M社のISO物語NO.1  

ISOとは

目次

M社のISO物語NO.2

20.主責任部署と工程フロー

19.組織図と品質管理責任者

18.専務、担当分で、頭の中、一杯

17.「品質マニュアル」原案の作成開始

16.初回のISO推進委員会開催

15.ISO推進体制のスタート

14.素案の見直し

13.ISO推進本部

12.堂々巡り

11.「文書管理規定」原案作成

10.宮垣君の勉強会

9.「品質マニュアル」第二素案作成

8.「品質マニュアル」素案作成

7.制服貸与依頼

6.私はコンサルタントやて

5.準備開始

4.ボチボチ、スタートかいな

3.コンサルタントとの初面会

2.世の中、不思議なもんや

1.ノート・パソコン購入


1.ノート・パソコン購入

カラーのノート・パソコンを買いました。
カラーて断らんでも、今時、白黒のノートを買う人なんかあらへんけど。
ディスク・トップ(133MHz)と白黒のノート(20MHz、HDD250Mb)は持ってます。
ノートは使いやすいけど、白黒やし、能力的にWindowsはダメ。
それで、以前から、カラーのノートが欲しかった。そんなトキ、息子から電話があって、
「お父さん。(大学の)生協でなあ。NECのノートが19万円で売ってるで。
確か、NECの方がエエとか云うてたなあ。
モデムも付いてるで、ペンティアムのMMXで、200MHzやで、どおする。
その代わり、DOS/Vや。MS−DOSみたいなもん、NECは、やってへんしなあ。」
急にそんなこと云うわれてもなあ。そやけど、19万円はおかしいで。
「それ、HDD、幾らや。」
「1.6Gbや。液晶はDSTNで、メモリーは32Mbや。アカンかなあ。」
「もっと、ウエ、あらへんのか。」
「あるで。HDDが2.1Gbやったら、22.6万円。これやったら、TFTの液晶やし、メモリーも64Mbやで。
お父さん。それでも、上新(電機)に比べたら、安いのと違うか。」
まるっきり、息子は、生協の代理人みたいな口調です。
上新から、案内状が来てたけど、26.6万円やし、4万円も安い。
「それ、いつまで、やってるのや。」
「夏休み前までや。」(夏休みは7月25日かららしい)
「カタログ、あるんやったら、貰てくれ。」
もともと、買いたいし、予算だけは、準備してた。
ある程度の機能を持ったノートやったら、30万円台。せめて、20万円台にならんかなあと、迷てました。
安い買い物でもナイ。無かっても、実害はナイ。そんな贅沢したらあかん。自重してただけ。
そこに、M社から、ISO(International Organization for Standardization)を取りたいけど、どうやろ。
そんな打診があった。M社は、私が前の会社に居たとき、ナニかとお世話になった会社。
私が勤めてた会社とは、資本関係はナイけど、家のソバ。(車で10分程度)
ISOは、私が会社を辞めた直後に、関係会社(資本関係のある会社)が取りました。
最初は、本社(京都)も取るつもりで、6年以上も前から、取得準備で、研修のためホテルに缶詰になって、教育を受けました。
岡山の関係会社にも、しょっちゅう行って、指導したり、こっち(本社)のISO推進計画書を作ったり、関係者のお尻も叩いて、私の部署は、完成に近い状態にした。
ところが、イロイロあって、所属が変わって、退職。
ISOを、簡単に説明したら、顧客の立場での品質保証システム。
品質管理をやってます。そんなこと、製造業やったら、当たり前。
それも、口で云うてもあきません。やってることを、文書にする。それを、ドキュメント(文書)管理と云う。
文書にしても、改正したら、書きなおさんとアカンし、当然、パソコンのワープロソフトで作成するのが常識。そうせんと、改訂が大変です。
ということで、M社と、コンサルタント契約(そんな大層なもんとは違うけど)して、お手伝いすることになりました。エエ機会やし、この際、買おてしまえと、決心です。
息子に、手配を頼んだけど、すぐには手に入らんと、一週間後の昨日(17日)に息子が持って帰ってくれました。祇園祭りの日です。
息子も金欠病で、ヒイヒイ云うてるし、手間賃で、1万円。
私の欲しかった、NECのLaVie NX LW20/3です。
思たより、サイズが大きかったけど、そんなことは宜しい。ここからが、大問題。
せっかくやし、インターネットをどこからでも出来るようにもしたかった。
そんなもん、以前からやってるし、スグにも出来る筈の設定やったけど、アキマセン。
とりあえず、プロバイダの京都inetには、難ナク接続出来たし、エエ調子やと思たけど、アカンのです。肝心のHPが出て来ません。
「Webとの接続が出来ません。」そんなコメントが出てくる。
ノートとディスクトップでは、キーボードの配置とか、コマゴマと相違はあるけど、京都inetの設定方法の説明書も確認したけど、間違いはナイ。
とうとう、半徹で、夜の3時で、まだダメ。
モデムは内蔵。ナニかの設定が違うのやろけど、分かりません。
ところが、突然、出来てしもた。
そやけど、ナンで出来たのか、やり過ぎて、理由が分かりません。
兎に角、HPは表示してくれた。
そして、プラウザーの「お気に入り」から、適当にクリックして、よそを覗いたら、エラー。
何や、コレ。
京都inetにアップロードされてるHPは全てOKで、それ以外がアカンのです。
しょうがないし、アレコレしてたら、マタ、突然、表示した。
理由がねえ、分からんことにはアトアト困るけど、その設定を記録しといたらヨイでしょう。
京都inetは難しい。猿では出来ません。
(98/07/18)


2.世の中、不思議なもんや

M社の件より以前のことです。
前の会社の桔梗さん(先輩です)から、ISOの話がありました。それは、この2月末。
突然、電話で、
「柴田くん、ISOて、知ってるか。」
そんなことから、スタートしました。
「知ってます。6年くらい前から、やってました。内部監査員の教育も受けました。」
「実は、今、それが、中小企業で流行ってるんや。役所でもやり出してるんやで。
それで、家本さん(私の元上司で、15年程前に退職。桔梗さんの更に先輩)にもやってもろてるんやけど、パンクしてしもてる。それで、柴田くんもやってくれへんかなあ。
そういうことなんやけど。」
「もう、大夫、離れてますよ。」
「大丈夫や。柴田くんやったら。充分、通用するわ。」
この桔梗さんが、会社に在籍中、最初、開発関係の仕事をしたはって、途中から工程管理に移らはった。
仕事上での関係は、無かった。
会社の従業員会(労働組合の前身)の関係で、時々、会おて、議論したことがある。私らの反対派に近かった。私は、それが、組合になる前から、幹部をやってたのです。
もう、20年以上前のことやけど。共産党系のオルグと対立してた。
私らは、ゼンセン同盟に入る予定(会社との協調体制派)。
それを、オルグが邪魔してた。その連中を説得して欲しいと頼んだわけです。私らでは、議論が噛み合いません。
向こうは、そんな教育を受けたプロ。とまではいかへんけど、口が達者。
こっちは、情熱だけでやってるようなもんやった。
その当時は会社も人情溢れて、エエ関係やったのです。
私らも、労使交渉で、会社代表に、好きなこと云うててました。会社も誠意を持って、私らみたいな青二才に、応対してくれてました。
むしろ、そういう場を通じて、従業員の考えてることを知りたかったようです。
その、桔梗さんも、10年程前に退職されて、経営コンサルタントをやってます。
7年程前に京都駅の嵯峨野線の列車に座ってたら、バッタリ会おた。
2年前には、喫茶店で会おて、近況報告を兼ねて、世間話をしたりしました。
桔梗さんから、そんな電話があって、その半月後に花田さん(面識はありません)からの電話があった。
「桔梗先生から、柴田さんのことを聞きました。
そんな件案が入ったら、是非、お願いします。」
ヘエー、桔梗さんは「先生」て呼ばれたはるのやなあ。
「私こそ、お役にたてるかどうか、分かりませんけど、宜しくお願いします。」
それだけで終わってしもた。具体的にはナニもナイ。
とりあえず、電話があったし、桔梗さんに連絡。
「こんな電話が、さっき、ありましたけど、どういう人です。
それだけで、電話を切らはったんで、何も分からへんのですわ。」
「花田て、それは、そういう配慮のない奴や。すまんなあ。
一回、柴田クンに会いたいとか云うてたけど、アイツのことやから、何時になるか分からへんけど、話があったら、宜しく、協力してやって。」
その後、花田さんからも、連絡あらへんし、どうなってるのかなあ、桔梗さんに問い合わせでもしよかいなあ。
そう思てたら、M社の専務から、メイルが届いた。その内容は、
ISOのことを知ってるか。知ってたら、支援して欲しい。そんな内容。
私がHPの開設をして、少しづつ、その宣伝をしたけど、その自己紹介に、
「まだ無職やし、品質管理関係の仕事があれば、飛んで行きます。宜しく。」
そんな掲載をしてます。これを見やはったのやなあ。
この自己紹介のコメントは、桔梗さんから、そのハナシがあったし、掲載したのです。
ところで、M社には、どの程度の支援をしたらエエのか。
それに、私がISOを知ってるかて云うことやけど、内部監査員の養成で缶詰教育されて、私の所属部署で、推進責任者をしてました。
標準類も、私が所属した部署の製造品質に絡む原案は、殆ど私が手がけた云うても、過言と違うのです。
勿論、更に先輩諸氏が手がけられて、それを私がアレンジしただけのもあるけど。
そんな背景があって、M社から、ワザワザ声を掛けてくれやはったことは光栄なことで、M社の力になれるのやったら、頑張りたいと思いました。
3年振りに、M社に訪問して、社長と専務に面会して、実際は、殆ど世間話ばっかりやったけど、支援を了解しました。6月4日のことです。
桔梗さんとM社には、ナンの関係もありません。
突然のISOの電話から、以外な方向に行ったのです。
世の中、不思議なもんです。
(98/07/20)


3.コンサルタントとの初面会

ISO関連のコンサルタントは沢山あります。
M社と接触のコンサルタントは社長の知り合いで、初回は、6月9日に来られたらしい。
M社の標準類に関する資料を確認して、それで、とても無理なレベルか、もう一歩の段階か、今後どうすべきか、報告しに来られるらしいし、私にも同席してくれとのこと。
それで、6月12日、M社に2回目の訪問です。
私も遅れたら、先方に失礼やし、10時の予定やったけど、30分前に行きました。
そして、前回、先方が来られたとき、社長が私のことも、コンサルタントに云うたみたいで、先方も、是非、会いたい。とか、仰ってたようです。
私は、そのコンサルタントが審査までするものと思てたけど、それはベツらしい。
支援だけとか。
その支援も、アドバイスだけで、実務は、M社がせんとアカンらしい。当たり前や云うたら、当たり前です。そんなん、余所の人が出来るもんではナイ。
ここから、「ISOの説明」と重複することもあるけど、簡単に説明します。
ISOとは、
ISOそのものは、JIS(日本工業規格)と似てます。
違う点は、ISOは国際規格。JISは日本だけのモノ。
ISOのなかに、ISO9000番シリーズがあって、それをM社が取得しようとしてるのです。
今、最も話題になってるのは、14000番。これは、環境問題です。
ここでは、9000番。
その9000番には種類があって、9001.9002.9003の3種類。
ISOを取得するとは、どういうことか。第三者機関(もともと、このISOは、顧客の立場で立案したもの)が審査して認証する。
例えば、M社がISOを取る云うて、取引先が、審査みたいなもんやりません。
やってもエエけど、取引先によって、基準が違う。
逆に、アッチコッチの取引先がやることになったら、M社が大変。
それで、第三者がその代理で、決められた基準で審査するのです。
そしたら、同じ基準でやってもらえる。
その第三者機関を「審査登録機関」と云うのです。その審査に合格したら、ISOを取得したと、世間に公言出来る。
この、ISOは、4年程前までやったら、日本経済新聞にも、「○○社、ISO9001取得」とか、記事が掲載されたけど、もう珍しいもんでも何でもナイ。記事にもならん。
景気のエエときやったら、どこでも、物を造ってくれたら良かったけど、こんな不景気なご時勢になったら、せめて、ISOくらい、取ってなかったら、相手にもされんようになる。
要するに、取引を止める基準は、ISOを持ってない相手から。
最低限、持ってたら、その中から選択。そんな状態です。
とは云うても、ISO9000シリーズが要求する、品質保証システム体制があることはエエに決まってます。
さて、私がコンサルタントの人に会うのは、勿論、初めて。
前の会社では、そんなことは他の部署がまとめてやってました。
社長から、知り合いとか、是非合いたいとか、そんなハナシを聞き終わったくらいで、来られたのです。
社長から、コンサルタントへの紹介をして頂き、名刺交換ですけど、名刺なんか持ってません。口頭だけで、自己紹介しました。
先方の名刺では、株式会社RMI(リスク.マネジメント国際標準)の井上取締役研究所長と辻副研究所長の2人。
株式会社やのに、「研究所長」はおかしいけど、名刺にはそうなってます。
けっこう、ご年輩で、お二人共、定年退職された程度です。
どこかの会社で、品質管理の仕事でもされてたのやろなあなあ。
先生は、まず最初に、前回の一日診断の結果報告をされた。
要するに、
「ISOの取得は可能やけど、一からのスタートやから、パワーが必要です。
それで、どうされます。」
井上先生からの質問です。
「エエ、もう決めました。
まだ、何も詳細は決めてないんですが、柴田さんにも応援を了解してもらってますし。」
「それで、取締役会とかで、決める必要はナイのですか。」
「私がヤルといえば、それで、決まります。」
そら、社長が「もう決めた。」て云うてたら、決まりなんやで。
あとは、M社の決算上の問題で、取得までの日程とか、そんなハナシです。
私の方は、コンサルタントの先生が、どの程度の支援をしてくれやはるのか、私自身は実務をするのやし、雛形があったらなあと考えてました。
それを、参考にM社風にアレンジしたら、簡単ですから。
私がいくら、標準類が得意や云うても、ナニもナシでは無理です。
ISOは、全てを網羅してますし、掴みきれてない部分もあります。
例えば、「品質方針」とは、どんな例があるのか、それと、「品質マニュアル」は、どんな形式で作ったらエエのか、その例が欲しいと考えてました。
社長との経理上の問題が終わった段階で、先生方に聞いてみたのです。
「そういう、何か良い例があれば、参考にしたいので、ご提示して頂ければ、非常にありがたいのですが。許せる範囲で結構ですよ。」
「それは、各社マチマチですし、その関連のものを作ってる間に決まってきます。
マズ、思ったように作ってみて下さい。」
各社マチマチなことくらい、分かってます。同じはずがナイ。
コンサルタントとして、あっちこっち面倒見たはったら、このM社の業態に近い会社もあるやろうし、ほんの一部でも、基本的パターンが知りたい。
「イヤ、せめて、こんな書式でとか、スタイルを知りたいのです。」
私も、どんなもんか、イメージが掴めへん。先生方の方針もあるやろうし。
そしたら、辻先生が、
「イヤ、内容は、やっていくうちに、ジョジョに見えてきますよ。」
井上先生は、
「柴田さんは、そういうのを、見たことないのですか。」
「工場で内部監査の真似事みたいなことはしましたが、まだ、草案段階のもので、これでやるという、正式なものは見てません。」
実際そうなんです。
岡山のW社で、内部品質監査の真似事みたいなことはしたけど、マダマダこれからの段階やったし、私が品質管理の業務を外されて、暫くしてから、本社でも、ほぼ形態の整ったヤツが出来たけど、内容まで、見せても、もらえなかったのです。
「品質方針なら、色んな例がありますから、適当なものを、次回にでも持ってきましよう。」
要するに、「品質マニュアル」の例は提示しませんと云うことです。
基本的な、フォームか、RMIの指向する事項。
こういう感じで作って欲しい。そんなようなモノを提示して欲しかった。
あとから、ああせえ、コオセエはイヤやからねえ。
「その品質マニュアルは、どの程度の枚数になりますか。」
「各社、マチマチですが、ほぼ40枚程度です。」
次に、基本的なことを聞いてみた。
「原本とコピーの区別はどうするべきなんですか。」
これは、私の勤めてた会社で、原本の用紙はブルー地にしてた。そしたら、コピーと区別出来る。辻先生は、
「そんな区別は必要ありません。」と、仰った。
「例えば、規格の数字を、鉛筆とかで、訂正したものもOKですか。」
これは、皮肉でもなんでもナイ。そういうことをハッキリさしとかんと、エライことになる。
「それは、それで、最初に決めとけば問題ありませんよ。」
それでエエのやろか。間違いが起こり易いように思うけど。
それは、M社で検討しましょう。
そやけど、困ったもんやなあ。品質マニュアルは憲法みたいなもんやし、それを一番に作らんとアカンのやけど、イメージが掴めへん。
その打ち合わせが終わって、帰ろてしてたら、社長がチョット待ってくれと云う。
待ってたら、昼になってしもて、専務が昼食にでもと、焼き肉(暑いのになあ)で、食事しながら、ハナシがあった。
要するに、今なら、M社にも、余力があるし、ISOを取得したい。
その支援を私に頼みたい。そんなことです。
それと、私をどんな待遇にするか、例えば嘱託とか、さらには、報酬の問題。
そやけど、待遇とか、報酬のことは、まるで考えてなかった。
ただただ、そういう声を掛けてもろて、光栄というだけ。
「全てお任せします。」
それで、終わった。
(98/07/24)


4.ボチボチ、スタート

M社社長のキックオフは10日後の6月22日に決まり、品質管理責任者は専務になった。
ISOは、トップダウンでやる。
そのため、経営責任者が全社員に「ヤルゾ。」と宣言する。
それを、キックオフ。サッカーみたいです。
ISOを推進する責任者を決めて、その人を中心にやって行く。
ISO推進責任者はダレでもかまいません。品質管理責任者とは直接には無関係。
品質管理責任者は、ISOの全般を把握しとかんとアカンし、準備段階から、メンバーに加わって、出来れば推進責任者になっとくホウが好ましい。
それにしても、M社には宮垣クンという、前の会社で、ISOをやったヒトが居る。
理由は知らんけど、ISOを取得してから、退職したらしい。専務と一緒にイロイロ聞いたけど、確かに詳しい。
その宮垣クンがISOをやった会社では5人がそれに専属の形でやって、1年掛かったとか。
マア、妥当な線やけど。
ただし、会社の規模と、元になる標準類がどれくらいあったのかが問題。陣容からは、比較的大きな規模やったのやろ。
とにかく、あったら、あったで、見直しが必要やし、なかったら、ないで、作らんとアカン。
私自身は、ある程度、M社の状況は分かってるけど、どんな標準類があるのか、全容は知りません。一部、作業標準があるのは知ってるけど。
これは、私が前の会社のとき、M社に製造を委託してた製品で、品質改善等したトキ、確認、改正を、QCの竹上クンを通じてしてたからです。
まずは、「品質マニュアル」を作るのやけど、それは、規定類のダイジェストみたいなもの。
M社に規定類があるのやったら、それと、矛盾したらアカン。
かと云うて、まだ、コンサルタントと調整段階。私は、まだ、ナニもやることがナイ。
そう思てたら、専務が、私の居場所を案内してくれやはった。
何回かM社には来てたけど、紹介してもろた場所は初めてです。
倉庫の上で、広い部屋で、20畳くらい。エアコン付きで、出来たばっかりみたいで、こんな広い場所は、勿体ナイ気がする。
そやけど、気が、早いと云うか、スタートもしてへんのになあ。
それにしても、勝手に来て、好きに使て、戸締まりだけ、キッチリやって、帰ったらエエということやけど、その方が、気楽には間違いナイけど、そんな訳にもいかへんわなあ。
私に、何か、あっても分からへん。
それは、それで、有り難いことやけど、ISOの問題、何をどうするのか、まずは、構想を練っとかんとアカン。
そこから、スタートです。
(98/07/29)


5.準備開始

それはそうと、私はどんな立場で、やるのかなあ。
嘱託とか、そんなことも、云うたはったけど、まだ、分かりません。
そして、前回、コンサルタントの先生が、
「次回、6月18日は昼からでもどうですか。14時くらいが良いですかねえ。
ちゃんとした時間はそれまでに連絡しましょう。」
そんなことやったのに、一向に、連絡がナイ。それで、M社に確認したんです。
そしたら、先方から、まだ連絡がナイ。14時くらいと云うことやったし、その30分前にでも来てもろたら、エエのと違いますか。そんな回答。
先生もエエ加減なもんやなあ。連絡するて云うたんやし、連絡せんとアカンで。
簡単な口約束でも、守らんとアカン。その人の姿勢の問題です。いわば、小さなを守って、大きなことも信用出来る。信頼関係です。そうせんと、間違いが起こり易い。
こっちにしたら、遅刻するのは、失礼になる。
とりあえず、30分前にM社を訪問して、専務と雑談してたら、先生方が来られた。
丁度、14時。大したもんです。事前連絡さえあったらねえ。
そして、M社の幹部(社長.専務)、プラス私が出席した。
内容そのものは、大したことはナイ。前回の話の延長線です。
スケジュールと、「品質管理責任者」(専務)の確認。
次に、ISOのターゲットどうするか。
M社は開発ナシの製造業やのに、RMIは、サービス業を唱って、9002と仰ってる。
おかしいですねえ。サービス業は、9003です。どうも、製造に対するサービス業と考えられたらしい。
前回、依頼の「品質方針」も、簡単なものを提示して頂いた。
こんな簡単なものでエエのかなあ。そんな程度ですけど、こんな感じで考えたらエエらしい。
打ち合わせで、重要なことは、次の2点。
1.M社のISO取得のスケジュールを作成すること。
  1.準備期間                3ケ月
  2.品質マニュアル作成         3ケ月
  3.システム確認             3ケ月
  4.システム運用.内部監査.点検等 3ケ月
2.M社の「品質方針」を考えること。
以上です。
次回は7月3日14時に決まりです。
こんな具合にはっきり決まったら、アリガタイ。
先生方が、お帰りになって、内部の打ち合わせです。
初仕事として、その品質方針の原々案でも、考えましょう。それと、マスタープランも、原案があるんやし、やりましょう。
「M社の経営理念は、何ですか。こんな言葉を入れて欲しいとか、そういう意味ですけど。」
「”誠意と情熱”ですわ。」
なるほど、この言葉はエエなあ。
それと、何年か前、顧客の工場監査があって、私も立ち会おたけど、社長が、会社案内の小冊子を示して、説明したことがあった。そのときに、感心した文言がある。
”小さい巨人”と云う表現。それが、そうやったかどうか、専務が会社案内を持ったはったし、それを確認した。やっぱり、載ってました。記憶は正しかった。
これも、含めたいなあ。その段階で、頭の中で、ほぼ、骨格は決めた。
案が出来たら、メイルで、専務宛に提示することにしました。
社長のキック.オフも。22日に決まった。
そして、私の部屋のことがあって、パソコンをそこに設置するとか、ハナシがあったけど、それは、大変やし、勿体ない。それに、故障でもさしたら、困ります。
もともと、ノートを欲しいて思てたし、エエ機会でもあるし、パソコンの設置は不要です。
そんなつもりで、専務に、云いました。
「ノートを買おうかと、思ってるんですわ。その方が簡単に、持ち運びも出来ますしねえ。」
「ノートねえ。それやったら、ありますよ。ALやったかいなあ。」
その事務所に置いてあった、ノートを見せてくれはった。
「これ、誰も使てへんし、これやったら、使て貰っても、構いませんわ。」
「そうですか。考えときます。」
そのときは、そこまでの話にしといた。
ALて、それが、どんな程度の性能か、知りません。
予備知識もナイ。
ALを、あとから、調べたら、VAの聞き間違いやった。
(98/08/03)


6.私はコンサルタントやて

ISOでは、まず、経営者の、「品質方針」が最重要です。
社長の品質に対する基本姿勢を明確に示すものです。
これに基づいて、社員一丸となって、ISOを実行するのです。
いわば、「御旗」であり、シンボルです。
とりあえず、原々案。兎に角、何か、叩き台を作らんと、進みません。
ホンマは、社長が、考えるべきやけど、こういうのは、苦手のようです。
社長は、こんなことより、工程が好きで、入ったら、出て来ません。
ISOをヤル。社長は、決心したはるのやし、主旨さえ理解してもろたらOKです。
私としても、M社の社員と違うし、M社らしい表現と云うのに自信はナイ。
案だけは、幾つか作ってはみたけど、どれがエエのか、迷うだけ。
それを、一本化して、専務にメイルしました。
私としたら、それを、どうにでもアレンジしてくれやはったらエエのです。
ついでに、準備日程の計画書も、メイルしました。
そう云うたら、6月22日に、キックオフするとか、ハナシがあった。もうやらはったかなあ。
それと、「品質方針」も、どうなったかなあ。そんなんで、専務に確認の電話をしました。
社長は、「品質方針」は、ちょっと長い文章やなあと、そんなことを云うてたらしい。
色んな選択肢がある。最短のにしたら、長いとは思わへんけど、それやったらそれで、短かくしましょか。
そして、ノート・パソコンのこともあるし、私の意向を伝えました。
要するに、貸してもらうのは、壊しでもしたら、弁償せんとあかんし、自分のを持ちたい。
厚かましいことを云うたら、貰てしまうか、あっさり、ダメか。
ハッキリ云うたら、せっかくやけど、私の気にいった機種を購入する方が宜しい。
専務のハナシでは、HDDも1.2G程度で、少ない。それなら、貸してイラン、と断った。
更に、6月28日に来てくれと云うことで、M社に訪問した。
当日、専務から、準備金として、私の銀行口座に幾らか振り込むから、それで、好きになようにしてくれとのこと。
その他、何か必要やったら、領収書で、決済する。そんなもん、あるんかなあ。
勿論、私は、了解です。社長も居たはって、その名目は、「コンサルタント料」。
私はコンサルタントになったわけです。
社長から、私の居場所を、倉庫ではナク、事務所の隣にするとか、説明してくれやはった。
私もその方がやり易いけど、果たして、いつから、そこを利用することになるのか。
まだ、そんな段階と違うけど、社長まで、気を使てくれはって、有り難いことです。
とりあえず、これで、私の立場は、決まりました。
そこで、私としたら、M社に、ISO推進体制を作って欲しい。
私が、標準書の原案を作っても、誰に検討してもらうのか。専務でも社長でも、そら、構わへんけど、実際は社員が使うのです。
前の会社では、「標準化委員会」があって、そこで、標準類を検討した。
そんな体制、組織が、M社にも欲しい。その場で、標準類の原案を説明して、お互いの理解を深めることが出来る。
そう考えて、「標準化委員会規定」の原案を作ることにしました。
(98/08/05)


7.制服貸与依頼

「標準化委員会規定」の原案を、急遽、作成。
それを、7月3日に持って行きました。
その日は、RMIの先生方が来られる日なんです。
前回、14:00丁度とのことで、その30分前に行って、相談する予定。
ところが、もう、来てはるやないですか。約束が違う。丁度のハズやのに。
そやから、いきなり、「計画書」の確認。
先生の要望は、その「計画書」にISOのどの項目が該当するか、記載して欲しいとのこと。
最初に、要望事項を説明しといて欲しかったなあ。
ただ、「作れ」では、分からんやないか。
先生方、ことごとく、こんな調子です。アトからアトから追加要求が飛び出すのです。
こんな点に配慮して、作成するとか、そんな具合に指導して欲しい。それが、どうも、思いつきのように伺われるのです。追々分かりますけど。
次に私のホウから、「標準化委員会」のことを確認しました。そしたら、
「M社はそんな、大きな組織と違いまっしゃろ。要りませんで。
そこの、責任者が、そこらの関係者を、パッパと集めて、決めたら、それで、よろしいやないですか。」
フーン、そうかなあ。少人数では大層かなあ。そうではナイと思うけど。
M社の正確な陣容は分からんけど、社長を含めて、男性12名くらい。
その他に、パートさんとかが、居やはって、総勢、約100名。それ以外にも、外注業者さんとか、内職の人も居やはる。
そんなんでは、ナントカ委員会て、不要かなあ。
「そんな、委員会作っても、責任の所在が曖昧になるだけでっせ。」
こんな、追い打ちがあったけど、これには異議がある。
責任の所在は委員長です。色んな意見、知恵を貰たら宜しい。
それと、工程で使う、標準類は、それでも可能かも知れんけど、全体に関係する「規定」類は、検討する体制を構築しとかんと、困ることがある。
イヤ待て。先生は、工程で使う、「作業標準」と、全社に適用する、「規定類」を混同したはるのや。私は、まず、「規定類」のことを対象にしてる。
まあ、この場で議論しても、しょうがない。M社内部で、考えたらエエ話。
そして、日程の話に戻って、
「この、日程、しんどいこと、ありませんやろか。」
どういうことかて、ISOの予備審査が早い。そう仰ってる。その前の社内の内部審査が、早すぎるらしい。先生のこれこそ先生の原案を参考にしたのやけど。
「社内の内部監査で、イロイロあっても、エエのと違うんですか。修正するだけやし。」
「アカンのですわ。この内部監査の時は、全部、揃てんとアカン。
ISOの審査は、もう、出来てからの審査なんですわ。
それと、内部審査の結果も含めて、そういう体制が整ってるかどうかを、審査するんです。
内部審査で、X(ペケ)ばっかりやったら、審査してくれませんのや。」
そうか。そんなんか。これは、一つ、勉強になった。
私は、内部監査で、どんどん、不都合なことを出して、修正したらエエみたいに思てた。
標準類とかも、ナイならナイで、Xにしたらエエ。エライ、誤解やった。
次回は、7月23日になった。これは、10:00。
そして、M社の社員教育をRMIが25日にやることに決まった。
RMIの先生方が帰られて、専務と打ち合わせ。
「それやったら、もう、品質マニュアルも作らんとあきませんわ。
例の宮垣君の資料でも、手に入りませんか。それも、参考にしたいですし。」
「頼んでます。フロッピーですわ。入手出来たら、メイルします。」
「出来たら、次回までに、品質マニュアルの素案を作ってしまいたいなあと、思てるんです。」
「そうやねえ、2枚程度にでも、作って、一遍、先生に、見せて、意見でも聞いたらエエんですわ。そしたら、何か云うてくれまっせ。
とりあえず、そんなもんでエエのと、違いますか。」
かなり、認識が違う。
2枚やて、大きく、20項目もあるのに、いくら何でも、2枚程度は、無理。
まあ、そんなこと、議論せんとこ。
「それと、M社の制服を貸してもらえませんか。」
今まで、ブレザーを着て、M社に訪問してたけど、ブレザーやったら、ネクタイもせんとアカン。
暑いし、制服の方が気楽です。
勿論、RMIの先生方が来られるときは、ネクタイせんとあかんやろうけど、それ以外やったら、ネクタイは邪魔臭い。これからも、度々、M社に来るのやし。
私は、服装の中で、一番神聖なんは、制服やて思てる。
前の会社でも、会社から、外出するとき、近くやったら、着替えたりはしませんでした。
人によっては、ネームプレートをは外したりしてたけど、そんなんアカンで。
自分の会社と、自分の名前に自信持ってほしいもんです。
私は、どれだけ、嫌がらせを受けてても、その姿勢だけは崩さんかった。
(98/08/07)


8.「品質マニュアル」素案作成

「品質マニュアル」なるものを作らんとアカン。
京都駅八条口のアバンテイで、参考書を買おた。
専務からも、宮垣君が前の会社の資料をメイルしてもろた。
そんなんで、見当もつかんかったのが、アウトラインが、ちょっとだけ、見えて来た。
表紙も、目次も付けてる。そのうえ、項目毎にNOを付けて、標準書形式にしてるけど、こんな、標準書形式に、やる云うたかて、まだ、M社のフォーム(様式.NO等)をどうするかも、決まってナイ。
どっちみち、そこら中、修正せんとアカンはずやし、素案段階には、まだ不要。
表紙と目次程度は付けるけど、形式は無視。そんな判断で、20項目をやり出した。
コンサルタントの先生も、
「まずは、M社のあるがままに、やったはるとおり、それをそのままに、形式も、まだよろしいし、難しいい考えんと、じっくり、作って下さいな。」
そんなことでした。
それも、全部を一気にやっても、確認が大変やし、2回に分けた。
7月23日にコンサルタントの先生が来られるまでにはやってしまいたい。
私の計画は、17日の日に、最終確認出来るようにして、21日には、その修正をメイルすることにした。正直云うて、2回程、徹夜してしもた。
どっちみち、M社の具体的な実務概要も把握出来てない。標準類も知りません。
専務とのすり合わせだけでは、アカン。何回も修正が必要やろし、最低、3回目くらいは手直しすることになるやろ。
初版は点数で、30点狙い。合格点の半分。ナニを文句云われてもしょうがない水準。
とりあえず、土台を作るだけ。ナンにもなかったら、お話にならへん。
その、土台で、先生の意見を聞いて、第2版で、40点。まだ、不合格水準。
更に、M社の実状とのすり合わせをやって、その段階の第3版で、60点(ギリギリ合格狙い)を目指す。ここでは、書式も、設定しましょう。
要するに、第3版で、ある程度、正式なものです。それも、修正せんとアカンけど。
そして、7月23日、コンサルタントの先生とお会いしました。
マタモヤ、日程の話で、変更して欲しい。無理があるのと、違いますか、やて。
そんなこと、前回もやってるし、そのとき、云うてくれ。
こっちは、多少、しんどいけど、それに合わせて、努力します。そう考えただけ。
どうも、この先生方、一貫性のナイ発言が多い。
まあ、文句云わんと、先生の仰る通りに、やりましょう。
こっちが、マダ、やるべきことも、出来てないのに、エラソウなこと、云うたらアカン。
そして、「品質マニュアル」のことになって、辻先生、開口一番、こうです。
「柴田さん。せっかく、頑張って、作ってくれやはったけど、罫線もナイし、あきませんなあ。」
よう云います。こんな短時間で、正式なもんを、作らはったような事例でもありますか。
失礼なことを云うなあ。気分を害したけど、ここも我慢、ガマン。
そのうえ、社長の「品質方針」のことで、
「簡単過ぎます。もっと、メリハリをつけて、M社の特徴をアピール出来んと、あきませんで。」
実は、社長の意見、RMIからの事例、参考書、それを総合判断して、「品質方針」は簡潔にしました。
そしたら、そんなこと云うのです。
「それと、社長の品質方針には、社長のサインと、押印の場所が必要です。
もともと、これは欧州からのものですし、サインを重要視してるんです。」
そうか、それなら、それは、そうする。
「それと、これは、ISOの項目番号と、合わせて下さい。」
どういう意味か。
ISOには、20項目の要求事項がある。
「品質マニュアル」も、その番号と合わせなさい。と云うことです。
これは、このRMIの方針やろなあ。
宮垣君の資料は、そうなってなかった。順番はバラバラ。
専務も、「品質マニュアル」の書き方のことで、
「こっちのやりやすい順番で記載したらエエみたいでっせ。」
そんなことを云うてた。これは、宮垣君のハナシを聞いた可能性があるけど。
もっとも、先生は最初、形式はどうでもエエ云うたのやけど。
私としては、先生の仰る通り、ISOの順番に合わせた方が作り易い。実は、順番だけはそうしてました。
ただ、大項目だけで、中小の項目は無視したのです。
先生は、全ての項目を合わせなさいと仰ってるのです。
それにしても、マア、イロイロ、意見があって、それに翻弄される感じです。
そやけど、形式に関しては、前回ではナク、今回のRMIの主張は正しい。
その方が、監査する人が監査し易いし、作成する方も、間違いが少ない。
ただ、その中味やけど、右へ左へと、その場、その場で、好き勝手にやられたら、前に進みません。まるっきり、邪魔されてるみたいなもんです。
そやからて、コンサルタントの先生に従わんと、しょうがない。
「こんなんも、ワープロがあるし、便利ですなあ。
これが、昔みたいに、手書きやったら、気が狂いまっせ。」
そんなこと、次元の違うハナシやないですか。
先生方のおハナシを、総合させて頂くと、今回の「品質マニュアル」は、丁寧には見て頂いてないのです。
修正も簡単みたいに仰ってるけど、殆ど、全面見直しに近い。
私は、兎に角、事を前に進めたい。まだまだ、全容も、把握出来てない。文句云う資格もナイ。ガマンです。
実は、その直後の、7月25日に、M社の社員全員を対象にした、ISOの講習会がる。
そのとき、「品質方針」の事例の適当なヤツを持ってきますと、仰った。
私は、当日の、その事例を楽しみにしてたけど、結果は簡潔そのもの。
文字数で、たった、20文字程度。こっちのホウが長い。50文字ある。ナニが簡単過ぎるやねん。
そして、他社の「品質マニュアル」を、参考に、講習会の参加者に回覧してくれやはった。
その時、先生、
「ネッ、柴田さん。これは、罫線をちゃんと付けてるでしょう。」
エライ、甘お見られてるのやなあ。
「標準化委員会規定」を提案した人間が、その程度のことも知らんハズがないやないか。
回覧されたモノには、フォーマットがあって、規定名称、管理番号等々のスペースもあるし、当然、罫線もあります。
それは、それくらいにしときましょう。
最期、社長から、全員、集まって、エエ機会とのことで、私を紹介して頂きました。
「柴田さんは、長いこと、QC(品質管理)をやっておられまして、
今回、ISO取得の、協力要請したら、心良く、受けて頂きました。」
そして、全員から、自己紹介してもろた。
正直云うて、12名のうち、1名は全く知らんかった。
1名は、顔だけ見た程度。
この紹介で、制服(外観)だけやったのが、気分も、M社の仲間になれました。
(98/08/09)


9.「品質マニュアル」第2素案作成

次回の先生との打ち合わせは8月21日。
前回、要望があって、規定のナカで、「職務分掌規定」「職務権限規定」「文書管理規定」は、最優先で、やって欲しいとのこと。
そのうち、「職務分掌規定(どの部署の人が、どの業務をするのか)」「職務権限規定(どの役職の人はどのような権限を持っているのか)」は、専務の担当です。
私の方は、「品質マニュアル」の第2次素案と、「文書管理規定」
「品質マニュアル」は、40〜50点ネライの段階に入るつもり。
出来たら、書式も正式版にしたいけど、作る作らないはベツにして、フォームを決めんと、どうしょうもない。
私が適当に作成してもエエけど、QCの竹上クンもナニかやってたはず。それを確認してからにしたい。つまり、M社にあるものを最重視したいのです。
第1次素案を作ったときも、そのこと、専務に聞いたけど、
「何もナイと思て下さい。
柴田さんの案で、出来る限りやっていきたいと、思てます。」
そんなことやったけど、エエような、悪いような。
とりあえず、「品質マニュアル」の修正をして、それからのこと。
考えようによったら、フォーム等を規定した、「標準類管理規定」なるものを作成してもエエし、そんな、「規定」をアレコレ作成するより、「文書管理規定」に含めてもエエ。
いずれにしても、「標準化委員会」なるものを、非公式にでも組織せんと、色んな「規定類」を作っても、どうするのやろ。
誰が、エエ、悪いの判断をするのか。
専務だけでも、エエけど、実際に、運用するのは、社員やしなあ。
このことも、折りにふれて、話題にはしてるけど、そうやそうや、同調はしたはるけど、それで、具体的には、ナニも進んでナイ。
ボチボチにでも、やらんと、しまいに、ヤリ難うなる。
確かに、RMIの先生は、こんな、少人数でと、あっさり否定しやはったけど、工程で使うもんはエエとしても、全体で使うもんは、そうはいかん。
そんなこと、考えながら、第2次素案版に取り組みだしました。
実は、3回目にコンサルタントの先生に合おたとき、井上先生が、
「ISOの原文を読まんと、あきませんなあ。」
とか云いながら、「対訳ISO9001ポケット版」を、チラチラ見せたはった。
これは、英語と日本語の対訳です。それは、すぐ、手に入れた。
それと、他のも参考にしての修正です。
そやけど、この段階では、まだ意味がナイ。
それより、「品質方針」が難しい。
全体を読んで、注文を付けたはるのやったら、他の文句も考えんとアカン。
エエ加減にしか、読まんとと、云うたはるのやったら、ちょっと、アレンジしたらエエだけ。
まあ、あんまり、深お考えんと、当面は、ISOの要求事項を忠実に守って、先生の指示どおり、やることにしましょう。
順番を換えたり、追記したり、削除したり、元に戻したり、悩みが多なって、進みが悪い。
そんな状態のとき、専務から電話があって、ISOのドキュメントをCDで入手した。
参考にしたらどうかとのことで、7月31日に訪問した。
これは、実用的なモノで、アレンジするだけで、エエもんが出来ます。との触れ込みです。
それを、フロッピーと、プリントで、頂きました。
「ISO株式会社」が作成した体(てい)になってます。これで、「品質マニュアル」の資料は2種類になった。
エエ機会やし、
私に準備して頂いてる場所に、資料を置いて欲しいこと。
標準化委員会でなくてもエエし、報告会みたいな組織が欲しいこと。
この二つを専務に依頼した。
その場所は、私の場所にせんでも、ISO資料室とか、本部とか、誰でも、そこに資料を見に来たらエエことにするようなイメージです。そしたら、私も入り易い。
それと、8月に、宮垣君主催のISO勉強会が提案されてることも聞いた。
これは、エエ機会やし、出来ることなら、「品質アニュアル」第2次素案も、そのトキに提示して、夏休み(8月9日〜16日)にでも、ザッとでも、眼をとおしてもろて、意見が貰えたら、非常にありがたい。これも、そう提案した。
「出来たら、そうしたいですし。」
「そんな、早うに出来ますか。」
そら、分からへんけど、私の計算やったら、その程度のペースでやらんと、8月21日に、先生方が来られても、意見も聞けません。
M社メンバーの意見によって、再検討もしたい。これまでは、専務との調整だけやけど、それだけではイカン。
このことは、要望と、予定を云うただけで、私は、当面の課題に取り組んだ。
資料を、読んでたら、どうも、宮垣君の資料も、ISO株式会社の資料も、何人かで作成してるようです。表現とか、書式がバラバラ。
宮垣君のは、途中から、ISOに忠実やし、ISO株式会社のは、その逆。
それと、面白いことに、ISOのとらえ方が、2ツの資料で、マッタク違うこともある。
面白いて云うてる場合と、違うけど。困ったもんです。
こういうときこそ、ISOの原文を確認です。
そして、専務から、ISOの勉強会が4日から3日間との連絡があった。
その4日に持って行けるように決心した。土日返上です。
何とか、勉強会には、間に合おた。
専務も、宿題の、「職務分掌規定」と「職務権限規定」を作ったみたいで、エライご機嫌さんです。それも、一緒に配布するらしい。
ちなみに、この素案段階で、「品質マニュアル」なるものは、A4の紙に22枚です。
先生方は35枚程度になるとか。
これでも、書式に当てはめて、格好ヨオしたら、そんなもんになってしまうで。
(98/08/12)


10.宮垣君の勉強会

宮垣君のISO勉強会の内容は、ISOとは何かを、初心者向けに解説する程度。
正直云うて、私には、時間潰し。
ただ、M社のメンバーと顔を合わせるという意味では、意義があった。
今まで、顔だけは知ってたけど、ハナシをしたこともないメンバーが大半。
それにしても、先生がやられたのとオナジ内容。再確認が目的やろか。それとも、ナニが目的やろか。
彼も資料とか作って、説明するのも、大変な労力とは思う。自分が分かるのと、人に説明するのとでは、全然、違うしなあ。チョット、おかしな部分もあったけど、まあ、大したものです。
初日は男性全員が集まって、エライ熱心と、感心したけど、2日目から、何人か不参加。
まあ、仕方ない。それぞれに、用事もあることやし。
宮垣君も、度々、質問を要求してたけど、ナシ。
3日目の最終日、どうなるのかなあと、心配してたけど、さすがに質問があった。
殆ど、勉強会のハナシではなく、審査のときは、どうしたらエエのか、そんな切実な問題。
私も、当事者やったら、そのことが気になるなあ。
宮垣君は、前の会社で、その中心選手として、経験してるし、アドバイスも適切です。
私は、QCの経験は長いけど、受審が、どんなもんか、実際には、知りません。
その2日目は、準備した、「品質マニュアル」と、専務が作った、「職務分掌規定」「職務権限規定」を配布しました。
専務から、配布して、「品質マニュアル」のことについて、イロイロ説明しながら、まだ、見直しが必要やし、関連標準も作る必要があるとか云うて。
そして、休み中にでも、これに眼を通してもらいたい。特に、自分が関連する部分は真剣に読んで、誤字、脱字みたいなイチャモンでもエエし、是非、意見を出して欲しい。
それが終わって、専務から、今後のテーマの打ち合わせをしたいとのこと。
テーマは、私の場合、「文書管理規定」。
これは、M社の内情も知らんと、出来るテーマとは違うし、内部調査をしたいと伝えた。
そら、「品質マニュアル」もそうやけど、そんなこと云い出したら、みな、そうやけど、ナニか資料が欲しい。
「文書管理規定」も、素案は勝手に作っれるけど、M社の状況を、少しでも調査したい。
それで、8月6日、昼一番に、M社に来ることを告げた。
まず、半日もあったら、充分。それ以上、やったかて、整理が大変。
調査する内容は、頭の中にダイタイはある。
当日、QCの竹上君に、あれこれ、確認。概(おおむ)ね、記憶通りの内容やった。
それでも、資料が欲しい。その資料を、どうするかは別問題。
基本的に、資料は、集めるのが大変で、集めたあとは、いかにして、捨てるかが、もっと重要。捨てるのも決心が必要で、下手に、あれもこれも気にしたら、収拾が付かんようになる。
捨てる、いうても、ゴミ箱に捨てるのと違うしなあ。
別の規定に使うかも分からんし、要するに、どんなんがあるか、当面のテーマに、どれが必要か、必要でないもんは、捨てる。そういうことです。
逆に、ナイものは作らんとアカン。
その、ナイのが、どんなものか、この調査で分かった。
あるかもしれんと思いながら、やってるのと、ナイことが、分かるのも、大きな差です。
結局、調べた資料は、何も使わん可能性もあるけど、知ってて、使わんのと、知らんと使えへんのでは、雲泥の差です。
竹上君も、あるはずの資料がないし、困ってたけど、あっちこっち探して、ようやく、見つけて、
「こういう資料をどうするかですわ。」
「イヤ。事務所の横に、エエ場所があるし、そこに、資料を置こか。
専務に頼んでたんや。そうしょ。」
その場所に、棚を運び込んで、資料も棚に置いて、とりあえず、一歩前進です。
後は、机とか、椅子が欲しいけど、ボチボチやらんとしょうがない。
専務の持ってた、資料も、貸して、貸して、云うて、沢山、借りてる。
そんな資料も、ここに置いて、誰にでも使えるようにせんとアカンなあ。
(98/08/17)


11.「文書管理規定」原案作成

少しやっては悩み、又、少しやっては悩み、なかなか、進まへん。
宮垣君の勉強会からは、「文書管理規定」の原案作成をやってるけど、これは、規定。
多方面に渡った、長い文章ではナイ。そやけど、書式は設定したい。
最初は、適当に設定して、書き出したけど、気に入らん。
参考資料を真似しよかなあと、思たけど、真似するのは、もっと気に入らん。
変なとこで、意地張ってしもて、我ながら、困ったもんです。
そのうち、マエの会社の書式になってました。一番、慣れてます。
そやから、マタ、書式を考えたり、承認をどうするのかなあ、どの範囲までを、この規定に入れたらエエなあ。とか、悩みます。
参考資料では、至って簡単にしてる。
「標準化委員会」のあることが前提になったりしてます。M社でも、それらしい構想はあるみたいやけど、実際には、まだ、進んでません。
非公式な組織を作るハナシがあったけど、非公式、公式、ナンでもエエ。早よやって欲しい。
そやから、最初に「社内標準化委員会規定」なるものを、作ったのに、アッサリ、否定されて、パーやからなあ。
これは、暫く、標準書の作成から離れてたし、頭のトレーニングみたいなツモリで作成したのやけど、そういう意味では、エエ線、行ってた。
自信の回復は出来たけど、私の中では、まだ、組織に、こだわりがある。
1ページ書いたら、これでエエのかなあ。2ページ進んだら、1ページ目が気に入らん。
ダラダラと、5ページくらい進んだら、突然、構想の先が見えた。
そうや、まず、書式の原案を作りましょう。ナイもんはナイんやし、あったらなあて、思わんと、委員会もナイことにしましょう。
そう、覚悟したら、頭のナカがすっきりした。
「品質マニュアル」はイッタン、手を離れてる。土台は出来たのやから、何とでもなる。
当面は、「文書管理規定」に集中。
それまでは、M社のメンバーから、「品質マニュアル」の素案に、どんな意見が出るのかなあとか、考えたけど、そんなこと、どうでもエエようになってしまた。
何かあったら、専務から連絡あるやろ。ナイと云うことは、まだ意見が出てないことになる。
結局、「文書管理規定」は、そう、割り切ってしもたら、アッという間に出来てしもた。
勿論、原案ですから、荒っぽいモノですけど。
くどいけど、コンサルタントの先生が、標準書みたいなもん、そこの責任者が決めたらエエ云うたけど、QC(品質管理部署)が、その内容も知らんかったら、顧客から、何か問い合わせがあっても、返事も出来ませんで。
そこら中が、勝手にやったら、何のためのISOなんや。会社のあっちこっちで、バラバラになるやないか。
それに、そこの部署だけのことやったら、まだマシやけど、あっちこっちに関係する、管理規定みたいなもんは、そうはイカン。
「品質マニュアル」の最初の素案では、そのことも記述して、イロイロ云われた。
その見直しで、バッサリ、削除したことも、復活さしたろか。とか。
これ又、コンサルタントの先生が、
「”何とかの管理規定による”、そんな記述が多いですなあ。」
とかも、仰ったけど、「管理規定」がナイのに、そんな詳細なことまで記述出来ませんで。
確かに、それを参考に「品質マニュアル」を作るのが理想やけど、ナイことくらい、知ってるやないか。
ところで、この「文書管理規定」なるものを、不親切に説明したら、
「文書」を「管理」する方法を説明した「文書(規定)」です。国家では、法律に該当する。
これを使うのは、会社ですから、「規定」と称する。
イヤ、この、表現はおかしい。
本当は、「規定」以外にも、沢山あって、「技術標準」「作業標準」「作業指図書」等々、全部、まとめて、「文書」と云うけど、「規定」は、「標準」の上位に位置する。
ナンで、上位か。それは、使用する部署が広いからです。
「標準」は、各工程とか、限られた部署で使う。一概には云えませんが。
例えば、私のこんなHPの文書は、何の拘束力もナイ。そやけど、頭の中には、「取り決め」がある。
例えば、「目次へ戻る」
これを、「もくじにもどる」「メニューへ行く」「目次にもどる」等々、どうでもエエのやけど、「目次へ戻る」に統一してる。これを、統一してへんかったら、バラバラになる。
読んでくれやはる人が、こいつ、無茶苦茶やなあ。
日付けの書き方も、それなりに統一してる。結構、「取り決め」をしてるのです。
これは、HPの作者が勝手に決めて、勝手にやってるけど、1つのHPを何人かで運営するんやったら、決め事を意志統一しとかんと、あきません。
会社も1人でやるのやったら、そんな必要はナイけど、会社やから、たいてい、複数。
統一せんと、アカンのです。そういう決め事を「文書」にしたのが、「規定」。
それを、更に、どういう時に、「目次へ戻る」とするか。
それは、どうやって、するのかを具体的に文書化したものが、「作業標準」。
ISOは、そういう文書化を求めてるのです。
但し、「規定」を作ったからて、それをどうするかです。
どんな具合に書いて、どうしたらエエのか。どうしたら、他の連中が、それを、「規定」と、認めて、守ってくれるかです。
更に、不都合なことがあったら、修正せんとアカンけど、そんな場合、どうしたらエエのか。
そんな疑問に答えるのが、この「文書管理規定」。
これがなかったら、他の「規定」も、どうすることも出来ません。
まあ、疑問に答えると云うより、こうしなさいと、命令してるようなもんですけど。
その命令をしても、守れへんかったら、しょうがないなあ。
実際には、ちょっと、やってみて、不都合があったら、この「規定」も直すことになる。
そのためにも、まず、原案を、「制定」せんことには、「改訂」も出来ません。
それで、コンサルタントの先生も、これを一番に作れと、指示された。
ヨウヨウ分かってます。
その先生も、8月21日にM社に来社予定。
もう、期限一杯で、原案完了。
とりあえずのノルマは達成です。
(98/08/20)


12.堂々巡り

コンサルタントの先生がM社に来られます。
「品質マニュアル」「職務分掌規定」「職務権限規定」「文書管理規定」
指示どおり、準備しました。
どんなアドバイスをしてくれやはるのかなあ。
結果は、「品質マニュアル」のことばっかり。
個別規定は、会社独自のシステムを明示したもので、中味を云々出来んかもしれません。
そのダイジェストが、「品質マニュアル」で、会社の思想まで、反映させたもんやから、「品質マニュアル」がメインにはなる。
それやったらそれで、せっかく、やってるのやし、個別規定の、進行状況だけでも、チェックしてくれたら、こっちもやり甲斐がある。ナンやな。
最初に井上先生には、
「品質マニュアル」の素案を、提示するとき、前の繰り返しにならんように、こう伝えたのです。
「まだ、先生の指示された、罫線枠とか、正式な書式にはしていません。
素案のつもりです。次回は、正式なものに編集しますので。」
井上先生も、ウンウンと、頷いてた。
そやのに、井上先生も辻先生も、まだ、形式にこだわるのです。
更に、辻先生は、
各章ごとに、ページを換えること。
これ、前にも聞いて知ってるけど、まだそんな段階と違う。
ISOの章で、要求されてない事項については、章番号を振らずに、ベツの番号を付けること。
これはねえ、先生が、ISOの章番号に該当せんように、章番号を細かくするとか、振るとかせんと、紛らわしい。そう仰ったのですよ。
その他、諸々あって、次に、井上先生、又、「品質方針」です。
「一連の文章を、3項目くらいに、細分化したらどうです。」
その場で、メモ書きで、第二次素案を大幅に変えやはった。
ちなみに、私の素案は、一連の文章にはしてません。4項目に分割してます。好きにしてくれやはったらエエのですけど。
そして、井上先生自身のメモを見ながら、
「どうも、まだ、しっくりしませんなあ。皆さんのテーマですよ。考えて下さいよ。」
私らなりに考えて、修正した案を提示してますがな。それを、勝手に手直しして、考えろて、それはない。
それやったら、この案も先生には連絡してるのやから、修正案を作成して、これも合わせて、内部で検討して下さい。これが筋です。進め方の効率が悪いねえ。
「M社の特徴は、精密さとういか、精度の高さやと思うのです。
そういう文言(もんごん)を入れたいのですがなあ。
それと、サービスというのは、もうちょっと、考えんといけません。」
その、「精度」と、「サービス」というのは、井上先生のメモ書きにある。
実は、「品質方針」の案を考えるとき、「サービス」という文言は、意識的に、避けた。
M社は、いわゆる、サービス業とは違う。電子部品の加工業です。
「サービスはISO 9003になるからですか。」
「イヤ、そういう訳ではないのですが。抵抗があります。」
どういう抵抗なんやろ。やっぱり、9003はサービス業やし、それが紛らわしいから、抵抗があるのと違うか。M社は9002でISOを取るつもりです。
「製品及びサービス。これがどうでしょうかなあ。
まあ、皆さんのテーマです。じっくり、考えて下さい。」
又、ここで、ストップです。先に進みません。
そして、別問題発生。
「文章の先頭を一文字分、下げられていますが、英語では、揃えてますねえ。
日本語の場合は、一文字下げる習わしみたいですがねえ。
ISOの日本語訳では、揃えてます。JISは、どうなんですかねえ。」
井上先生が、そう仰るので、辻先生が、ISOのJIS版を確認された。
一文字分下げてある。当たり前や。日本語文の習性です。それで、何やねん。どうせえて、云うのや。
形式は、先生が、こうしなさい。そう仰ったら、やります。逆らう理由はナイ。
そやけど、右でも左でも、どうでもエエようなこと。それも、先生方に方針がないんやったら、そんなこと、どうでもエエのやから、こっちが好きなようにやる。
そんな紛らわしいこと、言い出さんといて欲しい。
私の意見を述べるんやったら、ここは、日本やし、日本語で、「品質マニュアル」を書いてるのやから、日本の習性に従う。
そやけど、どっちでもエエようなことをこんな場で論議されたら、こっちが困るだけ。
RMIの方針を示してもろたらそれで宜しい。
RMIの方針である。だから、M社も、そうしなさい。それで結構。
で、又、これも、おしまい。
そして、宿題です。
「品質保証体系図」を作りなさい。
これは、「品質マニュアル」の添付資料として、必要です。素案では入れてません。
M社がどんな作業をどんな具合にやって、その各工程で、どんなチェック(品質保証)をしてるか、それを、図で、簡潔に表現したもので、M社の業務の流れを示すものです。
ただし、これを、まともにやったら、大変なことです。
代表的なパターンでやらんと、その会社の製品のフローの種類分あることになる。そんなもん、監査する方もやってられません。
「受注から、出荷までの流れで、指図書とかがあったら、それも明示して下さいよ。
ここからこう行って、こう戻ってと、そういうヤツですよ。
作業の流れと、その各段階での保証はどうしているかです。」
先生の仰ってる意味は、よう分かります。
私の頭の中では、どんなパターンが適当か、竹上クンと調べた資料内容が駆け巡った。
そう云うたら、エライ複雑なやつがあった。あれでは、第三者には理解出来ません。
先生方がお帰りになって、専務と関連資料を調べたら、適当な例題がアッタ。
それを、どう、M社風にアレンジするかです。
いずれにしても、コンサルタントの先生は、指導方針を明確にして欲しい。
堂々巡りばっかり。
とかなんとか、愚痴を云いながらも、何とのお、分かってきたけど。
(98/08/23)


13.ISO推進本部

コンサルタントの先生がお帰りになって、M社の内部体制の打ち合わせです。
規定も、3つ、原案が出来てます。
それを、どう処置するのか。体制も検討せんと、運営すら出来ません。
制定も運営もせんかったら、ただの書類。そのうち、どっかに、忘れられてしまう。
出来る限り、原案段階で、よりエエもんに出来たらエエけど、それは無理。
方法論なら、非公式でエエから、何人かの組織を作ること。
これを、公式に称するなら、「ISO推進本部」となる。
特に、急ぐのは、「文書管理規定」。これを早いことモノにせんといけません。
実は、それが、ISO推進体制です。
単にヤルゾー。そんなこと宣言したかて、
「フーン。それで、どうするのん。」
そんなんもんです。誰も動きようがありません。
私とか、専務の動きなんか、M社のメンバーには見えてない。ナニをやってるんかいなあ。
とりあえずは少人数で、スタートさして、意見を出し合う。
それをせんかったら、遅れるばっかりです。
私らの作った原案をそのまま採用してもらえたら、嬉しいけど、誤字とか、脱字とか、そもそも、解釈がオカシイ。マッタク違う。出来ません。そんなんも、アルはず。
そこで、比較的、ISOを理解してるメンバーで、規定とか、標準類を作成したり、その範囲で意見を出して、修正をして、さっさと、制定してしまう。
制定したら、運用して、都合悪いことがあったら、改正する。それで、ドンドン改正して、次第にそれらしくする。改正ばっかりが能ではナイけど、運営が無理なく出来るまではしょうがない。
M社の実状に合致した規定。矛盾のナイ、運営し易いものにする。そうなったら、しめたもんです。そういうことを、ISOは求めてます。
専務もようやく理解したのか、来月早々にはやるみたい。
そういうのを週に一回でもやって、お互いに、進行状況も、報告しおうたら宜しい。
私としても、その方が刺激になる。
計画上の予定では、11月末までに、「規定」を、ある程度揃えんと間に合わん。
計算上は、苦しい状況になりつつある。
1つの規定を、作るのに、慣れた者で、約2週間を要する。
9月からと仮定して、3ケ月では、1人で、あと、6ツが可能。
もめるモンもあるやろうけど、それも、もめるだけもめたら宜しい。
不承不承で、やったかて、しょうがない。やる者が、納得してやらんと破綻してしまう。
ところで、まえに、「堂々巡り」て、そんな副題をつけたけど、実際そうやった。
コンサルタントの先生の指導内容が、あっちへこっちへ、行ったり来たり、感覚的にそう思てたけど、実際、堂々巡りになってる。
今回は、第三次素案、これは書式も、決めて、合格点を狙てます。
先生が手直しされた部分は、そのように。もっと練って欲しいと要求される部分は、もっと練って、全面見直しにとり掛かってます。
ところがです、第二次素案で、先生が削除指示された部分をじっくり見てたら、第一次素案のトキに、追加指示されたこと。
第二次素案で追加した指示された部分は、第一次素案で、削除指示された内容。
正直云うて、自分でも覚えてるし、メモもしてます。
メモを再確認したら、やっぱりです。結局、原案に戻ってる部分が結構ある。
確かに、先生も、大したもんです。その場で、素案に眼をとおして、シャープペンで、文言を修正しておられる。ただしです。
第二次素案は、8月5日(打ち合わせ2週間マエ)には、専務に提示してます。
FAXででも、先生に連絡しといて欲しかった。
先生は持ってナイし、私の控えを渡した。
いつもは、ハナシを聞きながら、自分の控えに、メモしたりしたけど、しょうがない。先生が修正してくれやはったのを、戻してもろた。
まあ、先生も、こんなもん、必要ないやろうし、ハイハイ云うて、戻してくれやはった。
専務も、コンサルタントの先生を有効利用して欲しいと云いたいだけ。
そこで、先生の指摘事項のことやけど、資料を見て、比較検討したら違うことがある。
どっちか云うと、余所が簡単にしてる部分は詳しいせえ。余所が詳しくしてる部分を簡単にせえ。そんな傾向がある。
先生の支援方針が、最近のISO審査機関の動向によるのか、単なる、方針の問題か。
まあ、どうでもエエわ。早よ、第三次素案です。
ここからは、「原案」を仕上げに掛かろ。
とかなんとか、ここら辺りから、楽しい部分です。
素案、ソアンと云いながらも、一通り出来てます。
(98/08/25)


14.素案の見直し

専務から、「品質マニュアル」素案の見直しをするし、来てくれとの連絡があった。
丁度エエ機会やし、「文書管理規定」を仕上げてしもて、メイルしました。
勿論、これも、まだ原案。
意見があったら、修正するべきはするけど、これは急ぐし、出来る限り、完成度の高いものにしたツモリ。
本音で云うたら、細かなことはどうでもエエし、早よ、制定してしもて、気に入らんかったら、その人が、さっさと、改正してくれたらエエ。私がやってもエエけど。
そしたら、M社の実状に合致したものに接近する。
下手したら、改悪のケースもあるけど、それはそれ。
それを、いつまでも、ああや、こうや。ゴタゴタしてたら、動きません。
原案がいつまでもそのままより、余程、前進です。
「品質マニュアル」も、イロイロ意見が出てくるやろうけど、それを、統合せんといけません。
統合しても、先生方から、修正を要求されるやろうけど、それはそれ。
それにしても、全員でやるのやろか、どうするのやろか。どんな意見が出てくるのやろ。
そしたら、ほぼ、全員の参加です。
意見は何人かだけで集中してしもたけど、思ったより、よう勉強したはる。
ISOの解釈もイロイロ出てくる。
まだまだ、私の案が固まってない部分もあったし、表現がマズイ部分もあった。
そんな部分を、きっちり指摘されてしもた。
日本語になってない。ISOの解釈がおかしい。記載の場所が違うやろ。
イロイロあった。
まあ、叩き台やし、叩いてもろたらエエのやけど。メモするのも大変なくらい、意見が出た。
宮垣君は経験者、竹上君はQCやし、それなりに考えを持ってる。
生産技術の山崎さんも、いうたら失礼やけど、以外に見識のある意見を出してくれやはる。それぞれ各自の意見がゴチャゴチャしたら、旨いこと、まとめてくれやはる。
ここまで、伯仲するとは、予測もしてなかった。
専務も、予測以上の意見百出で、一回では無理と判断。
19項目のうち、10項目で止めやはった。
次回は8月29日になった。
そして、ISO推進委員会(仮称)のメンバーとして、宮垣君と竹上君も加えることになった。
これで、ようやく、推進体制が整ったことになる。
打ち合わせのあと、宮垣君が、彼なりに10項目分の作成原案を、専務に提出した。
そのコピーを貰て、ざっと、眼を通したけど、基本線の骨子を簡潔明瞭に表現してる。
肉付けしたらナンとかなるかなあ。
この宮垣君、ISO勉強会を開催したり、前の会社の「品質マニュアル」なんかを入手したり、私の素案を提示したら、イロイロ意見があるとか云うてたし、大いに期待してた。
但し、意見を期待したのであって、こんなことは出しゃばり過ぎです。
ただ、彼は、こんなことが好きそうやし、やるのと違うかなあ。薄々は予測してた。
意見は大いに出して、素案は、叩いてもろたら、エエのやけどねえ。
そら、10人が考えたら、10の原案が出来てしまうことになる。
それでは、収拾がつきません。そやから、誰かがまとめて作らなアカンのです。
メンバーに加わるのやから、そういう場で、意見を出せばヨイ。無視なんかしません。
そうか、最初から、専務と相談して、私を断ったらヨイのです。
それはそれとして、参考にさせて頂きます。
せっかくやったら、全項目をやって欲しかった。
正直、そう思います。中途半端はいけません。
(98/08/27)


15.ISO推進体制のスタート

「品質マニュアル」素案の2回目の見直しが終わりました。
前回で、どんな部分が問題かは、把握したし、今回は、その続きやから、私の方も、ほぼ、どういう展開になるのか、予測出来ました。
くどいけど、叩き台なんやから、大いに叩いてもろたら宜しい。
全員集合での検討やし、出て来た意見は、メモして、参考にするツモリやけど、それ以外にも、参考資料が揃ったし、ISOの理解も進んで来てるし、原点に戻って、やるつもりです。
それでも、まだまだ、調整が必要なはずやし、そんなことは、ISO推進体制が発足するのやから、そこでやったらヨイでしょう。
それもあるし、検討会の後で、竹上.宮垣君を交えてのISO推進委員会をやって、検討して欲しいことがあったし、そっちの資料の準備です。
資料というのは、「工程フロー図」。最初、表題には「品質保証体系図」としたけど、簡単なものやし、名称を変えたのです。
それと、「品質マニュアル」の前段部分の正式版の検討依頼用です。
まだあります。
「文書管理規定」も、早いこと、やってしまいたい。これは、専務に提示してある。
とにかく、書式の様式を決めて、「品質マニュアル」を、修正せんといけません。
まあ、この段階やったら、大した問題ではナイけど。
それで、全員での検討会が終わってから、ISO推進委員会のメンバーで、その様式を検討依頼したけど、色んな意見があるんや。
4人でやったし、4つの意見。私の案は、何処かえ消えてしもた。
お好きなようにして下さい。
どっちでもエエけど、まだ決まりません。自己主張ばっかり。
M社の個性発揮が必要です。様式は顔でもあるしなあ。
そやから、私のを引っ込めただけ。案は提示してるけど、ミナサン意見だけで、案はナシ。
どっちかゆうたら、私の様式は、前の会社の様式に近い。愛着はあるけど、どっちでもエエ。それも本音。
それ以外にも、組織の編成やけど、まだ、固まってません。
「工程フロー図」も、その組織が絡むことです。
それで、又、振り出しに戻ってしもたけど、まあエエか。
基本的なことやし、M社としての体制もはっきりして下さい。
それにしても、ようやくのこと、当初からの構想が実現した。
これから、本格的なスタート。
そんな感じです。


16.初回のISO推進委員会開催

M社の、ISO推進委員会開催。
実際には、そんな委員会名称はナイ。
そう意識してるのは、私だけかもしれません。
簡単に云うたら、専務.宮垣.竹上.柴田の4人での打ち合わせです。
まずは、M社の組織図を検討。又、色んな意見が出て、決まりません。
ISOでは、「品質管理責任者」が、重要な位置にある。
それは、専務になってたけど、全員での検討会で、専務は製造部門も統括してる。
品質管理責任者を兼務するのは、マズイのやないか。
そんな意見が出ました。それは正論です。正論と、ISOの思想はベツやけど。
それやったら、品質管理係の竹上君にしたらエエとなった。
確かにその方が、組織図といては、スッキリする。そういう線で、竹上君が、組織図を見直しました。
製造が、「課」。それで、バランス上の問題から、品質管理係を、「課」にしたら。とか。
生産技術課の山崎さんを製造課の責任者にして、製造も全面的に見て貰うようにしたら。とか。その他、モロモロ。
M社の組織ですから、その場では、私は無言。ここで、私の意見です。
そんな、品質管理部署が、「係」であろうが、「課」であろうが、そんなことは、どうでも宜しい。
組織的に、製造と分離され、対等の立場にあったら、それで宜しい。それが基本。
分離されたら、「課」であろうが、「係」であろうが、職制上は無関係。
そんなことより、フローを明確にしてほしい。
この問題は、製造会社の場合、製造部門が製品を製造して、それをQC(品質管理部署)が出荷検査する。
合格品だけを、出荷するけど、QCは判定だけで、出荷は別の部署にせんとあきません。
そうせんと、出荷まで、QCが管轄したら、QCが納期管理まですることになる。
品質を守る立場の部署が、それをやることは納期に迫られて、不合格品を出荷してしまう恐れがあるのです。実際には、そんなこと、しないでしょうが、組織的には、その可能性があると見なされます。
通常、製造部門は製造だけ。
品質管理部門は品質だけ。出荷検査して、出荷担当に合格品だけを出荷許可する。
出荷担当はその合格品だけを出荷して、予定の数量が出荷出来んかったら、生産管理部門に、物が足らんし、何とかせよと、催促する。
そしたら、生産管理部門が、材料、歩留まりとか、工程の生産能力とか、それを勘案して、予定数量が出荷出来るように投入計画する。
ということで、本来は、出荷担当も、組織上は、製造から分離された方が好ましい。
ところが、私が、関係者に確認して、工程フローを作ると、組織上、出荷担当がナイ。
そしたら、どこで、出荷をしてるのやろ。そう聞いただけ。
組織について、私が云々することは出来ません。聞かれたら答えますけど。
兎に角、イロイロ意見が出て、持ち越しです。
次に、「規定」類の作成担当の割り振りです。
経営者の専務、工程責任者の宮垣君、QCの竹上君と、私の構成です。
こんな場で、担当割り振りを即決したら、どっちつかずの「規定」が私の担当やろなあ。そう思たけど、案の定、そうなりました。
そら、ナンと云うても、M社のメンバーが詳しい。実務してる人がやった方が実際的で、無駄がない。あとは、それを、どう加工するかです。
「規定」で作成するべきものは「15」個。そのうち、私の担当になったのは、3個。
この規定類進行状況の報告会日程も決まったけど、私の問題にしてた、こういう規定類の書式が、まだ決まらんのです。しょうがないなあ。
「文書管理規定」も、既に、提示してたけど、ダレも読んでくれてない。
モウモウ、牛やないけど、ナニしてるのですか。困ったもんです。
「てにおは」は、どっちみち、見直すときに修正する。
それはエエけど、文書の承認ルートとか、書式とか、要するに、ルールです。
これを、早いことやってしまわんと、進みませんで。
担当割り振りされた、「規定」の原案は、TXT形式で文書を保存しといたら、あとで、何とでもなる。そやから、TXTでやって欲しい。
そんなことも云うてるけど、これ、正直云うて、私が理解してないし、心配です。
それも、そう決まったし、こっちからです。
実は、宮垣君の私案の、「品質マニュアル」のを読んだら、「文書管理規定」に関係する部分に大きな差異がある。
そこだけやなしに、各項目、ヨク確認したら、おかしな部分がある。
何カ所か、見解を求めたら、適当にやっただけ、私の案で特に異議ナシやて。
ナンやな、こっちは、せっかく作ってくれたのやから、真剣に精査して損をした気分。
とりあえずは、分かってる範囲で、私の担当分を進めてしまいましょ。
(9/09/03)


17.「品質マニュアル」、「原案」の作成開始

「品質マニュアル」、第三次案の作成開始。
これは、9月8日に先生との打ち合わせがある。
その日に照準を合わせた。とはいうても、一部は出来てます。
この2日に、ISO推進委員会のメンバーには提示したけど、特に、意見もナシ。
だいぶ、すっきりしたなあ。それだけの意見。ホンマに読んでくれたんかなあ。
私としたら、M社内部で、もっと検討して、意志統一したうえで、先生方との打ち合わせをしたかった。
そうせんと、又、堂々巡りになるやろ。人数が増えるだけに、余計にそう思う。
進め方が、おかしいのです。効率が非常に悪い。
M社のメンバーが内部でモメルのはかまへんけど、先生との打ち合わせのトキにやってしもたら、ナニも進みません。時間を喰うだけになる。
先生の意見も、意志を同じく、聞かんと、ダメです。
まあエエか。今は、とりあえず、「品質マニュアル」です。
全文を一気にやっても、しょうがないし、先生のペースやったら、エエとこ、1/5くらいしか、進まへんやろ。それをすると、不思議に進んでしまうことがある。
余裕でも見て、1/3程度は、やっとこかなあ。
そう表現したら、かっこエエけど、実際には、知識が増えた分だけ、悩みも、より深おなって、時間的に云うても、それが精一杯です。
兎に角、書式は、先生の仰るとおり、ある程度体裁を整えて、指摘箇所は、それなりに修正。
更に、気に入らん部分を修正したり、まあ云うたら、最初から作ったたいなもんです。
その書式も、まだ決まってない。アアヤ、コウヤ。
それはそれとして、「管理規定」が出来たら、マタ、変わるやろ。とりあえず、第三次案は、「素案」から、「原案」になっただけ。
「素案」と「原案」と、どんな差があるのかて、「素案」は「素案」です。
ただの羅列。体裁も、表現も、中味も、気にせんと、それらしきものというだけ。叩き台。
ナンにも無かったら、叩きようがあらへん。
「原案」は「原案」。
一応、体裁も、表現も、気にして、間違おて、外に出ても、吟味さえ、されへんかったら、アア、こんなんでもエエのか。
事例の資料にでもしてもらえるモノです。吟味されたら、どんなもんでも、アカンでしょう。
吟味して、皆が納得したら、「原案」が取れて、正式版やけど、皆が納得は難しい。
「原案」は、ある程度、合格点に近いものです。
合格点云うても、60点目標。最終的にも、100点は無理で、せいぜい、80〜90点になったらなあて、そんなもんです。
所詮、100点は無理。ナンでもそうやけど、100点は、誰がみても、ウンて、頷いてくれるモンやし、それはナイ。
だいたいが、メンバーが増えて、アアヤ、コウヤて、議論百出。10人寄ったら、10の意見。
何人かは、何処かで妥協。そやから、100点はナイ。
そもそも、自分でも、見直す度に気に入らん。やってる最中でも気に入らんことがある。
それもあるし、まだ、組織さえ定まってない。
品質管理「係」を「課」にするとか、何やとか。全部を「課」にするとか。
出荷「班」を新設するとか、イヤ、出荷「係」にしょうとか。
イヤ、出荷も、資材係が兼任したらとか。
製造「課」を生産「統括」にとか。
品質管理が上か下かて、そういうバランスの問題まで。
ただ、この「統括」という文言(もんごん)は、「組織」の名称やろか。私は、職務分掌と思うのやけどなあ。
まあ、そんな堅いこと。その会社の思想の問題です。本質とは無関係。
そういう、諸々の前提条件が、まだです。困ったもんです。
私は、兎に角、「品質マニュアル」の原案。
先生から、3回目で、まだこんなんかて、それはイヤ。私にもプライドがあるしなあ。
全くのド素人やったら、向こうも、覚悟やろうけど。
実は、M社全員での打ち合わせのとき、未定の部分は、放っといたら、とか、そんな意見もあったけど、そんなこと云うてたら、「品質マニュアル」みたいなもん、進まへんで。
無責任な響きになるけど、無理矢理にでもやってしまわんと、いけません。
未定の部分は、「規定」を作ってしもてから、その部分の「品質マニュアル」を作成したらエエとか、そういうことやけど、「卵が先か、鶏が先か。」、そんな議論になってしまう。
私も、「規定」が先やけど、それがナイのやから、同時進行でヨイという考えです。
「規定」を作るにしても、原案がナイと、出来ませんわなあ。
「品質マニュアル」を資料として、やったら宜しい。
資料の「品質マニュアル」が気に入らんかったら、大幅に手直ししたら宜しい。
それで、手直ししたんやったら、その部分の「品質マニュアル」を修正したら宜しい。
で、当日の、9月8日になった。
先生との打ち合わせの日です。
その状況は、次にします。本日は、ココマデ。
(98/09/08)


18.専務、担当分で、頭の中、一杯

当日は、10時からやけど、少し早い目に行きました。
実は、前日、こんなやりとりがあった。
「品質マニュアル」原案は、結局1/3程度で、一旦終了。
それでも、目標には到達してます。
M社の専務に、メイルしたことを伝えて、暫くしたら、専務から、
「品質方針はこっちで、手を加えましたわ。
その品質方針の、文字の大きさやけど、横2倍角にしたはたんやねえ。
ポイント20くらいでやったら、縦も横も、大きいなる。それでやりましたで。
それと、前に、品質方針を徹底する方法を書いたはったんが、抜けてまっせ。
それと、下請負先の立ち入り検査のことですけど、品質問題が出たらやる。
それで、逃げてる処もありまっせ。それで、エエのと違うかなあ。
それと、やっぱり、こういう書き方(書式)にしたら、見やすいですねえ。
で、品質方針の修正文はあとで、連絡しますわ。」
文字の大きさはベツにして、ハナシがおかしい。
「その、徹底云々は、前回、先生が当たり前やから、削除しなさいと指導さてたんですよ。
もっとも、削除してしもたら、又、必要や、そんなことになる可能性もありますけどねえ。」
そして、暫くしたら、FAXが届いた。
見たら、ウン、こんなもんでエエか。
そういう感じです。
あの、「サービス」とういのが、削除されてます。
私も、この「サービス」を、「品質方針」に入れるのは、抵抗があった。
これは、後日、じっくり打ち合わせせんとアカンなあ。そう思てた。
私のホウは、とりあえず、先生の案に従っただけ。それと、「品質方針」を徹底する方法は追加してない。
それにしても、「契約管理規定」まで、一緒にFAXしたはるけど、どういう意味かなあ。
なんと、「製造課」が「生産統括」になってる。
換えやはったんやなあ。それで、どうせえ云うのやろ。さっきのメイルでは、組織の名称は、前のまま。修正してくれとでもいうことかなあ。それで、確認の電話。
「組織の名称が変わったみたいですねえ。」
「前のとき、そう、云うてませんでしたか。」
「イヤ。前のときは、まだ、もめてて、竹上君にあとで、連絡する。
それで、終わってたんですわ。品質マニュアルは、前のままですよ。」
「そうやったかなあ。その組織の名称は気にしてもらうことありませんわ。
そのFAXの規定は、参考に見て欲しいというだけです。」
「そしたら、組織の名称は正式に決まってから、修正することにします。
修正分は、メイルしときます。
明日は、早い目にお邪魔して、確認しましょうか。」
「そうですねえ。これから、まだ、他の規定も、やろかいなあて、そんなんですわ。
柴田さんも進んでますか。」
「当面は品質マニュアルです。そしたら、メイルしときますし、見といて下さい。」
とりあえず、その修正はすぐ出来たけど、見直してたら、他のも気に入らんし、あっちこっち、手直しして、結局、夜9時頃、メイル。
まあ、とりあえず、終わって、自分の分はプリントアウトして、専務の「契約管理規定」にも、目を通して、チェック。見といて欲しいとのことやし。
そんなことがあって、当日、専務と、「品質マニュアル」の確認をせんとアカンのです。
それに、「契約管理規定」も、確認事項がある。
そう思てるのに、専務は、一生懸命、今日の資料をプリントアウト中。
確認。そんな気配もナイ。
「柴田さん。3部コピーしてますし、並べ換えを、しといてもらえますか。」
そのコピーは、「品質マニュアル」です。あれでよかったんかなあ。見たら、修正前。
「エッ、専務。修正したやつを、メイルしといたのに。」
専務は、そんなことあったかなあ。そんな表情です。
電話で伝えたこと、しっかり、聞いてくれてへんかったんや。
専務も、自分の担当分を作成することにばっかり、気が行ってたのやろうけど。
しょうがない。「品質方針」は最初の部分。
その段階で、専務に、説明してもろたらヨイでしょう。
そうこうしてるうちに、先生がいらっしゃった。
ISO推進委員会のメンバー、宮垣君と竹上君も参席です。
(98/09/09)


19.組織図と品質管理責任者

先生との打ち合わせ。
まず、「品質管理責任者」の問題から。
もともと、専務になってたけど、組織の問題で、品質管理「係」を「課」にして、その責任者の竹上君を課長(本当は主任)ということにして、「品質管理責任者」にもなってもらう。
この問題です。
それと、専務が、製造も品質も見ることになってたし、品質管理部署を、分離独立させること。
そして、品質管理を「係」から「課」にしたのは、専務が管轄してる、生産統括(組織名称)が、製造係の上やから、バランスからの配慮。とか。
要するに、品質問題を製造と品質管理部門が、対等に渡り合うという図示にした。
この提案に対して、井上先生は、明らかに、不満顔。
「専務が品質管理責任者になってもらって、安心してたんですわ。
本来は社長がやるべきなんですよ。」
専務も反論。
「製造と品質を一緒に見る訳にもイカンでしよう。
対社外的にも、そういう組織では、おかしいと云われます。別にした方がすっきりします。」
宮垣君も、竹上君も、専務に同調。それでエエのです。社内の統一見解やから。
そうなったら、先生からも、明確に答えてもらえるハズです。M社メンバーが納得せんとあきません。この問題、私は、一歩、退いてます。
私は、品質管理部署さえ、分離独立されてたら、「品質管理責任者」は、それ相当のヒトならら、ヨイと考えてます。
「品質管理責任者」は、地位の高い人が、その地位を背景にして、やった方が進み易いのは、当然。そやから、当初、専務がそれをやることになって、私も安心しました。
そやけど、品質管理の竹上君でもヨイと思う。
これは、「規定」、「標準類」は、品質管理部署が管理することになるハズやから、それでもヨイのです。
組織名称については、専務がえらいこだわってるけど、そんな問題ではナイ。
そやけど、これは、社長、専務が、その方針で、やるのなら、それまでのこと。
むしろ、先生の見解はどうか。それに興味があった。
そんな考えやし、イラン、口を挟んで、混ぜ返したらイカン。それで、黙りです。
宮垣君、竹上君の反論は、
「品質保証という面からも、別にしないと、顧客に、突っ込まれます。
通常は品質管理部とか、そういう部門のトップが品質管理責任者になってます。」
先生、真顔になった。
「そういう、品質保証上の問題ねえ。ISOでの組織は品質システム上の組織です。
社内の業務上の組織とは、別問題です。
この、M社程度の規模なら、本来は、社長です。社長というか、経営者ですなあ。
それくらいの人がやらんとアカンのですわ。
そういう、権限を持ってやらないと、進みませんし、業務上の組織とは、別と考えて下さい。
そういうことを問題にするなら、このISO用に添付する組織図は品質システム組織図という、名称にして、業務上の組織図とは、別にすればいいんです。
そして品質管理責任者を、社長の直ぐ下に置くんです。」
そのとおりです。
それにしても、色んな事例を見て、ことごとく、品質管理部署の長が、品質管理責任者をやってることになってたけど、これは、会社の規模の問題。
この、説明には、反論もあったけど、先生の見解も、うなずけた。
反論て、それは、品質管理責任者は、ISOの要求では、形式上、社長が任命で、誰がやっても宜しい。
その品質管理責任者の指示で、物事を進めることさえ、社内的に意志統一されてたら、社長でも、専務でも、竹上君でも、誰でも、ヨイのです。
ISOの要求事項に詳しい、宮垣君が、それを聞くかなあと、期待したけど、それで、納得したのか、反論せんかった。
しかしながら、繰り返すけど、実権を持った人の方が、進め易いとは思います。
いずれにしても、珍しくも、先生の見解がはっきり示された。
「品質管理責任者」は、ケリが着いたけど、次は、組織名称の問題。
バランス上の問題で、生産統括(専務)と同等というか、品質管理係を「課」にしただけやけど、それを、「室」にして、室長にしたらどうかという案まで出現してしもた。
そして、やっぱり、生産統括「部」にしてとか、又、イロイロになって来たけど、まあ、それは直ぐに収まった。
先生の意見と、私の考えも一致してます。
「生産統括」。これは、職務分掌。生産統括「部」は組織。
そやけど、そんなもん、その会社の独自の問題。
それより、バランスの問題やったら、品質管理「室」にしたら、誤魔化せます。事実、そうしてる会社もある。気になるのやったら、そうしたら宜しい。
ここまでの結論です。
組織図は、「品質システム組織図」として、品質管理「課」は、「室」になった。
そして、「品質管理責任者」は、専務に戻った。以上。
(98/09/10)


20.主責任部署と工程フロー

次は、ISOの要求事項と、その、主責任部署の一覧表。
これは、宮垣君が作成して、ISO推進委員会で、担当の割り振りにモノです。
ただ、ISOの添付資料用としては、細かいし、簡単にとなってハズやけど、マダやってない。
聞いてなかったのか、忘れたのか。まあ、そんなこと、大したことではナイ。
ISOでは、その要求事項を文書化するとき、各々の項目は、誰が責任(者)かを明確にせんとアカン。
その文書は、「品質マニュアル」、「規定」類のことやけど、「品質マニュアル」では、その項目について、誰が、何で、どんなとき、何を、どんな具合にやるのか、概要を記載する。
もっと、詳細なことは、ナンとかの「規定」を参照しなさいと云うことになる。
それで、「規定」をメンバーの誰が原案を作るかを決めた。抜けがあったらイカンからなあ。
先生に提示したのは、その一覧表。
今度は辻先生の出番。
「こんな、細かくせんでも、20の大項目で、結構です。
それと、責任部署(◎)はエエけど、関係部署(○)がナイですねえ。」
「項目は、そうしますけど、前回、丸は少のおせんと、監査のとき、関係者が全員呼ばれて、ズラーっと、並ばんとあかんようになるし、少ない方が良いということでした。
私が、責任部署(◎)は1つで良いと、指示したんです。
それで、関連部署(○)は、止めたんですわ。」
「関連部署は少なくて良いんですが、もう少し、ナンとか。」
「そしたら、3つ以内とかにしましょうか。」
「別に、個数を決める必要はありませんが。」
これは、この程度。そんな、もめるような、難しい問題とは違う。
そして、工程フロー。
これは、私が作成して、ISO推進委員会に提示して、若干の修正をしたもの。
今度は、井上先生の出番。
「これが最終ですか。」
井上先生のこういう質問の仕方は困るなあ。
私にしてみたら、今の段階で、最終はナイ。
そして、エライ、沢山の、注文です。
「顧客」からの受注やし、「顧客」も入れんとアカン。
「材料」の流れも追加した方がエエ。
「製品検査」を入れんとアカン。
「包装」は「出荷検査」のあとでとか、「梱包」という言葉はややこしいし、イラン。
とか、まあ、イロイロ云うてくれやはる。
そんな、クドクドやってたら、一枚の紙に表現出来ませんで。
「顧客」からの発注なんか、工程フローに表現する問題かいなあ。
私も、こういうやつ、沢山、書いたけど、「顧客」まで、書いたことはない。他社のも見てるけど、そんなこと、書いてあるのを、見たことがナイ。
そやからゆうて、困るんやなあ。
「顧客」を入れても、おかしくはナイ。どっちでもエエ。
ヒトによったら、相手が会社でも、個人でも、顧客を相手にしてるのやから、当たり前。
そんなもん、ゴチャゴチャ書くことない。そう云うでしょう。それも、道理です。
又、別の人は、イヤ、あった方が正確やし、書かんとアカン。これも、道理。
そういう、類のもんです。
正確には、「新商品の開発」が、あったら、これは、顧客との調整が重要やし、「新商品開発フロー」には、当然、入れるべき。
「顧客」の代わりに、「営業」を入れることもある。その両方を入れることもある。
いずれにしても、「開発」は、「顧客(市場)」に絡む。
「製品検査」については、私は、簡潔、明瞭にということを目標にした。
「投入」から「製品検査」までは、全部、「製造」で、まとめた。
これは、確かに、「検査」関係やし、品質保証上は、独立させて、明記した方が宜しい。
但し、「工程フロー」なんやから、「顧客」は、要りませんで。社内のフローなんやからなあ。
それを、宮垣君まで、ウンウンやってる。どういうことや。エッ。
これ、1週間前に打ち合わせして、その結果を受けて、修正してる。内部的にそういう態度されたら困るなあ。
そんなこと、どうでもエエけど、「包装」と「梱包」て、これは、違う。
先生、お得意の英語やったら、packingとpakagingの差です。
微妙な差やけど、通常、袋詰めにしたり、箱に入れたりするのが、「包装」。
それを、封して、出荷先を明示して、出荷出来る状態にするのが、「梱包」。
勿論、「包装」と「梱包」をまとめて、「包装」と表現しても、通じる。
とりあえず、そうせえ云うのやったら、M社内部で、検討したらヨイことです。
(98/09/11)



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