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雑談<NO.256>

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雑談NO.257
2417 オンキョー、パイオニア、国産音響機器ブランドの危機<!> シバケン 21/06/22
2416 原則1万人以下の五輪会場 21/06/22
2415 <セキュリティ>日本人が使う最悪パスワードのランキングの不思議 シバケン 21/06/20
2414 ウォルマートが世界最強小売企業の座を固めた訳 磯津千由紀 21/06/19
2413 「温暖化ガス実質ゼロ」で旧車も乗れなくなる? 名車を末長く維持するための「最終手段」とは 磯津千由紀 21/06/19
2412 「未使用の新聞紙がアマゾン大量出品」の深い事情 磯津千由紀 21/06/18
雑談NO.255

NO.2412 「未使用の新聞紙がアマゾン大量出品」の深い事情<起稿 磯津千由紀>(21/06/18)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2021/06/18 (Fri) 01:22

 こんばんは。


 新聞社は報道しませんが、新聞販売店に大量の余分の新聞が押し付けられているといいます。


> ペットトイレ用で販売、実は新聞の苦境を反映

> 弁護士ドットコム


> 新聞を購読する人が年々減っている。だからこそ、こんなビジネスが生まれているのだろうか――。

> アマゾンなどのネットショップでは、数年前からキロ単位にまとめられた新聞紙が「緩衝材」や「犬用トイレシート」などとして売られている。その中身は、新聞販売店で発生する残紙(広義の「押し紙」)とみられる。

> 残紙とは、販売店で過剰になった新聞のこと。販売店は、ノルマとして押し売りされた部数というニュアンスで「押し紙」と呼ぶ。

> これに対して新聞社は、販売店が営業用にみずから購入した部数という主張に基づいて、「予備紙」あるいは「積み紙」と呼ぶ。これらをニュートラルに表現した言葉が「残紙」である。

> ちなみにかつて新聞業界は、内部ルールで「予備紙」の割合を、搬入部数の2%と決めていたが、2009年ごろに撤廃した。現在は、「搬入部数-実配部数=予備紙」となっている。そのためたとえ搬入部数の50%が残紙であっても、すべて営業のための予備紙という解釈になっている。残紙問題が深刻になった原因である。

> 廃品回収された古紙を二次的に使用するのは良いとして、手垢が付いていない残紙の一次使用は紙資源の浪費だという批判がある。資源問題にほかならない。筆者は、その中身を調査するために、残紙15キログラム(1551円)をアマゾンで注文することにした。(ジャーナリスト・黒薮哲哉)


> 届いたのは「綺麗な新聞」、大半は朝日

> 5月1日、筆者は佐川急便から残紙束を受け取った。包装を解いて、最初に現れたのは朝日新聞だった。「インド1日35万人感染」という4段見出しが筆者の目に飛び込んできた。他社の新聞も交じっている。全部で118部あった。銘柄の内訳は次の通りである。

≫ 朝日新聞(4月28日):47部
≫ 朝日新聞(4月29日):19部
≫ 読売新聞(4月28日):8部
≫ 日刊スポーツ(4月28日、朝日系):38部
≫ スポーツ報知(4月28日、読売系):6部

> 伝票によると残紙束の発送日は4月29日である。その29日付けの朝日新聞が19部含まれていた。つまり他の新聞も含め、「新聞紙」は家庭から出た廃品回収の古紙ではなく、明らかな残紙である。

> 商品の発送元は、「愛知県海部郡蟹江町今西(略)AMAZON・楽天市場通販事業部」となっている。海部郡は名古屋市に隣接する自治体である。

> 発送元に電話で新聞紙の入手ルートを尋ねたところ、新聞販売店から回収しているとの返答があった。ただし販売店名は分からなかった。


> 楽天でも売られる残紙

> 楽天にも新聞紙という品目があったので、こちらも調査目的で注文してみた。5月10日に残紙束が到着した。全部で83部あった。そのうちの67部が朝日新聞だった。ほかに日経新聞、日経ビジネス、日経MJ、日刊工業新聞が16部含まれていた。

> 新聞の発行日は、4月26日から27日である。新聞に手垢や皺がないことや、日付けから察して、こちらも廃品回収の古紙である可能性はほとんどない。ネットショップの商品説明にも「未使用新聞紙」と書いてある。

> 残紙の発送元は、兵庫県姫路市四郷町(略)だった。電話で残紙の仕入元を問い合わせたところ、販売店とのことだった。

> 残紙は、日本内外のリサイクル工場などへ販売されるものを除くと、ペット飼育、包装、緩衝などの目的で使われているようだ。アマゾンのレビュー欄には、次のような書き込みがある。

≫ 「我が家では新聞を取っていないため何かと使用する新聞が無く困っていました。最近まで実家に行ったときにもらっていたのですが、汚れていることが多くて嫌でした」

> 名古屋市内に在住する元新聞販売店主も残紙の用途について、自らの体験を次のように話す。

> 「現役だったとき、読者の中にブリーダーがいました。その人に『押し紙』をただで差し上げていました」

> 5月18日、筆者はアマゾンから次のような営業メールを受け取った。

≫ 「以下のおすすめ商品は、お客様がこれまでに購入された商品、またはご覧になられた商品に基づいて紹介させていただいています。」

> この前文に続いて、朱色の太文字で「犬用品」とあり、新聞束の写真が掲載されていた。


> 残紙ビジネスの温床-ABC部数のロック現象

> 残紙が発生するメカニズムをさぐるために、筆者はABC部数の変化に不自然な点はないかを調べた。最初に、「AMAZON・楽天市場通販事業部」がある愛知県海部郡における朝日新聞の朝刊部数を解析した。筆者が注目したのは、部数の変動パターンである。(ABC部数は、4月と10月の部数が広告営業のデータとなる)

> 2017年10月から2018年10月までの部数は、増減ゼロだ。ABC部数は、下一桁まで公査するが、3期(1年半)に渡って、朝日新聞社が同じ部数を搬入したことになる。部数のロック(固定)は、2019年4月から10月(2期1年)にかけても起きている。

> 搬入部数を1部も減らしていないわけだから、当然、新聞の長期衰退傾向の中で、読者が減っていれば残紙が発生する。海部郡の朝日新聞が、アマゾンに持ち込まれている証拠はないが、残紙が発生しうるメカニズムは説明できる。

> 次に筆者は、海部郡に隣接する名古屋市における朝日新聞のABC部数を調べてみた。

> 名古屋市でも、ABC部数のロック現象が頻繁に確認できる。中区のように8期(4年)に渡ってロックされている区もある。

> ちなみに名古屋市全域のABC部数は、2016年4月の時点で7万1674部だったが、2020年10月には、5万7903部に激減している。こうした傾向の中、4年のあいだ中区の朝日新聞購読者が1部の増減もないことはまずありえない。購読者が減っていれば、残紙が発生している可能性が高い。

> 名古屋市においても、新聞の読者ばなれと部数のロックにより、残紙が発生するメカニズムが裏付けられるのである。残紙ビジネスの温床があるのだ。ただ、今回は残紙を回収する具体的な搬入ルートまでは解明できなかった。

> 年単位で部数が変わっていない理由について朝日新聞に尋ねたが、同社広報部の回答は次のようなものだった。

> 「本社は、ASAからの部数注文の通りに新聞を届けています。 ASAは、配達部数の他に、営業上必要な部数を加えて注文しています。(注:ASAは朝日新聞販売店)」


> 新聞ジャーナリズムの尊厳

> 紙業タイムス社が編集した『知っておきたい紙パの実際』(2020年6月17日)によると、紙の消費は「世界で生産される紙・板紙のうち2割足らずの人々が全体の半分程度を消費し、残りの半分強を8割以上の人たちで消費するという構造になっている」という。日本は、生産・消費とも世界第3位である。

> 新聞販売の諸問題が国会質問ではじめて取り上げられたのは1981年である。1982年3月8日には共産党の瀬崎博義議員が、読売・新聞鶴舞直売所(奈良県)の内部資料(『北田資料』と呼ばれる)を暴露して、残紙問題を追及した。その後、1985年まで、共産党、公明党、社会党が超党派で13回にわたり残紙や新聞拡販の過当競争などについて、国会追及を繰り返したのである。

> さらに2010年6月16日には、自民党の稲田朋美議員が「新聞の『押し紙』についての実態解明を求める請願」を提出している。最近では、2018年6月14日に、自民党の和田政宗議員が、「押し紙」問題を取り上げている。

> 残紙は40年に渡って、国会で問題になっているのである。が、新聞社は報道もしなければ、残紙の責任も認めていない。残紙の存在は認めても、それはすべて販売店が注文した予備紙であり、販売店の責任であると一貫して主張してきた。

> しかし、残紙は新聞ジャーナリズムの尊厳にかかわる問題である。その問題の解決を避けてきた結果、アマゾンや楽天で新聞が「犬用品」、つまりは「ペットの便所紙」 として販売される事態に陥ったのである。


<参考=「「未使用の新聞紙がアマゾン大量出品」の深い事情」(東洋経済ONLINE、6月16日)>


【june】 2021/06/18 (Fri) 19:15

大韓〇国などでも、同じようなことがあるようで、輸出までしているようです。

何故そこまで偽の発行部数に拘るのでしょうね?

<参考=「韓国の新聞、海外で大人気・・とりあえず刷りまくって、余った分は新品のまま外国で包装紙に」(シンシアリーのブログ)>


NO.2413 「温暖化ガス実質ゼロ」で旧車も乗れなくなる? 名車を末長く維持するための「最終手段」とは<起稿 磯津千由紀>(21/06/19)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2021/06/19 (Sat) 03:58

 こんばんは。


 要するに、途方もない費用が掛かると。
 さして費用を掛けないなら、此れから10年間ぐらいが、ガソリン名車に乗れる機会ということでしょうか。


> カーボンニュートラル宣言で残る期間をどう楽しむか

> 政府のカーボンニュートラル宣言で、2050年までに温暖化ガス排出を実質ゼロとするための政策のひとつとして乗用車対策が含まれた。これにより、このままでいけば既存のガソリン車、ディーゼル車を楽しめる時間は限られたものとなることは間違いない。内燃機関の縮小傾向はアフターパーツに業界にも影響を与え、とくに旧車をメインに取り扱うショップは死活問題である。

> 今後は2050年に向けて緩やかにパーツの生産量は減り、旧車に乗り続けることは年々難しくなることが予想される。つまり乗れなくなることを悲観するのではなく、残りの期間を満喫するためにはどうしたらいいか、と切り替える時期にきているのだ。


> 技術革新で部品の製廃問題は解決し費用次第で修理は可能

> では「古いクルマを含めて長く乗り続けることは可能なのか」と問われれば「フルオリジナルにこだわらなければ十分可能だ」という答えになる。

> ここ10年で技術の進化はすさまじい。リバースエンジニアリングの普及でパーツの開発スピードは飛躍的に早まり、最新の設備を使えば手に入らなくなったパーツを生み出すことも容易になった。キャブがなければインジェクション化すればいいし、コンピュータの不具合もフルコンに置き変えれば解決できる。

> パワステやエアコンなどの快適装備も後付けは難しくなく、エンジンが壊れれば別のエンジンを載せればいい。こうしたレストアとモディファイを掛け合わせた手法は「レストモッド」と呼ばれ、旧車界のスタンダードになりつつある。

> 率直にいえば純正部品の製造廃止は今や大きなハードルではなく、下世話な言い方だがお金を積めばなんとかなるのが現状だ。もちろん新旧ともに人気車種であれば、リプロ製品を含むアフターパーツ、中古部品などが豊富にあるので費用が抑えられ、対してレア車であれば費用がかさむ。その格差が広がる可能性はある。


> 希望に合う店探しが重要! 旧車は壊れるという感覚も必要だ

> では、一番の課題は何かといえば、自分が望むカスタマイズをしてくれるお店探しだ。旧車の場合、ディーラーはほぼあてにならないし、全国に星の数あるショップも得意不得意があり、すべてを1店舗で賄えるかといえば、そうはいかない可能性が高い。

> ただ、昔より恵まれているのはインターネットやSNSの普及で、自分に合うか合わないかは別として、希望に近いショップを見つけることが容易になったこと。もちろん、初めてのお店に出向くのは少しハードルは高いけれど、本気で愛車に乗り続けたいのなら頑張れるはず。

> もちろん、最終的には人対人の付き合いなので、波長が合わないと感じたら早急に立ち去る勇気も必要。こうした手間暇を面倒臭いと感じるなら、多額の勉強代を支払うか、旧車に乗ることは諦めたほうがいいかもしれない。また「旧車は壊れるもの」という感覚も長く乗る秘訣のひとつだ。


> エンジン移植は大変! 難易度やO/Hの有無で予算は変わる

> 最後に「エンジンスワップ」について。旧車で作業してもらうことが多い、古いキャブ仕様のエンジンから世代の新しいインジェクションエンジンに載せ換える場合を例に解説しよう。

> エンジン本体以外に必要なのは主にエンジンマウント、トランスミッション(既存のトランスミッションを生かすにはベルハウジング加工、トランスミッション本体も移植する場合はプロペラシャフトの加工などが必要)、専用のドライブシャフト、エキマニ、コンピュータ(移植するエンジンとセットになったコンピュータを使うのか、それとも社外のフルコンにするのかで予算は変わる)、仕様によっては冷却系などの補器類も追加で必要といったところ。これに公認車検代が加味されるのが一般的だ。

> 費用は程度のいい中古エンジンを使った軽自動車で50万円~。スポーツエンジンへの載せ替えはエンジン本体の価格で左右されるが150~400万円。搭載の難易度、オーバーホールの有無、必要パーツ点数で大きく変わる。旧車の場合はゴム関係の補器類が経年劣化で傷んでいる可能性があり、交換するのが一般的なのでパーツ代が上乗せされる。それでもエンジン脱着と同時に行うため、取り付け工賃が抑えられるので費用対効果は高い。


> エンジン移植と同じ予算ならO/H&フルコン化もオススメ

> 上記で説明したエンジンスワップのメリットは、古いモノから新しいモノへ載せ換えることによる信頼性向上、パーツ供給の不安から解消されることなどもあるが、一番は高性能化である。

> 例えノーマルであっても、より新しいエンジンに載せ換える(例えば日産のL型からRB型、トヨタの7Mから2JZなど)だけでパフォーマンスアップが図れ、特別なメンテナンスが必要ないなど、長く乗り続けるためのひとつの手段としてはありだと思う。

> ただ、旧車で同じ費用をかけるのであれば、エンジンオーバーホールを施した上で、インジェクション化(フルコン化)するのもあり。パフォーマンス面では劣るかもしれないが、配線を引き直しコンピュータでエンジンを正確にマネージメントすることで、旧車特有の乗りにくさ、気難しさからは解放される。最近はキャブ風のルックスを持つスロットルも設定されているので、旧車の雰囲気を残しつつ高性能化することも可能だ。

> 究極は愛知の「ロッキーオート」が手掛けたR3000GT(トヨタ2000GTレプリカ)のように現代の技術で旧車を作る手法があり、今やさまざまなアプローチで旧車ライフを楽しめる。最新モデルのように電子デバイスでがんじがらめになっていないことに加え、安心して乗り続けるための努力と愛車を維持し続けるための投資(お金)さえできれば、人気車種であればあるほど、2050年まで旧車を満喫できることは間違いないだろう。


<参考=「「温暖化ガス実質ゼロ」で旧車も乗れなくなる? 名車を末長く維持するための「最終手段」とは」(AutoMesse Web、6月18日)>


NO.2414 ウォルマートが世界最強小売企業の座を固めた訳<起稿 磯津千由紀>(21/06/19)


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2021/06/19 (Sat) 17:35

 こんにちは。


 ECに押されて潰れかけてた小売店が息を吹き返しました。


> アマゾンに押され「時代遅れ」と言われたが今や


> 田中 道昭 : 立教大学ビジネススクール教授


> コロナ禍で「5年分の成長を5週間で達成」

> 1962年創業のウォルマートは、売上高60兆円を超える「世界最大の小売業」です。アマゾンでさえ売上高は42兆円、日本のイオングループの売上高が8.6兆円です。こうして数字を並べてみれば、ウォルマートの巨大さがおわかりいただけるでしょう。

> ウォルマートの代名詞といえば「EDLP(エブリデイ・ロー・プライス)」です。「特売」を廃し、また年間を通じた低価格を押し出すことで、アメリカはもとより世界中の消費者から支持されてきました。

> 2021年度(2020年2月〜2021年1月)の年間売上高は5592億ドル(約60兆2200億円)、従業員数が220万人超。新型コロナウイルスの感染が世界的に広がった2020年2〜4月(第1四半期)でさえ既存店舗の売上高は前年同期比10%増と、およそ20年ぶりとなる高い増収率を記録しました。

> 2021年1月、ウォルマートは初めてCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)に出展し、ダグ・マクミランCEOが2020年のコロナ禍での成果を強調しました。

≫ コロナ禍において従業員の安全と健康を最優先。サプライチェーンを継続させ、サプライヤーや取引先など社外への支援や新たな雇用を創出した

≫ コロナ禍で急増したEC需要に対応し、非接触型サービスを拡充。2020年9月には、有料会員制プログラム「ウォルマートプラス(Walmart+)」をスタート。ネットスーパーの当日配送サービスを無制限で利用できるようにした

≫ 診療所事業の「Walmart Health」が進展。今後はオンラインとオフラインなどオムニチャネルでヘルスケア事業を展開していく計画

≫ 気候変動問題への対応として2017年から「プロジェクトギガトン」が進行中。2030年までにサプライチェーンで発生するCO2を累計で1ギガトン(10億トン)削減する方針

≫ DEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)に触れて「多様性のあるチームが勝ち、インクルーシブな環境が成功をもたらす」と発言

> やはり1月に開催された小売業界の展示会NRF2021には、チーフカスタマーオフィサーのジェイニー・ホワイトサイド氏が参加しました。ここでは、オンライングロサリーの急増に伴い、ストアピックアップと配送サービスが2021年度第1四半期に300%成長し、「5年間分の成長を5週間で成し遂げた」と語りました。

> またホワイトサイド氏は、この急成長を可能にしたのが、ウォルマートの巨大な店舗網であることを指摘し、新型コロナの影響で来店客数が減ってもなお、店舗が重要な役割を担うという見方を示しました。

> 2021年2月18日の投資家向けのカンファレンスでは、ウォルマートの「新しいビジネスモデル」が発表されました(図1)。「カスタマーセントリック」を軸にして従来のサービスラインを再構築していることが最大の特徴です。ビジネスモデルを構成する要素をそれぞれ見ていきましょう。

≫ 主要な顧客接点で販売する:顧客との直接的な接点となるのは、ストア、ピックアップ、デリバリー、そしてウォルマート+の4つ

≫ 顧客にもっと幅広く深くサービスを提供し、関係を深め、健全なサービスミックスを維持する:ここでは、EC、ヘルス&ウェルネス、金融サービスの3つ

> ECでは引き続き、自社在庫商品の販売とマーケットプレイスの両方を展開します。またアプリ上で処方箋を受け取る仕組みを整えるなど、従来からヘルス&ウェルネスの領域にも積極的だったウォルマートですが、今後はさらに高品質で、予防的で、アクセスがしやすく、手頃な価格の商品・サービスを提供すると強調しました。

> 金融サービスについても、「ウォルマートペイ」を非接触決済システムとして刷新すると、一気に普及が進みました。これはコロナ禍を背景とした「コンタクトレス」の時流が強力な追い風となった形です。


> EC、ヘルス&ウェルネス、金融に照準

> また従来、家電製品などの購入に使う「ウォルマート・アップ(Walmart app)」と食品購入用の「ウォルマート・グロサリー・アップ」の2種類があったアプリをウォルマート・アップに統合し、そこにウォルマートペイも搭載しました。これでウォルマートは、顧客のIDと決済データという、最も基本的な顧客接点を押さえたことになります。今後は、中国のアリペイ、ウィーチャットペイがそうであるように、消費者金融をはじめとするさまざまな金融サービスを手掛けていくことになると予想されます。

> なお図1は、EC、ヘルス&ウェルネス、金融サービスこそが、現在のウォルマートにとって優先順位の高いサービスラインであることも示唆しています。ウォルマートが構築するエコシステムは巨大ですが、カスタマーセントリックを考えるならば、この3つこそ最も顧客にとって身近である、ということなのでしょう。

> さらに、新しいビジネスモデルで特に目を引くのが、広告プラットフォーム事業「ウォルマート・コネクト」です。自ら広告プラットフォームを運用することで、自社サイトや店内サイネージなどに取引先からの広告を表示し、新たな収入源とする狙いがあります。

> プライバシー重視の流れの中、これまでオンラインでのターゲティング広告に不可欠だった「サードパーティクッキー」が利活用できなくなりつつあります。アップルやグーグルも「脱クッキー」へと舵を切りました。これから各社は、広告事業者に頼らず、企業自らメディア化して顧客と直接的な関係を結び、顧客プライバシーを保護しつつ、継続的で良好な関係性を築いていくことが、ますます求められてきます。

> ウォルマート・コネクトは、その先端事例だと言えます。それどころか、世界最強の小売企業ウォルマートだからこその強みを生かせば、「5年以内に全米トップ10の広告プラットフォームになる」ことも可能であるように思われます。

> 「顧客の生活の一部」として不可分に組み込まれているウォルマートは、すでに単なるリテーラー以上の存在であり、蓄積しているデータも、データ企業以上のものです。そのような企業がメディアを運営するとなれば、メディア以上のメディアになるのも難しくはないのかもしれません。それだけ巨大なスケールとリーチを持った企業がウォルマートなのです。


> 「デジタルで顧客とつながる」を着実に進める

> 私はウォルマートを「この1年間で最もデジタルトランスフォーメーション(DX)が進んだ企業」の1つだと見ています。トリガーとなったのは、やはり新型コロナ禍です。一時は世界最悪レベルの危機に見舞われたアメリカは、同時に最も強くイノベーションが求められた国でもありました。

> とりわけウォルマートが扱うのは、人々が生活していくうえで欠かすことができない日用品や生鮮食品であり、エッセンシャルサービスです。コロナ禍にあってもウォルマートで買い物がしたい、そんな強いニーズから「コンタクトレス」のサービスが一気に浸透していきました。

> しかし、コロナ禍が追い風になったというだけでは、ウォルマートDXの成功を説明できません。あらためて振り返ってみると、ウォルマートがこれまでアマゾンを徹底的にベンチマークしてきたことは、見逃せない事実です。

> EC全盛の時代にあって「エブリシングストア」アマゾンに押され、「世界最強の小売企業ウォルマートは時代遅れ」と揶揄されもしました。しかしウォルマートは「実店舗で売る」ことに固執せず、オンラインを含めたオムニチャネル化を進め、サブスクリプションサービスを始め、配送まで手掛けるようになりました。デジタルネイティブ企業特有の、カスタマーセントリック重視の経営を、ウォルマートは完全にものにしました。

> より具体的に事業を見るなら、DXにおいて最も重要な「デジタルで顧客とつながる」作業を着実に進めたことが大きいでしょう。これは日本の小売企業と比較すると、違いが鮮明になります。毎日のように利用されるコンビニエンスストアでさえ、顧客の名前すら把握していません。

> ウォルマートもかつてはそうだったのです。しかしDXを経て、顧客をIDで管理し、決済データも収集するようになりました。これによりウォルマートは、顧客との間に継続的で良好な関係を築き上げる体制を作り上げました。


> 世界最強の小売企業の強みを否定せず最大限伸ばした

> そして強調したいのは、ウォルマートのDXが、世界最強の小売企業という強みを否定せず、それどころか最大限に伸ばすものだった、という事実です。小売のための店舗という機能はそのままに、店舗を「自社ECの倉庫」や「配送拠点」「ECのストアピックアップ」(顧客がECで注文したものを受け取りに来ること)として再定義したのです。

> 「小売」に限定するならば、ウォルマートはアマゾンを超える存在になりつつある。私はそう見ています。

> アマゾンは、小売の事業者としてのアマゾンとAWSの2つの柱で構成される世界最強のテクノロジーカンパニーです。非デジタルネイティブであるウォルマートが、テクノロジーでアマゾンに勝るのは不可能でしょう。

> しかし、小売事業者としてみれば、従来からの店舗プラットフォームを背景としたオムニチャネル展開、顧客価値向上のためのデータの使い方、顧客の「かゆいところに手が届く」宅配のバリエーションなど、アマゾンの先を行く取り組みが散見されます。非デジタルネイティブ企業が、世界最強アマゾンの牙城を崩す。そのためのヒントを、ウォルマートは私たちに示してくれています。


<参考=「ウォルマートが世界最強小売企業の座を固めた訳」(東洋経済ONLINE、6月17日)>


NO.2415 <セキュリティ>日本人が使う最悪パスワードのランキングの不思議<起稿 シバケン>(21/06/20)


【シバケン】 2021/06/20 (Sun) 10:10

幸いにして、
当方のは、ランキングには、入ってませんですが。
それにしても、まさかの、「1234・・・」「password」とかが、上位とは<!>
ついでになら、「abcd・・・」があるかと、思いきやの、ナシ<!>
基本、「数字」「アルファベット」の2種でないと、設定時、受け付けて呉れませんですが。

厳密なのは、「数字」「アルファベット」「小文字・大文字」「記号」までを混ぜるを要求のもあるですが。
コレ、反って、厄介。記憶してられませんでして<汗>
反面では、安心感あるですが。

>日本人が使いがちなパスワードは何だか分かるだろうか。ソリトンシステムズは2020年に発覚した232件の情報流出事件を分析し、日本人と思われる利用者が設定していたパスワードの種類と数を集計した。

>その結果、最も多かったのは「123456」。これは世界中で「最悪のパスワード」として知られており、日本人ならではの結果ではなかった。

>だが、もう少し下位に目を向けると「ならでは」の文字列が登場する。例えば11位は>「jza90supra」。これは他社が公開する世界ランキングでは200位にも入っていなかった。一体、この文字列は何なのだろうか。


>JPドメインのパスワードを抽出

>みんながどのようなパスワードを使っているのかは気になるところだが、直接聞いて回るわけにはいかない。そこで以前から、セキュリティー企業などはインターネットに流出したパスワードを分析することで、パスワードとしてよく使われる文字列を調べている。たくさん見つかった文字列ほど、パスワードとして広く使われていると判断する。

>例えば米SplashData(スプラッシュデータ)は2011年以降、流出データを基にしたパスワードランキングを公表している。2013年以降は「123456」が首位を堅持している。「最悪のパスワード」と呼ばれるゆえんである。

<資料1>
米SplashData(スプラッシュデータ)によるパスワードランキング
(スプラッシュデータが公開した情報を基に編集部で作成)
<注=実際には、2011年度からの表を加工したです。傾向一緒故。>



>ランキングが上位の文字列ほど推測しやすく、パスワード破りのための辞書にも登録されている可能性が高いのですぐに破られる。

>こういった調査では対象の属性を考慮することは少ないが、ソリトンシステムズでは日本人に絞ったランキングを発表した。調査対象は2020年に発覚した情報流出事件で、内訳は「国内サイト等で発生した事件」が146件、「海外サイト等で発生した事件」が84件、「何者かが編集した漏洩名簿(コンボリスト)」の流出事件が2件である。

>これらのうち、国内サイト等で発生した事件で流出したパスワードは、全て日本人のものと定義。それら以外の事件で流出したパスワードについては、対応するメールアドレスがJPドメインのものを日本人が設定したと定義した。


>HIBPではわずか2667件がヒット

>さて結果を見てみよう。ソリトンシステムズでは、パナマのNordVPNが発表した「世界ランキング」も参考のためにホワイトペーパーに記載している。

<資料2>
ソリトンシステムズによる日本人パスワードランキングとパナマNordVPNによる世界ランキング
(出典:ソリトンシステムズ)



>冒頭で書いたように、11位には「jza90supra」がランクイン。これは、トヨタ自動車のスポーツカー「スープラ」のことらしい。jza90supraの「jz」がトヨタのJZエンジンのことであり、「a90」がスープラのモデル名だ。ただし、JZエンジンを搭載したモデルはA70型とA80型しか存在せず、A90型は正式なモデル名としては存在しない。

>ちなみに、流出したメールアドレスやパスワードを調べられるWebサービス「Have I Been Pwned(HIBP)」では、jza90supraは2667件ヒットした(HIBPに関する情報は全て2021年6月11日時点の情報)。つまり、HIBPに収録されている流出パスワード6億1358万4246件のうち、2667件がjza90supraだった。HIBPは世界中の流出データが対象である。

>日本人パスワードランキング10位の「123123」はHIBPでは227万9322件、12位の「sakura」は10万5088件であることを考えると、jza90supraが11位に入ったのは筆者にとっては驚きである。


>ランダムに見えるだけ

>そのほか日本人パスワードランキングでは「asdfghjk」「1qaz2wsx」「zxcvbnm」などが目に付く。世界ランキングの上位にはなく、なおかつ一見ランダムに思えるからだ。

>だが少しもランダムではない。123456やqwertyと同じように、キーボードの配列を使った単純なパスワードなのだ。

<資料3>
キーボードの配列を使ったパスワード
(出典:ソリトンシステムズ)



これらはNordVPNの世界ランキング20位までには入っていなかったが、よく使われるパスワードではある。HIBPでは「asdfghjk」は7万5948件、「1qaz2wsx」は78万7692件、「zxcvbnm」は60万3119件が該当した。

>「sakura」「takahiro」「masahiro」「nakamura」など、日本人名の文字列も日本人パスワードランキングの50位以内に入った。

>ここで筆者ははたと思った。日本人パスワードランキングなのに、日本由来のキャラクターが入っていないのではないかと。

>あのキャラクターとあのキャラクターがまさかのランク外

>ソリトンシステムズのホワイトペーパーでも言及しているが、英国の政府機関である国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)は2019年4月、流出パスワードから求めたパスワードランキングを「全体」「人名」「サッカーチーム名」「ミュージシャン」「架空のキャラクター」というジャンルに分けて発表した。

>この架空のキャラクターランキングでは、2位に「naruto」、4位に「pokemon」が堂々のランクイン。このときの記憶から、今回の日本人パスワードランキングにも当然入っていると思ったが、影も形もなかった。ちなみにNordVPNの2020年世界ランキングでは、narutoは112位、pokemonは51位だった。

<資料4>
英NCSCによるジャンル別キーワードランキング
(出典:NCSC)



>日本人が使いがちなパスワードを浮き彫りにした今回のホワイトペーパー。脆弱なパスワードが相変わらず使い続けられているという現実が改めて突きつけられた。

ランキングに入っているようなパスワードは1秒もかからず破られる。単純なパスワードを設定している人には、その危険性を認識するとともに、少しでも複雑なパスワードを設定してほしい。「パスワードレス時代」が到来するまでの辛抱だ。

<参考=「日本人が使う最悪パスワードのランキング、上位に食い込む「jza90supra」の正体」(XTECH)>


NO.2416 原則1万人以下の五輪会場<起稿 ?>(21/06/22)


【?】 2021/06/22 (Tue) 14:13

それが五輪会場に出入りしたためである限り、感染しようと、発病しようと、重症化しようと、死んでしまおうと、特に同情する気になりそうにない。クルーズ船の乗客や船員とは違う。責任の語は死語的だが、自己責任は今に流行りだ。
強行開催し、無観客でもないなら、入場者数の制限は要らない。酒も、外で飲まれるよりは、会場内が良い。望み通りに一丸で盛り上がれ。それで直行直帰を願えば良い。恐らくは多くは無事で済むだろう。AIDSが上陸した頃に、ソープランドの前で、肝試し会を催しているのを目撃したことがある。あの連中にAIDSワクチンを与えると、どうだったのかな。アリの巣コロリと言うのは、未だ売っているのかな。もしそうなら有効なのだろう。大した悪知恵だが。
安心安全に開催すると言うのは、外からそう見える様に努めると言うことだろ。乗るやつは、なるべくに機会を生かして懲りて欲しい。可能の所へは飛行機を避けて新幹線を使うという人々は、大概に無縁だろう。


【シバケン】 2021/06/23 (Wed) 09:28

【?】さん

当方的、本音なら、まずは、延期をと。
ですが、諸般、出来んのらしいです。
かと、申しの、中止は最早の、無いです。

どちみちの、当方的、東京さまで、わざわざの、五輪感染、イヤ、観戦には、行かんです。
理由の一番、そんな資金ありませんです。どしてもの、観戦したいの、種目無くの、この選手絶対にの、贔屓のも居てませんでして。

そらまあねえ。
親戚筋の、或いは、知り合いの、子でもが、出場なら、一発と、何置いても、応援しに行こかと、成るですが。残念乍らの、居てませんです。
居てたら、方々に自慢するですが。


当方的、やるなら、ケチケチすなと。批判ばかり、すなと。
正々堂々と。
尚、殆ど、大多数の国民なるは、五輪を観戦には、出掛けませんです。精々が、テレビで、観戦するの程度です。

での、
此度の、コロナなるは、良い教訓でありの、これを期に、日本国は、二度と、五輪なんか、誘致するの、べからず也と。
それを、五輪貴族が云々とか、政治利用とか、今更、何をの、そんな事、言われんでも、わかってるです。


NO.1417 オンキョー、パイオニア、国産音響機器ブランドの危機<!><起稿 シバケン>(21/06/22)


【シバケン】 2021/06/22 (Tue) 21:03

「パイオニア」は、その昔、「山水電気」「トリオ<現JVC>」で、音響御三家<!>

「山水電気」=2014年破産
「トリオ」=「KENWOOD」と、社名変更で、日本ビクターと共に、現「JVCKENWOOD」。

又、
「パイオニア」のAV機器部門を引き受けたが、「オンキョー」。

当方的になら、ネーム・バリューとして、「オンキョー」よりも、「パイオニア」が軽くの上と、思てたですが。

その、「オンキョー」も、赤字連続で、遂に、この7月末、上場廃止かと。

ここでは、iPadの登場が転機とされてるですが。それは、それで、そと、思うですが。
当方的には、音響機器なるは、レコードの時代が全盛期であったかと。

<図>
国産オーディオブランドの行方は



>老舗オーディオメーカーのオンキヨーホームエンターテイメントが7月、AV機器事業をシャープと米音響機器メーカーの合弁会社に譲渡する見通しとなった。音楽市場がデジタル化したことへの対応に遅れ業績が悪化し、オンキヨーが平成27年に買収したかつての「オーディオ御三家」パイオニアのAV機器事業もまとめて手放さざるを得なかった。ともに高い音質で世界的に評価された国産オーディオブランド。その行方に注目が集まっている。

>iPod登場が転機に
>オンキヨーは松下電器産業(現パナソニック)出身の故・五代武氏が、「大阪電気音響社」として昭和21年に創業した。音質を追求したオーディオ機器を手掛け、名門ブランドとして海外でも高い評価を受けてきた。

>一方のパイオニアは特にスピーカーの評価が高く、かつて山水電気、トリオ(現JVCケンウッド)と合わせて国内の「オーディオ御三家」とされた。この3社は社名から「サン・トリ・パイ」とも呼ばれ、音楽ファンからの熱い支持を得ていた。

>転機となったのは米アップルが平成13年に発売した携帯音楽プレーヤー「iPod」の登場だ。インターネット音楽配信サービスが急速に普及し、20年にはスマートフォン「iPhone」も発売され、イヤホンやヘッドホンで音楽を楽しむスタイルが定着した。

>両社とも音楽市場のデジタル化の波に対応しきれず、業績が悪化していった。信用調査会社「東京商工リサーチ」の担当者は「音楽の傾聴様式が急速に変化し、アンプやコンポの需要がじり貧となるなか、オンキヨーなど本格オーディオを得意とするメーカーは、時代の移り変わりに対応したヒット製品を出せていなかった」とする。

>パイオニアはかつてレーザーディスクプレーヤーなど業界を先駆けた製品を手掛けてきたが、プラズマテレビ事業が液晶テレビとの競争に敗れ業績が悪化。AV機器事業の売却を決断する。これに手を挙げたのがオンキヨーだった。

>アンプに強みのあるオンキヨーは27年にパイオニアのAV機器事業を買収後、両社の強みを合わせながら、ハイレゾ音源の音楽配信やオーディオに特化したパソコンの商品化など、音質にこだわった製品づくりを進めた。しかし、オーディオ業界の衰退を止めることはできなかった。

>オンキヨーは26年3月期から5年連続で最終赤字となり、経営再建のため令和元年5月にも米オーディオメーカーへのAV事業売却を試みたが破談。今年5月26日に、シャープと米オーディオメーカー、ヴォックスインターナショナルの合弁会社にAV機器事業を33億円で譲渡することで契約を締結したと発表した。6月25日の株主総会での承認を経て、7月1日に事業譲渡を実行する予定。

>オンキヨーは2年3月期から2期連続の債務超過となり、東京証券取引所ジャスダック市場の上場廃止基準に抵触し、7月末ごろに上場廃止となる見込みだ。オンキヨーは事業譲渡に至った理由を「このまま自らの力のみで事業運営を続けていくことはもはや困難」と説明した。

>重厚な音楽文化根付かず
>今回の事業売却でオンキヨーとパイオニアのブランドはどうなるのか。オンキヨーは売却先のシャープと共同で、生産効率化を目的に平成20年からオーディオ製品の部品を製造するマレーシアの工場に共同出資しており、ヴォックス社には米国でのオーディオ販売を委託するなど関係が深い。

>事業を引き受ける合弁会社でシャープは生産を担当し、ヴォックス社が販売を担う。オンキヨーとパイオニアのブランド存続についてはヴォックス社の意向も関わるため、シャープは「さまざまな可能性を検討する」と明言を避けたが、オンキヨー側は「ブランドを残す方向で事業譲渡の協議を進めた。パイオニアも含めてそうなるものと考えている」とする。

>ただ、事業譲渡でブランド存続の可能性は残されたものの、自宅などで高品質の音楽を楽しむための国産オーディオ市場の厳しさは増す一方だ。電子情報技術産業協会の統計によると、オーディオ関連機器の国内出荷額は平成12年の3786億円から、令和2年は802億円まで落ち込んだ。

>一方、イヤホンやヘッドホンはワイヤレス化などで普及が進み、スマホと接続してインターネットサービスが利用できる機能などを備えた「ヒアラブルデバイス」として進化。富士キメラ総研の調査によると、市場規模は令和元年の2億1千万台から、7年には5億7100万台まで成長すると予測する。

>オーディオ専門店「豊中オーディオ」(大阪市浪速区)を経営する高橋邦彦さん(73)は、高校卒業後にオンキヨーで約10年間勤務したといい、今回の事業譲渡を「オンキヨーのオーディオはクラシックなどの重厚な音楽に適した高い音質を追求してきたが、日本ではそうした音楽を自宅で楽しむ文化が広く根付かなった」と惜しんだ。(山本考志)

<参考=「オンキヨーAV譲渡 気になる御三家パイオニアの行方」(産経新聞)>


【磯津千由紀(寫眞機廢人)@ProOne 600 G1 AiO(Win10Pro64)】 2021/06/22 (Tue) 22:23

 シバケン様、こんばんは。


> ここでは、iPadの登場が転機とされてるですが。

 いいえ、遥かに前の2001年の「iPod」です。
 ポータブルカセットテーププレイヤー「ウォークマン」、ポータブルCDプレーヤーの次に登場したのが、ハードディスクに音曲を記録する「iPod」です(のちのiPodは、半導体メモリーに音曲を記録)。世界を席巻し、亜流が巷に溢れたです。(のちに、半導体メモリーの低廉化により、ポータブルMDプレイヤーを駆逐しました)
 何年か後、iPodに電話機能を付けたのが2007年の「iPhone」です。尚、iPhoneが日本に入ってきたのは更に後のiPhone 3Gからです。其のまた後に、「iPad」が発売されました。


【シバケン】 2021/06/23 (Wed) 07:50:

磯津千由紀さん、おはようございます。

iPodの話の、10年一昔で、20年昔は、二昔で、大昔。