みんながパソコン大王
雑談<NO.57>

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表題一覧表

NO 表題 起稿 起稿日
雑談NO.58
866 沖縄から東京まで片道50時間! フェリーの日本最長航路「飛龍21」に乗ってみた(ねとらぼ) 磯津千由紀 14/08/29
865 最近の若者はスマホばっかりと言われたら、次の写真を見せよう(BUZZmag) 磯津千由紀 14/08/28
864 土のうの作り方、使い方(Youtube,神戸新聞社) 磯津千由紀 14/08/28
863 防災の日:「トイレットペーパー備蓄を」経産省がPR作戦(毎日新聞) 磯津千由紀 14/08/28
862 どうすれば安全安心:痔の悩み、若い女性に増加 冷えやストレスの便秘原因(毎日新聞) 磯津千由紀 14/08/28
861 盲導犬刺される・訓練で鳴き声我慢 haru 14/08/28
860 「安全と信じていたのに」=避難先で-集会所に土石流直撃・広島(時事ドットコム) 磯津千由紀 14/08/28
859 福島第一 氷投入での止水失敗 新たにセメント投入へ(東京新聞) 磯津千由紀 14/08/28
858 『続・ペコロスの母に会いに行く』(西日本新聞)、母親逝去で休載 磯津千由紀 14/08/28
857 【総理大臣賞】大阪桐蔭主将の中村誠さんが中学生の時に書いた作文(feely) 磯津千由紀 14/08/28
856 首相、A級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」(朝日新聞) 磯津千由紀 14/08/28
雑談NO.56

NO.856 首相、A級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」(朝日新聞)<起稿 磯津千由紀>(14/08/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/28 (Thu) 01:10

 こんばんは。


 軍人二百万人・民間人百万人の犠牲を出した戦争に駆り立てた戦犯たちを「祖国の礎」とは。尚、軍人二百万人とはいうものの、殆どは赤紙で徴兵された兵で、民間人に等しいです。しかもその三分の二は餓死・病死。

> 安倍晋三首相が4月、A級、BC級戦犯として処刑された元日本軍人の追悼法要に自民党総裁名で哀悼メッセージを書面で送っていたことが朝日新聞の調べで分かった。連合国による裁判を「報復」と位置づけ、処刑された全員を「昭和殉難者」として慰霊する法要で、首相は「自らの魂を賭して祖国の礎となられた」と伝えていた。

> メッセージを送ったのは高野山真言宗の奥の院(和歌山県高野町)にある「昭和殉難者法務死追悼碑」の法要。元将校らが立ち上げた「追悼碑を守る会」と、陸軍士官学校や防衛大のOBで作る「近畿偕行会」が共催で毎年春に営んでいる。

> 追悼碑は連合国による戦犯処罰を「歴史上世界に例を見ない過酷で報復的裁判」とし、戦犯の名誉回復と追悼を目的に1994年に建立。戦犯として処刑されたり、収容所内で病死や自殺をしたりした計約1180人の名前が刻まれている。靖国神社に合祀(ごうし)される東条英機元首相らA級戦犯14人も含む。

> 守る会によると今年は4月29日に遺族や陸軍士官学校出身者、自衛隊関係者ら約220人が参列。高野山真言宗トップの松長有慶座主がお経を唱えた。地元国会議員にも呼びかけ、自民党の門博文衆院議員(比例近畿)が出席した。

> 首相のメッセージは司会者が披露。「今日の平和と繁栄のため、自らの魂を賭して祖国の礎となられた昭和殉職者の御霊に謹んで哀悼の誠を捧げる」とし、「今後とも恒久平和を願い、人類共生の未来を切り開いていくことをお誓い申し上げる」とした。

> 守る会や関係資料によると、追悼碑建立は終戦後のフィリピンで戦犯容疑者として収容所に抑留され、嫌疑が晴れて復員した元陸軍少尉の発案だった。「冤罪(えんざい)で処刑された例が多い」との思いから、元将校や処刑された軍人の遺族らに寄付金を募って建立。元少尉が真言宗を信奉していたため高野山を選んだという。

> 94年の開眼法要にはA級戦犯を合祀する靖国神社から大野俊康宮司(当時)が参列。靖国神社によると、その後は宮司は参列せず電報を送っているという。

> 安倍首相は昨年と04年の年次法要にも主催者側の依頼に応じ、自民党総裁、幹事長の役職名で書面を送付。昨年は「私たちにはご英霊を奉り、祖国の礎となられたお気持ちに想いを致す義務がある」「ご英霊に恥じることのない、新しい日本の在り方を定めて参りたい」と伝えていた。

> 守る会などによると、安倍首相には地元国会議員の事務所を通じてメッセージを依頼した。首相経験者では森喜朗氏が首相退任後に一度衆院議員の肩書で送付してきたが、ほかに例はない。今年は岸田文雄外相にも依頼したが、承諾を得られなかったという。

> 安倍首相の事務所は取材に「お答えするつもりはない」、自民党総裁室は「党としては関与していない」と答えた。(鈴木拓也、渡辺周)

<参考=「首相、A級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」」(朝日新聞)>
<消滅・削除・15/09/14>


NO.857 【総理大臣賞】大阪桐蔭主将の中村誠さんが中学生の時に書いた作文(feely)<起稿 磯津千由紀>(14/08/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/28 (Thu) 01:34

 こんばんは。


 甲子園優勝の主将という偶然が、話題を広げたようです。

> 2014年8月25日は、第96回全国高校野球選手権大会決勝戦。

> 初の甲子園決勝に進出した「三重」と、2年ぶりの決勝に進出した「大阪桐蔭」の試合が行なわれました。

> そんな大阪桐蔭の主将「中村 誠」さんが、中学3年生の時に書いた作文が感動的だと話題になっています。


> 友から学んだこと(最優秀賞)



> 僕には、絶対叶えなければならない夢があります。

> 僕には体に障害を持った友達がいます。体の右半分はマヒしていて、右手はブラブラしていますが、右足は少し動くので介助すると歩くことができます。えん下障害もあるので食べ物は細かくきざんだ物にとろみをつけて介助でゆっくり食べれます。水分は多く飲めないでお腹に開けた胃ろうからチューブを通して注入します。それから失語症もあり全く声が出ません。文字盤も使えないので自分の意志を伝えることはできないのです。とても不便な生活を送っています。

> その友達と知り合ったのは僕が小学五年生の頃、四年前です。僕が野球の試合に出るようになり、対戦相手だった子と友達になった。その子は同級生と思えないくらいに野球が上手だった。ポジションも一緒だった。試合にも負けた。僕はとても悔しかった。「絶対に負けたくない」この気持ちを胸に僕は一生懸命練習した。小学生の最後の大会の決勝戦でそのライバルのいるチームと戦った。延長戦で僕のチームが優勝することが出来た。でも僕は勝ったとは思えなかった。だから中学生になっても別のチームで戦っていくことを約束した。しかしその友達といるチームとの試合があっても友達はいなかった。

> 友達は障害者になっていました。障害者になって三年になります。三年前のある日を境に突然障害者になってしまったのです。原因は病気です。本当に急な出来事でした。当時僕は大きなショックで友達を受け入れることができませんでした。

> そんな友達を見て、初め「かわいそう」だと思っていました。でも一生懸命にリハビリに取り組んでいる友達の姿を見ていると、僕は「かわいそう」と思うのは良くない事だと思うようになりました。なぜかというと、人に対して「かわいそう」と思うことは、その人を見下しているように思ったからです。友達は障害を持ちながら一生懸命に生きているのに、上からの目線はごうまんで大変失礼なことだと思いました。このことは友達に対することだけではなく、全ての障害者に対して共通する気持ちです。障害者になりたくてなった人は誰もいません。そして誰もが障害者にならないという確率はゼロではないのです。

> 友達のように突然、病気になるかもしれないし、事故にあってけがをしたり、またどんな災害に出くわしてしまうかもしれません。もし僕がそうなったとしたら、想像するだけでもつらいことですが、そんなとき僕は人から同情されたくないと思います。「かわいそう」と思われたくないのです。人間はどのような障害を背負っていようとも、命ある限りは生きていかなければならないことはみんなに平等に与えられていることです。ただ生きていくための条件が良いか、少し悪いかという差だけのことだと思います。だから僕は障害者を見て「かわいそう」と思うことが許せなくなりました。

> 僕はお見舞いに行くと友達の車いすを押して出かけることがありますが、よく他人の視線を感じることがあります。自分と違う人を見ると違和感を持つ人が多いのだと思います。でも自分と人は違っていて当たり前なのだし、その他人を認めることは最も大切なことだと思います。世の中のすべての人が自分と違う他人を受け入れることこそ、差別のない社会の実現につながっていくように思います。

> 友達のためにも、僕は野球を一生懸命頑張りプロ野球選手になり活躍します。

> 中村 誠(糸島市立志摩中学校3年)

> 平成23年度入賞作品 中学生部門最優秀賞「友から学んだこと」 – 内閣府



> この作文は、内閣府の「心の輪を広げる体験作文」で最優秀賞の内閣総理大臣賞を受賞しました。本当に素晴らしい文章で心に響きました。

> 試合結果は、大阪桐蔭が4-3で勝ち2年ぶり4度目の優勝を果たしました。本当におめでとうございます。

<参考=「【総理大臣賞】大阪桐蔭主将の中村誠さんが中学生の時に書いた作文」(feely)>
<消滅・19/02/05>


NO.858 『続・ペコロスの母に会いに行く』(西日本新聞)、母親逝去で休載<起稿 磯津千由紀>(14/08/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/28 (Thu) 02:16

 こんばんは。


 西日本新聞に毎週火曜日に連載中の『続•ペコロスの母に会いに行く』が、作者の御御堂の逝去により、次回休載。
 これで終わってしまわなければ良いのですが。


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/09/10 (Wed) 04:13

 こんばんは。


 祝再開。


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/09/11 (Thu) 01:40

 こんばんは。


 「ペコロスの母の玉手箱」単行本が来月発売。
 認知症について知りたい方は是非。

<参考=「ペコロスの母の玉手箱」(Amazon)>


NO.859 福島第一 氷投入での止水失敗 新たにセメント投入へ(東京新聞)<起稿 磯津千由紀>(14/08/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/28 (Thu) 03:25

 こんばんは。


 これは、地下水の遮水壁の話ではなく、トレンチを塞ぐ話ですが、混同されてる方が多いですね。

> 東京電力福島第一原発の地下トンネルにたまる高濃度汚染水を抜き取るための凍結止水が難航している問題で、東電は十九日、トンネル内にセメントなどを流し込む新たな対策を実施する方針を明らかにした。水の流れをせき止め、凍結を促す狙いだが、うまくいくかどうかは未知数だ。

> 東電は、トンネル内の汚染水が海に漏れるリスクをなくすため、タービン建屋とトンネルの接合部近くに粘土などを詰めた袋をいくつも設置し、凍結液を循環させて氷の壁を造るはずだった。三カ月以上たっても凍らず、七月末からは大量の氷を投入しているが、うまくいかず、追加策を取る必要が出てきた。

> この日の原子力規制委員会の検討会で、東電は、凍結が進まないのは、建屋とトンネルの間で汚染水の行き来があり、凍る前に水が流れてしまうからだと主張。

> 追加策として、粘土を詰めた袋と建屋の三十センチほどのすき間に直径三センチほどのホースを使って水中でも固まるセメントなどを流し込み、水の行き来をなくし、氷の投入と併用する方法を説明した。模擬試験を経て、九月中旬から始めるという。ただ、委員からは「すき間が残ったままセメントが固まったりしないか」「失敗した場合はやり直しがきかないのでは」などの疑問が続出。「泥縄式でずるずる行きかねない。発想を変えるべきだ」と、凍結以外の方法に切り替えないと、時間が無駄になるとの指摘もあった。

> これに対し、東電の姉川尚史原子力・立地本部長は「汚染水を抜き取ってリスクをなくすためにも、今は凍結止水の方法に力を尽くしたい」と話した。

> <福島第一原発と汚染水問題> 福島第一で進む数多くの汚染水対策は、それぞれが密接に関連する。地下トンネル対策と、1~4号機を囲うように建設を進める凍土遮水壁の関係がその典型だ。トンネルは遮水壁のルートを横切っており、トンネルから水を抜いた後、上から穴を開けて凍結管を通す計画。トンネル問題が終わらないと、遮水壁計画も続けられない。遮水壁が完成しないと、建屋に流れ込む1日400トンの地下水を遮断できず、汚染水が増え続ける。汚染水は除染して一部は再利用できるが、残りはタンクにためるしかなく、増設用地は残り少ない。

<参考=「福島第一 氷投入での止水失敗 新たにセメント投入へ」(東京新聞)>
<消滅・削除・14/09/20>


NO.860 「安全と信じていたのに」=避難先で-集会所に土石流直撃・広島(時事ドットコム)<起稿 磯津千由紀>(14/08/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/28 (Thu) 04:17

 こんばんは。


 福島でも、ありました。

> 広島市で20日未明に発生した土砂災害では、安全と信じて避難した地元集会所が土石流にのまれ、犠牲となった住民もいた。この集会所は、広島県のホームページに「避難所・避難場所」として掲載されていたが、実際は避難場所の「候補施設」に過ぎず、土砂災害時の避難には適していなかったという。

> 〔写真特集〕広島で土砂崩れ

> 同市安佐北区可部町の無職中川喜代子さん(86)は20日午前4時ごろ、息子(68)とともに自宅近くの「山田自治会集会所」へ避難した。親族によると、息子が近所に避難を呼び掛けている間、中川さんが集会所の外階段に腰掛けていたところ、突然裏山から土石流が押し寄せてきたという。
> 木造平屋建ての集会所は跡形もなく押しつぶされ、中川さんは翌日遺体で見つかった。親族の男性(46)は「元気なおばあちゃんだった。集会所の裏には竹林もあるので安全だと信じていたが、こんなことになるとは」と声を詰まらせた。

> 市によると、この集会所は高潮や洪水の際に避難できる「避難場所候補施設」に当たり、土砂災害や地震時の緊急避難には原則として利用できないことになっていた。しかし、県危機管理課が運営する「広島県防災Web」では「避難所・避難場所」としてひとまとめに紹介されていた。
> 同課は「サイトの避難所情報は各市の担当者が入力したもの」とした上で、「市民になるべく多くの避難所を周知したいという目的だったのではないか」と説明。広島市消防局の担当者は「緊急時にどこに避難すべきなのか、周知の方法に足りない部分があったかもしれない」と話した。(2014/08/23-05:00)

<参考=「「安全と信じていたのに」=避難先で-集会所に土石流直撃・広島」(時事ドットコム)>
<消滅・削除・15/02/28>


NO.861 盲導犬刺される・訓練で鳴き声我慢<起稿 haru>(14/08/28)


【haru】 2014/08/28 (Thu) 11:07

盲導犬はパートナーに危険を伝える以外、無駄な鳴き声を上げないよう訓練されています。

盲導犬「オスカー」が刺されて怪我。
ひどい話です。


【シバケン】 2014/08/28 (Thu) 11:31

haruさん、
投稿、ありがとうございます。

>ひどい話です。

全くの、同感の、陰湿で、煮えくり反るです。



<補足>

>埼玉県で7月、全盲の男性が連れていた盲導犬が電車内か駅周辺で何者かに刺されけがをしていたことが27日、県警などへの取材で分かった。訓練された盲導犬のため刺されても鳴き声を我慢したとみられ、犯行場所は未特定。インターネット上で「許せない」との声が相次ぎ、県警は器物損壊容疑で捜査している。

>武南署や男性の関係者によると、事件は7月28日に起きた。午前11時ごろ、さいたま市の男性(61)が職場に向かうためラブラドルレトリバー「オスカー」(雄9歳)を連れて自宅を出発、JR浦和駅から電車に乗り東川口駅で下車した。

>職場に到着後、同僚がオスカーのけがに気付いた。先端が鋭くとがったもので腰の辺りを2、3カ所刺されていた。手当てを受けて回復し、現在は元気に男性と生活している。

<参考=「電車内で?盲導犬刺されけが 訓練で鳴き声我慢…埼玉県警が捜査」(産経ニュース)>
<消滅・削除・15/09/16>


【haru】 2014/08/28 (Thu) 16:13

「オスカー」はフォーク?で刺されたようです。


NO.862 どうすれば安全安心:痔の悩み、若い女性に増加 冷えやストレスの便秘原因(毎日新聞)<起稿 磯津千由紀>(14/08/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/28 (Thu) 22:04

 こんばんは。


 女性にも多いんですねぇ。
 男児を問わず、下着を降ろしての「トイレスマホ」も、悪化の原因なんですねぇ。

> ◇「トイレスマホ」で悪化/治療は保存療法が主流/再発予防に生活改善を

> オジサンの病気と思っていたら大間違い。痔(じ)は「3人に1人」の女性が悩み、病院に掛かる患者数ベースでは今や女性が男性を上回っているとご存じだろうか。かつては「女性の痔=出産がきっかけ」と思われていたが、出産経験のない若い女性の間で痔がジワジワと広がっているという。【小国綾子】

> 「痔は生活習慣病なんです」と言うのは、マリーゴールドクリニック(東京都港区)院長の山口トキコさんだ。「スッキリ!美便生活」などの著書のある、日本初の痔の女性専門医。「若い女性の生活習慣や仕事環境が変化する中、出産以外の要因による痔に悩む若い患者さんが当院で増えています」と話す。同院の患者の過半数が20〜40代の女性だ。

> 女性の痔といえば従来、お産がきっかけと思われがちだった。妊娠中に子宮の重みで肛門の周りの血流が悪くなり、いぼ痔を発症したり、妊娠中になりやすい便秘のせいで切れ痔を発症したり、あるいは出産時の強いいきみで、いぼ痔が出てきたり……。

> しかし、山口さんは「手術が必要な重い症状の人の多くは、出産未経験者。女性の痔の最大の原因は、実は便秘なんです」と打ち明ける。

> 便秘はそもそも女性に多い。排卵期は黄体ホルモンが優位になり、腸の水分吸収が増えるので、その分、便が硬くなりやすい。また、女性に多い「冷え」、無理なダイエット、過度なストレスなども便秘の原因となる。「仕事を辞めた途端、便秘が治った、という患者がいました。女性の社会進出が進み、職場でのストレスも高まっているのでしょう」(山口さん)

> 社会文化的な要因も見逃せない。女性は人前で便意を感じても恥ずかしさからトイレを我慢する傾向がある。「勤め先に女性用トイレが一つしかなく、会社では排便しづらい。出社前に便意がなくてもトイレで無理にいきみ、痔が悪化した若い女性もいました」

> 現代社会の意外な落とし穴も。最近、トイレでスマートフォンをいじるうち、長時間、こもってしまう人が増えているという。長時間の排便姿勢やいきみは、肛門のうっ血を招き、痔を悪化させる。

> 山口さんは「これは女性に限りませんが、たとえいきんでいなくても、穴の開いた洋式トイレの便座に長時間座っているだけで、お尻は沈み込み、肛門周辺の血流は悪くなります。お尻を出したままの『トイレスマホ』は痔の遠因になり得るのです」と言うのだ。

> では女性に多いのは、どんなタイプの痔なのだろう。主な3タイプは、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)だ。いぼ痔は肛門の血行が悪くなり、静脈がいぼのように膨らんだもので男女ともに多い。切れ痔は肛門部の皮膚が切れたり裂けたりした状態で、女性に多い。あな痔は細菌が肛門に侵入して化膿(かのう)し、肛門にうみの「トンネル」ができた状態で男性に多い。同院では、女性患者が圧倒的に多いこともあって、患者の6割が切れ痔だ。

> 厚生労働省が3年に1度行っている患者調査によると、2011年にとうとう、女性の総患者数が男性患者数を超えた。「痔核」と「裂肛および痔ろう」を合わせた痔全体の総患者数は、2008年調査では男性7万3000人、女性6万3000人だったのが、11年には男性5万7000人、女性8万6000人だった。

> 山口さんは「女性が痔の市販薬のテレビCMに起用されるなど恥の感覚が薄れ、治療アクセスが良くなったからでしょう。年配の方に比べ、若い方は気後れせず、受診率が高い」と説明する。

> 厚労省の「総患者数」は病院で治療を受けている人数の推計。日本消化器病学会のホームページに「日本人の成人の2人に1人は痔」とある通り、潜在的な患者数はずっと多いのだ。

> 女性の痔に関しては、少々古い調査だがロート製薬が04年、約1万人の女性を対象に調べた。痔に悩んでいる人は「3人に1人」に上り、30、40代に比べ、20代の方が慢性化し、深刻に悩んでいる人が多いと報告された。

> 痔の治療はどのように行われているのか。入院し、手術で切るイメージが強いが、最近は「できるだけ切らない」「切るとしてもできるだけ小さく」が主流。「手術に至るのは当院では2割もいない」(山口さん)という。誰にも知られず治療することだって可能なのだ。

> 切れ痔は、軟こうなど塗り薬を使用した保存療法が主流で「切れ痔が慢性化し、肛門周辺が硬く狭くなる肛門狭さくなど、手術が必要なのはごくわずかです」。一方、いぼ痔では従来の、輪ゴムで縛り患部のいぼを壊死(えし)させて取り除く「輪ゴム結さつ療法」に加え、いぼに直接注射し、いぼを小さくするALTA(硫酸アルミニウムカリウム水和物・タンニン酸)注射療法が盛んに行われるようになってきた。

> いずれも入院の必要はなく、日帰りで受けられる治療だ。

> 一方、難しいのは「再発」予防。山口さんは「痔は生活習慣によってできる。だから生活習慣を改善しない限り、再発する可能性がある」と指摘する。

> 痔になりにくい生活習慣とは? 山口さんによると、(1)毎日お風呂に入って全身の血行をよくする(2)便意を我慢しない(3)トイレはなるべく短時間で(4)適度な運動や、繊維質の多い野菜や果物を多く食べるなど、バランスの取れた食事で便秘や下痢を防ぐ(5)わさび、こしょう、からしなど刺激物とアルコールは控えめに(6)冷えに注意(7)肛門はいつも清潔に。

> 「痔の原因は一つではない。睡眠不足が絡むこともあれば、腰痛でいきめず便秘になるとか、ぜんそくでせきが出るたび肛門に負担がかかるとか、小さな原因がたくさんあるのです。症状が改善しなければためらわずに治療を受けるのと同時に、医者任せにせず自身でも生活習慣を変えていくことが大切です」と山口さん。

> お尻に優しい生活を心掛けたい。


<参考=「どうすれば安全安心:痔の悩み、若い女性に増加 冷えやストレスの便秘原因」(毎日新聞)>
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<消滅・削除・15/08/31>


NO.863 防災の日:「トイレットペーパー備蓄を」経産省がPR作戦(毎日新聞)<起稿 磯津千由紀>(14/08/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/28 (Thu) 22:46

 こんばんは。


 我が家では当然のように備蓄してますけど。

> 経済産業省は、防災の日の9月1日に合わせて、家庭でのトイレットペーパーの備蓄を勧めるパネル展示を実施する。水や食料に比べて備蓄の意識が浸透していないというのが理由だ。

> 同省によると、東日本大震災ではスーパーなどの店頭から食品とともにトイレットペーパーがなくなり、被災地だけでなく、全国的な供給不足が問題になった。トイレットペーパーは生産の4割が静岡県に集中し、東海地震などで静岡県が被災した場合、他地域の工場の増産体制が整うまでの1カ月程度の間、供給途絶などの混乱が予想されるという。同省は「家庭で1カ月程度をまかなえる備蓄をしてほしい」と呼びかけている。

> パネル展示は、9月1〜5日、東京・霞が関の経産省本館1階ロビーで。芯がなくてかさばらず、買い置きに適したトイレットペーパーなども展示する。経産省は今後、トイレットペーパーの製造業者で組織する日本家庭紙工業会などと各地でPRイベントを開くことも検討している。【大塚卓也】

<参考=「防災の日:「トイレットペーパー備蓄を」経産省がPR作戦」(毎日新聞)>
<消滅・削除・14/10/29>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/28 (Thu) 22:50

 こんばんは。


 曜日の関係で、静岡県総合防災訓練は、8月31日(日)です。
 今年の本部は、下田。(遠い)


NO.864 土のうの作り方、使い方(Youtube,神戸新聞社)<起稿 磯津千由紀>(14/08/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/28 (Thu) 23:44

 こんばんは。


 分かりやすくてよい。
 使わずに済むに越したことはないけど。

<参考=「土のうの作り方、使い方」(YouTube,神戸新聞社)>


NO.865 最近の若者はスマホばっかりと言われたら、次の写真を見せよう(BUZZmag)<起稿 磯津千由紀>(14/08/28)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/28 (Thu) 23:54

 こんばんは。


> こんな風に最近の若者はスマホばっかりと言われたら、

> この写真を見せよう。

> 情報収集の手段がスマホになっただけで、やってることは今も昔も変わりませんから( ー`дー´)キリッ

<参考=「最近の若者はスマホばっかりと言われたら、次の写真を見せよう」(BUZZmag)>
<消滅・削除・15/12/26>


【一般人】 2014/09/06 (Sat) 21:16

ならスマホを捨てて新聞を読んでみせてくれ。


【シバケン】 2014/09/07 (Sun) 00:32

一般人さん、初めまして。

イヤ、
スマホと、云うだけで無く、
新聞情報なるは、ネット上から、得られるですので、当世、新聞を取らない世帯が増えましたねえ。

イヤイヤ、
当方、スマホ所有してませんですが<汗>、パソコンで見てましての、新聞取ってませんです。

結果、
紙媒体の新聞発行部数激減。
日本経済新聞、朝日新聞、毎日新聞等では、ネット配信記事の一部、有料会員向けとしてるです。

ついでになら、
スマホとするのか、広く、ケータイ端末なるは、ゲーム機に化してるのではと。

での、
我が方、ケータイなら、「らくらくフォン」での、パケホーダイ契約してませんです。
ケータイでの、新聞記事拝読となれば、ローガンには、可成り、キツイやろなあと。

とは、実際には、やった事、ありませんでして、推測です。


NO.866 沖縄から東京まで片道50時間! フェリーの日本最長航路「飛龍21」に乗ってみた(ねとらぼ)<起稿 磯津千由紀>(14/08/29)


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/29 (Fri) 14:59

 こんにちは。


 おがさわら丸の倍の所要時間<!>。

> 沖縄-東京間を飛行機で1時間半・1万円以下で移動できる時代に、そののんびりとした乗り物はあった。

> さかのぼること5月のある朝、ぼくは沖縄の那覇新港にいた。本当は帰省先の鹿児島から東京へ直帰する予定だったのを取りやめ、わざわざ飛行機でここへ来た理由はただ1つ。フェリーの日本最長航路に乗船するためだ。

> 現在の日本最長航路はマルエーフェリーが運航する貨客船「飛龍21」の沖縄~東京間。総距離は1743キロ。直行便ではなく途中で鹿児島県の名瀬港と志布志港に寄ると、乗船時間は上り約47.5時間、下りは約50時間、どちらにせよ2泊3日船の上にいることになる。寄港地以外はほぼ電波が圏外で、通話もネットも使えないので、かなり暇に悩まされる乗り物だ。

> とりわけ恐ろしいのはコストパフォーマンス。沖縄~東京間の運賃は、最安の2等客室で片道2万7230円になっている。

> 今のご時世、閑散期の格安航空券を狙えば、沖縄~東京間は片道約2時間・1万円以下で行けてしまう。飛行機に変えるだけで約45時間と約1万7000円も余る! これを使って、ゴーヤーチャンプルーにソーキそば食べて首里城行っておみやげ用のちんすこう買って安宿に1泊、なんて全然余裕。おせじにもフェリーは合理的とはいえない交通手段なのだ。

> なのに乗船することにしたのは「水曜どうでしょう」好きのねとらぼ編集部のせいだ。ぼくが鹿児島へ帰省すると知るたび、エクストリーム系の乗り物で帰ってくるようあおってくる。過去に池谷記者が日本最長距離の路線バス「Lions Express」(福岡~埼玉間)を制覇したことへの対抗意識も燃え上がり、「よーし、日本最長航路に挑戦します! 鹿児島から自腹で沖縄行ってから帰ってきます!」という流れに。わーん、ぼくのバカバカ。

> しかし、ぼくみたいな一時的なノリで乗ってしまう人もいる一方で、ちゃんと自ら理由をもって当フェリーを利用するお客さんもいるに違いない。どうしてこんな時代に逆行するような乗り物をわざわざ選ぶのだろう。2泊3日間の船旅はきっといろんな発見があるかも。いや、そういう発見ないと、割に合わないよ!

> 小雨がぱらつく中、「飛龍21」がゆっくりと那覇新港の波止場から離れていく。船出なんて序盤の最高の楽しみなはずなのに、デッキには2、3人しかいないし、港場で手を振る人もいない。船員にたずねる。

> 「乗客ってどれくらいなんですか?」

> 「今回は、奄美港で乗る人も含めて9人ですねぇ」

> ま・じ・か。「飛龍21」にある客室は、1等(2人)が2部屋、2等寝台(2人)が18部屋、2等(4人)が13部屋。最大92人の客を一度に運べるのだが、ほぼ満室となるゴールデンウィークやお盆シーズンと違って、こうしてオフシーズンは客数が1ケタの日もあるのだそう。

> いろんな人と話して時間をつぶすのが頼みの綱だったのに、これは手痛い。沖へ出ながら飛行機が発着する那覇空港を横目にして、さっそく後悔の念が湧き上がる。

> それでも船内を歩き回ると、沖縄と東京を往来する飛龍21こその内装があって楽しくなる。例えばメインフロアの階段の両脇にはシーサーの像が置かれたり、奄美大島周辺によくある魔除け石「石敢當(いしがんどう)」が廊下にあったりと、寄港地の文化をいろんなところで発見。暇だからこそいっぱい地理を勉強しなくちゃね!

> 売店でも、沖縄で有名なアイス「ブルーシールアイスクリーム」や、鹿児島県の霧島産の牛乳が売られていたりと、土地ならではのアイテムがいっぱい。暇をもてあましたときのためにトランプといった玩具も置いてある。

> ただ、フェリーの売店はいつでも利用できるわけではない。閑散期で乗船人数が少ないときは、朝・昼・晩・消灯前の一定時間しかオープンしない。レジ打ちをほかの持ち場の船員が務めるためだ。こうした事情も理解しないとのんびりとした船旅は楽しめないだろう……ちゃんと開店するときは船内放送で知らせてくれるし、不便と思っちゃ負け!

> また船内にはレストランがある。朝・昼・夕それぞれの定刻になると、メインフロアの受付で食券を販売する。購入から1時間後ぐらいにレストランがオープンし、食堂が購入数の食事をカウンターにずらりと用意しておいてくれる仕組みになっている。

> 食事のメニューは朝食は和定食・洋定食・サンドイッチ、夕食はとんかつ定食・エビフライ定食・鶏唐揚げ定食……など朝昼夕で異なる。日替わり定食でソーキそばが出てきたり、鶏唐揚げ定食であら汁が出てきたりと、ここにも郷土感が(日によっては奄美大島の郷土料理・鶏飯も食べられるそう!)。

> この食事が2泊3日の暇地獄の大いなる楽しみに。普段は一食に500円くらいしかかけないケチなぼくですら、一食1000円くらいのレストランを意欲的に利用したのであった。

> 午前10時に港を出てから4時間、船内をめぐったりレストランでカツカレーを食べたりしたが、もう飽きた。外はあいにくの雨模様。思う存分楽しむつもりだった海景色がいまいち冴えない。どうすんだこれ。

> 実はぼくは、2010年の夏も飛龍21を利用したことがあった。そのときは東京の有明港から鹿児島の志布志港までで、距離も日程も半分。なんといっても繁忙期なので室内やデッキに人がいて、話し相手には困らなかった。あのときは知ってる音楽フェスのTシャツを着た男の子に話しかけて盛り上がり、その子のおばあちゃんからアイスクリームをごちそうになるなど楽しい時間がいっぱいあった。

> 今回の利用客室も、2段ベッドが2つ置かれた2等寝台。ただし宿泊客は3日間ともぼく1人ということになっていた。室内のトイレ・シャワーが気兼ねなく使えるのはありがたい。一方で、たまたま同室になった人と入浴の時間を相談したりとか、そういう絡み合いが今となっては恋しい。

> メインフロアに出てもなかなか話しかけられる人がいない。ほかのお客さんはほとんど部屋にこもるか、1~2人がフロアのイスで本を熟読しているといった感じだ。

> こんなときはスマホをいじりだすのだが、電波は寄港地以外は基本的に圏外だ。この「フェリー暇だよ!!!」という想いをツイートできないのは、個人的にストレスを少し感じてしまう。客室にはテレビ用のコンセント差込口が1口あるだけだったので、充電もできない。アプリなども控えないと……モバイルバッテリー買っておけばよかった。

> 船の揺れも格段ひどくないので、フロアのイスで本を読むことにした。もし飛行機で帰ってたら自宅で読めていたのかな、という考えはなるべく払いのけながら。窓からは水平線が大雨でぼやけて見えた。

> 1日目午後6時半ごろ、ようやく1つ目の寄港地・奄美大島の名瀬港に到着。変わらぬ海景色に飽きまくっていたところに島、しかも民家が立ち並ぶなんて観察しがいがありすぎ!

> さらにはその1時間前から空が晴れ渡り、夕陽が海を茜色に染めるのを背にしての入港となった。退屈を忘れ、奄美大島と夕陽にカメラのシャッターを切り続ける。下船後にこのとりとめのない写真を見返しながら、そんなに刺激に飢えていたのか、オレよ……と、自分に同情することになるとはまだ知らない。

> 寄港が船旅のハイライトの1つであるのはほかの乗客も変わらないようだ。

> デッキには3~4人が出てきて、手すりに寄りかかって波止場を見下ろす。ぼくと同じ20代はおらず、ほとんどが60歳前後の男性だった。

> 寄港中とはいえ船から降りることはできない。ぼくも隣で寄りかかり、なんとなくぽつ、ぽつ、と会話し始め、残り2日をともに過ごす相手のことを知っていく。

> 乗客が10人前後となると、フェリーは“村社会”化するのかもしれない。どういうことかというと、あまりにもすることがないおじさんたちが、ほかにどんなお客さんが乗降するのか観察しすぎてしまうのだ。

> おじさんたちが乗客の状況を異常に把握していると感じたのは、翌朝7時ごろに本島の志布志港にも寄港し、あとは東京を目指すだけとなってからだった。

> 初日に会話したおじさんとまた遭遇すると、「志布志で1人、バイクで乗ってきた人がいたよ」「あの親子は突然船内に現れたから、車で乗り込んできたんだろう」「あの人? 奄美で降りていったよ」と、現在どんな乗客いるのかをほとんど掴んでいた。

> ぼくもぼくで、「あー、あの人バイクで日本周っているっぽいですよ」と情報提供したりして、互いに船の状況に詳しくなっていく。暇なのだ。大体お互いの素性を知ってしまうと、こういう共通の話題を語りがちになっていく。この状況が、あまりにも話題に乏しいため、近所に誰が引っ越してきたかなどにいちいち注目する村社会にそっくりだと思った。

> 2日目は午後からずっと雨だったので、読書と惰眠を繰り返しながら、レストランやロビーでたまーに会う乗客との会話を楽しんだ。その都度、どうして彼らはこんなに非効率的な乗り物を利用するのかを探っていた。

> 計6人と話して分かったことは、ほとんどが「仕方がない」からだった。飛行機に乗れない、または車かバイクで移動しなくてはならないといった、フェリーで移動しなくてはならない事情を抱えていた。

> 親友の訃報を知り、20年ぶりに地元の沖縄へ帰ったという62歳男性も、飛行機が苦手だった。坂本九さんも亡くなった日本航空123便墜落事故の報道を見て以来、乗るのが怖くなったのだという。

> 船の上は退屈で、前回東京に来るときは台風で大変だったと言いながらも、笑顔を見せる。まだ100人くらいの利用客が大広間で雑魚寝していたような時代で、波が荒れすぎて90人ほどが口から漏らす大惨事だったらしい。痛快すぎてぼくも笑ってしまった。

> 志布志港で乗ってきた70代の男性は、定期的に鹿児島から全国各地へアメリカンバイクで走り周るのを、定年退職後の趣味としてきた。今回有明港から富士五合目まで走れば、とうとう全47都道府県をバイクで制覇したことになる、とニヤリ。バイク旅にフェリーは欠かせず、「フェリーはあくまで移動。長い時間の乗船は暇だよね」と眉間にしわを寄せた。

> 数ある交通手段の中で、2泊3日船の上で過ごす時空間を求めて、この日本最長航路を選ぶ人はほぼいなかった。仕方ないと割りきった上で、この時空間を楽しむか退屈がるかは、人それぞれのようだけど。

> 1人だけ、飛行機も船も利用する上でフェリーの退屈さが好きだという、沖縄出身の62歳男性がいた。ぼーっと海を眺め、たまに飛び上がる小魚を見つけたり、白波の違いを探したりするのが好き。のんびり本を読むのが好き。「何もないところか楽しみを見出すのが人生だと思う」そうだ。

> なんて達観した人生を送っているんだとぼくも感動。ただし、いよいよ有明港に着くときに感想をたずねたら、「飽きた」と顔をしかめていた。さすがにぼくも「え!?」と声を出してしまい、理想すらもぶち壊すフェリーの暇さに驚く。

> 東京スカイツリーの影を捉えて、東京ビッグサイトとフジテレビ本社の姿が徐々に大きくなる。3日目の朝9時30分ごろ、約47時間を経て、飛龍21はようやく有明港に到着しようとしていた。

> やっと陸に上がれるのか……。正直この日本最長航路、めちゃくちゃ退屈に苦しむかと思ったけどそうでもなかった。幸いにも船の揺れは心地よい程度で、本やマンガを読めば時間は潰せる。疲れてきたらベッドで眠ればいい。“日本最長の深夜バス”で15時間も座席にいた池谷記者のことを考えたら、「快適すぎてさーせんwww」といったところだ。

> ただしその快適性と、飛行機に替えた場合に浮く約45時間と約1万7000円を天秤にかけると、後者を選ぶ人がほとんどだろう。ほかの乗客のように、車やバイクを移動させないといけないなどよっぽどの事情がなければ、多くの人がほかの安くて早い交通手段を選んでしまうはず。それはオフシーズンのこの乗客の少なさが物語っている。

> それでもなお、外階段を降りて2日ぶりの地上に足をおろした瞬間、ほっとすると同時に切なくなった。スマホがサクサクとニュース記事を表示するのを見て、日常の喜びをかみしめながらも「自分ってせわしいな」と感じた。

> この飛龍21ののんびりとした時空間は愛さずにいられない。だらだらと気になっていた本を読み、普段は交わらない人と話し、今までの自分になかった考え方を知る――日常の喧騒さに嫌気が差したときは、そんな時空間に2万7000円を出す価値は大いにあるはずだ。

> 黒木貴啓(@abbey_road9696):フリーライター(2012年~)。1988年生まれ、鹿児島県出身。Web媒体を中心に日本の奇祭や風習、マンガ関連の記事を執筆。マンガコミュニティユニット「マンガナイト」メンバー。関心分野は民族仮面/日本のダンス文化/ロックンロール/志村正彦。

<参考1=「沖縄から東京まで片道50時間! フェリーの日本最長航路「飛龍21」に乗ってみた」(ねとらぼ)>


参考記事:
<参考2=「福岡から大宮へ15時間! 伝説の「はかた号」を越える新生「キング・オブ・深夜バス」はどれくらいエクストリームなのか試してみた」(ねとらぼ)>


【磯津(寫眞機廢人)@ThinkPad R61一号機(Win 7)】 2014/08/29 (Fri) 19:43

 こんばんは。


 写真に「テレビはあるが、沖に出るとなかなか電波が入らなくなることも」というキャプションが付いていますが、衛星放送受信設備はないのでしょうか。