやなあと。されどの、心配すなと。無関係ゾと。ソラ、全くの無関係では無いけれどや。確かに、嫁の立場からは、ソやし。その通りで、御座候のと。
正確、正直には、母も、一寸、興奮、気分高揚の、High、ハイの状態になってましてと。ソラナア、孫が、嫁が、曾孫がと。私等みたいに、一々、小言を云われるよな、鬱なる顔見てるよりは、遙かに、気分宜しいかと。
大切にも、優しくも、してくれてと。

と、までは、云うてえへんけれどや。
孫が、嫁が、曾孫の顔見て、興奮状態になって当然でと。
ダケの事やでと。嫁の心配するの、何かしらの、悪いの因縁等々には、無関係の、話は簡単の、当人、母の問題でと。私等、夫婦には、其の差、落差、良く分かってるしと。
大体が、町内会であれ、老人仲間であれ、余所様の話は全面的に信じましての、私等の言には、右なら、左で、左なら右の、白を黒で、裏は表にしてしもてと。
ソやなあとは、一度たりとも、聞いた事があらへんですがと。

孫の言なら、一応は反論してても、口調、数段のマシでしてと。段違いの、桁違いでと。大体が、表情からして、違うですと。そんな事なんか、息子共、嫁も知らんですと。
云うたって、分かるモンですかと。常平生の実態を知らんしと。

よって、嫁が心配して、当然のと。
そんな意味なら、シモタなあとも、思てるです。モ一寸、気を付けるよに、母にと。
そやけれどの、注意したって、聞くモンかと。当人、意識なんかしてへんしと。してても、スっ惚けるですと。

イヤイヤ、次には、長男曰くに、お父さんも、モ一寸、優しく云うたげんとと。
要は、私の母への言葉がキツイらしくと。心配するの気持ちからとは、分かってるけれどと。
云われたってなあと。
こっちから、云わせて戴ければの、積年、日頃の積み重ねが一杯あっての、そんな実態、裏事情、息子共が知らんだけの、そもそもが、綺麗事ではあらへんでと。

斯くなる次第の、斯くなるでと。
大体が、そもそもが、横着したら、アカンでと。こんな調子で、やっててみいと。又、骨折したら、再度の入院、大変ゾと。云うたって、気ぃ付けてるわと。ほっといてと。
ほっといてと、云われて、ソかと、分かったと、ほっとけますかと。ソラ、骨折目的にて、意図的、転けるアホウは居てへんは承知のと。
病院で、見て戴くまでは、骨折、確定してへんけれどと。
(09/01/06)


NO.2 再びの転倒、入院(2) イザ、救急病院への話

とか、やってる内に、着くやろしと。
救急車がと。
こんな夜の遅くにと。近所迷惑なれどです。
ソとなれば、云うてられへんですしで、変な話、明くるの、大晦日の、31日の夜、除夜の鐘の頃よりは、可成りのマシかと。

とか、思てたらの、ピポ、ピポの音が聞こえて来ての、ホナラと、外に出まして。救急車に分かり易くと。我が身を目印にと。
出たら、ドンのピシャの、ソバの道から、我が家の道へ、曲がる処でありましてと。家の前に立って、手を振りの、お辞儀をしての、何をしてと。
格好なんか、構てられへんわと。気持ちや、気持ちの世界で、真夜中やでと。真っ昼間なら、やってられへんよな、両手を上げたり、手招きしたり、お辞儀をと。

我が家の前に止まりの、隊員出て来やはったら、「スミマセンねえ。」の連発のと。こんなに夜も遅くにと。事件、事故、怪我に、遅いも、早いも無いけれどや。
兎に角、気持ちや、気持ちの世界でと。

こっちですと、隊員を先導しての、母の部屋へと、誘いまして。
担架も運ばれて来まして。さて、どするやと。隊員がです。担架に乗せるの方法がと。触れば、痛がって、痛がってと。ン、矢っ張り、骨折かなあ。
とは、我が思いの、要は、簡単には、担架に乗せられずの、今時の担架も、プラスチックなんやねえ。
右左の半分に分割出来るんやと。その状態にて、右から、左側からと。半分ずつ乗せたら、痛さも軽減出来るナと。変な話、感心して、見てたです。
見てな仕方が無いしの、ソレ以外になら、隊員の作業に邪魔になりそなのを除けたりと。やり易いよに、気をつけましてと。
イヤ、反対側では、嫁はんがと。同じよな作業してましてと。

しかるにの、予め、決めてまして。
私等、夫婦が救急車に乗って、現地、救急病院にと。長男には、ケータイで、連絡するしと。迎え宜しくと。実際、こんな具合に、息子共が居たら、便利でと。楽でしてと。
マア云うたら、前回、玄関先で、転倒、頭裂傷の際と、同じ手筈、手順でと。

イヤイヤ、母を担架に乗せてる間にも、別途の隊員、年配のが、何時頃、どんな具合にと。お母さんの生年月日はと。
等々、質問されましてと。私と、嫁はんにて、交互に返答のと。
云うたら、変な話の、頭を打っての、出血等々、意識不明のと。
では、無い分、安心感もありましてと。そんな意味なら、前回救急車の、裂傷の際は、ビックリしたです。頭だけに、出血酷く。頭蓋骨の骨折でもしてたら、大変ゾと。
生命の危険性もありましてと。

そんな意味なら、此度、複雑怪奇でと。
生命には、無関係なれどの、其のアトがと。年齢が年齢だけに、どなるのかと。
話簡単の、どこまで、回復するかであってと。モっと、云うたら、歳取ればの、歩けんよになったら、オシマイでと。歩ける云々もあるけれどの、結果的、呆けられたら、周辺、大変ゾと。周辺とは、原則、我が夫婦。

正直云うたら、むしろの、入院してる間は、大変は大変でも、質が異なりましての、退院のアトが、モっと、大変。前回の再来かと。
云うたら、病院から、退院、帰って来られても、常に、家族なるは、其処までの、心配してるです。云うたら、ホットケへんやんかと。目を離せへんやんかと。
正しくの、家族にとっては、綺麗事と違うですと。

トカトカ、色々、考えたり、当面のと。
担架も無事に、家から出られましての、隊員曰くに、家の人は一人だけ一緒に来てくださいと。オッとの、計画若干狂たなと。ホナラと、私が一緒にと。
嫁はんは、長男と、迎えに来てくれと。
イヤイヤ、嫁はんも、オーナー・ドライバーなれどです。夜道はナと。若手にと。居てるしと。

そんな次第の、救急車に乗って、罹病歴等々、問われましての。私が返答してるのに、其の都度、当人、変な回答とするのか、呆けての話では無くての、一言、余計の追加のと。
或いは、寒いの、痛いのと。
確かに、プラスチックの担架で、下に何もで、冷たいかと。上には、母の毛布を掛けたですがと。
兎に角の、諸々問われるがままに返答のと。

しかるにの、向かう先がと。決まるまでは、待機で、出発をば、待たんならんです。こんな間に、ご近所の誰ソレに見つかるかと。
何処さんやろ。柴田はんかと。コレが厄介とするのか、仕方が無いなあと。
イヤ、触れて回らんでも、察知されましてと。
よって、確かに、救急車も、余程で無いとと。ソレをタクシー替わりに呼び付けるの、輩(やから)の、気が知れんナと。異常やでと。其の異常人格なるが、増えてるですて。
要は、隣り近所との、お付き合いが希薄でと。希薄になれば、恥も、外聞もあらへんです。
では、困るんやと。結果、犯罪も増えましてと。被害者にもなるんやでと。

そんな事、どでも結構のと。
とりあえずは、亀岡市内のが受け入れ不可で、「洛西シミズ病院」でも宜しいですかと。
宜しいですかと、問われて、ど返答するやと。こっちは、どする事もの、先様の、思し召しのままでと。ええも、悪いもあらへんですがと。

とは、返事はしてへんけれどや。
隊員曰くに、整形外科の当直が居てる病院にと。よって、近くとなれば、其処でしてと。
正直、「南丹病院」と、「亀岡シミズ病院」の診察券なら、嫁はん準備で、手渡されの、持参してるですがと。後期高齢者の、保険証もと。
云うたら、洛西では遠いけれどの、アカンかったら、指定も出来ひんしで、ハイ、承知と。ホナラの家族の方、奥さんには、云うときますと。

目的地が決まりの、出発したですがの、其の道中、動き出して、スグに止まりましての、一寸、待ってくださいねえと。隊員がです。
「洛西シミズ病院」から、連絡あっての、「亀岡シミズ病院」にて、どしてもダメとするならと。こっちでも、構わへんですがと。「亀岡シミズ病院」を、再度の確認されたしと。

要は、亀岡のは、外科の先生しか居たはらへんですが。宜しいですかと。
問われて、イヤ、結構ですと。私からしたらの、ドチミチの、整形外科でも、外科でも、応急的、診断だけなら、一緒やしと。されどの、隊員の頭の中、情報、思考回路までは、読めへんしと。
要は、良いも、悪いも、私等にとっては何も無しの、思し召しのママの、ソラ、出来たら、亀岡のシミズ病院の方が近いし、便利やしと。診察券も、持参やしと。

結果の、結果、「亀岡シミズ病院」へと。
ホナラの、ケータイにての、嫁はんには、こっちになったしナと。しかるべくの、到着してから、又、電話するしと。
(09/01/07)


NO.3 再びの転倒、入院(3) 矢っ張り、骨折の話

救急車は、上道(うえみち)、京都縦貫道路から行くのかと、思てたら、下道(したみち)国道でと。
イヤ、前回は、上道から、行ったしと。

にしても、脳出血の疑いのある、妊婦さんの盥回しは、産婦人科医と、脳神経外科医が要るですが。母のなんか、外科でも、整形外科でも、どっちでもええのにと。
生命の危険性、乏しくの、骨折にて、手術するにしたって、腰、足、腕のなんか、何日かは、大丈夫でと。

イヤ、私も足首骨折の時、一週間程、ほっとかれたです。
痛い、イタイの、イタかったのにと。痛め止めも打って戴けずやでと。
痛み止めも、特段の、請求もしてへんけれどや。病院でも、イタイ、イタイのアタタのタとは、余り口にはしてへんけれどや。なるべく、動かんよに致しましてと。動けば、痛いしと。仮止めのギブスはして戴いてたですがと。ソレまでが、痛いしと。何されても、痛いしと。
ソラナア、その際、家から、「南丹病院」には、救急車は呼ばず、嫁はんの運転の車で来たしで、激痛でと。痛いはイタイし、アタタのタと、ズっと、唸ってたですがと。云うたら、足首、ブラン、ブランの状態でと。

とは云え、正直、母程では無いですがと。
母は、痛いは当然の、寒いと。ソラ、プラスチックの担架やしでと。上には、毛布を被せてるですがと。

私の時、救急車を呼ばずは、私にも、嫁はんの発想の中には、救急車が無かったのと、嫁はんが救急車で、一緒に来たら、帰りの足がと。息子共は、マダ、中学生やったかと。
ソラ、其の気なら、タクシーでも、何でもあるけれどや。生命の危機はあらへんしと。
と、するよりも、救急車云々で、待ってるよりも、一刻も早くの気持ちが優先してたです。

デデデの、この救急隊員の隊長さんやろか。
考え方、判断によっても、方向性が異なるかと。
イヤイヤ、原則、患者にとって、最高、最適、適切なる病院をと。一生懸命、探し、連れてくを目的とされてるは承知の、波長が合わん場合もありましてと。

例えばの、亀岡の、シミズ病院では、当直が、外科医でと。整形外科なら、洛西のと。
其の上で、どされますかと、問われたならばの、家族としたら、ソラ、近いが一番での、亀岡にと、お願いするですがと。
イキナリの、亀岡では、整形外科の当直医が居てませんし、洛西のと、云われて、宜しいですかと、問われても、こっちに、選択の余地あらへんですと。
マアナア、洛西に行っても、同じの、「シミズ病院」故、術後でも、しかるべくの、亀岡に移動をお願いするですがと。にしても、洛西の場合、当面、こっちが大変でと。
云うても、マダマダ、距離的、知れてるけれどや。

とか、思てる内には到着の、アトはご指示に従いのと。
イヤ、事務方、当直担当医、看護師さんが居たはってと。事務方からは、保険証を請求されての、診察券も一緒に手渡しましてと。ソラ、二つあれば、話は早いです。

で、アトは、何もする事が無いです。主人公は母でと。私なんか、単なる付添故。ここで待っててください。ハイ、承知と。
要は、レントゲン室にて、問題箇所の撮影でと。其の準備中に、先生から、再びの、罹病歴等々、尋ねられて。質問等々、終わって、時計を見たら、軽くの、明くる日になってたです。
イヤ、到着時点にて、既に、明くる日になってたかと。
変な話、入院するにしたって、12月30日入院と、31日では、一日違うです。どっちが、ええのか、分からんですがと。正直、費用的には、一日でも、短い方がと。

当然にして、保険にも入ってるけれどや。全部は賄えへんです。
イヤイヤ、ディー・サービスに欠席とするのか、入院期間中は行けへんしで、其の分、回せるナと。ソラ、正直、費用等々、諸々も考えるですと。
オッとの、そっちにも、連絡しとかんとと。年末年始は、ディー・サービスお休みでしてと。されどの、施設は稼働されてるしと。

そんな事は、結構の、レントゲン室から、処置室にと。看護師さん、先生と一緒に移動で、処置室にと。誘(いざな)われ、入れば、先生から、レントゲン写真を見せられまして。
説明聞くまでも無くの、見たら、分かるです。嗚呼、残念と。帰れへんなあと。母が、正月迎えるは病院かと。

とまあ、先生、レントゲン写真を元に、説明して戴きの、右の大腿骨がと。左にも同じく入ってますねえと。金具がと。
オッとの、罹病歴で、云うを忘れてたです。正直、諸般の入院、罹病歴、多過ぎてと。
先生、仰るに、多分なら、右もこんな具合にされるかと。イヤ、全ては担当医、R先生になるですがと。
オッとの、オッとで、前回の圧迫骨折の際は、その先生でしたと。イヤイヤ、良かったです。ソラ、同じの先生の方がと。前歴、承知されてるしと。

デデデの、当直医曰くに、こんな時間ですしと。私は、明日、31日の、9時までですので、ソレまでに、R先生には、連絡をと。
取れ無くとも、1月1日が、先生、来られる日でしてと。先生、仕事熱心でと。ソですかと。

ソラ、こっちにしたら、明日、31日にでも、お会い出来る方がと思うですが。正月元旦も病院に来るにしても、時間的制約掛かるしと。墓参、初詣を予定してるしと。
されどの、万事、この事態とならば、先様のご都合に合わせるより、仕方が無いんやわと。

そんな事は結構の、以上で以て、私からは何もありませんですと。看護師が脳波等々、取ってまして。
終われば、看護師が、病室に案内しますのでと。それまでは、外の待合室で、待機して下さいと。ハイ、承知と。
待機に出たら、先ほどの、事務方、来まして、保険証を返却のと。同時に、入院手続きの書類一式、渡されてと。要は、良く読んで、しかるべくの、署名捺印の上、しかるべくの、受付に出してくださいと。私からは、ソレだけですのでと、退散されて。

ホナラと、看護師さんが処置室から、出て来られるまでに、ケータイでもしとこかと。
要は、矢っ張り、骨折でと。腰の付け根でと。入院やと。
病室には、マダ行ってえへんしで、決まれば、又、ケータイででもと。とりあえず、今は、待合室やしナと。

斯くしての、看護師さん、二名様が、処置室から、母のベッドと共に、出て来られましての、へえと。
イヤ、イツの間に、二名がと。最初は、一人だけやったです。
何でも、結構の、指示に従いの、同行でと。エレベーターにて、上がりましての、病室にと。八人部屋でと。賑やかで、結構かと。母の性格からでと。

デデデの、病室に入って、即の私は邪魔ですと。
イヤ、諸般の処置を致しますのでと。其の間、別途の看護師さんから、呼ばれましての、ナース・センターにて、再びの、罹病歴、家族構成、アレルギー問題、食事の好き嫌い等々、連絡先をと。出来れば、ケータイの番号もと。
ハイ、承知の、病室も決まりの、嫁はんには、ケータイにて、ン階の、ン号室ゾと。されどの、マダ、家を出てえへんみたいで、ホナラの、ここか、待合室か、どっちかに、居てるしと。

斯くなる次第の、斯くなるでと。
まあ云うたら、年末になっての、突如の、大忙しとするのか、エライ事にと。
アトは、主治医に面談、お会いするまでは、手術諸々の、日程がと。結果、年末年始、バタバタのと。されどの、何です。或る意味、病院やし、安心は安心でと。

ソラナア、家族が不在の間にでも、こんな事になっててみい。当人、大変ゾと。救いを求めるに、ダアレも居てへんですと。
そんな意味なら、家族全員揃てて、良かったなあと。
よって、私等が、宿泊を伴うの外出の用事あらば、安全のため、ショート・スティにと、母には、頼んでたですが。頑として、ナカナカに聞き入れんでねえ。断固の、拒否、嫌々しましてと。説得するに、往生してたですがと。変な話、コレで、多少のお灸になるかいなあと。
されどの、お灸なら、過去何回もあったですがと。全然、懲りずにと。年寄りとは、こんなモンかなあと。
話簡単の、何でもが、自分中心。
(09/01/08)


NO.4 再びの転倒、入院(4) 入院公称、1ヶ月の話

そんな事で、母の病室も決まりの、要は、入院に際しての、要るモノがと。
お箸、ストロー付きコップ、ティッシュ・ペーパー、タオル等々の入院生活の必需品ですやんかと。他にも、要るモノはあるけれどや。この時間でと。
云うたら、コンビニで調達出来る範囲、家にあるモノでしか、持って来られへんですと。
ソラ、当面、寝た切り故に、寝た切りで無くともや。オシメが要るですと。看護師さんから、三種類準備をと。指示されてるです。前回と同様でと。
マアナア、一年半前にも入院してたですが。例えばの、ゴミ箱なんかは、ありましてと。ケータイにて、あるモノは連絡してるしと。無いモノは、無いしと。

母も落ち着き出した故に、待合室にでも、移動しよかと。時計を見たらの、オッとの、1時過ぎやでと。
マア、そんなモンかと。着いたのが、日付が変わってからやのにと。看護師さんも大変やなあと。こんなに遅くに、入院やで。交替勤務ではあるけれどや。本来ならばの、静かなる時間帯でと。申し訳無いですと。
とは、口にはしてへんけれどや。頭が下がるです。私等には、何にも出来ひんしと。云うたら、居てるだけでも邪魔かと。実際にも、男なんか、居ててもナと。病院等々では、役立たずでと。単に、家族として、居てると云うだけでしてと。
さりとての、顔も出さんでは、あの家族は冷たいなあと、思われるしと。厄介なんやと。本音で云えばの話でと。

デデデの、原則、人だけの場合、エレベーターは遠慮しましてと。階段から降りたですが。変な話、もしかしての、入れ違いになるの可能性もあるなあと、思いツツのと。
ソラ、二度の連絡の間には、相応の時間喰てるですと。ボチボチ、来てもええ時間かと。交通渋滞も無い筈故、15分もあったらと。
待合室に着いた途端に、ケータイがと。嫁はんから、今、病室に来たけれどと。矢っ張りかと。実は、エレベーターが動いてたよな気がしてたです。
早速にも、戻れば、息子と、三人で、来てましてと。二男も帰って来て、早速にも、一緒に来てくれたかと。
イヤイヤ、嫁は来てへんけれどや。ソラナア、こんな真夜中に、一歳半の、孫娘を病院にはナと。真夜中で無くとも、幼子は病院を避けるが常識かと。

来てもなあ。真夜中故に、大きな声も、アカンしと。小声で話をするも、憚(はばか)られ。
コレが、相部屋の難しい処なれどの、仕方が無いです。嫁はんが準備の諸々をば、しかるべくの、配置等々、納めましてと。
どっちにしたって、長居は無用のと。明日、明後日と、正月何日間かは、息子共も居てるし、毎日でも、様子を見に来てやらんとと。其の都度、要るモノも出て来るやろしと。
この日、結局の処、帰って、一寸間を取っての、寝たは、2時半頃かと。正直、こっちも、興奮状態でと。

斯くしての、12月31日には、「亀岡シミズ病院」から、電話がと。
思てたですが。あらへんでねえ。あらへんでも、12月31日、大晦日、外出の予定が無くの、ホナラの全員でと。
では、行ってえへんですが。誰かは行ってるです。多分なら、息子共が行ったかと。私等も行ったけれどの、要はバラバラで行ってたかと。

息子共は、病室の、テレビの、イヤホーンの件でして。丁度、年末、廃棄処分してしもてたです。こんな事態、予測はしてへんしと。一年半前に、病院の売店にて、600円やったかで、買おたですがと。勿体ない事したなあと。
此度も、買うツモリはあったですが。病院の売店も、行った日の、あんな時間には、やったはらへんしと。そもそもが、年末年始は怪しいしと。

イヤ、息子共は、電気屋はんで買い求めの、テレビ・カードは、千円で、1200度数(1200分)のを、病院の自動販売機でと。二人で、二枚ずつ買おてくれたです。
結構な事でと。
コレがイツまで、保つかもありましてと。前回入院時での、実績ならばの、概略の、一枚で、三日は保たんかったかなあと。正直、バカにならんですと。今後の補充がと。話簡単の、四枚で、12日間やでと。
そんな意味では、四枚置いといてくれたら、助かるですと。

ホンマやでと。
テレビの電源をば、小マメに切ってなあと、頼んでても、アカンですと。寝てる間も、点けっ放しの事がありましてと。こっちの、身にもなってくれと。日に、煙草代、一個と同等でと。
しかるにの、31日、私等夫婦は、「ダックス」にて、オシメ三種類等々、買い求め。無い間は、病院より、実費で、やって戴けるですと。やって戴いた分は、現物にて、返却のと。
云うたら、コレも、バカにはならんのやと。消費枚数がと。

しかるにの、昔はなあと。テレビの話なれどのと。
長期ならばの、自分等、独自で、テレビを準備してたです。レンタルもあったですがと。大体は、小型ならばの、数千円で、あったかと。高くとも、1万円見当かと。
ソレを、テレビ・カードでやられてみい。出費も大変ゾと。母のペースならばの、1ヶ月で1万円のと。病院も、変な処で、儲けるなあと。

イヤイヤ、デデデの、正月元旦には、R先生、病院に出勤とするのか、来られるしで、必ずや、連絡がと。
よって、電話があるまでは、家から、出るに出られずでと。変に出て、例えばの、墓参の先、東大谷さんに居てる時に掛かって来てみいな。時間によったら、飯も喰わずに、大急ぎでと。
まあなあ、先生には事情を説明の、時間の調整も可能なれどと。どっちにしたって、手術の日程、時間等、聞かん事にはナと。予定が立たへんしと。
大した予定も立てへんけれどや。墓参と、初詣程度でと。アトは、妹一家が来るだけでと。手術の日によったら、調整でもと。

兎に角、家で待機してたですが。
年賀状も届いての、11時頃やろか。リンリンと。もしかしてと、電話を取ったら、病院からでして。女性故、看護師さんかと。
R先生が、12時頃にはと。よって、12時前には、こっちに、来て戴きたくと。来られたら、ナース・センターに声掛けてくださいと。ハイ、承知と、返答のと。

以て、出るべき時間が決定の、息子の車に全員です。
「亀岡シミズ病院」経由で、墓参でと。時間があれば、「出雲大神宮」さんにと、相成ってと。
当然にして、先生のお話を聞くは、私等夫婦でと。嫁と、孫娘は、車で待機の、息子共は、お婆ちゃんのお相手をと。しててくれと。

斯くしての、先生と面談の、手術の日は、5日と決定の、5日は平日故の、新年早々での、外来も多くと。診察の終わるが、2時になるかと。
結果、2時半頃からになるかと。麻酔は局部で、利くまで、30分程度を見てましてと。3時から約の1時間で手術は終了のと。但しの、暫くはそのままで、30分程度、安静にで、病室に戻って来られるのは、4時半頃かと。概略の予定を教えて戴きましてと。

手術は、骨折の状況より、金具を取り付けるの方法でと。年齢が年齢故に、取り外しは致しませんと。まあ云うたら、今回の右足のは、前の左足、大腿骨のと一緒ですと。
その他、諸々の、手術に際しての、考えられるの問題点等々、説明をば、して戴きましての、同意書に署名捺印をと。して戴ければ、ナース・センターに提出をと。
イヤ、準備万端の、判子なら、嫁はん、持参でと。即刻、署名捺印の上、提出したですがと。

更には、術後、3日間程度で、ベッドの上でなら、座れるよにはなりましてと。一週間後には、リハビリ開始で、2週間後からは、歩行訓練をして戴きますと。
但しの、患者さんの、やる気にも影響の、意欲が無ければ、やっても仕方がありませんのでと。ご家族さんには、回復促進のため、励まして、上げてくださいねと。

にしても、3日で、座れるよになるとは、凄いナと。
ホンマやでと。
我が祖母の時代でなら、不可能でと。医学とするよりも、そもそもが、其の当時には、リハビリの考え方が無かったかと。骨折ならば、或る程度、骨がくっつくまでは、絶対安静のと。動かしたりしたら、アカンぞと。
とまでは、別としての、骨が或る程度くっつくまではの、思想が支配的でと。

そんなモン、年寄りが、或る程度の、骨がくっつくまでの、1ヶ月も、2ヶ月も、足を動かさへんかってみい。二度とは、動かせへんです。
足の筋肉、骨の関節部が堅くなってしもてと。一番に顕著なるは、足の太さなんか、見るも無惨に、痩せこけてしもて、若い人でも、一週間もしたら、細くになってしもての、歩く感覚さえが、怪しくなるのにと。

歩くのが、難しいのに、走るのなんか、出来るモンかと。退院しても、暫くは、走るはどんな具合にと。
イヤ、我が経験の、40代で、そんなモンやでと。
リハビリなら、抜糸するまでの、術後一週間から、開始してるですがと。イヤイヤ、聞いて、ビックリしたですがと。そんなに早くから、動かしてもええのかと。

にも関わらずの、70代、80代で、安静にと。
されててみい。結果、筋肉堅く、関節がと。固定してしもたら、再起不能でと。足なんか、動かんですと。その点、腕は何とでもなるですがと。体重を支えるで無しと。
大体は、抜糸で、2週間で、退院されるかと。

イヤイヤ、主治医、R先生の談ならばの、母の入院一ヶ月ですて。されどの、大体は、入院期間なるは、公称値に、掛ける事の、「2」となるですが、仰るには、家に戻って、或る程度の事が出来る段階にて、退院望ましいですがと。
そんな意味なら、前回、母は2ヶ月で、病院は厭であると。退院を決めたです。ソレが2ヶ月後でと。
圧迫骨折の方が時間が掛かるかと。原則、安静故でと。

斯くなる次第の、斯くなるでと。兎に角、手術の日は、1月5日に決まったです。
決まれば、そのよにで、宜しくお願い致しますと、お暇したです。
(09/01/09)


NO.5 再びの転倒、入院(5) 手術、無事終了の話

マア云うたら、年末年始、特には、元旦早々にも、病院にと。
用事が出来るとは、夢だにもと。

昼の、12時に、R医師との面談にて、自動的、墓参も、食事、「かごの屋」も、大幅にズレましてと。
イヤ、墓参と、「出雲大神宮」さん以外は、予定も何もで、アトは、その場、その場で、臨機応変、適当でと。
更には、息子のおごりにて、「小川珈琲」にと。この段階にて、日没の、結果、「出雲大神宮」さんへは、夜になったですがと。母入院にての、仕方が無いなあと。
氏神さん、「大井神社」は、明くるの2日の、諸般の事情、長男夫婦が買い物に出掛けての、マタモヤの、夜にと。異例尽くしの、年末年始になりに蹴りのと。
なっても、仕方が無いなあと。生命に影響、別状、危惧あらばの、墓参も、初詣も、行ってられへんですしで、マダマダ、マシかと。

斯くしての、手術当日、1月5日の朝、再びの、病院から、電話がリンリンと。看護師さんから、R先生のご指示を伝えられたです。
要は、2時から、手術故、1時頃にはと。来て戴きたしと。来られたら、ナース・センターに声掛けてくださいと。ハイ、承知と。
嫁はんと、二人して、「亀岡シミズ病院」にと。

ソラ、息子共、長男一家は、3日には、嫁の実家に行きの、そのまま、神戸にと。その前に、病院には、見舞いに行ってるですがと。
4日には、妹夫婦が年始の挨拶に、来ましてと。矢っ張り、こっちに来る前、病院に寄りの、見舞いにと。其の4日、妹夫婦が帰ってから、二男は、病院に見舞いにで。
家に戻ってから、富山、高岡に出発でと。
以降、嫁はんと二人だけになりに蹴りのと。

ソラナア、12月に入って、柴田の叔母が他界で、葬式でと。母方の叔母のご主人他界で、同日の葬式でと。葬式のハシゴも初体験の、加えての、年末、母、骨折にて入院でと。
年末年始に何もしてへんでも、気分的バタバタでと。

息子共、嫁、孫娘が居てたにしても、家から、出てへんでも、別途の事をしてても、気分的、落ち着いてえへんです。
そして、日が来たら、予定通りに、行ってしまうしと。
ハタと、気が付けば、家は、嫁はんと二人になりましてと。二人だけになるは、珍しくと。されどの、新婚さんでもあらへんしと。云うたら、新婚時代なんか、あらへんわと。どこへ行くも、母一緒やしと。それこそ、ここ、数年でと。母が一緒に出んよになったのはと。
出んよになったら、こっちも、歳喰ての、出無精病、重症に陥ってましてと。
イヤ、若き頃は、方々に出てたですがと。

しかるにの、何で、一時間も前にと、疑念抱きツツの、仕方が無いなあと。
一々、文句云うたってと。看護師さんも伝令宜しく、伝えたはるだけでしてと。なるべく、余裕を持って、来てくださいねの意で、一時間早めにと、したはるかと。
加えての、家族が何で、立ち会いとするのか、待機かとなればの、手術に際しての、様態急変があったり、想定外の事態勃発あらばの、相応の処置するに、家族の理解、了解求めるがためでと。
云うたら、クレーマー、文句云いが多いしと。
当然にして、家族として、家族の手術状況、心配で無い筈はあらへんしと。どんな簡単な手術でも、手術は手術で、危険は伴うですと。

ホンマやでと。
我が概念ならばの、一旦、入院したらの、担当医に全面的、任せてな仕方が無いです。
一々、文句を云うに、基本が分かってえへんのにと。専門知識もあらへんしと。云うたら、医者との相性、運任せかと。
ソラナア、運悪くの、奇人、変人、異端児、悪趣味、未熟、経験不足、責任感乏しくの、ええ加減なる医者に引っ掛かったら、目も当てられへんけれどや。そんな事、第三者に分かるですかと。
そもそもが、医療事故の発生なるは、別途の問題が多いかと。点滴の液を間違おたり、血液型を間違いの輸血したり、右と左の臓器を取り違えたりとなんかは、次元が違うですと。

イヤイヤ、誤解無きよにの。
さりとての、状況によりの、納得出来んの話があればの、病院を替えるなり、何なり、しませんとと。結果の、結果は一緒であっても、出来る努力をしての、納得する。納得出来るが、重要ゾと。
ソラナア、その後の人生、一生に関わる場合もありましてと。
変な話、医者によったらの、他人事でと。単なるの、患者の一人に過ぎひんかと。

イヤイヤ、デデデの、加えての、待機するを、不要、不服とは思てえへんです。
家族として、待機は当然のと。何事も無くの、用事も無くの、呼び出されず、手術無事の完了、一番でと。
只ナ、一時間も前からかと。矢っ張り、丁度の適切なる時刻を指定ならばの、遅れて来るのが、居てるのかと。どっちが、どっちの世界かと。変な話、重要なる手術で、家族、親族、居てへんかったら、イザの時、担当医も困らはるかと。
云うたら、そんなヤツ程、文句云いでと。自分の事は別問題の、置いといての、口先だけは、饒舌、屁理屈、理屈云いかと。この手のが、増えてるのかと。

デデデの、ご指定の、一時には、到着の、ナース・センターに一言、家族の者ですがと。
ホナラの、原則、病室にで、その他、移動の際には、何処に行ってる等々、お伝えくださいねと。マアナア、嫁はんと二人やしで、気楽は気楽でと。片方、消えても、片方がと。
云うたら、私なんか、一時間もはもたんです。時間潰しに、煙草を吸いにの、所定の灰皿のある場所は承知のそっちに移動したりの、病棟の、休憩室とするのか、談話室に行ってたりと。

イヤ、病室に居たら、看護師さん曰くに、2時半に手術室ですので、20分くらいに出ますのでと。患者さんのベッドはこのまま、行って、戻って来ますのでと。ハイ、承知と。
時は、2時頃でと。動き出すまで、アト、20分かと。知った、途端に、時間の動きが止まったりと。

デデデの、休憩室にて、ウトウトとと。
してて、人の気配にての、パと、目を見開けばの、目の前に、老人保健施設の、「こもれび」の職員さんが、居たはってと。
オッとのと。お見舞いに来て戴いたかと。
実は、この日から、母の、新年のディ・サービス開始のと。云うたら、施設の仕事始めの日であってと。ディー・サービスの責任者とするのか、担当のお方が来て戴きの、云うたら、同じの町内会に在住でと。当然にして、タマタマ、なれどです。

変な話、よお、分かったなあ。よお、見つけてくれやはったなあと。私をです。云うたら、俯(うつむ)き加減で、ウトウトとでと。暇やしと。
しかるにの、先様、曰くに、骨折で、入院されたと、聞きましてと。ビックリしましたと。
嗚呼、有り難う御座いますと。こんな場で、新年の挨拶なんか、してられへんしと。新年気分でもあらへんしと。骨折の状況等々、概略の話をしましてと。病室にと、誘いのと。

とかとか、してる間にも、母、移動の時間となりましての、途中までは、一緒に移動の、ご家族さんは、ここまでですと。
で、移動の際には、ご連絡をで、嫁はん、返答するに、休憩室に居てますのでと。ソラなあ、母のベッドの無いの、病室に居てても、間が悪いかと。ハッキリとは、居てるだけでも、邪魔やろしと。

斯くしての、4時頃やろか。
ボチボチかと、思てたら、看護師さんが現れましてと。終わりましたのでと。暫くしたら、戻って来られますと。ソですか。有り難う御座いますと。
とりあえず、予定通りの、予定の時間で無事に終わったかと。

ソラなあ。金具を取り付けるに、上手い具合に出来ひんとか。合わんとか。取り付けの際、別途の場所が折れたとか。出血がとか。等々、あったら、大変ゾと。
されどの、されどで、何は、ともあれの、何事も無くのと。
云うたら、居てるだけで、終わっての、ホと安堵。
(09/01/10)


NO.6 再びの転倒、入院(6) 日にち薬の話

斯くなる次第の、斯くなるでと。
母、手術から、無事に戻りの、先生からは、ナース・センターに呼ばれましての、特に問題も無くと。案外に骨も丈夫でありましたと。
只、血圧がと。
低いため、もしかしての、輸血をする場合がありますので、ご了解をと。ハイ、承知と。されどの、大体は母の血圧低いですがと。必要とならばの、反対するの理由はあらへんです。
ミドリ十字の、HIV入り血清はあらへんやろしと。

再びの、病室に戻れば、「こもれび」の、ケア・マネージャーさんが、お越しになりましての、先と同じの骨折の説明をと。先程、無事に手術も終わりましたと。担当の某さんも、来て戴きましてと。
話をしてたら、同室の婆さん、フラフラと出て来まして。看護師さんが、見つけて、どこ行くのんと。トイレにと。トイレは、ベッドのソバに置いてあるので、してくださいねえと。そやけど、其処に沢山人が居たはってと。ホナラのホナラで、カーテンしてと。
オッとの、邪魔なんやと。確かに、病室の出入り口付近で、喋ってたら、気になっての、出るモノ、出すモノ、出えへんなあと。悪かったなあと。

イヤイヤ、ホナラのお大事にと。
しかるにの、「こもれび」では、リハビリもしてますしと。リハビリのための、入所もありますしと。へえ、ソですかと。されどの、宿泊を伴うのは、厭がるですが、病院では、厭応無しかと。
歩けへんのやしで、遁走も出来ませんですがと。退院の頃なら、或る程度はと。

とは、云うてえへんけれどの、そんな選択肢もあるのかと。
但しの、月、ン万円でと。へえと。病院と、どっちが安いのか、マダ、分からんですがと。
但しの、本来的、リハビリならばの、矢っ張り、病院が色んな意味で、安心感ありましてと。ソラ、何かあっても、沢山の専門医が、看護師さんが、居たはるですと。話は早いかと。

イヤイヤ、デデデの、麻酔は切れてるけれどの、別途の麻酔がありましてと。
主治医から、聞いてるですがの、術後はどしても、痛いで当然の、緩和のため、体内に管を通してあっての、痛い時には、自分でボタンを押しての、其処から、麻酔が出来るよにしてあるですて。
ご心配ご無用の、頻度高く、押しても、一定時間は供給出来ませんです。量も知れてましてと。但しの、一日、二日で、取り外しますと。
イヤ、本当の痛みは原則、明日の朝までかと。
マズは、三日もしたら、ベッドの上での話なれどの、座れますと。一週間で、リハビリ開始の、二週間で、歩行訓練でと。正月元旦に聞いたの、ホボの、同じよな話もあったですがと。

ベッドの上であっても、手術から、三日で、座れるよになるとは、ビックリ仰天のと。
云うたら、手術で、切開された範囲も狭いのかナと。私なんか、10センチはあったかと。イタアテ、イタアテ、唸ってたです。麻酔なんか、痛み止めなんか、して戴いてえへんしと。請求もしてへんけれどや。
イヤ、会社の連中が見舞いに来てくれる度、足を床に付けば、付ける度、激痛とするのか、血液が足を流れるの感触、感覚で、イタアテ、イタアテ、暫く、ンと、息が詰まってたですがと。激痛、収まったら、別段にと。

そんな感覚で居てたしで、先生には、思わずの、凄いですねえと。
要は、痛いは、痛いで、痛み止めの処置にて、一刻も早くの、動かす事が重要でと。イヤ、同感でと。
しかるにの、アトの心配点なるは、歳も歳故、骨が、予定通りに、くっつき出すかの問題でと。くっつき出せば、むしろ、折れた箇所は、強度が増すですがと。
ン、成る程と。私もそんなよな、話を入院当時、聞いたです。
但しの、くっつき出すのは、年齢と共に時間、日数を要するですと。ソレも聞き憶えがあるなあと。

そんな事で、手術経過、今後の予定の再確認で、主治医との面談終了のと。
云うたら、長いの、手術の立ち会いも終わりましてと。アトは、術後の回復度合い、リハビリの進捗状況なるを、見守るだけになるなあと。
イヤ、当然にして、居るモノ、洗濯モノ等々、処置しんならんですがと。

しかるにの、母も今は、殊勝な文言出てまして。
長い事、待っててくれたんかと。
されどの、前例からは、痛みが消え、動け出したら、我が儘、気儘が出て来るゾと。無茶云い出すゾと。

しかるに、しかるにの、先日、9日、行った際には、既に、テレビ・カード、3枚消えててねえ。4枚目も、半分でと。結果、9日間で、3.5枚とならばの、消費速度が速過ぎるゾと。一枚、千円やしと。
多少は、節約もと、話をしてたならばの、同部屋の患者さんであるの、婆さん、話を聞いててねえ。
私も主人から、テレビ・カードの事を云われるけれどと。テレビくらい、好きに見たいがなと。ケチケチしなさんなと、云うてるえと。
マア、本音でありの、患者の立場からは、ソなんやろなあと。そやけれどの、日に300円、400円も、テレビで使われてたら、たまらんですゾと。
トカトカ、云うてても始まらへんしで、ヨッシャと、一枚買い求めにと。明くる日、諸般の事情で、来られへんしと。

どっちにしても、骨折なるは、日にち薬でありまして。
一旦、手術が終われば、アトは、主治医の指示に従いの、リハビリにて、機能回復に勤(いそ)しむが一番でと。
アトは、如何なる状況にて、退院して来るかが、家族にとっての、大問題。
にしても、病室では、色んな話がありましてと。ソラ、8人も居たはるしと。

イヤイヤ、言語明瞭には、女性部屋でありましてと。
男の私は、原則、入り難いのやと。
現に先日、珍しくの、カーテンを閉めてるなあと。カーテンの内側なるは、人の気配がしてるし、別段の看護師さんが、居たはるで無しと。されどの、万が一を思いの、カーテンをコソリと、開けたならばの、知らん人やってねえ。歳の頃のな、50代前半かと。
何でも結構の、オッとの、相済みませんですと。

イヤ、本を読まれてただけなれどの、目から、火花、閃光、頭をガツンのと。
オッとの、トットで、ホナラ、母、何処ゾと。ナース・センターで、聞こかと、病室を出よとしたなら、コッチや、コッチと、母の声の、ベッドが、一人分がズレてたです。
曰くの、夜の間に、救急車で運ばれて来やはったんやと。
とは、母の説明なれどの、そんな話、大声で、スナと。ご当人様、隣りの人が居たはるのにと。何よりも、救急車でなら、母も同類の、運ばれて来たんやわと。
とは、云うてえへんけれどや。兎に角、余所様の事を、余計な事をと。大声で、するならばの、居たはらへん時にと。

ホンマやでと。
歳喰たら、配慮が無いなあと。そんな話題が病室での、最大の関心事の、話簡単の、救急車であろが、なかろが、入院患者は、相応のと。
スグには、戻れへんの、原因がと。風邪引き、捻挫で、単なるの打ち身、打撲、軽い裂傷程度にては、入院なんか、あらへんです。
(09/01/12)