みんながパソコン大王
雑談<NO.74>

みんながパソコン大王
総 合 目 録 趣意書

表題一覧表

NO 表題 起稿 起稿日
雑談NO.75
1012 ラーメン店に転換 小僧寿し、迷走の果てに (日本経済新聞) 磯津千由紀 14/12/16
1011 残り7カ月で16万台の2003サーバー削減狙う、日本MSが地方で移行支援セミナー(ITpro) 磯津千由紀 14/12/16
1010 どうすれば安全安心:抗がん剤とどうつき合うか 今の生活の維持に重点(毎日新聞) 磯津千由紀 14/12/16
1009 VOCALOID発売から10年、中の人たちの思いは? 10周年イベントに行ってきた(ITmedia) 磯津千由紀 14/12/16
1008 外付けHDDがいっぱいに!実践HDD引っ越し術(ITpro) 磯津千由紀 14/12/16
雑談NO.73

NO.1008 外付けHDDがいっぱいに!実践HDD引っ越し術(ITpro)<起稿 磯津千由紀>(14/12/16)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/12/16 (Tue) 03:35

 こんばんは。


 充分すぎると思っていた容量が溢れることを、何回も経験してきました。
 テラバイトの次のペタバイトの時代にまで私(磁気ドラムの時代から電算機と付き合っている)は生きているかしら。

 「裸族のお立ち台」は、確かUSB3.0未対応のものを1台、持っていたと思いますが、何処に仕舞い込んだかしら。


> パソコンの空き容量が足りなくなったら外付けHDDを買い足す。では、その外付けHDDがいっぱいになってしまったらどうする?――


> 編集業務に使っていた外付けHDDがついにその日を迎えてしまった(写真1)。まさか500GBが満杯になるとは思っていなかったが、いろいろ便利に詰め込んでいたらわずか1年でいっぱいに。そのトラブルは唐突にやってきた。


> 外付けHDDをもう1台買い足すと邪魔になるし、使い分けが面倒だ。そこで目を付けたのが着脱式のドライブケース(写真2)。「HDDクレードル」などとも呼ばれている。内蔵用HDDを縦に差し込み、外付けHDDとして使う周辺機器で、安価に大容量のHDDが利用可能になる。自作パソコンや動画編集などのホビー用途では広く普及している機器だが、業務用のパソコンで常用できるのだろうか。便利な半面、慎重な操作が必要なポイントもあるので、実際に試したデータ引越しの顛末をご覧にいれたい。


> バックアップが働かない状態に

> HDDの容量不足が表面化したきっかけは意外なトラブルだった(写真3)。外付けHDDに割り当てていた領域が足りなくなってしまい、バックアップできない、という警告が出るようになったのだ。業務用のパソコンにバックアップは不可欠。外付けHDDの空き容量確保が急務となった。


> そんな折に目についたのが、編集中だった自作パソコンの別冊で紹介していたHDDクレードルだ。今回はセンチュリーの「New 裸族のお立ち台DJ クローンプラス USB 3.0」を選んだ。ユニークな製品名とは裏腹に機能面は堅実で、HDDを2台装着でき、2.5インチ/3.5インチの両方に対応する。また、2台のHDD間で高速コピーする機能を備えており、USB 3.0接続にも対応している。価格は6000円ほどだ。

> HDDクレードルに装着するHDDを3TBとすると、合計価格は1万6000円程度となる。一方、外付けHDDの3TBモデルは1万円強から購入できるので、単純に価格を比べると若干高い。ただ、HDDを2台搭載できたり高速コピー機能を持っていたりする点などを考慮すると妥当な価格と言える。

> なお今回使った内蔵用のHDDは、編集部で以前購入したHGST製の2TBのものを流用した。


> USB経由のコピーでは9時間もかかる?

> 接続は簡単だ。内蔵用HDDを奥側に装着してUSBケーブルをパソコンに接続し、手前にある電源スイッチを入れればよい。内蔵用HDDの装着以降の扱いは一般的な外付けHDDと全く同じだ。内蔵用HDDはフォーマット済みだったため、ほどなく新しいドライブとして認識できた(写真4)。

> あとは、古い外付けHDDの中身を新しいHDDにドラッグしてコピーすれば引越し作業は完了だ。しかし、いざ実行してみると残り時間が9時間と表示されてしまった(写真5)。外付けHDDも、裸族のお立ち台もUSB 3.0対応なのだが、パソコン側がUSB 2.0までしか対応していない点がボトルネックとなった。

> 大容量HDD間のファイルコピーの場合、必ずしも最初に表示された時間がかかるとも限らないが、USB 2.0の規格上の論理最大データ転送速度は480Mbps(60MB/秒)である。合計で500GB近くあるファイルのコピーが2時間やそこらで終わるわけがない。また、読み出し中は元のHDDのアクセスも遅く、コピーしながらそのパソコンを作業に使うことは難しい。


> 意を決して外付けHDDを分解、高速コピーを試す

> 一晩パソコンをつけっぱなしにして、夜間にコピーすることも考えたが、ここは裸族のお立ち台が備える「クローンモード」という高速コピーの機能を試すことにした。2台装着できるHDDの奥から手前へ、パソコンを介さずに直接中身を転送するのだ。マニュアルによれば1TBのHDD間転送で約160分とある。500GBなら80分で済む計算だ。

> 高速コピーにはいくつかの制約がある。まず、当然ながら元のHDDよりコピー先のHDDの方が容量が大きいこと。セクター単位でコピーしていくため、コピー先に何かファイルが残っていると消えてしまうこと。リカバリー領域などで特殊なフォーマットを用いている領域はうまくコピーできないことがある、などだ。

> 今回はWindowsの標準的なNTFSフォーマットでMBR形式のパーティションにデータが入ったHDDを、より大容量な2TBのHDDに同じフォーマットとパーティションの形式でコピーするだけなので、これらの制約に引っかかる心配はない。

> 作業にあたってまず必要なのが外付けHDDの分解だ(写真6)。分解すると保証が効かなくなるが、意を決して分解した。6角レンチが必要な部分があったが、ねじを合計6本を外すだけで2.5インチのHDD本体を取り出せた。


> 引越しは無事完了、最後に思わぬ落とし穴が

> 次に取り出した外付けHDDを裸族のお立ち台にセットする。安全のためにお立ち台の電源とUSBケーブルをいったん抜き、奥側にコピー元、手前側にコピー先となるHDDを取り付ける。ここで位置を間違えてコピーすると、データがすべて消え、真っさらのHDDが2台出来上がり、という目も当てられない状況になってしまう。一番慎重さを要する作業だ。

> 今回は、コピー元が2.5インチ、コピー先が3.5インチなので間違いようもなかったが、3.5インチ同士、2.5インチ同士の場合は、あらかじめ目印を付けるなどして慎重に作業する必要がある。

> 装着が終わったら電源ケーブルだけをつなぐ。USBケーブルは不要だ。電源スイッチを入れ、モードボタンを長押ししてクローニング機能を選び、スタートを押せば高速コピーが始まる(写真7)。

> 作業は1時間40分ほどで無事に完了した。予定では80分だったが2.5インチHDDは読み出し速度が比較的遅いため、多少時間がかかったようだ。HDDを差す場所さえ間違えなければ便利な機能と言えそうだ。


> コピーした内蔵HDDを奥側に差し直し、外付けHDDとしてつなぎ直したところ、思わぬ落とし穴に遭遇した。コピーしたHDDはセクター単位で完全に複製されているため、パソコンは以前と同じ500GBの外付けHDDとして認識してしまっていたのだ。


> 一瞬焦ったが対策は簡単だ。デスクトップ上の「コンピューター」のアイコンを右クリックして「管理」を選ぶなどして「ディスクの管理」を起動し、操作する。「ディスクの管理」で該当する外付けドライブ(ここではKドライブ)を確認すると、約1.5GBが未割り当て領域として残っていた。ここで、割り当て済み領域側で右クリックして「ボリュームの拡張」を実行してやれば、再起動の必要もなく全領域が利用可能になる(写真8)。


> こうしてデータの引っ越し作業は無事に完了した。これから外付けHDDとして常用するにはいくつかの注意が必要だ。

> 忘れてはならないのは、内蔵用HDDを“剥き身”で使うこと。外付けHDDはゴムなどを介して内蔵用HDDを取り付けてある場合が多い。こうした緩衝剤が一切ない形で運用するため、動作中は手を触れないような場所に置く必要があるだろう。自分の場合は、液晶ディスプレイの後ろの方で、座っている限りは手が届きにくいスペースに置いた。

> ただし、パソコンを立ち上げる前に電源オン、パソコンを落とした後に電源オフにできるよう、一応は手が届く場所にしよう。また、冷却についても気を遣う。HDDクレードルにはHDDを冷却する機構が一切ないため、風通しの良い所に置く必要もある。

> これらの注意点さえ気を付ければ、便利な周辺機器だ。もう1つ空きスロットがあるので、将来はこちらにもっと大容量のHDDを挿して併用してもいいと考えている。

<参考=「外付けHDDがいっぱいに!実践HDD引っ越し術」(ITpro)>


【?】 2014/12/16 (Tue) 12:40

選択肢

<参考=「シーゲイトが格安の8TB HDD『Archive HDD v2』発表。競合比で半額以下の266ドル」(engadget)>
<消滅・22/05/02>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/01/04 (Sun) 02:40

 こんばんは。


> 「裸族のお立ち台」は、確かUSB3.0未対応のものを1台、持っていたと思いますが、何処に仕舞い込んだかしら。

 手許のは、玄人志向のKURO-DACHI/CLONE/U3でした。USB3.0対応。


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@R61一号機(Win7)】 2015/07/06 (Mon) 23:46

 こんばんは。


 「KURO-DACHI」は「玄立」と書きます。
 3K表示のThinkPad W540の記事に載せた写真を再掲。


【sugiyama】 2015/07/07 (Tue) 01:07

こんにちは。
自分もこの、玄人志向のKURO-DACHI/CLONE/U3を持っています。中々使い勝手がいいです。

過去に使っていたHDDの中身をちょっとチェックしたい、などという時も、保存してあるHDDをいちいちHDDケースに入れるよりも、HDDをこのKURO-DACHIに挿してUSBケーブルでPCにつないだ方が簡単でいいですね。

今はデスクトップの内蔵が
・Windows&ソフト用SSD(120G)、
・データ用HDD(2TB)、
・バックアップ用HDD(3TB)
のような構成になっていますが、「時代はNASなんだろうなー」などと思っています。


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2015/07/07 (Tue) 23:02

 sugiyama様、こんばんは。


 コンピュータ台数が多ければファイルサーバなりNASなりですが、少ない場合には転送速度の点で内蔵ストレージが有利なこともありますです。
 うちなんか、以前に2ペアのEthernetケーブルを家じゅうに敷設したのと、各所の5~24ポートのスイッチングハブが皆100Mbpsまでなので、100Mbps止まりだから、遅さが問題になることも良くあります。1000MbpsのEthernetでも、最近のマシン内ストレージ同士には敵わないと思います。


NO.1009 VOCALOID発売から10年、中の人たちの思いは? 10周年イベントに行ってきた(ITmedia)<起稿 磯津千由紀>(14/12/16)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/12/16 (Tue) 03:59

 こんばんは。


 初音ミクが6年以上のロングセラーを続けていますが、ボーカロイド誕生から10年も経ったんですね。
 初音ミクが流行りすぎて次の段階に進まないでいることは気に掛かりますが。


> 日本初のVOCALOID音源「MEIKO」誕生から10年を迎えた。10周年生誕祭では、ボーカロイドの父・剣持さんとクリプトンの伊藤社長が当時を振り返ったほか、MEIKOの中の人こと拝郷メイコさんらが“VOCALOIDと中の人とのギャップ問題”を語った。


> 日本で最初のVOCALOID音源である「MEIKO」が11月5日、発売から10年を迎えた。その記念日に先立つ11月3日、「MEIKO 10周年生誕祭~Elegant Night~」というイベントが東京・渋谷で開催され、日本のユーザーが自由に歌声合成の曲を作り始めたこの10年を振り返った。

> MEIKOの歌声の元となったシンガーソングライターの拝郷メイコさん、MEIKOの発売元であるクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長、ヤマハの「VOCALOIDの父」剣持秀樹さんに加え、同じくクリプトンから発売されている男声VOCALOID「KAITO」の声を提供した歌手の風雅なおとさんがゲストで参加。初音ミクに始まるCVシリーズ第3弾である「巡音ルカ」でキャラクターボイスを担当した声優の浅川悠さんが司会を務めた。


> ボーカロイドの父と伊藤社長 、当時を振り返る

> まずは伊藤社長と剣持さんによる座談会からスタート。伊藤社長は「10年後にこういう誕生会を開けるなんて想像もしていなかった。リリースした時には、待ち望んでいたという声もあれば、機械的、オモチャという意見もあった」と振り返る。

> 剣持さんらがVOCALOIDの開発を始めたのは2000年。最初のライセンシー候補としてクリプトンを訪問したのは2002年初夏。その後、ヤマハで収録してあったMEIKOを世に出したいと剣持さんから伊藤さんに持ちかけた。クリプトンは当時、着メロ事業でサウンドチップや制作ツールを提供していたヤマハの半導体部門とのつながりがあり、そこを経由しての打診だった。

> 伊藤社長には、「ジャパ二メーションみたいな売り方をすればいいのでは」というアイデアがあった。「コンピュータミュージックに合ったような、かっこいい洗練されたパッケージやネーミングじゃなく、今までになかった使い方を提案したい。パッケージの中に人がいるようにしたほうが分かりやすいのでは」と考え、ロックシンガーらしいイラストと、中の人である拝郷メイコさんからとったMEIKOという名前を決めた。

> 勢いで出したものの「やっちゃったな感があった」と伊藤社長は笑う。音楽業界からは冷ややかな反応もあった。しかし、MEIKOを使って曲を作る人がぼちぼちと出てきた。「ちゃんと使ってくれる人がいて、うれしかった」と剣持さん。

> VOCALOIDがMacに対応しない、Windowsオンリーだったことが、プロではなく、例えば(DTMの標準的機材であった)SCなどの音源を鳴らしているようなアマチュア層の人たちに受け入れられたのではないかと伊藤社長は分析する。

> それが今では下は小学生から、上は81歳の方までがボカロPとして活躍していると伊藤社長。81歳のボカロPとは、「長崎は今日も雨だった」の作曲者である彩木雅夫さんのこと。「ミクやMEIKOで曲を作ってからは(体の)数値がいいと、お医者さんに言われているそうです」

> VOCLAOID楽曲を投稿する人につけられるP名として「まさP」を持つ彩木さんは、現在アルバムを制作中で、VOCALOIDのイベントにも出たいと話しているそうだ。


> ボカロネットなどにより、作曲や演奏ができなくてもボカロPになれるよう、裾野を広げる一方で、ヤマハはVOCALOIDの表現力を高めようともしている。「もっといろいろな表現ができるように研究開発チームががんばっているので期待してください」と剣持さんは話した。


> VOCALOIDと中の人とのギャップ問題

> 拝郷さん、風雅さん、浅川さんによるVOCALOID中の人座談会では、「同じフレーズの再録音ではスタッフの気遣いも含めて傷つく」など録音のときの苦労話や、歌手・声優としての自分自身とキャラクターとのギャップなどが面白おかしく語られた。

> ボカロ曲を歌うとき、VOCALOIDの音域を要求されるのは、専業の歌手だから逃げられないし大変だと風雅さんは笑う。一方、拝郷さんはボカロとは違うからときっぱり。「いくつもあきらめてきましたよ。わたしは歌えるものをがんばって歌わせてもらう」

> 中の人になったことで特に困ったことは、「おっぱいですね」と拝郷さん。MEIKOは大きいという「設定」が一般化しているため、そういうふうに期待されている。V1のパッケージのMEIKOに比べ、V3では大きくなっている。「どっかでだれかがしたんですよ!」と糾弾し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。


> 良かったことも、もちろんある。

> 「この年でこんなに若い方々とお会いできるのはKAITOの声をやらせてもらっていたおかげだ」と風雅さんはうれしそうに語る。KAITOの 歌声では「英語が一番自分に近い」とお気に入りだ。

> 声優である浅川さんは、アニメのローカライズという特性上、言語が違うところには自分の声は届かないが「共通の言葉である音楽では、自分の分身である声が届く」とありがたく思っているという。

> 拝郷さんは、地方でライブを行ったときのエピソードを披露した。引きこもりになっていたファンが「家でMEIKOを大好きで聴いていて、メイコさんに会うためにすっごく久しぶりに家を出たんです」と言ってくれた。そういう人たちのところまで自分の声が届いているということに感動したという。


> VOCALOID次の10年

> イベントの最後を飾るのはライブ。まず風雅なおとさんがKAITO曲を2曲披露し、トリは拝郷メイコさんの歌。アコースティックギターとキーボードをバッキングにしっとりと、そしてパワフルに歌い上げる。浅川悠さんとの妖艶なデュエット「magnet」や風雅なおとさんとの迫力のボーカルバトル「on the rocks」を含む5曲に、会場のボカロファンは酔いしれた。


> ライブの終了後、やはり人間の歌声はすごいですね、と剣持さんに話すと、プロのシンガーならではの表現力に近づくためのアイデアがいくつかあることを教えてくれた。この技術が将来のVOCALOIDに実装されればより一層人間の歌声に近づくことだろう。

> 「次の10年も同じようなイベントが開けるようにがんばりたい」と伊藤社長。ビートルズが踏んだ同じステージで初音ミクのテレビライブが全米放映され、ニューヨークでの公演も熱狂的な反応を得るなど、世界へのステップも順調に進めつつある。VOCALOIDの次の10年、まだまだ期待できそうだ。


<参考=「日本のVOCALOID発売から10年、中の人たちの思いは? 「MEIKO」生誕10周年イベントに行ってきた」(ITmedia)>


【?】 2014/12/16 (Tue) 13:45

本家 

<参考=「3年ぶりとなる「VOCALOID™」の新バージョン『VOCALOID4』が登場・ヤマハ ソフトウェア『VOCALOID4 Editor』『VOCALOID4 Editor for Cubase』『VOCALOID4 Library VY1V4』」(YAMAHA)>
<消滅・16/11/09>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/12/20 (Sat) 23:44

副題=新千歳空港:「雪ミク」北の大地の新観光名所に(毎日新聞)

 こんばんは。


 人気はいまだ衰えず。
 紅白歌合戦辺りにゲスト出演しそうな勢い。


> 音楽制作ソフト「初音(はつね)ミク」グッズの販売や等身大フィギュアなどを展示する「雪ミクスカイタウン」が20日、北海道千歳市の新千歳空港にオープンした。

> 「雪ミク」は初音ミクから派生した、北海道を応援するキャラクター。施設は360度の大画面に北海道の自然や四季の映像が流れる「北海道ぐるっとシアター」も併設しており、観光名所と期待される。

> 札幌生まれの「初音ミク」は、海外公演も重ねる電子の歌姫。開発会社の伊藤博之社長は「海外から北海道を訪れるきっかけの一つになり、世界中から人を集めたい」と話す。仮想アイドルが北海道の観光大使となる日も遠くない。【野原寛史】

<参考=「新千歳空港:「雪ミク」北の大地の新観光名所に」(毎日新聞)>
<消滅・削除・15/01/29>


NO.1010 どうすれば安全安心:抗がん剤とどうつき合うか 今の生活の維持に重点(毎日新聞)<起稿 磯津千由紀>(14/12/16)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/12/16 (Tue) 04:20

 こんばんは。


 最近は進歩が感じられないと思っていた抗癌剤ですが、進んでいるようですね。
 イメンドという制吐剤や、アリムタやアバスチンやハーセプチンやイレッサやタルセバという抗癌剤は初耳です。


> ◇優れた制吐薬が登場/9割以上が外来治療可/1剤を継続する方法も

> 手術、放射線と並ぶがん治療の3大選択肢の一つ、抗がん剤。以前は「副作用が強くつらい」とのイメージがあったが、近年はそれを抑える優れた薬が続々と開発され、苦痛を軽減しながら治療を受けられるようになっている。抗がん剤と、どのようにつき合っていけばよいのだろうか。【庄司哲也】

> 40代の男性会社員、Aさんは急に激しくせき込むようになり、その後は息苦しさも感じるようになった。「念のために」と受けた検査で予想もしない診断が出た。肺がんだった。がん細胞が胸の中全体に散り、胸に水がたまっていた。最も進行した「ステージ4」の状態。既に手術や放射線照射ができる状態ではなかったため、医師から抗がん剤による治療が勧められた。「本当に効くのだろうか」。抗がん剤と聞いて、Aさんは不安を抑えられなかった−−。

> 「抗がん剤単独で完治させるような薬はまだ少なく、他臓器に転移した進行再発がんを治すのも難しいのが現状ですが、その一方で、がん治療の状況はこの10年ほどでがらりと変わりました。抗がん剤といえば『効く』『効かない』で考えがちですが、二分して考えてしまうと誤解を招きます」と話すのは、日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授の勝俣範之さんだ。どういうことか。

> 固形がん(血液がん以外のがん)に抗がん剤治療をする目的は、大別して二つある。一つは、手術や放射線治療の後、目に見えない転移の可能性がある患者に投与し、再発を防いで完治の率を高めるためで「術後補助療法」という。もう一つが、転移や再発をした患者の延命のためだ。後者は治癒する可能性は高くはないが、がんとできるだけ長く付き合っていくことを目指す。「確かにがんは強敵で、つらい治療をしなければ闘えない面はあります。ですが、それを支える薬も進化している。がん細胞が消える完治にこだわる必要はなく、薬をうまく使っていくことで、がんと共存していける時代になってきたと言えます」と勝俣さんは力説する。

> 投与される抗がん剤が決まり、入院したAさん。がん治療に幅広く使われる、白金を含む金属化合物のシスプラチンという薬など複数の抗がん剤を組み合わせて点滴を受ける予定だ。副作用で思い浮かぶのは激しい嘔吐(おうと)や吐き気。がんをテーマにしたドラマでも、そんな場面を見た気がするが−−。

> しかし、それはもう過去の話。嘔吐や吐き気を抑える優れた制吐薬が登場している。

> 日本では1995年に消化管の吐き気を催すセロトニンという物質の作用を妨げる「5HT3受容体拮抗(きっこう)薬」が承認され、抗がん剤による吐き気はかなり抑えられるようになった。さらに2009年には「アプレピタント」(製品名イメンド)が承認された。抗がん剤の投与後、一定の時間が経過した後に起こる遅発性の吐き気も抑制できるようになっている。

> 「シスプラチンは数多くのがんの治療に用いられてきた一方で、吐き気・嘔吐などの副作用が強く表れ、かなり以前は抗がん剤の悪いイメージを代表するような薬でした。しかし、吐き気を抑える優れた薬がある現在では、シスプラチンを使った治療も入院の必要はなく、外来通院でできるようになっています」(勝俣さん)

> がんに伴う症状や、治療の副作用を予防したり、軽減させたりするための治療は「支持療法」と呼ばれる。勝俣さんによると、今は9割以上の抗がん剤が外来通院での治療が可能という。言い換えればそれだけ副作用対策が進んだということだ。「抗がん剤治療は必ず入院して行うという時代では、もうなくなっているのです」

> 複数の抗がん剤で治療を受けたAさんはがんが縮小し、病状も安定。悪性胸膜中皮腫の治療にも使われるペメトレキセド(製品名アリムタ)という1剤(点滴)で、外来通院治療を続けることになった。ペメトレキセドのように副作用が比較的少ない薬を使い、現状維持や悪化予防のため継続的に行う治療は「維持療法(メンテナンス)」と呼ばれる。

> 以前はシスプラチンなどを併用した治療を4〜6クール行い、がんが縮むなど病勢が収まるといったん投薬を休んでいたが、維持療法では休薬期間を設けずに1剤または2剤をそのまま使い続ける。

> 「維持療法は副作用が少なく、生活の質を保ちながら長期間続けられるメリットがあります。肺がんに栄養を供給するための新たな血管づくりを阻害する『ベバシズマブ(製品名アバスチン)』や乳がん治療用の『トラスツズマブ(製品名ハーセプチン)』も、維持療法に使われる抗がん剤です」。国立がん研究センター東病院呼吸器外科科長の坪井正博さんはそう説明する。

> 肺がんの場合、特定の分子をターゲットにした分子標的薬のゲフィチニブ(製品名イレッサ)やエルロチニブ(製品名タルセバ)の登場が治療に影響を及ぼした。

> イレッサ、タルセバは、がん細胞が増殖するためのスイッチのような役割を果たす「EGFR」という遺伝子に変異がある人に使われる。坪井さんによると、これらの分子標的薬の導入で、以前は10カ月前後だったステージ4の生存期間中央値(患者の半数が死亡するまでの期間)が、EGFRに変異がある人では3年近くに延びているという。いずれも飲み薬で、患者が自分で服用できる。

> 新たな抗がん剤の開発、医療技術の進歩により、治癒する人、延命する人は増えている。坪井さんはこうアドバイスする。「がんになったことを受け止め、今何がしたいか、何ができるかを考えるようにしてください。抗がん剤治療には確かに副作用もありますが、『髪の毛が抜けない薬の方が生活しやすい』という人には抜けない薬、抜けにくい薬もあり、選択の幅は広がっています。『効く』『効かない』で思い悩むよりも、まずは今の生活を楽しもうと前向きに考えていくことが重要です」

> がん細胞といえども自分の体の一部ということを認識し、共存を図っていくという考え方を持つことも大切なようだ。

<参考=「どうすれば安全安心:抗がん剤とどうつき合うか 今の生活の維持に重点」(毎日新聞)>
(閲覧には無償の読者登録が必要)
<消滅・削除・15/11/27>


NO.1011 残り7カ月で16万台の2003サーバー削減狙う、日本MSが地方で移行支援セミナー(ITpro)<起稿 磯津千由紀>(14/12/16)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/12/16 (Tue) 04:38

 こんばんは。


 我が家でもWindows Server 2003が稼働していますが、お金の都合で移行の見通しは立っていません。


> 日本マイクロソフト(MS)は2014年12月4日、「Windows Server 2003サポート終了に関する説明会」を開いた。「Windows Server 2003」は、2015年7月15日(日本時間)にサポートが終了する。日本MSは、残り約7カ月の間に、全国各地の商工会議所や経済産業省などと連携して、Windows Server 2012 R2など最新環境への移行を促す考えだ。

> 日本MSは、2014年12月末時点で国内では約21万台のWindows Server 2003を搭載した物理サーバーが稼働していると見込む。樋口泰行 取締役兼代表執行役社長は、「サポート切れまでに約16万台を削減する」と話した(写真1)。2015年7月時点でも約5万台の2003サーバーが稼働し続ける見通しだ。

> 樋口社長は移行が進まない原因として、サポート終了の認知度の低さや地方企業の有するサーバーの移行率の低さを挙げる。中堅・中小企業において移行計画の策定を始めていないユーザーの割合が高いことや、地方における移行支援セミナーなどの不足が影響しているという。四国地方や東北地方の移行率が特に低いと指摘した。

> 移行促進のために、日本MSが発表したのは「待ったなし、Windows Server 2003 移行キャンペーン」。同キャンペーンでは、(1)「待ったなし、Windows Server 2003 移行セミナー」(2)「待ったなし乗り換えキャンペーン」(3)「サーバー乗り換え購入支援サービス」を提供する。

> (1)待ったなし、Windows Server 2003 移行セミナーは、全国20カ所の商工会議所で移行の必要性や方法について説明する。企業の経営層が対象で、サポート終了後に懸念されるセキュリティリスクなどの認知度を向上させる狙いがある。第1回は2014年12月5日に東京商工会議所に開かれた。

> (2)待ったなし乗り換えキャンペーンは、中堅・中小企業のユーザーを対象に、2014年12月8日から2015年3月31日までライセンス料金を割引する施策だ。Windows Server 2012 R2およびクライアントアクセスライセンス(CAL)のボリュームライセンス価格を10%割引する。

> (3)サーバー乗り換え購入支援サービスは、MSと同社の金融パートナー企業である、リース業のJECCおよび昭和リースが、最新サーバーの調達を資金面で支援する。2015年6月までにボリュームライセンスで購入するWindows Serverライセンスにはゼロ金利でのリース調達を提供するという。

> 発表会では、経済産業省 商務情報政策局の上村昌博 情報セキュリティ政策室長も登壇し、サーバーの買い替えに利用できる税制・融資制度も紹介した(写真2)。大企業向けの「生産向上設備投資促進税制」や「中小企業投資促進税制」などを活用すると、特別償却や税額控除といった優遇措置が受けられるという。

<参考=「残り7カ月で16万台の2003サーバー削減狙う、日本MSが地方で移行支援セミナー」(ITpro)>


NO.1012 ラーメン店に転換 小僧寿し、迷走の果てに (日本経済新聞)<起稿 磯津千由紀>(14/12/16)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/12/16 (Tue) 05:00

 こんばんは。


 「小僧寿し」がコケかけているとは知りませんでした。


> 持ち帰りすしの老舗、小僧寿しの迷走が止まらない。業績は2010年12月期から4期連続の最終赤字。この1年間で社長が2回代わり、夏には全従業員の3割が希望退職で会社を去った。定款変更で金融業、医薬品販売、金券販売を事業目的に加えたほか、今年8月には「今後どのように経営していったらいいか」を公募するという前代未聞の手段に打って出た。いったい小僧寿しで何が起きているのか。


> ■経営方針募集に700以上の応募

> 千葉県内のある小僧寿し店舗のアルバイト店員は「暇でしょうがない」とこぼす。ランチ時だというのに客はまばらにしか来ない。向かい側にあるスーパーも持ち帰りのすしパックを売っており、「あちらのほうがボリュームがあっておいしそう」(アルバイト店員)。

> 現場からため息が漏れるほど、客離れは深刻だ。小僧寿しが8月7日にプレスリリースした「経営方針に関する意見募集について」。11月末までに700件以上の意見がメールや書面で寄せられた。「魅力のある商品がない」「古臭くて、安いイメージ」「競合企業の台頭で勝機が見込めない」……。「叱咤(しった)激励をいただいている」(同社)というが、提案というより突き放すような辛辣な指摘が混じる。

> 小僧寿しは13年12月期まで4年連続の最終赤字で、14年12月期も赤字の見通し。かつて全国に2000店強、フランチャイズチェーン(FC)店を含め1000億円のチェーン売上高を誇ったが、現在の店舗数は約400店にしぼんだ。11月末にも広島県のFC会社が経営破綻、縮小が続いている。回転ずしや牛丼などのチェーン店、持ち帰り総菜に力を入れるコンビニやスーパーなどとの競争が激化しているのに、効果のある巻き返し策が見つからない状況だ。

> だが、外部環境の変化だけが業績不振の原因ではない。問題はむしろガバナンスにある。

> 冒頭の経営方針の公募を推し進めたのは8月7日に社長に就任したばかりの佐藤真吾。実質的な筆頭株主でもある佐藤だが、その日まで小僧寿しの実務にタッチしたことは一度もないばかりか、飲食関係の企業を経営した経験もない。「本業」は建設技術者の派遣事業を手がける夢真ホールディングス(HD)の会長兼社長だ。飲食業界の事情に疎いため、アイデア集めの手段の一つとして前代未聞の「経営方針の公募」に踏み切ったというわけだ。

> ここで大きな疑問が湧いてくる。なぜ夢真HDのトップが小僧寿しの社長に就いたのか。

> 理由を探るため、時計の針を9年前に戻す。迷走の第1幕に登場するのは夢真ではなく、すかいらーく。「ガスト」などを展開するファミリーレストランの最大手だ。

> すかいらーくは05年、業績不振の小僧寿しに救いの手をさしのべた。まずは資本業務提携。そして06年に子会社化した。外食市場が頭打ちになる中、総菜などを自宅に持ち帰る、いわゆる「中食」の市場拡大を見込んでの戦略的なM&A(合併・買収)だった。

> しかし、そのとき既に外食不況の波はすかいらーく自体にも及んでいた。06年、同社は状況打開のためMBO(経営陣が参加する買収)による非上場化を決断。不採算店の大量閉鎖などのリストラに着手した。結果として、小僧寿しの再建支援には十分な手が回らなかった。

> それから5年後の11年、すかいらーくは米ファンドの傘下に入る。小僧寿しは「ファミレスとの相乗効果が見込めない」と判断され、他のファンドに売却されることになった。すかいらーく社長の谷真は残念そうに当時を振り返る。「回転ずし店があり、スーパーもすしを扱う。郊外で持ち帰りすしを売るというビジネスモデルを考えると、どうしても経営改善の道筋が描けなかった。我々ファミレスは外食、持ち帰りすしは小売り。ノウハウや文化が違った」


> ■すかいらーくの次はファンド

> 再建の方向性すら定まらぬまま放出された小僧寿しを買収したのはイコールパートナーズ(東京・千代田)だった。IT関連企業のインボイスの創業者、木村育生が代表を務めていたファンドで、12年3月21日の株式公開買い付けで52.8%の株式(議決権ベース)を取得。木村自身が小僧寿しの社長に就任し、再建の陣頭指揮を取った。

> 木村は「1年で黒字化する」などと宣言。持ち帰りずし「茶月」の買収やイートイン併設の実験店を始めるなど、矢継ぎ早に手を売ったが、業績は上向かない。店舗閉鎖や希望退職などリストラを進める一方で、木村氏の率いるファンドは実質的な「売り抜け」に動き始める。株式市場で小僧寿し株を少しずつ売却。13年5月末には保有株式を9%まで減らし、筆頭株主の座から下りた。

> 同じタイミングの13年5月、小僧寿しは第三者割当増資で4億7500万円を調達する。この増資の一部を夢真グループ3社が引き受けた。証券会社の紹介による純投資だったようだが、もともと食品関連業界に関心があった夢真トップの佐藤は、次第に小僧寿しの経営に関心を寄せるようになる。

> 13年10月、業績回復を果たせなかった木村は退任を発表。代わって元商社マンの大西好祐が12月に社長に就いた。三菱商事で食糧部門を経験し、その後、米国で弁護士に転身との触れ込みだが、小僧寿しとの接点はゼロ。木村は退任を決めるわずか1カ月前に大西を知ったという。「謎の人物」の大西を橋渡しした一人が、どうやら佐藤だったようだが、後に後悔することになる。

> 「隣の部屋では(現サントリーホールディングス社長の)新浪さんが働いていました」。インターネットの動画サイトでは、大西が事業説明会で商社時代のエピソードを語る映像が残っている。有名経営者と同じぐらい能力があると言いたかったのかもしれないが、実際は迷走に拍車をかけただけだった。

> 「16年度に売上高を13年度比6割増に引き上げる」。大西主導で14年3月に発表した中期経営計画は、3年間で直営店を約240店出し、宅配事業を強化するなどといった強気一辺倒の内容だ。そして、これらを実行する資金を集めるために「ライツ・オファリング」を実施するとぶち上げた。あらかじめ決めた価格で新株を取得できる権利を既存株主に無償で与える手法で、5月末までに約15億円をかき集めた。


> ■迷走が極まる

> だが、このライツ・オファリングと前後して、不可解な出来事が次々に起きる。一言でいうと、会社側が大西による資金の私的流用を疑い、泥仕合に発展したのだ。以下は小僧寿しのプレスリリースの文面だ。

≫・5月15日 社内調査委員会設置に関するお知らせ
≫ 当社から株式会社小僧寿しファイナンスに対して平成26年5月2日に運転資金を目的とした5000万円の貸付が行われた際、同社の預金口座から貸付額5000万円のうち約4457万円が引き出されたことが明らかになり、さらなる調査の結果、社内決裁を受けることなく出金に至った可能性があることが明らかになりました。

≫ ・5月26日 代表取締役の異動(予定)に関するお知らせ
≫ 大西好祐氏より(中略)一身上の都合により、臨時株主総会終了のときをもって当社代表取締役を辞し(中略)新しい経営陣に当社の再建を託したいとの意向表明を受けることとなりました。

≫ ・6月20日 社内調査委員会からの調査報告書の受領について
≫ 当社代表取締役社長(大西)は、貸し付けた5000万円のうち4457万円が出金されたことについて(中略)事前に承諾していたなどと合理的な理由もなく説明を変遷させており、当社を著しく混乱に陥れる遺憾な対応である。

> そして極め付きが8月6日に発表した決算発表延期に関するお知らせ。

≫ 当社代表取締役社長(大西)が、自己の役員報酬に対して(中略、東京地方裁判所には無報酬と報告していたのにもかかわらず)総務人事部を通さずに4500万円を当社口座から代表取締役社長個人の口座に振込むよう指示し、かかる振込が実行されていた事実が判明しました。(中略、会計への影響の精査に時間がかかり決算短信などは)提出が不可能であると判断いたしました。

> 会社側の主張と大西の主張には食い違いがあり、経営は機能不全、現場は混乱に陥った。そして、迷走に次ぐ迷走に業を煮やした佐藤が収拾に動く。自身の関わる佐藤総合企画(東京・世田谷)が筆頭株主に浮上。「経営手腕を生かしたい」と自分をトップに起用するよう小僧寿し上層部に迫り、8月7日の社長就任につながった。


> ■「すしを扱わなくなってもいい」

> 夢真HD関係者は「佐藤は見切りの早い経営者」と語る。就任直後の経営方針の募集と同時に社員の約3割にあたる約30人の希望退職を実施。さらにこの後、50代の社員の希望退職を募った。現在の社員数は50人程度だが、さらに絞り込みを検討中だ。

> 今後のかじ取りについて佐藤はこう語る。「すしを扱わなくなってもいいのではないか」――。

> 外食業界では「持ち帰りすしという市場自体が厳しい」というのがほぼ統一の見解だ。直営店を中心に大なたを振り50店以上を利益率の高いラーメン店に転換する計画で、12月1日に第1号となる「麺や小僧」を千葉県市川市にオープンした。さらに50店を閉店、赤字のFC事業はてこ入れを検討する。新業態として10程度のステーキ店の新規出店も計画しているという。「今はどん底。わかりやすく株主の利益のためとフォーカスして事業再建を進める」

> 再建の道筋を付けられれば社長の座や株式保有にこだわらないとも話すが、佐藤が手を引けばすぐに経営危機に陥るのが偽らざる事実だ。金融機関から新規の融資は厳しく、10月末に佐藤総合企画から運転資金4億円を借り入れた。果たして迷走は止まるのか。

> 小僧寿しの創業は1960年代。持ち帰りすしの登場で、すしを庶民の食べ物に広めた功績は大きい。社名は、志賀直哉の小説「小僧の神様」に由来し、顧客に尽くす企業でありたいとの願いも込められている。顧客のための企業を「株式売買の箱」としてしか使いこなせず、弱体化させてきた過去の経営陣の責任は重い。小僧寿しがすしを握らなくなる日は、そう遠くないのかもしれない。=敬称略

> (企業報道部 藤野逸郎)

<参考=「ラーメン店に転換 小僧寿し、迷走の果てに」(日本経済新聞)>
(閲覧には読者登録が必要)